日誌

2016年7月の記事一覧

教頭時代にできなかったこと


 ある朝、校長室のテーブルの上に一輪の花が飾られていました。出勤した私は、息をのみ、それと同時に思わず涙を流してしまいました。
 たった一輪ではありますが、校長室のドアを開けた瞬間にその存在感の大きさで、私を包むかのように迎えてくれたのです。たかが花・・・かもしれません。けれど、私にとっては何物にも代えがたい癒しでした。これは、前出の技術員T先生の心配りでした。
 実は、教頭時代にできなかったこと(たくさんありすぎるのですが)の一つが、この一輪の花の「支え」でした。朝、校長先生を気持ちよくお迎えする手立てとして、「よし、明日は必ず準備しよう」と毎日のように決心していたのですが、ついつい業務にかまけて実現できませんでした。そのことが思い出されたのでした。過去お仕えした校長先生方、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 いろいろと取り組むべきことの多い毎日ですが、テーブルの上に飾られたさりげない一輪の花に、今日もこうして元気をもらっています。