日誌

2023年3月の記事一覧

年度末の大専心

3月23日(木)、菜種梅雨という名称に思わず頷いてしまうようなしとしと雨の3学期終業の日です。カラッとした冬晴れの日々とはうってかわって、湿度をはらんだ空気が校舎内をしっとりと濡らしていました。そんな中、終業式・修了式前の「大専心(大掃除)」が行われました。湿度のためワックスがけができず、普段の専心活動をより丁寧に、行き届いていないところを見つけて、一生懸命取り組みました。一年間お世話になった場所。それぞれの場所もどこか嬉しそうに輝いて見えました。

 

 

 

附属中出身の高校1年の先輩方、ありがとうございました~中3高1語る会

11期生の卒業式から数日が経とうとしています。卒業生が卒業式を迎える前日に次のようなことが行われました。

3月16日(木)4時間目に、「附属中3年生・附属中出身高校1年生が語る会」が開かれました。これは、1年6組担任の先生の発案、そして3年学級担任の強い希望があり実施されました。

4時間目。大会議室に来てくれた1年6組のメンバーは、1年前に附属中を巣立った懐かしい面々です。どの生徒もぐんと成長し、高校生らしさが全身から感じられました。最初に4人の高校生から話してもらいました。「いきたい大学ややりたいこと等、目標になることがあると、モチベーションが上がる」「1教科でもいいから春休みに予習・復習をする」「進度が早い教科もあるので、春休みに少しでも単語を覚える、問題集をやるなど進めておく」「学習のサポートになるものを利用したり、ラジオ講座を聞いたりするなど工夫する」「宿題は完璧にしていくことは義務づけたうえで、自分独自の勉強を工夫する」「授業中に完全に理解する努力を怠らない」など、本当に今から高校生になる中3生にとってためになる内容を話してくれました。その後、中学生2~3名と高校生2~3名の5~6名程度のグループに分かれ、座談会が開かれました。身近な先輩方から学習面・生活面のお話を聞くことができ、中学3年生にとって、とても貴重な時間となりました。

中高一貫校ならではのとてもすばらしい会となりました。中学3年生は、今日伺った話を胸に、来たるべき高校生活へのイメージが湧き、やる気も起き、向上心をもって高校生活をスタートできると思います。1年6組の皆さん、そして1年6組の担任の先生に心から感謝したいと思います。

 

 

 

11期生、爽やかに巣立つ~第11回卒業式~

雨の予報も出ていましたが、空を見上げると曇り空。遠くの山裾には途切れ途切れに白い雲。静かな卒業式の朝です。生徒たちの登校前、校内を歩いてみると、桜の花が数輪花を開き、それを言祝ぐようにうぐいすの鳴き声が響き渡ります。校内には式場へのアプローチに飾られた色とりどりの花鉢、赤い椿、白木蓮……。誰もいない3年生の教室。下級生が美しく整えてくれました。黒板アート、後ろの掲示板や廊下の飾り。下級生たちの先輩への思いが伝わってきます。3月17日(金)第11回卒業式。この春の佳き日、11期生40名は巣立ちの日を迎えました。

 

 

 

朝早くから多くの保護者の方々が足を運んでくださり、1・2年生の在校生共々、会場の義友会館で卒業生の入場を待ちました。9時28分。担任の先生に引率され、40名の卒業生が入場。式が始まりました。最初に卒業証書授与。数年ぶりに一人一人壇上に上がって証書授与が行われました。少し緊張した面持ちで証書を受け取るそれぞれの表情に、3年間の成長を感じました。

校長先生からは、「柔軟に対応できる力をさまざまな場面で身に付けてほしい」と、これからの変化の激しい社会を生き抜くために大切な言葉を贈っていただきました。来賓として中学校PTA会長から、「一期一会を大切に、今のこの瞬間を精一杯生きてほしい」と温かい言葉をいただきました。在校生代表送辞では、代表の2年生・冨吉創太さんが、3年生との思い出や3年生に対する思いを落ち着いた声で発表しました。卒業生代表答辞は小河由奈さん。「自分」という存在について、この3年間を振り返りながら、周りがあってこその自分であり、自分の周りや環境に感謝しつつ、さらに成長していきたいと、堂々と述べました。久しぶりの卒業式の歌は、都泉祭で歌った「予感」。久しぶりの全員での校歌は、最後の部分が合唱になっていました。歌のある卒業式に、新たな感動を覚えました。そして、卒業生退場。晴れやかな表情で3年生は巣立っていきました。

 

 

 

 

学級に戻り、3年生は最後の学活です。実行委員が楽しい企画を考え、笑いがたくさんある最後の学活となりました。

 

すばらしい卒業式がこうして挙行できたのも、保護者の方々、そして先生方、1・2年の在校生たちのお陰です。特に1・2年生の皆さんは準備から片付けまで一生懸命取り組んでくれました。本当にありがとうございました。答辞でも述べられていましたが、卒業生40名は、いただいたものを大切に、そしていつか誰かに贈ることができるよう日々努力していくことでしょう。これからが楽しみです。

少し泣きかけだった空も、退場の頃には少し日も射し、卒業式を見守ってくれました。

卒業式に向けてコサージュ作りに挑戦!

卒業式を二日後に控えた3月15日(水)6~7時間目に、3年生卒業式に自分の胸に付けるコサージュを生花で作成しました。その日、「朝早くから花材や用具の準備をするのだけれど…」と前日に呼びかけたところ、かなり早い時間だったにもかかわらず5、6名の生徒が手伝ってくれました。

迎えた6時間目。少し早めに全員がそろい、持ってくることになっていた、はさみ、ビニール袋、定規、どれも忘れものなしのようです。「必ず指示を聞いて作業すること・早い人に合わせて進めること・花を大切に丁寧に扱うこと・準備から片付けまで気を配ること」という約束事を確認して、早速作業に入りました。本格的なコサージュですので、花や葉っぱにワイヤリングをして束ねていきます。花や葉っぱにワイヤーを通すのには勇気がいります。みんな慎重に一生懸命取り組んでいました。仕上がったのは、デンファーレ・かすみ草・ゴッドセフィアナを花材としたトライアンギュラーコサージュです。生徒たちはみんなとても上手で、予定時間を少し余らせて終わることができました。

当日、生徒たちの胸を飾る生花の手作りコサージュにも注目してください。

 

 

清々しい卒業式を!~1・2年生、準備を頑張る

明日は附属中第11回卒業式。前日の3月16日(木)6・7時間目に、1・2年生全員で、心を込めて準備を行いました。会場づくりは主に2年生。そして、会場や3年生教室・階段・トイレなどの掃除を主に1年生が担いました。また、教室は美術部が中心となり黒板アートを計画し、見事な作品を仕上げています。お世話になった先輩のために、どの生徒も一生懸命、準備や掃除を楽しみながら取り組んでいました。また、普段できない場所の掃除を熱心に行う生徒、壇上や会場、そしてアプローチに並べた花鉢の花の状態に気を配る生徒など、「気働き」の効いた行動が随所に見られました。すばらしい後輩たちに見送られ、明日、40名の3年生が中学校を巣立ってゆきます。