学校長メッセージ

滋賀国民スポーツ大会

 国民スポーツ大会は都道府県対抗で行われる国内最大のスポーツの祭典で、2年後には本県で開催されます。

 今年の国民スポーツ大会は、滋賀県で行われており、本校からは、監督コーチとして、水泳部の高野先生、バレーボール部の鍋倉先生・上中別府先生、ヨット部の平島先生・山元先生、そして空手道で山本先生が、選手としてヨット部の折田先生が参加されています。また、ヨット部は男女各1名ずつの部員も選手として参加しています。
 水泳・バレーボールは終了しましたが、ヨット競技は10/1まで、空手道競技は、10/5~最終日の10/7まで行われます。
 鍋倉先生が監督を務めたバレーボール成年男子は、昨日、ベスト8をかけて惜敗しましたが、本校の卒業生を中心にしたメンバー構成でよく健闘してくれました。。在校生の刺激にもなったと思います。
 なお、宮崎県は、目標順位10位台として頑張っていますので、みんなで応援しましょう!

高文祭 吹奏楽部門で優秀賞

 本校吹奏楽部は、9月21・22日・23(日・月・火)宮崎市民文化ホールで開催された県高文祭の吹奏楽部門に参加し、優秀賞(一般演奏の部)を受賞しました。

 今回は、1・2年生8名での一般演奏の部及び地区合同演奏の部への参加でした。一般演奏の部では、顧問の先生の指揮の下、トランペット・クラリネット・フルート・アルトサックス・ホルン・コントラバス・パーカッションをそれぞれ1~2名で担当し、「地球儀」「天空の城ラピュタ」の2曲を演奏しました。

 私(校長)も当日、会場に行きましたが、それぞれがきれいな音を奏で、8名の息がぴったりと合っていて、聴いていて心地よい気分に浸れた演奏でした。8名と少人数での優秀賞受賞!なかなかできることではないと聞いています。素晴らしい!これまでの頑張りに敬意を表し、ますますの活躍を期待します。

高文祭壮行式 激励の話

 文化活動とは、人が創造性や教養を育み、楽しむための継続的な活動だと考えます。

 私は小学校低学年時代にピアノを習っていましたが、途中で止めてしまって、今は全くと弾けません。また、書道は小学校3年生から中学校3年生まで専門の先生について習い、高校でも芸術教科では書道を選択しました。しかし、その後は、集中して筆を握ることはありません。
 楽器を弾ける人や筆ですらすらと文字を書ける人を見ると少しでも続けておけば良かった、、、うらやましいと思うことがよくあります。
 聞き手に大切な情報や心地良さを届けてくれる放送や伝統文化である将棋、交流や社会貢献的な生徒会活動も大切な文化活動です。
 まずは、自分が取り組んでいる文化活動に誇りを持ってください。

 これまで、私たち先輩方の努力の積み上げによって昭和、平成、令和の学校文化・芸術文化が創られてきました。
 日南振徳高校17年目の文化を継承しつつ、自分の持つ感性をしっかりと出し切り、日南振徳高校の新たな文化を築いて下さい。

 みなさんの活躍を心より祈念して、激励の言葉といたします。

2学期始業式の話

 みなさん、夏休みはどうでしたか?楽しく過ごせましたか?充実していましたか?
 さて、1学期終業式で2点、話をしましたが、覚えていますか?
 一つは「自分を大切にして欲しい」ということ、もう一つは「心の成長について」です。

 まず、「自分を大切にして欲しいということ」については、「野球部の試合や応援について、振徳生の良さや素晴らしさを垣間見ることができ、感動した大会だった。振徳の生徒一人一人は、かけがえのない存在だから、それぞれ「自分の良さ」に目を向け、有意義な夏休みを過ごしてほしい。そして、始業式には、全員、元気な姿を見せて欲しい。」と話をしました。
 夏休み期間中、重大な事故等の報告はなく、みなさんは、今日、元気な姿を見せてくれました。大変うれしく思います。
 引き続き2学期も、一人一人がかけがえのない存在として、自分の良さに目を向けながら学校生活を送って欲しいと思います。

 もう1つの「心の成長について」は、終業式という節目に、心の面で成長したこと、今後、成長していきたいことを明確にして2学期につなげてください。と話をしました。
 夏休み期間中、県生徒商業研究発表大会が開催されました。本校からは3年商業マネジメント科と情報ソリューション科の生徒12名が出場し、見事、2年連続の最優秀賞に輝き、昨日から長崎県で開催されている九州大会に出場しています。この大会に向けては、担当の先生の指導の下、他の先生方のアドバイスも受けながら、何度も何度もプレゼンの練習を重ねていました。まさに、部活動で県の優勝を目指して日々の練習に打ち込んでいるような取組でそれぞれの「心の成長」を感じました。
 また、8月に入り「高校生未来みやざきコンテスト」が開催され、本校からは4名の3年生が参加、他校の生徒とチームを作り、4ヶ月という短い期間に作ったプレゼンを発表しました。そのうち2名が都城農業の生徒2名と作った「宮崎県の人口減少を改善するために」という発表が最優秀賞を獲得しました。
 このような挑戦は、まさしく本校の校訓である「潔己」「至道」「振徳」のうち、「至道」の実践です。「至道」は、道に至ると書きますが、決めた目標に向かって全力を尽くす姿こそ「至道」です。その中で「心が成長」するのだと思います。

 3年生はいよいよ進路決定の大切な時期になります。目標に向けて全力を尽くしてください。1・2年生も卒業後の姿を想像し、具体的な目標を決め、心が成長するよう学校生活を送ってください。

1学期終業式の話

 みなさん、おはようございます。
 今日は2点、お話をします。


 まず、1点目、は「心の成長について」です。
 始業式の際、「校訓」について話をしました。
 私の剣道8段挑戦とからめて、本校の「潔己」「至道」「振徳」という校訓は、
「広い心」「まっすぐな心」「強い心」を身につけることと解釈しており、その実践が心の成長につながると感じている。
 生徒の皆さんにも、それぞれの「心の成長」に向けて、充実した学校生活を送ることを期待しますと話しました。
 どうだったでしょうか? 
 終業式という節目に、心の面で成長したこと、今後、成長していきたいことを明確にして2学期につなげてください。 


 2点目は「自分を大切にしてほしい」ということです。
 昨日とその前の日曜日に高校野球甲子園予選の応援に行ってきました。
 2回戦は強豪:都城商業を相手に9回裏、劇的な逆転サヨナラでの勝利でした。9回表に逆転を許してからの再逆転で、あきらめない気持ちにしびれました。
 3回戦は第1シード日南学園に敗れたものの、ヒット数では相手を上回るナイスゲームでした。今日の宮日新聞に、「個性派集団のチームは、平下主将を中心に徐々にまとまり、個々の力を伸ばしてきた」と書いてありました。部員一人一人が「自分の良さ」に自信を持ち、全力で臨んでいました。また、終了後、応援の部員が相手の日南学園に、エールを送っていました。相手へのリスペクトも、爽やかでした。
 振徳生の良さや素晴らしさを垣間見ることができ、感動した大会でした。

 振徳の生徒一人一人は、かけがえのない存在です。
それぞれ「自分の良さ」に目を向け、有意義な夏休みを過ごしてください。そして、2学期始業式には、全員、元気な姿を見せてください。
 
                                           令和7年7月18日  
                                            日南振徳高等学校 
                                             校長 木宮 浩二

全国大会等壮行式

「ヨット部」「珠算・電卓・簿記部」の全国大会出場、誠におめでとうございます。

 まず、全国大会の切符は、皆さんが、日々、自分の限界に挑戦して、つかみ取った価値あるものだと思います。自信を持ってください。

 また、全国大会でしか味わえない「緊張感」や「レベルの高さ」、そして「他校との交流」を通して多くのことを学び、しっかりと自分の成長につなげて欲しいと思います。

 ヨット部は和歌山で全国大会が、「珠算・電卓・簿記部」は九州大会が久留米で、全国大会が横浜で開催されます。日頃とちがった環境の変化に対応しながら、練習どおりのパフォーマンスを発揮できるかがカギだと思っています。

 そのためには、自分にコントロールできることとできないことを理解しておくと良いでしょう。
 自分にコントロールできることは、日頃からやってきた練習をその瞬間瞬間にどう発揮するかに集中すること。
 自分ではコントロールできないことは、過去の失敗や結果への不安、他人や環境など、今や自分ではないことです。
 今や自分でないことに気をとられると、集中力が分散し、結果的にパフォーマンスを発揮できなくなります。
 「前後際断」という言葉もあります。
前と後を裁断する、断ち切ることです。過去や未来を断ち切り、この瞬間に集中し続けることが大切です。

 皆さんの健闘を祈ります!

 

進路壮行会

9月16日からいよいよ就職試験が解禁となります。就職試験はもとより、大学・専門学校の推薦入試等も併せて実施されます。

不安な気持ちで押しつぶされそうになるかもしれませんが、これまで取り組んできたことを平常心でやりきることが大切だと思います。これまで多くの推薦書や調査書を見せていただきました。君たちの3年間の頑張りを確認することができ、合格して欲しいという願いを込めて印鑑を押しました。

校長先生から、受験の心得として3つお話しします。一つめは、マイナスをプラスに変えることです。声が小さい人は、「声は小さいですが、粘り強く根性は誰にも負けません」と言えば、寡黙で頑張り屋と捉えてくれるでしょう。資格の数が少なければ、「3年間部活に没頭しました」と答えれば、部活動に熱中するあまり時間がなかったんだと捉えてくれるでしょう。二つめは、この会社で働きたい(この大学で学びたい)という意思を精一杯アピールすることです。「この道以外、自分を生かす道はない」という強い思いを相手に伝えることが重要です。三つめは、「今から試験までやれることはやる」ということです。今からやっても一緒と思っている生徒もいるかもしれませんが、そうではありません。何か一つでも覚え、体調を整え、心を整え、試験が終了するまでのシミュレーションを描くことが大切です。試験日までの一日一日を大切にして欲しいと思います。

校長先生の激励のことばを受け、3年機械科の栗原拓己君が、「これまで指導してくださった先生方や応援してくれた保護者に感謝し、精一杯頑張ってきます」と決意を述べました。素晴らしい挨拶でした。3年生全員の健闘を心から祈念いたします。

令和6年度 第2学期始業式(式辞)

全校生徒の皆さん、おはようございます。夏休みの生活はいかがだってでしょうか。部活動、各種大会をはじめ、3年生においては履歴書作成等大変忙しかったことと思います。また、8月8日には震度6弱を観測する大地震が発生しました。この校舎も大きく揺れ、至る所にひび割れが発生しています。授業中にこのレベルの地震が発生した場合、「皆さんを安全に自宅へ帰すことができただろうか。」と毎日考えているところです。日頃から、自分の命は自分で守ることを心がけて生活して欲しいと思います。なお、災害時における皆さんの安否確認のマニュアルも近日中に作成したいと考えているところです。

さて、今日は皆さんにパリオリンピックについてお話ししたいと思います。終業式で4年に一度のオリンピックを観戦して、何かを感じて欲しいと言いました。皆さんは何の競技に夢中になったでしょうか?ところで、新聞を読まなくなったと言われて久しいですが、最近はテレビも観ないというようなことを耳にするようになりました・・・。リアルタイムでないと感動を味わえないものについては、是非、直接会場で応援したりテレビを観て応援して欲しいと思います。話を元に戻しますが、本校OBの甲斐優斗選手が出場した男子バレーボールは、残念ながらメダルに手が届きませんでした。しかしながら、世界の舞台で本校の卒業生が活躍する姿は大変頼もしく感じました。

校長先生は個人的には、クライミングで銀メダルを獲得した高校2年生の安楽宙斗選手の振る舞いに感動しました。彼は銀メダル獲得後のコメントで「努力は必ずしも目指しているものにはつながらないかもしれないけど、絶対に自分を成長させてくれるものだと思います。」と答えています。高校生とは思えないコメントでもあり、努力してきたたからこそ見える景色があるんだと思いました。

その反面、今回のオリンピックでは選手を中傷するSNSのコメントの多さに愕然としました。感想については、個人の主観なのでとやかく言うつもりはありません。しかし、選手の頑張りをSNSで中傷するコメントは見ていて気持ちのよいものではありません。激励のコメントはまだしも、批判や中傷といったコメントは個人で感じていればよいことだと思っています。このような情報が錯綜する社会を私たちは生き抜いていかなければなりません。私たちは相手に対する思いやりも含めて、これらの情報に対して対処法を正しく身に付けていく必要があります。その結果、お互いを認め合える社会になっていくことを強く望んでいます。

最後になりますが、2学期は、高文祭・新人大会・体育祭・文化祭・修学旅行に加え、3年生は就職・進学試験を控えています。それぞれに良い結果が出るよう最高の準備をし、仲間と感動を分かち合えることを期待しております。下級生の皆さんは、就職・進学試験を控えている3年生に精一杯のエールを送ってください。私たち職職員も一丸となって3年生をサポートしたいと思います。日南振徳高校全員にとって素晴らしい学期となることを祈念し、始業式の挨拶といたします。

令和6年度 第1学期終業式

本日は熱中症予防と感染防止対策のため、オンラインでの終業式となりましたが、ご理解いただきたいと思います。このあとの学科別集会においては、自主的にマスクを着用するなど、場面に応じて感染対策を取ってください。

さて、先ほど壮行式を行いましたが、1学期には、部活動をはじめとする色々な活躍がありました。運動部ではヨット部、文化部ではコンピュータ部、ワープロ部、珠算電卓簿記部、学科等においては農業クラブや商業英語スピーチコンテストといった部活動の活躍がめざましく、なかでも先日行われました「全国情報処理競技大会」において、3年生の細川君が見事全国入賞を果たすなど、専門高校ならではの競技力をいかんなく発揮してくれました。これから全国大会を控えている部活動については、さらなる活躍を期待しているところです。

さて、今日は皆さんに4点ほどお話ししたいと思います。
1つめは、今後、日本社会において求められている人間像についてお話ししたいと思います。私たちの世代においては、どれだけ多くの知識・技能を有しているか、そしてどれだけ世の中の常識や規範意識を有しているかで、社会から評価されてきました。しかし、生徒の皆さんたちは、先行き不透明な予測困難な時代、情報社会を生き抜く上で一方向だけの学びではなく、他者と向き合ったり、協働的に学びながら自分の意見を伝えるという「プレゼン能力」が求められています。つまり主体性が求められているということです。質問にしても、「これはどうしたらいいですか。」ではなく、「私はこう考えましたがいかがですか。」という考え方が大切になってきます。我々大人の生きてきた時代とは異なる大変な社会を、自らの力でしっかりと生き抜いていくために「何が必要か」を考えて生活して欲しいと思っています。

2つめは、この夏、4年に一度のオリンピックが開催されます。選手たちが何を思い、どんな気持ちで、どう戦っているのか。なぜそこまで自分の人生をかけられるのか。感動・涙・喜びなど、テレビ観戦を通して何かを感じてくれたら幸いです。

3つめは、3年生にとって進路実現に向けた勝負の時がきました。この夏休みの準備・生活がとても大切になってきます。採用試験や大学入試等に向け、日頃できない勉強や対策をしっかりと行って欲しいと思います。

最後に、「いのち」を大切にすること。私たちのいのちは、病気、事故、事件、いじめ等、いろんな形で突然奪われる可能性があります。自分を支える全ての人に感謝し、「自分のいのち」、そして「他人のいのち」も大切にしてください。自分のいのちは自分のものだけではありません。

それでは暑い夏が続きますが、健康に気をつけて充実した夏休みを送ってください。元気な姿で始業式に再開できることを楽しみにしています。以上で、1学期終業式の話を終わります。ありがとうございました。

日南振徳高校「壮行式」

「ヨット部」「レスリング部」「珠算電卓簿記部」「ワープロ部」の全国大会出場、誠におめでとうございます。そして、県吹奏楽コンクールに出場する吹奏楽部を含めた壮行会に際し、一言激励の言葉を述べたいと思います。

それぞれ全国大会に出場する部活動の皆さんは、日々、自分の限界に挑戦して、つかみ取った全国切符だと思います。今日の宮日新聞には、見開き全面にインターハイ特集が組まれ、本校ヨット部が大々的に掲載されていました。プレッシャーをかける訳ではありませんが、全国で勝ち上がっていくためには期待を力に変えることも大事な要素だと思います。

また、勝つことは勿論ですが、全国大会でしか味わえない「緊張感」や「レベルの高さ」、そして「他校との交流」を通して多くのことを学び、しっかりと自分の成長につなげて欲しいと思います。ヨット部は和歌山、レスリング部は滋賀、珠算電卓簿記部は沖縄・東京、ワープロ部は久留米・東京で開催されます。また、吹奏楽部は大きなコンサート会場での発表となりますが、日頃と異なった環境の変化に対応しながら、練習どおりのパフォーマンスを発揮できるかが上位進出のカギだと思っています。

また、10月には農業鑑定の分野「草花」で全国農業クラブ連盟大会に古里さんが出場すると聞いております。こちらのほうも学科で学んだ知識と技術をいかんなく発揮し、全国の頂点を目指して頑張って欲しいと思います。卒業生の活躍や学校・友だち・家族の応援を力に変えて精一杯頑張ってきてください。皆さんの活躍を心から祈念いたしまして、壮行式・激励の言葉といたします。

ビジネス計算競技大会 個人3位

先日、都城商業高校で開催された全国高校ビジネス計算競技大会宮崎県予選会並びに全九州高校ビジネス計算競技大会宮崎県予選会において、本校商業マネジメント科2年の橋本一葉さんが、電卓競技部門において個人3位となり、7月末に沖縄県で開催される九州大会と横浜市で開催される全国大会に出場することになりました。橋本さんの更なる活躍を期待しております。なお、団体の部においては2位となり九州大会・全国大会出場を惜しくも逃しましたが、次年度は、団体の部でも全国大会に出場できるよう頑張って欲しいと思います。

九州高校総体出場

今回、県高校総体で好成績を収めた三つの部活動が、九州高校総体に出場します。九州大会に出場するのは、個人競技では水泳競技の女子400m自由形で4位、200m自由形で5位に入賞した1C山倉伊織さんとレスリング競技125㎏級の3A大鶴光輝さん。団体競技ではヨット競技の420級に出場する3M倉永航志さん・3W中尾輝聖さん・3M加川和輝さん・3E細田義経さんとレーザーラジアル級に出場する3A金丸洸喜さん・2M倉永瞭さん・2E土田陽仁さんです。九州大会での活躍を期待しています。

バレーボール「ネーションズリーグ」

バレーボールの世界三大大会の一つでもあるネーションズリーグ。オリンピック、ワールドカップに次ぐ大会であるネーションズリーグに、日南振徳OBの甲斐優斗(かいまさと)選手が現在活躍中です。

ポジションはアウトサイドヒッター。石川祐希選手や高橋藍選手など強力な選手がひしめくポジションですが、今大会で更にアピールしオリンピック代表メンバーに食い込んでほしいと思います。第1週を終えて現在3勝1敗。6月4日から福岡県にて第2週が始まります。甲斐選手の更なる活躍に期待したいと思います。

写真は昨年、校長室に挨拶に来てくださった時のものです。(専修大学3年、身長200㎝)

見る処、花にあらずといふ事なし

松尾芭蕉の旅行記「笈の小文」の序文に、「見る処、花にあらずといふ事なし。思ふ所、月にあらずといふ事なし。像(かたち)花にあらざる時は、夷狄(いてき)にひとし。心花にあらざる時は、鳥獣に類(るい)す。夷狄(いてき)を出(いで)、鳥獣を離れて、造化にしたがひ、造化にかへれとなり。」という一節があります。

現代語訳すれば、「見る目さえあるならば見るものすべてが花はでないことがなく、思う所すべてが月ではないことがない・・・。」というところでしょうか。さて、先日、管理棟校長室前の花壇に地域農業科の生徒が、真っ赤なサルビアとオレンジ色のマリーゴールドを植えてくれました。登下校の際に眺めると気持ちが落ち着くと思います。見る処、花にあらずといふ事なし・・・。是非、ご覧ください。

高校総体総括

本年度の高校総体も水泳競技を残すだけとなり、ほとんどの競技を終えました。本校からは、ヨット競技やバレーボール競技をはじめ、12競技で高校総体へ参加しました。特に3年生にとっては、今大会を最後に引退する選手もいたのではないかと思います。

校長先生もできる範囲で応援に行かせていただきました。男子バレーボールでは、3位決定戦で相手のマッチポイントを何度も防ぎ見事に逆転勝ちしました。女子バレーボールは、飯野高校との合同チームながら決勝トーナメント1回戦で接戦を演じました。また男子バスケットボールは、キャプテンを中心に果敢に攻めて3回戦へ進出。サッカーは1回戦で延長戦を制し、バドミントン男子シングルスでは磯崎選手が見事ベスト16へ。ヨットは420級で上位独占し、九州大会での上位進出が期待されます。レスリング125㎏級で準優勝した大鶴選手は九州大会での活躍が期待されます。

その他、陸上競技、卓球、ソフトテニス、ラグビー、弓道も持てる力を精一杯出し切り、正々堂々と戦っていました。夏には1年生大会や秋には選手権や新人戦があります。今大会を振り返り、次の大会に生かせるよう練習にしっかりと励んで欲しいと思います。

令和6年度 競技力強化指定校

令和6年度宮崎県高等学校競技力強化指定校に本校から「男子バレーボール部」と「ヨット部」が指定されました。3年後に本県で開催される国民スポーツ大会における強化の一環として指定されたものです。本校の競技力向上はもとより、本県の競技力向上及び天皇杯獲得に向けて期待に応えられるよう、精一杯頑張って欲しいと思います。ちなみに日南市では、正式競技・特別競技でバレーボール成年男子、レスリング、ヨット(セーリング)、高校野球(硬式・軟式)が開催されます。また、公開競技として綱引き、デモンストレーション競技でターゲット・バードゴルフが、そして障害者スポーツ大会の正式競技としてバレーボール(知的)が開催されることとなっています。

読書の学び

本校は毎朝、午前8時20分過ぎから約10分弱の朝読書の時間を設定しています。

東京大学の 佐藤 学 名誉教授は、「生成AI時代における読書の学び」と題して「生成AI(人工知能)時代の到来によってデジタルリテラシーの重要性が叫ばれているが、それ以上に重要なのが読書の学びではないだろうか」と問題提起している。2023年の「学校読書調査」によると、1か月に1冊も本を読まない不読率は、高校生で43.5%だとか。

本校生徒は、少なくとも不読者はいない。朝の立腰黙想からはじまり朝読に取り組む。落ち着いた環境から1時間目の授業に入る。これも、本校全教職員の協力と取組のお陰であると考えています。

また、佐藤 学 名誉教授は、「生きる世界を豊にする教養は読書の学びによってでしか形成することはできない。教師たちは読書の学びこそが教育の根幹であることを認識すべきであろう。読書の喜びと習慣を子どもたちに育まない限り、子どもたちの将来も日本社会の未来もない」と言っています。

少々過激かと思われる発言ではあるが、読書とはそれほどまでに人間形成に役立つものであるということを訴えているのだと思う。「美しい心は美しい言葉から生まれる」、「美しい言葉は読書から生まれる」、元アサヒビールの 福地 茂雄 会長の言葉である。毎日の読書を大切にしたいと改めて思う一日でした。

令和6年度 第16回入学式「式辞」

満開の桜もいつしか新緑となり、吹き抜ける爽やかな春風に生命の息吹を感じるこの佳き日に、PTA会長並びに日南市立中学校長の皆様の御臨席を賜り、第16回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。

ただ今、入学を許可されました145名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは名実ともに、この宮崎県立日南振徳高等学校の生徒となりました。その晴れ晴れとした気持ちを大切にしながら3年間の高校生活を送って欲しいと思います。また、お子様の成長を見守り、励まし、この日を楽しみにして来られた保護者の皆様方にも、本校職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。

新型コロナウイルスにより世界が一変し、私たちの生活様式も大きく変わりしましたが、5類感染症移行後は日常の生活を取り戻し、ほぼ全ての学校行事を滞りなく実施してまいりました。本年度も新入生が心待ちにしている高校生活をしっかりとサポートしていきたいと考えております。

さて、本校は県南地区において農業・工業・商業、そして福祉に関する専門教育を担ってきた3つの高校を統合・再編した総合制専門高校です。飫肥藩の藩校「振徳堂」の精神を教育理念として受け継ぐとともに、「広く社会に貢献し、心豊かで思いやりのある生徒の育成を目指す学校であれ」という県民からの期待を背負い、今年で16年目を迎えました。かつて、「振徳堂」で学んだ若者たちが読んでいたとされる書物のうちの「論語」、「礼記」、「孟子」の教えから引用した校訓、「潔己・至道・振徳」の下で学んだ卒業生は2,400名を超え、県内外において産業や経済を支える人材として活躍しています。

本校は、社会で活躍するために必要な知識や技術・技能を身に付けさせる教育に力を入れています。しかしながら、社会に出て仕事をするためには、知識や技術だけではなく、周囲に対する思いやりやコミュニケーション能力も大切になってきます。変化の著しい現代社会は予測困難な課題が山積しています。その解決には、様々な情報を集め、比較し、他者と議論を交わすことが必要となりますので、高校ではぜひ学校行事や部活動等にも積極的に参加し、集団生活に相応しい言動を身に付けて欲しいと思います。

今、学校現場では、新型コロナウイルス感染症の影響も相まって、DXハイスクールという文部科学省の事業で急速にデジタル化が進み、タブレットやオンラインで授業ができるようになりました。しかし、デジタル化すれば何でもできると思ってはいけません。デジタルに関わる技術者はそれ相応の幅広い知識と技能が求められます。スマートフォン一つにしても、相手を傷つけない最低限のマナーが私たちには求められます。世の中のほとんどのミスや事故はヒューマンエラーだと言われています。人間力で物事を前に進めていく「アナログ力」を決して忘れてはいけません。

1月29日に亡くなられた元アサヒビール会長の福地茂雄さんは、「小さな歯車は組織を動かす原動力であり、組織は大きな歯車と小さな歯車がうまく噛み合った時、円滑に動く」と言っています。つまり、一つとして不要な歯車はないということです。学校や社会でも同じことが言えると思います。自分の利益だけを考えずに、どうか友だちや家族、ひいては隣に座っている人を気遣い、他人の幸せを願う「利他の心」を持って生活して欲しいと思います。

最後になりますが、ここにいる生徒たちは、将来の日本を支える宝です。私たち教職員は、145名の新入生を責任を持って育ててまいります。ご家庭におかれましては、ぜひとも本校の教育方針をご理解いただきますとともに、これからの社会を担う貴重な人材として育てていくため、学校と連携しながらご協力を賜りますようお願い申し上げます。新入生一人ひとりの進路実現に向け、3年後に、成長した姿で社会に送り出すことをお約束し、式辞といたします。

 令和6年4月10日 日南振徳高等学校長 

令和6年度 第1学期始業式

皆さん、おはようございます。春休みの生活は充実していたでしょうか。本日は新年度を迎えるにあたり、危機管理と組織の一員としての在り方について少しお話しをしたいと思います。

まず、昨日の午前10時25分頃に発生した地震についてです。この日南地区は震度5弱という大変強い揺れがありました。震度5弱でも恐怖を感じましたので、能登半島地震に見舞われた石川県民の皆さんの恐怖と復興への苦難は想像に難くありません。今日、もし地震が発生したら、直ちに机に下に身を隠し、放送があったら運動場へ避難することを心がけてください。率先避難者となって的確な避難行動をとることは、危機を意識していなければできることではありません。自分の命は自分で守ることが大切です。また、授業以外(休み時間、放課後、休日の部活動)における地震・津波等の発生については、的確な自己判断が求められますので、日頃からハザードマップ等を確認しておくことが必要だと思います。

さて、終業式には春休み期間中に、「しっかりと自分の目標を立てて、令和6年度の準備をしてください。」と話しましたが、目標を立てて本日臨めているでしょうか。また、「いい書物と巡り会えるといいですね。」という話もしました。何かよい本は見つかったでしょうか。来週からまた「朝読書」が始まりますので、好みの本を準備しておいてください。

ところで、3学期終業式では、「美しい心は美しい言葉から生まれる。」、「美しい言葉は読書から生まれる。」という、元アサヒビール会長「福地茂雄さん」の話しをしましました。今日は、この福地茂雄さんの話をもう一つ紹介したいと思います。福地さんは、「小さな歯車は組織を動かす原動力」だと言っています。組織は大きな歯車と小さな歯車がうまく噛み合った時に円滑に動きます。つまり、一つとして不要な歯車はないということです。

オートマチックの時計など、メカもそうです。小さい歯車が一つ外れると動きません。人も同じです。不要な人などいません。組織も同じです。レギュラーも必要ですが補欠(インパクトプレーヤー)も必要です。学校も同じです。不要な生徒などいません。458名全ての生徒がこの日南振徳高校には必要です。一つとして不要な歯車はないことを心に刻んで、自分の置かれた場所で、組織の一員として、自分の務めを精一杯果たしていきたいものです。

皆さんの令和6年度の活躍を心から期待し、始業式のあいさつとします。

 日南振徳高等学校長

令和6年度 新任式

つい先日、離任式にて10名の先生方をお送りしたところでありますが、本日11名の先生方をお迎えして令和6年度新学期を迎えることができました。碧い海と晴れ渡る空、風情豊かな飫肥城下町で育った元気な生徒たちとともに、11名の先生方をお迎えして共に学んでいけることを大変幸せに感じているところです。本校の校訓である「潔己・至道・振徳」のもと、「専門性を備え社会に貢献できる人材を育成するとともに、豊かな人間性を育み生き抜く力を身に付ける」という教育目標を掲げて全教職員で力をあわせて取り組んでまいりますので、令和6年度日南振徳高等学校をどうぞよろしくお願いいたします。