学校の様子

学校の様子

ウッジョブ(5・6年生)

 今日の3校時に5・6年生は、諸塚村自治公民館連絡協議会の会長さんを講師にお迎えしてウッジョブ諸塚の学習を行いました。今日のめあては「自治公民館制度から村の未来を考えよう」です。
 明治時代に諸塚には「戸主会」というものがあり、それが今の公民館制度にあたるものだったそうです。しかし、戦後その「戸主会」が解散せざるを得なくなりました。それまでの組織を守るため、「青年部会」、「婦人部会」、「壮年部会」等を申請し、自治公民館制度を継続できたとのことでした。
 諸塚村では、昭和26年から納税完納であること、行政や農協、公民館の方々と話をして造林などの様々な計画を立てていること等をお話しいただきました。また、自立した子どもたちを育てるという役割も担ってくださっているそうです。このような活動が継続できている理由には、諸塚の方々の気持ちの根幹に「諸塚を末永く残したい」という思いがあるからだとお話しくださいました。

 これらのお話を聞いて、子どもたちはいくつか質問をしました。
Q 役場と公民館の協力体制とはどんなもの?
A 公民館長から役場へ、役場から公民館長へ互いに意見を言ったり、依頼をしたりする。

Q 村議会と公民館活動との関わりは?
A 村議会は、選挙で選ばれた議員さんであり、予算がかかるものを話し合って依頼をする。公民館活動では自分たちの生活を守るための活動をしている。どちらも方法は違うが、「諸塚をよくしよう」という目的をもって活動をしている。

Q 納税完納ができているのは、公民館活動と関係がある?
A 義務を達成したことが自分たちの中で誇りになっているのではないかと思う。

Q どのように自立した人を育てるのか?
A 困難に負けずに乗り越えて、未来を切り拓くようにして欲しいと思う。

 そして、その後ふりかえりを発表しました。

◯ 諸塚では大変さを支え合っている。私もこれから支えていきたい。
◯ 諸塚の先輩から後輩まで村をよくしようと考えている。私も、このような子どもにしようと考えられるようになりたい。
◯ 納税完納や諸塚方式の自治公民館制度を誇りに思う。

 今回のお話を聞いて、自分たちの村の仕組みを知ることができたと思います。
 本日はお忙しい中お越しくださり、ありがとうございました。


       【新たな出会いに感謝です】
 

ウッジョブ(3・4年生)

 今日の2校時、本校児童のおじいちゃんを講師にお迎えして、わくわく学習(ウッジョブ諸塚)を行いました。講師の先生は、5月に実施した森林体験学習にも参加してくださっています。また、昨年度も一昨年度も本校のウッジョブに協力をしてくださっています。分からないことは、この講師の先生に聞けば解決できると子どもたちは知っています。今回は、森林体験学習で植林を体験してたくさん出てきたハテナを質問していきました。

Q 林業を始めたきっかけは?
A 林業をする前は別の仕事をしていた。平成15年くらいから林業を始めた。林業は山を「好き」にならないと思うようにいかない。人と人とのつながりも「好き」があるからつながるもの。

Q 木は水やりをしないで育つのはなぜ?
A 山が水分をもっているから枯れることはない。

Q 林業の仕事で大変なことは?
A 地ごしらえや下刈りが大変。下刈りは歩かないとできない仕事だからきつい。

Q 林業は人と人とをつなぐものだが、どのようにつないでいる?
A 昔は機械がなかったため、重い物を代わりに持って山に登るなど助け合って造林をしていた。また、年長者が若い人に仕事を教えていくつながり、励ましの言葉を掛け合うつながりもある。

Q 木を植える時のこだわりは?
A 雑な仕事をすると枯れてしまうため、時間がかかってもいいからていねいに深く植える。

Q 林業のやりがいは?
A 1年1年木が育つこと。立派な木に成長したものを見ると喜びに堪えない。

Q 仕事が終わった後の楽しみは?
A 労務班で話合いをすること。例えば「今日はこれだけ作業ができた」、「今日は作業が少し残った」、「次はこの山をしよう」等、仕事の成果や課題、見通しを話し合う。

Q 林業は何のためにある?
A 諸塚村にとって林業は生活のもと。林業をしていると生活が豊かになる。

など、3人で16個の質問を講師の先生に答えていただきました。また、講師の先生からは、昨年植林した木を見てみるのもいいのでは?とアドバイスをいただきました。

【どんな質問でもていねいに答えてくださいました】

 今回の学習で、森林体験学習で行った植林の手順の意味が分かったり、林業そして、山に対する愛情が伝わってきたり、諸塚村にとって林業はなくてはならないものだということが分かったりしたと思います。「『わくわくたまご』にひびが入った」と話していた子どももいました。
 毎年、子どもたちのためにご協力くださりありがとうございます。これから、子どもたちがどのようなことに興味をもつのか楽しみです。


【「わくわくたまご」から何が生まれてくるかな】

ウッドピア諸塚の学習

 今日の2校時、5・6年生のわくわく学習(ウッジョブ諸塚)のために、ウッドピア諸塚の職員の方がお越しくださいました。今まで関わる機会がなかったウッドピア諸塚に子どもたちが興味をもったのは、世界農業遺産での河野知事のプレゼンに「特に、多くの若者が就業している(財)ウッドピア諸塚のように、若者の農林業への就業を促進します。」(宮崎日日新聞から引用)という内容があったからだそうです。名前は聞いたことがあるけれど、どんなお仕事をしているか知らないため、今回ウッドピア諸塚のことについて学ぶ時間が計画されました。今日のめあては「ウッドピア諸塚を通して村の未来を考えよう」です。

 まずは、ウッドピア諸塚の概要を説明してくださいました。ウッドピア諸塚は諸塚の4大基幹産業である、「林業」、「椎茸」、「畜産」、「お茶」の仕事をしているそうです。
 森林環境部門(林業・椎茸等)では、造林や椎茸原木の搬出をされたり、昨年度は幹線道路(国県道除く)の除草(諸塚では道切りという)を84.3㎞もされたりしたそうです。この距離に、子どもたちからは「すごーい!」との声が上がりました。また、高齢により自分では山の手入れや田んぼの仕事ができない方の代わりに山の手入れや田んぼのお世話をすることもあるそうです。
 その後、畜産振興部門、資源開発部門、茶業振興部門のお話がありました。その中の、資源開発部門では、子どもたちにもなじみのある「もろっこはうす」の紹介がありました。村内の椎茸は宮崎県内に留まらず、関東・関西・中国・四国地方等と取引があること、更に、干し椎茸をイタリアのミラノでPRしたことや、アメリカ・デンマーク・シンガポールにも輸出していること等を聞き、子どもたちの目はキラキラしていました。また、乾燥キクラゲの需要が高まってきていること等も知り、村内で生産されるものの価値に気付いた子どもたちでした。

【話を聞いてもう少し詳しく聞きたいことを質問しました】
 
 最後に子どもたちはふりかえりを発表しました。

◯ 高齢になって、自分ではできない部分をウッドピア諸塚の方々がカバーしていることがすごい。また、女性も林業に携わっていて、女性も活躍できる村だと思う。祖父は山師をしていて、けがをして帰ってくることがあるが、どのような気持ちで山を守ろうとしているのかを知りたいと思った。

◯ 後継者を増やす、女性の活躍、機械化、森林組合と協力していることから、ウッドピア諸塚は村の未来に貢献していると思う。

◯ ウッドピア諸塚には若者も仕事をしていることを知った。キクラゲが大人気ということを知り気になり始めた。もっと調べたい。

◯ ウッドピア諸塚の名前は知っていたが、詳しい仕事内容は今まで知らなかった。また、森林組合とのつながりも初めて知った。ウッドピア諸塚と森林組合が助け合っていることが分かった。

 今回の授業で、ウッドピア諸塚の方々が人とつながり、助け合って山を守っていることを知りました。また、特産品のPRや新たな資源の開発など、諸塚のよさをもっとたくさんの方々に知ってもらえるようなお仕事をされていることも分かりました。諸塚の4大基幹産業を支え、諸塚を元気にしてくれるウッドピア諸塚、その魅力をたくさん知ることができた時間になりました。本日はありがとうございました。

【新たなつながりができました】

民生委員児童委員の皆様の学校訪問

 今日は諸塚村の民生委員童委員の皆様(12名)がお越しくださいました。民生委員児童委員の皆様の学校訪問は年に1回あります。その中で、学校の概要の説明を聞かれたり、子どもたちの学習の様子を参観されます。
 たくさんの方々の前で学習をする子どもたちは、いつもより声が小さくなったり、表情が変わったりして少し緊張した様子でした。後にその時の様子を聞いてみると「ドキドキしました」と言っていました。


  【学校経営説明】     【授業参観:1・2年生】

 授業参観の後、民生委員児童委員の皆様から複式指導についての質問をいただいたり、春の遠足で訪問する特別養護老人ホームへの訪問を継続して欲しいというご意見をいただいたりしました。また、林業に関する取組にお褒めの言葉もいただきました。荒谷小には、地域の皆様のバックアップによってできる学習がたくさんあります。少人数、そしてこの地域だからこそできる教育があり、子どもたちもそのよさを実感していると思います。
 
 本日は、お忙し中お越しくださり、温かいお言葉、励ましのお言葉をいただき大変嬉しく思いました。本当にありがとうございました。

M2学習

 今日と明日はM2学習です。今日は荒谷小に高学年が集合しました。5・6年生は、荒谷小のことを教えようと朝から張り切っていました。「かさたてはこれを使ってください」、「靴箱はここです」等、他の小学校の子どもたちが来る前に練習をしていました。
 2校時は水泳学習でした。今日は水温が26℃で、プールの中に入ると「あったか~い」という声が聞こえてきました。少し雨が降っていましたが、それに負けることなく平泳ぎの練習をしました。今日は他の学校の先生にも指導をしてもらえる貴重な日です。先生からのアドバイスをしっかり聞いて、熱心に練習をしていました。
 

【たくさんの友達の泳ぎを見ることができて刺激になります】


【教室も賑やかでした。(ALTの先生と英語活動)】
 
 給食時間には、どの子どもも荒谷小のおいしい給食をモリモリ食べていました。それぞれの学校の給食を味わえるのもM2学習の楽しみだと思います。


【さすがは6年生、食べ終わるのが早かったです】

 M2学習では、たくさんの友達と学び、仲良くなって欲しいと思います。