日誌

2016年9月の記事一覧

楽しく、しっかり学ぶ

 いつもと変わらない週末金曜日の2時間目。日課の校内観察に向かうと、オープンスペース「光の庭」から何やら賑やかな声がします。
 近づいてみると、小学1年生の「算数」の学習でした。

 H先生「う~ん、困ったなあ・・・。この2つの容器はどっちの方がたくさん水が入るのかなあ。」と、大きさはほぼ同じだけれど形の異なる容器を提示。子どもたちは、ああでもない、こうでもないと比べる方法を協議開始。すると、「別の容器にそれぞれ移して比べれば?」とIくん。「おおっ、いいねえ」と賛同の声。早速確認実験。一同納得した様子。
 「じゃあ、他に容器がなかったら・・・どうする?」と、新たな発想を求めてH先生。今度はしばらく「う~ん・・・」子どもたちの目はキラキラしっぱなしです。これです。学ぶということは。きっと脳の中のシナプスがグングン活動していることでしょう。
 そして、「分かった!」とYさん。「片方にいっぱいにためた水を、もう片方に移してみればいいんじゃない?」と発言。しばらくの静寂の後、「そうか!すげ~っ!」と拍手喝采。満面の笑みのYさん。この最高の瞬間に立ち会えた私も幸せ。

 全国どこの学校でも、こうした光景は毎日見られるはずです。子どもたちとともに先生方も丁寧にそして一生懸命に学びを深めています。子どもと先生の信頼関係が、手に取るように感じられます。もちろん本校でも、すべての学級で同じように「生きる学び、つながる学び」が展開されています。機会を捉えてご紹介いたします。
 折しも昨日(29日)には、全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。本校でも今後の在り方についてしっかりと検討し、学力向上に努めていきたいと思います。
 ちなみに、子どもたちが座っているベンチは、本校の教頭先生とお父さん方のボランティアが作ってくださった手作りベンチです。効果的に活用させていただいています。