学校の様子

青島宿泊学習 その1

 10月29日(水)~10月31日(金)に、諸塚村内の5~6年生は青島青少年自然の家で宿泊学習を行いました。男子17名、女子14名と、七ツ山小の校長先生をはじめ計6名の職員で諸塚を出発しました。
 バスの中はとても賑やかで、笑い声や話し声が途切れることなく続き、楽しい雰囲気のまま青島へ到着しました。バスの到着地点から、青島青少年自然の家の施設まで歩くのに、所員の方から「自分の学校の校歌が流れた所から歩いてきてください」と指示があり、子どもたちは「ええっ!?」と言って戸惑っていましたが、校歌が流れ始めると、どの学校の子どもたちも颯爽と歩いて行っていました。
 入所式では、「規律・共同・友愛・奉仕」の言葉だけを覚えて帰るのではなく、体験を通して「規律」とはどのようなことか、「共同」とはどのようなことかを考えて行動し学んで行って欲しいとのお言葉をいただきました。
 その後、昼食をとりました。青島に来て初めての食事です。バイキングなので、自分の好きな分だけおかずをとることができます。子どもたちは、偏ることなくまんべんなくおかずをとってましたし、多く取り過ぎる子どももいませんでした。おかわりをする子どももたくさんいて、みんな元気いっぱいです。
 
 【荒谷小の子どもたちは、むかばきでもバイキングは経験しています】
 
 そして、早速午後からは活動が始まります。まずは古代火おこしと野外炊飯です。この日のメニューはカレーとサラダ、オレンジ、青リンゴゼリーです。子どもたちは予め、カレー係、ごはん係、かまど係に分かれています。その係ごとに野菜を切ったり、お米を研いだりして、一段落したところで、全員で古代火おこしに挑戦しました。
 
【「おいしいカレーを作るぞ!」「おー!!」】  【かまど係は薪をくべました】
 
 最初は弓ぎり式で古代火おこしを行いました。これは板に棒を当て、棒に弓のヒモを巻きつけて2人1組で弓を動かして、棒を回して火を起こす方法です。はじめに、所員の方々がお手本を見せてくださいました。そして、火おこしをするための最大のポイントは「あきらめないこと」と教えてくださいました。
 
 【火おこしの神様と呼ばれる方がお手本を見せてくださいました】
 
 みるみる木が黒くなり、煙が出てきて火の種がでてきました。その火の種をほどいた麻のひもに落として、細く長く息を吹きかけると、あっという間に火が点きました。ほんの数分でできた火おこしに、子どもたちは見とれていました。
 
 そして、いよいよ子どもたちだけで火を起こします。先ほどのデモンストレーションを参考に、弓を引いたり押したりしました。すぐに木は黒くなり、煙は出てきましたが、なかなか火が点きません。弓を担当する人を変えてみたり、棒を当てる位置を変えてみたりしましたが、なかなか思うようにはいきませんでした。でも、先ほど教えていただいた「あきらめないこと」が子どもたちの頭の中にはあったので、誰一人火おこしをやめようとする子どもはいませんでした。そんな時、諸小の先生が助っ人としてきてくださいました。その先生は、棒に巻く弓の巻き方がうまくできていないと教えてくださり、巻き直して再度挑戦しました。
 
   【みんなで力を合わせて1・2、1・2】   【あ!火の種ができた!!】
 
   【やったー!!火が点いた!】
 
 先生の助言があり、ようやく火おこしに成功しました。この火をろうそくに移し、かまどに火をつけました。これでようやくカレーやごはんを作ることができます。
 
  【大事に大事に、そーっとね】
 
 ごはんは、はんごうで炊きました。はんごうのうちぶたやそとぶたを使ってご飯の量を計り、はんごうに付いている印を目安に水の量も調整しました。はんごうから白い泡がでてきて固まったら火の弱い場所に移して7分間蒸らすのですが、それを何度繰り返してもべちゃべちゃのごはんになってしまうものがありました。「水が多かったのかなぁ」、「火が弱かったのかなぁ」等と色々と理由を考えましたが、どうしてもべちゃべちゃは解消されず、このまま食べようということになりました。
 
   【うーん、7分粥くらいだなぁ】
 
 カレーはお肉を炒めて、火が通ってきたら野菜を炒めました。そして水を入れて煮込みます。野菜を切る時に、じゃがいもや人参は親指の第一関節くらいの大きさに切ってくださいと指導がありました。子どもたちはそれ以上に小さく切っていましたが、なかなか火が通りませんでした。その理由は火が小さくなっていたからだと考えられました。そのため、薪を増やして火を大きくしたり、火が大きいところに鍋を移したりしました。そしてようやくカレーが出来上がりました。
 
【外で食べる手作りのカレー、絶品でした】
 
 この野外炊飯を通して、炊飯器のボタン1つで炊きあがるごはんや、ガスの栓を回せばすぐに火が点き、火力も落ちないガスコンロの便利さを改めて感じました。そして、それらを自分たちの手で作り出す苦労や喜び、そして先人の方々の知恵を学んだ野外炊飯でした。お粥のようなごはんにカレーをかけて食べるのも、ここだからこそできる体験です。みんなで協力して作った夕飯は最高でした。

くら~いところで1週間

 昨日、1・2年生はいもほりをしました。1時間目は保育所生のお手伝いを兼ねたいもほり、2時間目から3時間目は1・2年生のおいも畑のいもほりをしたそうです。その大事な大事なおいもを、全校児童、そして全職員に配ってくれました。
 
 
【1・2年生のおいも、嬉しいなぁ】
 
 給食の後には、2年生の男子が「今日、おいもほりをしておいもを配りました。でもすぐには食べないでください。くら~いところに1週間置いておくと、おいもがとっても甘くなります。くら~いところに1週間おいていてください」とおいもをおいしく食べるコツを紹介してくれました。
  【1週間後が待ち遠しいな】
 
 そして、下校指導の際にも2年生は「給食の時にも言ったんですけど・・・」と先ほどの、おいしく食べるコツを再度紹介をして、くれぐれもすぐに食べないようにと念を押してくれました。必ず1週間後に食べます。ありがとうございました。
 

5・6年生からのお題

 本日、ろうかに5・6年生の砂絵がずらりと並び、このようなお題が設置されていました。
 
             【よし、このお題に挑戦!!】
 
 5・6年生は、10月29日~10月31日に行われた青島宿泊学習の1日目の夜、砂絵を制作しました。その活動の中で完成したものです。宿泊学習に行く前に、予め学校でデザインを考えておき、青島で清書をしました。それぞれの個性が表れた砂絵が並び、早速お題に挑戦した先生方は、「ピンクは○○さんが好きだから、この絵は○○さんかなぁ」、「デザイン的にこれは○○さんかなぁ」などと、普段の子どもたちの様子から、どの砂絵が誰が作ったものかを真剣に考えていました。
 
          【考えれば考える程、迷ってしまいます】
 
 子どもたちの作品は自然をテーマにしたものがほとんどで、モザイク林相やしいたけ、紅葉、花などがありました。山を流れる水を表現するのにも、2色の砂をつかったり、花びらを1枚1枚色を変えてみたりして、力作ぞろいです。
 
 たまたま通りかかった6年生に、「先生たちの予想はどう?」と給食の先生が尋ねると、「なるほど、なるほど」と笑いながら答えていました。さあ、誰がどの作品を作ったのか。1~4年生もこのお題に挑戦してみましょう!
 
    【なるほど、なるほど】  【先生たちは、子どもの名前を付箋に書いて予想しました】

ウッジョブ活動

 今日は1~5校時までウッジョブ活動でした。今回も4つのグループに分かれました。地元の会社を訪問するグループと診療所等に訪問するグループ、森林組合等に訪問する子ども、学校に残って制作をする子どもに分かれました。それぞれ目的があり、インタビューをしたり、リーフレットを作るコツを教えていただいたり、木の製品を作るための準備をさせていただいたりしたようです。学校に残った児童は絵本の制作を行いました。
 それぞれ自分たちの企画に沿って活動が進められ、子どもたちのわくわく感はふくらんでいっていると思います。
 最後のふりかえりでは、「患者さんにインタビューをする時にはガチガチに緊張しました。患者さんは木のぬくもりがいいと話されていました」や「リーフレットを作るコツは、文章を短くして写真を取り入れると見やすいと教えてくださいました」などと発表していました。今回、学校だけでは学ぶことができない貴重な学びを得たようです。職員もわくわくしながらこの学習に取り組んでいます。一緒に学びを深めていきましょうね。
 
 【友達のふりかえりを聞くと、初めて知ることもたくさんあり勉強になりますね】

ウッジョブ諸塚

 今日の3・4校時、5・6年生はわくわく学習(ウッジョブ諸塚)を行いました。
 5・6年生は、明日の1~5校時全てウッジョブ活動でグループに分かれて、地元の林業の会社を訪問させていただいたり、観光協会や診療所を訪問させていただきます。今日の2時間はそのための準備の時間です。しかし、明日どこにも訪問をしない子どももいます。その子どもは木の絵本づくりをしようと考えており、明日は1日かけて絵本のストーリーを考えたり、絵の下書きをしたりします。今日は、その材料集めに近くの川まで歩いていきました。
 落ち葉を踏むと「ジャリッジャリッ」と渇いた音がして「楽しい~」と言ったり、鳥の鳴き声が聞こえたり、きれいな花を見つけたりして、荒谷の自然を再確認しているようでした。いつも通る登下校の道なのですが、再発見することも多く、積極的にメモを取り、写真も撮っていました。熱い思いを形にするために一生懸命です。
 
 【子どもが撮った写真です】       【たくさんの宝物が見つかりましたね】
 
 学校に帰ってからは、他のグループの子どもたちとふりかえりをしました。リーフレットの形ができている人やポスターの青写真ができている人がいて、どのようなことをしているかが分かって、また刺激になったようです。それぞれの子どもたちが、林業発展のためにできることを一生懸命考え、形にしています。明日もがんばりましょう!
 
     【みんなでふりかえり】
 
 明日、訪問させていただく地元の林業の会社、農林振興局、森林組合、観光協会、診療所の皆さま、5・6年生がお世話になります。お忙しい中、ご協力くださりありがとうございます。きっと子どもたちは、それぞれの場所で貴重な経験をさせていただくことと思います。どうぞよろしくお願いいたします。