会長あいさつ
 本会は昭和30年に本県学校教育における産業教育の充実・向上と振興、さらには産業界の若い有為な人材の育成等を目的として設立されました。これまでも、会員の皆様のご理解と御支援のもと、本県の産業教育を学ぶ生徒たちは、身につけた専門力を生かして地域活性化につながる活動を行ったり、高い知識や技術により全国規模の各種競技会において上位入賞を果たしたりするなど、賞賛に値する数々の成果をおさめております。

 本会の重点目標の1つとして「地区活動と生徒研究活動の充実」を掲げて取り組み、平成29年度より生徒の研究活動に対する助成を大幅に増やしたところでありますが、昨年度は26校において31の研究を支援することができました。

 また、地区別発表会におきましては、昨年度2月に県内6地区で開催され、高校生に1年間取り組んできた研究の成果を発表してもらいました。今年度も多くの研究が発表されますことを期待しております。

 このように年を追って生徒の研究が充実していることを嬉しく思いますとともに、会員の皆様の御支援に対しまして、厚く感謝しております。

 さて、わが国では、景気の緩やかな回復基調に伴い有効求人倍率の上昇傾向が続いており、企業等の人材確保に大きな影響が生じております。産業界におきましては、団塊世代の定年退職等に伴い、人材枯渇時代を迎えることが予測されており、今後、地域産業の活力を維持するためには、人工知能、IoT、ビッグデータ等の革新的技術を活用した新たな産業を創造することが求められています。このような時代に必要なのは、若者がもつ柔軟な発想力と課題解決に挑戦する力であり、本県の新たな産業を担う若者の育成のため、産業界と高校が一体となり活動している本会の果たす役割がますます重要になってくるものと考えております。

 今度とも、産業教育を学ぶ生徒たちが地域産業界を支える元気な担い手として夢や希望を実現するとともに、本県産業が活力を維持できますよう、会員の皆様のより一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。

宮崎県産業教育振興会 会長     
株式会社宮崎銀行 会長 平野 亘也