きみろん
「きみろん」とは

  「君にしか書けない論文コンテスト」のこと。


本校では、全校生徒が自分のテーマについての調査・実験を行い、その考察を論文にまとめ、発表す
る活動「君にしか書けない論文コンテスト(略称:きみろん)」に取り組んでいます。

《特徴》
1.「一人一研究」   :「生徒一人ひとりにとっての未知の我」を求め、自ら見いだした疑問へ
             の挑戦を通して、課題発見力・科学的探究力・表現発信力を養成する。

2.「チームでの取組」 :チーム内の意見交換を通して批判的・協働的・創造的思考力を育成する。
3.「生徒審査」    :ルーブリックをもとにクラスの生徒の審査を行うことを通して、多様な
             価値観や思考法を学ぶ(フィードバック)。
4.「きみろんテキスト」:論文作成のプロセスおよび優秀作品とその解説を中心とした本校のオリ
             ジナルテキスト。

《内容》
「きみろん15」 
 
生徒たち自身の15年後の家庭や職業の視点から現在の新聞を複数読んだとき、どの記事に着目しど
のような論評を書くのか、という論文入門プログラムです。論文を書く上での基本
的なスタンスとな
る批判的な思考力を育てるとともに、チームの意見を聞きながら協働的思考
力を培い、さらには、も
う一歩先に行くための創造的思考力の育成を目指します。
これは、自分自
身を客観的に認知する能力
(メタ認知)を鍛えることにもなり、論文を書くための重要な最
初の一歩となっています

きみろんⅠ・Ⅱ」

 実際に自分の研究のテーマを見つけ、そのテーマについてこれまで一般に言われている知識を疑い、
疑問点(リサーチクエスチョン)を発見する。次にそれを
解決するための仮説を立て、それを検証す
るための調査・実験やデータ処理等を行い、考察
して科学的研究論文を書くプログラムです。課題発
見力・科学的探究力・表現発信力を養成します。「きみろんⅠ」は1学年全学科を、「きみろん
Ⅱ」
は2学年普通科を対象にそれぞれの学年ごとに研究論文コンテストを実施します。


「きみろんⅢ」

 「きみろん15」「きみろん」「きみろん」を継承して、論文の再構成やポスター作成を行い、
論文の英語要約、ポスターセッションを実施します。


   

 ここから始まり    → → → → →   第1回ポスターセッションは手探り・手作りでした。
きみろんテキスト(ダイジェスト)
論文作成用の雛型
SSHの取組
2020/08/28  SSHの取組
  校内ポスターセッションⅡを実施しました。             SSHロゴ             
 

 

 今年度、第1回の開催を87日に予定していたMSECフォーラムが中止(動画審査)となったため、本校独自の代替行事として、参加を予定していた生徒14名による校内ポスターセッションⅡを同日、視聴覚室にて実施しました。

 一人5分で発表し、本校管理職、県教育委員会指導主事および発表の順番ではない参加生徒が質疑応答、審査をしました。英語発表については、英語科およびALTの先生にもご協力をいただきました。

 参加した生徒は、「意外と緊張して言葉が出てこなかった。」「相手の反応を見ながら伝えられたので理解してもらえていることがわかって嬉しかった。」「その分野に精通していない人にも理解できるようにするということが難しかった。」と感想を残してくれました。

 県教育委員会指導主事より、「他校との交流を通して起こる化学変化がMSECの理念。皆さんの発表を聞いて、日常の生活や授業の中で感じた『なぜ』を追求した皆さんの興味深い探究活動の成果を他校の生徒にも伝えられたら良かったのにとつくづく思った。この文化が宮崎西高に引き継がれていくことに期待したい。」と講評をいただき、閉会しました。(研究部)

ポスターセッションⅡ① ポスターセッションⅡ②



ポスターセッションⅡ③ MSEC

  

 

MSEC(みやざきSDGs教育コンソーシアム)

 教育庁高校教育課を代表機関とし、「探究型学習を通して、次の社会を牽引し社会の発展に寄与できる人材を育成する」ことを目的として、県内14校(令和2年度)の高等学校・中等教育学校で構成された組織。

MSECフォーラム

 MSEC加盟校が一堂に会し、それぞれの探究活動の成果を公開し合い、相互研鑽を図ることを目的とした発表会。
SSHの取組

2020/08/05 SSHの取組


 優秀論文のポスターを展示しています。

 

 先日のポスターセッションにおいて、論文部門上位作品として動画発表を行った7名の生徒のポスターを展示しています。場所は、高校2年生フロアから第1職員室への渡り廊下です。これから本格的に研究・探究活動に取り組む高校2年生にとって刺激になることを期待しています。

保護者の皆様におかれましては、PTA関係の行事等も中止・延期になっておりますが、夏の三者面談等で来校された際にでも是非展示場まで足を運んでいただければと思います。                         

                 (研究部)

 

展示してあるポスターの執筆者とテーマは以下の通りです。(クラス順)

   37組 今村美雨 「その1%は本当か?」

   37組 江藤彩也子「ラプンツェルになりたかった」

   37組 前田隆輔 「緩衝液と近似」

   37組 矢房大聖 「超高速!?参勤交代」

   38組 石本隆造 「立体機動シュミレーション」

   38組 崎村宙央 「『画』と『世界』の出会いでアニメはもっと面白くなる」

   38組 日髙莉緒 「Good bye 氷食症」


SSHの取組
2020/8/3  SSHの取組

「きみろん」報告発表会・高3ポスターセッション開催。

 

 令和2年7月15日(水)1~4限目に、高校3年生の『「きみろん」報告発表会』を開催しました。
ただし、今回はコロナウィルス感染防止・授業時間の確保の観点から、セッション(質疑応答)は行わず、
ポスターの展示発表・見学という形で、参観者・実施時間を削減しての実施としました。

 体育館での開会行事では、川越校長先生が「探究活動は『疑問を持つ力』『問いを立てる力』を育てて
くれると考えています。今日がゴールではありません。疑問や好奇心を大切にする、永遠の子どもでいて
下さい。」と挨拶を述べられました(校長通信「大空」13号参照)。

米澤柊真くん(普通科35組)は、「多くの先生に御指導いただき、集大成の今日を迎えることができ
ました。これまでの研究がさらに次へと繋がっていくことを期待します。」と生徒を代表して挨拶してく
れました。

 引き続き、論文部門上位作品の動画発表(15分×7名)を行い、高校3年生全員で視聴・審査をしまし
た。審査結果については後日発表します。

その後、教室に移動してポスター見学を行いました。まだまだ調べ学習で終わっているものも見受けら
れましたが、ユニークな着眼点に感心させられたものがいくつもあり、人数制限のために下級生が参観で
きなかったことがとても残念に思われました。

 各クラスの総合学習・探究係の生徒の協力で、準備から撤収までスムーズに運営することができました。
今回のノウハウを次年度に繋げていきたいと思います。(研究部)
 
         
                       教室に展示されたポスターを見学中です。

優秀作品リスト
これまでの優秀作品を紹介します.。


平成30年度
「きみろん15」
〈1年生の部〉
最優秀賞 該当なし
優秀賞  松浦 由依 「みずからの手で『やりがい』を -教師の本質とは-」
     日髙 莉緒 「認知症サポーターと個性」

〈2年生の部〉
最優秀賞 盛  幸音 「こどもに明るい未来を -歴史背景の闇を切り拓く-」
優秀賞  米田 鈴代 「危機管理能力と日本の教育 -二つの記事から見えてくるパラドックス-」

「きみろんⅠ」
金賞   北村 優希 「カラーダンゴムシを作ろう!」
銀賞   工藤  綾 「シャープペンシルの芯の形状と圧力 -自分に合ったものを見つけるために-」
     久木山 響 「冬季における効果的なヒートショック対策についての研究 -入浴時に気をつけるポイント-」
銅賞   矢房 大聖 「『2階から目薬』のもどかしさ -それって本当にもどかしいの?-」


「きみろんⅡ」
金 賞  戸高  海 「黄庭堅の書の特殊性 -数理的・統計的アプローチで書を見る-」
     鈴木 大寛 「手書き数字の認識 -私の3は本当に3かどうか-」
     日髙 空翔 「人間×風船×落下 -物理でONE PIECEを解く-」
銀 賞  宮野 泰地 「合理的な自転車の漕ぎ方 -立ち漕ぎと座り漕ぎはどちらがよいか-」
     杉尾 兼飛 「脳を最大限に生かす -どんどん勉強ができるようになる-」
銅 賞  早川 睦海 「最速降下曲線 -コンピュータによる運動の研究-」
     中山 崇瑛 「国語辞典の有効期限」