学校長メッセージ
令和5年度 2学期始業式
先ほど、第13期生徒会の解任式及び第14期生徒会の任命式が行われました。松井諒介会長他13期生徒会の皆さん、本校の自治活動の中心として活動していただき、ありがとうございました。また、新たに任命された第14期生徒会の皆さんにおかれましては、甲斐心和会長を中心に日南振徳高校の更なる発展を目指して精一杯頑張って欲しいと思います。
皆さん、今日から2学期です。この1ヶ月、充実した夏休みが過ごせたでしょうか。1学期終業式では、「命を大切にしましょう。」とお話しましたが、こうして皆さんと元気に再会でき大変うれしく思います。
さて、2学期は、体育大会や文化祭など様々な行事が催されます。部活動も1・2年生が中心となって新人大会等が行われます。勉強も大切ですが、二度と戻らない青春時代を大いに謳歌して欲しいと思います。
また、3年生にとっては人生の節目と言える就職試験・進学試験が待ち受けています。後悔することなく、しっかりと準備をして、自分の持っている力を出し切って欲しいと思います。皆さんの2学期の活躍を大いに期待しています。
ところで、夏の甲子園大会では慶応高校と仙台育英高校が決勝戦を戦いましたが、この2校は全員が正選手で補欠がいませんでした。相手の投手やその時の戦法によってスターティングメンバーを変えたり、戦況によってメンバーを入れ替えるなど、アルプススタンドの部員も含め選手全員で戦っていた印象を受けました。もう一つは、監督のサインが絶対ではないと言うこと。状況によっては、監督のサインを無視し自分で判断したプレーを選択するところに、選手の主体性が生かされているチームだと感じました。また、それを許容する監督の器の大きさを見ることができました。主体性をもつことは、これからの社会を生きる上において大変重要なことだと思います。生徒の皆さんも失敗を恐れず、自信を持って生活して欲しいと思います。
最後に、校長先生が先輩の先生からいただいた言葉を紹介して始業式の挨拶といたします。
「再び帰らぬ時なれば、このひとときに命燃やさん」
令和5年度 1学期終業式
今回、1学期終業式が新型コロナウイルスの感染防止対策のため、1日早いオンラインでの終業式となりましたが、ご理解いただきたいと思います。7月20日に予定しておりましたクラスマッチについては、2学期に延期することとなりましたのでお知らせしておきます。
さて、先ほど全国大会に出場する部活動の壮行式を行いましたが、1学期には、部活動をはじめとする色々な活躍がありました。運動部では、ヨット部、バレーボール部、レスリング部、野球部、文化部では、ワープロ部、コンピュータ部、吹奏楽部、各学科においては、ものづくりコンテスト電気工事部門、農業クラブ連盟大会等、多くの生徒が活躍しました。全国大会へ出場する部活動については、さらなる活躍を期待しているところです。
さて、校長先生が1学期の始業式で3つのことを話しましたが、覚えているでしょうか?
一つめは、「やればできる」という話をしました。自分でできないと思えば100%できなくなります。あきらめないことで、夢に近づくと言う話をしたと思います。
二つめは、「優しさと思いやりが大切」という話をしました。「情けは人の為ならず」という言葉があります。この諺は、「情けをかけてはその人のためにはならない。」という意味ではあ りません。その反対で、人に対して情けをかければ、巡り巡って自分に恩恵 ががくるという意味で、人には常に優しく親切にしたほうがいいということです。いじめや、SNSでの誹謗中傷はもってのほかという話をしました。
三つめは、「具体的な目標を決めましょう」という話をしました「夢なき者に理想なし」、「理想なき者に計画なし」、「計画なき者に実行なし」、「実行なき者に成功なし」と幕末の藩士 吉田松陰は言いました。目標を決めることで、今やらなければならないことが明確になると言う話をしたと思います。皆さんは、いくつ実践できたでしょうか。ひとつでも多く実践できるように意識しながら生活して欲しいと思います。
それでは、終業式にあたりあと2つお話しします。
皆さんも知っている「振徳堂」。約190年前に、飫肥藩主の命令で開設された学校です。安井滄洲やその息子・安井息軒が先生となり、明治の外交官・小村寿太郎を輩出しました。その安井息軒は、三計と言って「一日の計は朝にあり。一年の計は春(元旦)にあり。一生の計は少壮にあり。」という言葉を残しました。一生の計は少壮にあり。(若い10代、20代にあると言っています)そうです。自分のキャリアプランを考えるのは今なんです。3年生はもちろんのこと、1年生、2年生も、自分の将来を考えることは、早ければ早いほうが良いと思います。この夏、自分の将来を考える「充実した夏休み」にして欲しいと思います。
最後に、いのちを大切にすること。私たちのいのちは、病気、事故、事件、いじめ等、いろんな形で奪われる可能性があります。自分の命、他人の命、生ある全てのものに感謝し尊重し、日々生活して欲しいと思います。
暑い夏が続きますが、健康に気をつけて充実した夏休みを送ってください。元気な姿で、始業式に再開できることを楽しみにしています。
令和5年度 1学期始業式
今日は、自分のキャリアを踏まえながら4つの話をしたいと思います。
一つめは、「やればできる」ということ。私は小さい頃から勉強が苦手で、小学校の時は勉強がでまったくできませんでした。しかしながら、兄の死やラグビーとの出会いによって少しずつ考え方に変化が現れるようになりました。負けず嫌いだったということも影響しているかもしれません。「できない」ではなく「できる」という考えを持ち、逆算して今何ができるのかという発想が大切かもしれません。
二つめは、優しさと思いやりが大切だということ。中国の孔子という人は、この世で一番大切なのは「恕」だと言っています。恕とは、優しさや思いやりのことであり、いじめはもってのほか。携帯電話の時代でメールなどで相手に配慮を欠く行為など、冗談のつもりでも相手は傷ついているケースは意外と多いと思います。隣の友だちは笑っているけど、心では泣いているかもしれない。そういうことに気づく生徒になってほしいと思います。右も左もわからない1年生が入学してきますが、上級生として優しさや思いやりをもって新入生を迎えてほしいと思います。
三つめは、具体的な目標を決めてほしいと思います。例えば、「就職先を1か月以内に決める」とか「中間テストで5番内に入る」、「総体で優勝してインターハイに行く」等、具体的な目標を決めることで、今何をしなければならないかが明確になってくると思います。
四つめは、成人になっている生徒は投票に行きましょう。社会の担い手であるという意識を持って積極的に社会に参画してほしいと思います。
令和5年度を迎えるにあたり、皆さんとこうして出会えたことを光栄に思っています。1年間、共に頑張っていきましょう。
令和5年度 第15回入学式「式辞」
満開の桜もいつしか新緑となり、吹き抜ける爽やかな春風に生命の息吹を感じるこの佳き日に、PTA会長・副会長、日南市立中学校長の皆様の御臨席のもと、第15回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。
入学を許可されました165名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは名実ともに、この宮崎県立日南振徳高等学校の生徒となりました。その晴れ晴れとした気持ちを大切にしながら3年間の高校生活を送ってほしいと思います。また、お子様の成長を見守り励まされ、この日を楽しみにして来られた保護者の皆様方にも、本校職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。
過去3年、新型コロナウイルスにより世界が一変し、私たちの生活様式も大きく変わりしました。しかし、昨年度は感染防止対策を図りながら、ほぼ全ての学校行事を実施してまいりました。本年度も感染対策に取り組みながら、心待ちにしている高校生活をしっかりとサポートしていきたいと考えております。
さて、本校は県南地区において農業・工業・商業・福祉に関する専門教育を担ってきた3つの高校を統合・再編した総合制専門高校です。飫肥藩の藩校「振徳堂」の精神を教育理念として受け継ぐとともに、「人の人たる道の修業に努め、広く社会に貢献し、心豊かで思いやりのある生徒の育成を目指す学校であれ」という県民からの期待を背負い、今年で15年目を迎えました。かつて、「振徳堂」で学んだ若者たちが読んでいたとされる書物のうちの「論語」、「礼記」、「孟子」から引用した校訓、「潔己・至道・振徳」の下で学んだ卒業生は2,300名を超え、県内外において産業を支える人材として幅広い職種・業種で活躍しています。
本校は産業現場で活躍するために必要な知識や技術・技能を身に付けさせる教育に力を入れています。しかしながら、社会に出て仕事をするためには、知識や技術・技能だけではなく、周囲に対する思いやりやコミュニケーション力も大切です。変化の著しい現代社会は正解のない課題が山積しています。その解決には、様々な情報を集積し比較し、他者と議論を交わすことが必要となりますので、学校行事や部活動等にも積極的に参加し、集団生活に相応しい言動を身につけてほしいと思います。もちろん、複数の目標を持つと大変忙しくなりますが、個人には受け入れる量に差がありますので、他人と比較せずに自分のペースで取り組むとよいでしょう。調子が良いときは喜びすぎず、調子が悪いときは落ち込みすぎず、「ゆらがずとらわれない」ことが大切です。この状態をスポーツ界ではフロー状態と言います。
昨年、2年連続で沢村賞を獲得したオリックスバファローズの山本由伸投手は、皆さんも知っているように日本球界を代表するエースピッチャーです。彼は、どんなときもイライラはしないそうです。「うまくいかない自分にイライラするのは、それをやっていない自分が悪いだけ。」と言っています。山本投手のパフォーマンスを支える要因は、成功に向けた周到な準備と味方がエラーしても「ゆらがない心」だということです。皆さんも、物事に一喜一憂せず、自分の果たすべき役割をしっかりと果たせる生徒になってほしいと思います。そして、努力を惜しまず大人に感動を与えられる生徒になってほしいと願っています。
最後になりましたが、ここにいる生徒たちは、将来の日本を支える宝です。私たち教職員は、165名の新入生を責任を持って育ててまいります。ご家庭におかれましては、ぜひとも本校の教育方針をご理解いただきますとともに、これからの社会を担う貴重な人材として育てていくため、学校と連携しながらご協力を賜りますようお願い申し上げます。新入生一人ひとりの進路実現に向け、3年後に、成長した姿で社会に送り出すことをお約束し、式辞といたします。
令和5年4月10日
宮崎県立日南振徳高等学校
校長 若林 繁幸
令和4年度 第12回卒業式 式辞
本日(3月1日)、第12回卒業式を挙行いたしました。
今年度は、学校評議員とPTA役員の御臨席をいただくとともに、2年生
が会場で参加し、1年生は各教室にてオンラインで参加しました。
保護者と教職員だけではなく、2年生が会場で参加したことは、卒業生に
とって大きな喜びだったと思います。
地域農業科による豪華な草花装飾が施された式典会場で、高校生活最後の
有意義な時間を過ごしてもらえたのであれば、校長としてこの上ない幸せです。
校長式辞の原稿を掲載します。
地場企業等意見交換会と宮崎県産業教育振興会・県南地区生徒発表会
2月8日(水)に県南工業開発地域推進協議会(会長:日南市長 髙橋 透 様)主催の
「地場企業等意見交換会」に出席させていただきました。また、この会議と併せて、
「宮崎県産業教育振興会・県南地区生徒発表会」を開催させていただき、日南学園高校
と本校生徒3グループが研究成果を披露しました。
今年度は3年ぶりの開催ということでしたが、同協議会関係者と産業教育振興会関係
者(県教育委員会、学校関係者)を合わせて70名の出席でした。
ありがたいことに、本校の教育活動について説明する時間をいただきましたので、
私が「日南振徳高校における地域産業を支える人材育成の現状と課題」というテーマで
お話をさせていただきました。
意見交換会では学校に対して質問をいただき、本校の進路指導主事が回答する等、
企業と学校とが一堂に会して協議する貴重な時間となりました。今後、このような場が
増えて、企業と学校との連携が深まることを期待しています。
私が講演で使用したスライドを掲載します。
令和4年度第3学期始業式
本日(1月10日)、令和4年度第3学期始業式を行いました。
全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大する中、本県は人口10万人あたりの
感染者数が全国ワースト1位とのことです。本日は新型コロナウイルスやインフル
エンザ感染への感染リスクを考慮して放送で行いました。体育館に全校生徒・全職
員が一堂に会して、新年のあいさつとともに3学期のスタートを切りたかったので
すがやむを得ません。その代わりに個別に新年のあいさつをしてくれた生徒が多数
おりましたので嬉しく思いました。
ところで、3年生は卒業まで残りわずかとなりました。また、1・2年生は進級
に向けてもう一踏ん張りというところまできました。健康に気をつけながら充実し
た3学期を送ってほしいと思います。
始業式の校長講話の原稿を掲載します。
令和4年度 第2学期終業式
本日(12月23日)、第2学期終業の日を迎えました。全校生徒・職員で大清掃を行った後、底冷えのする体育館
で、表彰伝達式、終業式、各部連絡を行い、場所を替えて学科集会とLHRで2学期を締めくくりました。
2学期は振徳祭体育の部(体育大会)、振徳祭文化の部(文化祭)、修学旅行(2年生)の他、1学期から延期した
クラスマッチを無事に実施できました。今季一番の寒さの中、グラウンドで行ったクラスマッチは想像以上に盛り上が
り、生徒会役員をはじめ全校生徒が満足できたようです。(終日、全校生徒がグラウンドで過ごしました)
これから冬休みに入り、福祉科では補充授業や国家資格受験対策、地域農業科では時間割外総合実習の授業が行われ
ます。寒くて辛い時期ですが、健康に気をつけながら頑張ってほしいと思います。
校長講話の原稿を掲載します。いつものことですが、一部省略したりアドリブを入れて話しました。
令和4年度「振徳祭」文化の部について(ご報告とお礼)
本日(11月12日)、「振徳祭」文化の部を無事終えることができました。昨日はステージ発表、
本日はステージ発表の他、展示や呈茶体験、ものづくり体験等がありました。また、生徒による商品
販売の他、PTAバザーもあり、とても賑やかな文化祭となりました。
特に、3年ぶりに全校生徒・教職員が体育館に集まってのステージ発表は盛り上がりました。保護者
や事前申し込みのあった中学生にも来校していただき、個人発表や吹奏楽部の演奏等、一緒に楽しんで
いただくことができたと思います。
ところで、本校に多くのエンターテイナーがいることに驚きました。個性を発揮し、人前で演じる姿
は生き生きとしていて、楽しい気分にさせてもらいました。見事な歌声を披露した教員もおり、学校全
体が活気に溢れた2日間でした。
なお、本日ご来校いただいた中学生と保護者の皆様には「第2回オープン・スクール」として、学校
説明と施設見学をさせていただきました。二日目の朝は晴れていたものの、間もなく雨となりましたの
で、少しご不便をおかけしたかも知れません。お足元の悪い中、ご来校いただき、感謝申し上げます。
私からは、今回のテーマが「全力青春振徳祭」~ガキの文化祭やあらへんで~となっていましたので、
開会行事で「ガキ」という言葉の由来となった「餓鬼」の心とは反対の意味をもち、校訓の一つでも
ある「振徳」の精神で過ごして欲しいという気持ちのあいさつをしました。
原稿とスライドを掲載します。あいさつの時のスライドはパワーポイントを使いました。
学校最大のお祭が終わりましたので、3年生は最後の仕上げ、1・2年生もそれぞれの学年の締め
括りに向けて頑張ってくれるものと期待しています。
(お礼)2年学年PTA集会
本日(10月18日)は2年学年PTAを開催いたしました。
保護者の皆様には、日頃より本校教育活動に対する御理解と御協力をいただき、
感謝申し上げます。今回は、生徒にとりまして高校生活の一大イベントである
「修学旅行」の説明の他、次年度の教育課程説明、進路指導について、生活全般
について各主任から説明させていただきました。生徒指導主事からスマートフォン
の使用についてお願いがありましたが、私からも冒頭のあいさつで、精神科医
アンデシュ・ハンセン氏の「スマホ脳」の抜粋を紹介いたしました。
出席できなかった保護者の皆様には、後日、説明資料をお届けしますが、併せて、
校長あいさつを掲載しておきます。今後ともよろしくお願いいたします。