2016年3月の記事一覧
第62回宮崎県立都農高等学校卒業式
3月1日(火)、雲ひとつない快晴の空の下で
第62回宮崎県立都農高等学校卒業式が行われました。
卒業生64名が揃いました。
人数は少ないですが、3年間を精一杯過ごしてきた仲間たちです。
各クラスの代表者に、卒業証書が手渡されていきます。
その顔には、ここまで頑張って来た達成感・満足感に満ちており
実に堂々とした姿です。
校長先生の式辞です。
「この学年は、部活動などあらゆる面で、都農高校の歴史に新たなる礎を創りました。
あきらめずに、前に進む姿勢を持っており、ここぞという時には必ず結果を出してくれた。
皆が都農高生で本当に良かった。
これからも、人として最も重要なことである『清らかな心』を持ち
人を思いやり、正直に生き、周りに流されず、自分を信じて
愛される人として社会にはばたいてほしい。」
送辞では生徒会長が在校生代表として、次のような言葉とともに
感謝の気持ちを送りました。
「思い起こせば、先輩方はいつでも私たちの模範として、導いてくれました。
体育大会では、受験で大変な時期に、2週間という限られた時間の中で一切辛い顔を見せずに、後輩を指導してくれました。
そのおかげで、一人ひとりが輝き、学年の壁を越えて、ひとつになれました。
尾鈴祭では、合唱コンクールや3年生の劇で大変盛り上がりました。
学校行事では、3年生のクラスの絆や一体感を感じました。
私たちは、先輩方を見習って更によりよいものを創っていきます。
また、遅くまで残り日々黙々と勉強していた先輩の姿を、私は知っています。その姿を見て、更に先輩達を応援したくなりました。
今まで本当にありがとうございました。」
卒業生からの答辞です。
「振り返ってみると、本当にたくさんのことがありました。
何度も転んだスキー研修、
雨の中のディズニーランドとなった修学旅行。
高校最後の体育祭・・・。
私たちはマイペースな学年で、行事では先生方にいつも心配をかけました。
それでも、盛り上げようと全力で応援し、感動し…3年生の底力を改めて感じ、誇りに思えました。
その勢いで取り組んだ尾鈴祭。
劇と合唱の両立は大変でしたが、放課後を使って一生懸命に練習に取り組み、それぞれのクラスの個性を発揮し、過去最高のステージとなりました。
行事だけでなく、私たちは日ごろからお互いに励ましあい、支えあいながら過ごしてきました。
その甲斐あって、お互いの進路実現を迎えることができました。
普段はマイペースですが、団結力があり、やるときはやる素敵な学年だと、私は思っています。
先生方は優しく、時には厳しいアドバイスをしてくださいました。
どんなに辛くても、逃げずにここまで来られたのは、先生方のおかげでした。
本当にありがとうございました。」
涙があふれながら、答辞を読み上げる卒業生。
大切に育ててくれた保護者への感謝を述べていきます。
「沢山ワガママを言って、困らせてごめんなさい。
でも、その優しさに救われました。本当にありがとう。」
「在校生の皆さん、高校3年間はあっという間です。
今は、まだ苦痛の日々としか思えない人もいるかもしれません。
でも、それはきっと終わります。
都農高校生で良かったと思って卒業できるよう、頑張ってください。」
代表の答辞を真剣な表情で聴く卒業生。
「今、社会情勢はどんどん深刻になっています。
少子高齢化などで若者への負担が高まっており、3人に一人で高齢者を支える時代です。この負担はこれからも増え続けていきます。
経済も不安定で、ワーキングプアなどが問題となっています。
選挙権も18歳に引き下げられ、若い世代がさらに必要とされている時代。
このような環境に、私たちは飛び込んでいきます。
都農高校で学んだ事を生かして、自分の道を進んで行きます。
今まで、大切に指導してくれた先生方、暖かく見守ってくれた保護者の皆さん、今まで本当にありがとうございました。」
代表生徒の涙ながらの答辞は、会場にいる全員の心を動かしました。
そして、卒業式の歌です。
「仰げば尊し」、「蛍の光」を合唱しました。
在校生も、卒業生のために一生懸命歌いました。
卒業生の歌声は、さらに一際大きく響きました。
卒業学年の先生方です。共に合唱しました。
保護者代表挨拶では、卒業生のお母様がご挨拶を述べました。
「この3年間、子ども達は多くの友人と出会い、何人かとの別れを経験しました。
言葉にできぬ様々なことを体験し、この日を迎えたことでしょう。
また、保護者も部活動で感動し、学校行事や懇親会を楽しみ
子ども達と同じく充実した3年間を過ごすことができました。
卒業生の皆さんは、明日からは一人の大人として社会にはばたいていきます。
新たな試練にぶつかることもありますが、自分自身で解決する力を身につけなければいけません。
体は太陽で暖かくなりますが、心は人の言葉で暖かくなります。
良き出会いがこれからも続きますように、健康に気をつけて頑張ってください。
そして、子ども達の心の育つ時期に、大切に寄り添って下さった先生方、本当にありがとうざいます。」
こうして、卒業式は大成功。
多くの思い出と、感謝を胸に、卒業生は会場を後にしました…。
式の後、各クラスでは別れを惜しむように、最後のホームルームを迎えました。
それぞれの生徒から、そして先生から、3年間の思い出や感謝の言葉が
いつまでも、いつまでも交わされていました…。
3年生の皆さん、卒業おめでとう!!