学校の様子

学校の様子

干し柿づくり

 今年の冬、1・2年生は干し柿づくりをするそうです。先日、その干し柿づくりのために、2年生の保護者の方がご自宅からたくさんの渋柿を持ってきてくださいました。そして、今日の3・4時間目にその柿の皮をむきました。始めは包丁を使ってむこうとしましたが、ピーラーの方が簡単に皮がむけると考え、ピーラーを使いました。たくさんの渋柿を約2時間かけてきれいにむきました。1・2年生の担任の先生が「○○先生は干し柿10個くらい欲しいらしいよ~!」と言うと、「いいですよ~」と優しい言葉が返ってきました。その後「でもそれってすごい食欲ですね」と本音をポロリと言っていました。
 
 柿の皮をむいたら、それらをお湯にさっと入れて干し柿の下準備ができました。
  
【楽しい~!!と言いながらみんなで皮むき】【この黄色いカゴにたくさんの柿が入っていました】
 
 清掃の後、渋柿の枝をひもで結んで吊るす準備ができました。そして、下校指導の時間には1・2年生教室の前には、干し柿が吊るされていました。オレンジ色の柿に紫色のひもを見て、2年生の女子は「ハロウィンの色みたい」と話していたそうです。虫よけにネットをはり、鳥よけにCDを吊り下げていました。寒風にさらされた1・2年生の干し柿、おいしくおいしくおいしくなあれ!
 
        【できた!】             【落ちないようにしっかり結んでね】
 
 【全部で40個くらいはあるそうです】       【冬の風物詩になるかも】

2年生のどうぶつクイズ

 2年生はこれまで、国語で「ビーバーの大工事」を学習していました。今日はその最後の時間です。今日は「どうぶつひみつクイズを考えよう」というめあてでした。2年生2人は、キタキツネとムササビ、キツツキのことを調べて、クイズをそれぞれ5問作っていました。子どもたちが自分の好きな動物を選び、その動物に関する本を図書室で選んでクイズを作成したそうです。そのどうぶつクイズを1時間目に1年生に出しました。
 
【どうぶつのこと、たくさん調べましたね】
 
 まずはキタキツネについてのクイズです。第1問は、「キタキツネのメスの親が巣にいるのは何分でしょう?」という問題です。この問題はすぐに正解がでました。正解は「10分」だそうです。
 
 【2年生も回答者に加わりました】
 
 第2問は、「メスのキタキツネの親が巣にいる間、コギツネは何をしているでしょうか?」でした。「エサを探しにいく」、「逃げるための練習をする」、「泳ぐ練習をする」などと答えが出ましたが、どれも不正解でした。そこで出題者の児童がヒントを出してくれました。ヒントは「外ですること」だそうです。そこでピンとひらめいた2年生の女子は「一輪車!!」と自信満々に答えました。なるほど、荒谷小の子どもたちは毎日のように外で一輪車に乗って遊んでいますね。しかし、キタキツネは一輪車では遊ばないようです。この問題は、1年生が「友達と遊ぶ」と言って正解しました。キタキツネの子どもにとっても遊ぶことは大切なことなのですね。
 
 第3問は「メスのキタキツネは○匹~○匹の赤ちゃんをうみます。さて、何匹~何匹でしょう?」という問題でした。「2~4匹」、「3~4匹」、「3~3匹」などと答えが出ましたが、なかなか難しいこの問題。3匹というのは正解しているようです。そこで、ヒントが出されました。ヒントは「休み時間の2分前です」というものでした。?が頭に浮かびましたが、子どもたちはそのヒントを聞いて「はい!」と勢いよく挙手していました。そして、「3匹~8匹です」と答えて正解をしていました。
【休み時間は10分だから、10-2=8ということですね】
 
 第4問は「キタキツネは傷口をなめる時に目をどうするでしょう」でした。この問題、1年生が「閉じる」と答えて正解しました。傷口をなめる時のキタキツネの様子をすぐに想像できたようでした。
 
 キタキツネについての最後の問題、第5問は「渡り鳥が飛ぶ時、キタキツネはどうする?」でした。この問題には「捕まえる」、「巣に戻る」、「キツネがジャンプして渡り鳥を食べる」という答えが出ました。残念ながらこれらは不正解でした。そこで、またまたヒントをもらいました。「みんなが空を見上げる時と同じです」というヒント、これで「空を見上げる」という正解が出ました。
 
【クイズに大盛り上がりの解答者たちでした】
 
 次に2年生の女子児童がクイズを出しました。この児童はキツツキとムササビについてのクイズを考えてきていました。
 第1問は「キツツキは秋になるまでは昆虫を食べていますが、秋になると他のものを食べます。それは何でしょう」という問題でした。「木の実」、「木のみつ」、「果物」等と答えがでました。惜しい答えもあるそうですが、正解がでていません。そこでヒントが出されました。「秋になるとたくさんなります」というヒント。このヒントから「ぎんなん!!」と答えていた1年生。荒谷小には大きなイチョウの木があり、秋になると銀杏がたくさん落ちてきます。それを思い出して答えたようです。その他にも「どんぐり」、「みかん」と秋によくみられる木の実や食べ物が出てきました。ところが、なかなか正解がでません。この問題は時間切れになり、正解を教えてもらいました。正解は「熟した木の実」だそうです。「熟した」というところがポイントだったのですね。
 
  【誰も正解者が出なかった時はみんなで本を見て正解を確認しました】 
 
 第2問は「キツツキの巣は完成するまでにどれくらいかかるでしょう?」でした。この問題は1年生が「1ヶ月」と正解を答えて、周りの子どもたちがびっくりしていました。
 
 第3問は「キツツキがヒナに与えるえさは1日何回でしょう」というものです。この問題は①10回②20回③30回の3択でした。子どもたちは①と②に手を挙げ、職員は③に手を挙げていました。正解は③の30回だそうです。1日に何回もエサを探しに行って、ヒナを育てようとするキツツキ、その一生懸命さは人間と同じなのですね。
 
    【元気に「はい!!」】
 
 キツツキについての第4問は「キツツキはエサの昆虫をどのように探すでしょう」という問題でした。これは2択でした。出題者によると3つ目の答えを考えるのが難しかったから2択にしたそうです。この問題は①木に穴を開けて取り出す②空でキャッチするという2つの答えから選びました。これも解答が分かれて、半分半分でした。正解は①の木に穴を開けて取り出すだそうです。
 
 そして、次はムササビの問題です。「ムササビ?」とキョトンとする子どもたちに、2年生の児童は「むかばきでいたよね」と話して、ムササビの写真も見せていました。さて、その問題は「ムササビは、冬が来ると森に残っているある食べ物を食べます。その食べ物は何でしょう」でした。「虫」、「柿」と答えましたが、これらはではないようです。そこでヒントを出してくれました。ヒントは「1月~2月に学校に咲きます」というものでした。学校に咲くという部分から「桜」と答える子どももいましたが、なかなか正解がでません。そして更にヒントを出してもらいました。はじめの言葉は「つ」だそうです。頭の中で「つぼみ?つつじではないなぁ」などと考えていると、「つばき!!」と子どもたちの中から正解が出ました。ムササビは冬の間、椿を食べるなんて初めて知りました。
 
 とっても盛り上がった今回のどうぶつクイズ、1年生の児童が感想を発表しました。「ムササビやキタキツネ、キツツキのことがよく分かりました、「知らなかったことをクイズで知って、動物の勉強になりました」と発表していました。今回子どもたちが選んだ動物は、イヌやネコのように身近にいる動物ではなく、「名前は聞いたことがある」、「見たことがある」というくらいの動物でした。だからこそ、その動物たちの新たな発見がたくさんありましたし、前より身近に感じることができました。2年生が調べた動物たちの本を読んでみたいなぁとも思いました。
     【楽しみながら多くのことを学べました。ありがとうございました】
 
 教頭先生との国語の学習を楽しみにしている2年生、いつも元気に意欲的に学習に励んでいることが分かりました。残り約4カ月、2年生の勉強を楽しんでくださいね。

木の絵本になる木材をいただきました

 ウッジョブ諸塚で諸塚の林業発展のために貢献できることを考え、実際に活動している子どもたちの中で、地球温暖化をテーマに木で作った絵本を作成しようとしている子がいます。現段階では、ストーリーが完成し、絵本の下書きに入っています。絵本の表紙もページも全て諸塚産材で作るため木が必要です。その木を地元の林業の会社の方が、昨日わざわざ学校に持って来てくださいました。その木とは厚さ36mm×幅140mm×2mを4本です。
【早速準備してくださった木材、ありがとうございます】
 
 この児童は、この木材がA4の木の紙20枚になることに驚いていた様子でしたし、木に顔を近づけて「いい香り~」と嬉しそうでした。
 
 今回、地元の林業の会社の方々のご協力を賜り、子どもの考えている林業を発展させるための活動がまた1つ前に進むことができました。この木材を学校に届けてくださるまでの過程をひとつひとつふりかえり、多くの方々の支えのおかげで現在の恵まれた状況にあることを再確認していきたいと思います。当たり前ではなく、感謝すべきこと、感謝すべき人が周りにたくさんあったり、いらっしゃったりすることを常に頭に入れて、これからも活動を進めていきたいと思います。
 
 地元の林業会社の方々、お忙しい中、子どもたちのために木材の準備をしてくださり本当にありがとうございました。
 
  【う~ん、いい香り】
 

C学習発表会リハーサル

 11月18日(火)にC学習発表会があります。それの発表に向けて、今日の3校時リハーサルが行われました。
 まず、3・4年生の発表から始まりました。3・4年生は「ウッジョブ諸塚~もっと林業~」というテーマで学習を進めています。3・4年生は1学期の森林体験学習を通して、調べたいものを決めています。3年生はプロセッサー、4年生は苗木袋についてです。
 3年生は、プロセッサーを実際に作る過程の発表をしました。段ボールを使ってプロセッサーを作っていたのですが、どうしてもうまくいかない部分がありました。そこを林業に携わっている本校の保護者の方に学校に来ていただき、アドバイスをもらいながら制作したことや、この学習を通して学んだことを3つにまとめて発表していました。
 
【写真や実際制作しているものを準備して発表しました】
 
 この発表を聞いて、校長先生から
 
 ① 発表が始まってすぐに詳しい内容を話していたので、始めに「○○について話します」と  
  テーマを伝えるとよい
 
 ② 写真を紙芝居風に使ってみると、自信をもって発表できると思う。
 
 ③ 作ったプロセッサーを実際に動かして見せると効果的である
 
 という発表をする際の工夫をご指導いただきました。
 
 
【3つの工夫、今度の発表に生かしていきましょうね】
 
 次に4年生の発表です。4年生は2名います。2人とも、林業で使う苗木袋について学習を進めています。今回、1つの発表内容をそれぞれ表現方法を変えて発表しました。学習を進めていく中で苗木袋の工夫を調べたいという気持ちから、ある気持ちに変化していったそうです。それは、林業に携わっていらっしゃる方々への思いにもつながります。発表を聞いている人たちにより分かりやすい内容となるよう、実際の動きを取り入れたり、身ぶり手ぶりを大きくしたりする工夫を考えているようでした。
 
         【4年生の発表:今日は少し緊張気味だったかな】
 
 発表後、教頭先生から「実際に苗木袋を背負ったことはある?」と質問がありました。4年生は苗木袋を見たことはありますが、背負ったことはありませんでした。「苗木袋を背負ってみると、林業に携わっている方の苦労や工夫がもっと分かると思います」とアドバイスをいただきました。
 また、校長先生からは「声の大きさがとても良かった」とほめていただきました。「せっかくいい発表をしても、声が小さくて聞いている人に届かなければもったいない」と話され、相手意識をもつ大切さをご指導いただきました。そして、発表を聞いている他の学年の姿勢についても大切なことを教えていただきました。発表を聞いている子どもたちは、ただ聞くのではなく応援する気持ちをもって聞いて欲しいとのことでした。応援とは具体的に①発表をしている時にうなづく②質問や感想を積極的に発表するということです。1人でも、このような人がいると、発表をする時に勇気をもらえるし、嬉しい気持ちになります。発表を聞いている人も、一緒に発表をしているというような気持ちで臨んで欲しいと思います。
 
 最後は5・6年生の発表でした。5・6年生は諸塚の林業を発展させるために自分たちが貢献できることを考えて、活動を進めています。その内容(思い)と途中経過を報告しました。
 
【スライドを用いて、すっきりとした分かりやすい発表でした】
 
 この発表を見た1~4年生はたくさんの感想を発表しました。これが見ている人の応援ですね。最後に校長先生から、これらの発表をどのようにチームプレーで作り上げるかという課題を示してくださいました。C学習発表会では、助け合ったり、協力し合ったり、積極的に意見や感想を発表したりする荒谷小の子どもたちのよさを、発表者以外の児童も発揮できるといいなと思います。

第2回 P1グランプリ開催!

 今日、朝の時間に表現集会が行われました。今日は、第2回のP1グランプリです。第1回は5・6年生が撮った写真のP1グランプリでしたので、今回は1~4年生が撮った写真のP1グランプリです。めあては「フォトコンテストでP1グランプリを決定しよう」でした。
 
 1~4年生は「自分の写真を選んでくれるかな?」、「他の学年のお友達の写真はどんな写真かな?」などと考えていたのでしょうか、ドキドキしているような表情を浮かべる子やニコニコしている子もいました。早速1~4年生が撮った写真を見せてもらいました。共通していることは、荒谷小周辺で撮ったということですが、神秘的な写真、ほのぼのとした写真、生命力を感じる写真など、様々な表情の写真がありました。
 
 そして、自分の好きな写真を1枚決めて、その写真の下に投票カードを貼りました。
 
     【どれもステキだね】
 
 全校児童・全職員が投票カードを貼り終え、いよいよ結果発表です。「じゃじゃーん」と言って5・6年担任の先生が黒板を返すと、「おお~」という声が上がりました。
 
  【結果発表直前・・・どきどき】
 
 一番多く票が入ったのは、3年生の男子が撮った写真でした。その児童は、みんなの前に出て、写真の説明をしました。「写真を撮る時には、虫の目で撮りました。工夫したところは、背景に石の山が写るようにしたところです」と発表していました。その後、その他の児童から、この写真についての質問が出てきました。「どうやってこの写真を撮ったのですか」という質問には「石の上にカメラを置いてとりました」と答え、「場所はどこですか?」という質問には「学校にある大きな池の所です」と答えていました。
 
【8人の人が「この写真がすき」と言ってくれました】
 
 そして、今回はこの写真を選んだ人からも選んだ理由を聞きました。すると「固いもの(石)から草が生えているところがすごいと思ったから」や「冬の季節を感じたから」、「虫の目で撮ったと話していたが、虫の目でも見えるし鳥の目でも見えるような写真だから」などの意見がでてきました。一瞬で目を引くこの写真、子どもの感性はすごいなぁと思いました。
 
 その他にも「すきとおる葉っぱ」や「荒谷のたからもの」、「荒谷の山とのんびりしている1・2年生」、「荒谷のきれいな水」、「虫たちの遊具」というテーマがつけられた写真があり、どれも荒谷の自然の豊かさ、子どもたちの雰囲気を表現しているいい写真でした。
 
【写真を選んだ根拠も明確で分かりやすかったです】
 
 
 
 

長距離走練習 初日

 12月12日(金)に行われる、長距離走大会に向けての練習が始まりました。今年度も、週に2回、業間の時間を使って5分間運動場を走ります。
 軽快な音楽に合わせて、子どもたちは軽やかに走っていました。途中、お腹を押さえる子どもや、表情が険しくなる子どももいましたが、全員5分間走り切りました。走り終えた後の子どもたちはとてもすがすがし表情をしていました。子どもたちに交じって先生方も一緒に走り、爽快感を味わわれていたようでした。
 
              【一定のペースで走ることが目標】
 
【教頭先生が練習に参加した直後、ピピーっと終了の笛がなりました】
 
 これから長距離走大会まで、コツコツと練習をしていきましょう。

ウッジョブ諸塚 ゲストティチャーが荒谷小に!

 今日の2~4校時、5・6年生はわくわく学習(ウッジョブ諸塚)を行いました。今週の水曜日に各グループに分かれて、色々な場所に訪問をさせていただきました。今日は、その訪問の時に学んだことを生かして、ポスターを作ったり、リーフレットの原案を作ったりしていました。
 
 【ポスター作り、がんばります】     【2人で意見を戦わせながらリーフレット作り】
 
 【絵本の下書き、アイディアを出しながら制作中】
 
 木で製品を作る5年生3人のためには、、心強いゲストティーチャーがお2人も来てくださっていました。お1人は地元の林業の会社の方で、木工のプロフェッショナルの方でした。もうお1人は、デザインについて教えてくださる方でした。5年生は、木でシーソーを作ろうと考えていたり、松葉杖やアクセサリーを作ろうと考えたりしていました。今日は、それらの製品を作るお手伝いをしてくださいました。
 
  【インパクトで釘を打ち込みます】        【こちらはシーソー作り】
 
 【アクセサリーづくり。こんなにたくさんの装飾品を持って来てくださいました】
 
 プロの方々に直接助言や指導をいただきながら、5年生の3人は順調に作業を進めていっているようでした。
 
 2学期から本格的に進んでいるわくわく学習(ウッジョブ諸塚)ですが、これまでの学習から自分のやりたいことを見出し、自分の考えた企画を形にしてそれが林業の発展につながるよう工夫していく子どもたち。思いが形になることの喜びを感じ、楽しく制作をしています。
 
【アクセサリー、見せて~と後ろから2年生がやってきました】
 
 給食も一緒に食べていただきました。今日は、秋の香りスパゲティがメインのおかずでした。このスパゲティには、1・2年生が育てたしいたけが入っていました。とってもおいしかったです。
 
      【お世話になったプロの方々と一緒にいただきます】
 
                    【全員でパチリ】
 
 
 
【今日は牛乳、ミニチーズパン、秋の香りスパゲティ、かみかみサラダでした】
 
 午後からは、地元の林業会社にお勤めの保護者の方が、3年生のために来校してくださいました。3年生もわくわく学習(諸塚ウッジョブ~もっと林業~)で自分の興味のあるものを制作しています。それが、森林体験学習で実際に見たプロセッサーでした。それを段ボールで制作しているのですが、どうしてもうまくいかないところがあり、それを解決するためにわざわざ来てくださいました。今日は、プロセッサーの先の部分を重点的に作ったようでした。課題だった部位の作り方についてはヒントを与えてくださったようで、次の時間以降、3年生がそのヒントをもとに制作に取り掛かるのだと思います。
 
           【「けっこうリアルだねー」と誉められていました】
 
 子どもたちのためにわざわざ学校にまで足を運んでくださったプロの方々のおかげで、子どもたちの制作意欲はかき立てられたようです。
 お忙しい中、お越しください本当にありがとうございました。

保育士さんの読み聞かせ

 今日は、朝の時間に読み聞かせが行われました。読み聞かせをしてくださる方は、保育士さんである地域の方でした。
 まずはじめに、保育所で使用しているおもちゃを見せてくださいました。表には赤い風船が書いてあり、裏には他の絵が書いてあるそうです。その絵をくるくる回すと、何かが見えてきます。その絵を当ててみました。赤い風船をくるくる回すと、そこに出てきたのは・・・「りんご」でした。
 

     【 くるくる  くるくる 】           【何がでてくるかなぁ】
 
 「この色からいろんなことが広がるでしょう。何が出てくるのか考えてみてね」と声をかけられて他の色もくるくる回してみせてくださいました。青い風船の絵をくるくる回すと車が出てきて、緑の風船の絵をくるくる回すとカエルが出てきました。黄色い風船はバナナ、紫の風船はぶどうがでてきました。「こういう遊びを通して、赤ちゃんでも言葉を覚えていくんだよ」と話されていました。
 
 次に、「どうぶつたちの とびだす やさいばたけ」という絵本を紹介してくださいました。この絵本をしかけがあり、ページをめくるたびに色々な野菜が飛び出してくる絵本でした。立体的な絵本に、子どもたちは食い入るようにみていました。
 
 そして、いよいよ読み聞かせです。1冊目は「すっぽんぽーん」という絵本でした。野菜たちが自分の皮を脱いだり、へたをとったりして、すっぽんっぽんになります。とうもろこしやとまとなどがすっぽんぽんになりますが、たまねぎもすっぽんぽんになろうとします。その時、「たまねぎさん、どうなると思う?」と尋ねられ、子どもたfちは「なくなるー」、「白くなるー」と予想をしていました。さてさてたまねぎがすっぽんぽんになるとどうなったのでしょうか。
 
               【笑い声いっぱいでした】
 
 次に「どこいったん」という絵本を読んでいただきました。「ぼくの ぼうし どこいったん?」と言って、帽子を探して歩くお話でした。赤くてとんがっている帽子、いったいどこにあったのでしょう。
 
   【誰かがかぶっていた?】
 
 最後に、「まさか さかさま」という絵本を読んでいただきました。絵本に出てくる絵は、1枚の絵なのですが、真っすぐ見ても見られるし、逆さまにすると違う絵として見ることができる不思議な絵でした。じっくり読んでみたい絵本だなぁと思いました。
 
 今回読み聞かせをしていただく前に、保育士さんはハンカチを少しの水で濡らして持っていかれました。その理由は、絵本のページをめくる時に、そのハンカチで指を湿らせておくと、ページをスムーズにめくることができるからだそうです。なるほど、ページをめくることに手間どって、絵本の世界が途切れることがないようにするための工夫なのだなと思いました。
 色々な技をもっていらっしゃる保育士の方の読み聞かせは、バラエティに富んでいてとっても楽しかったです。
 
 子どもたちのために朝の貴重な時間を作ってくださり、ありがとうございました。赤ちゃんのおもちゃや絵本を見て、ここにいる子どもたちも、このようなもので遊んだり読んだりして大きくなったんだなと感じることができました。
 ありがとうございました。
 
 
 

青島宿泊学習 その2

 青島宿泊学習2日目の午前中は青島へのサイクリングでした。諸塚ではなかなか自転車に乗る機会がないと話していた子どもたち、うまく自転車に乗れたのでしょうか。
 
【心配をよそに、スイスイ乗っていました】   【担任の先生もすいすい~】
 
 子どもたちのサイクリング様子を見ていると、「きゃー!こっちにこんでよー」とか「行きたくて言ってるっちゃないとよ!」等と声が聞こえてきました。前を進む子どもたちはスイスイ自転車に乗っていましたが、後ろの方は自転車と自転車が衝突したり、まっすぐに進めなかったりする子どもたちもいて大騒ぎだったようです。でも、どこか楽しそうで、どうにか目的地までたどり着きました。
 
 青島では磯の観察をしました。鬼の洗濯岩がある青島の海はとてもきれいで、始めは足を濡らさないように用心して磯の観察をしていた子どもたちでしたが、少し靴が濡れると平気で海の中に足を付けて歩いていました。
 
【自然がつくりだしたこの形、作品のようでした】 【やどかりがたくさんいました】
 
【瓶を拾って水槽にしました】      【大きなカニ発見!】
 
 その後、青島神社まで足をのばしました。ここは、宮崎でも有数の観光地で、平日のこの日も観光客の方がいらっしゃっていました。私たちに声をかけてくださった方がいらっしゃったのですが、その方は北海道から来られた方たちでした。
 
【巨人軍の方々が書かれた言葉も貼られていました】
 
 神社に飾られている絵馬を見て、「ママとパパが長生きできますようにだって。この子いい子や~」と言っていたり、神社の雰囲気を「無人島みたい」と言っていたりする子どももいました。
【家族のことを思う願いが多かったです】【木々が生い茂るこの雰囲気、諸塚とは一味違うね】 
 
 そして、最後に砂浜の奉仕活動をして帰りました。一見きれいに見える砂浜ですが、みんなでゴミを探すとたくさんのゴミが集まりました。たくさんの方々が訪れる青島の海を、来た時よりも美しくできました。
 
    【ちゃんと分別しました】
 
 
【青島へ続くこの橋はトロビカルブリッジというそうです】
 午後からはしおかぜ追跡ハイキングを行いました。3つのグループに分かれて、それぞれのポイントで出される指令をクリアできるように協力して進んでいきます。
 
【ここは「ロビンフッドと赤りんご」というポイント。赤りんごに的を当てられるかな】
 
【「竜宮城の玉手箱」では玉手箱に入らないくらいのゴミを拾いました】
 
 ゴミの中には、ペットボトルやスプレー、サンダル、ひも、発泡スチロールなど抱えきれないくらいゴミが集まりました。この追跡ハイキングで、ゴミ袋4袋を用意していたのですが、それでは全然足りないゴミの量でした。
 
【「海パズル」では自然のものを使って作品を作りました】
 
 
 どのグループも、指令をクリアするために話し合ったり、協力したりして、チームワークを発揮していました。M学習でも一緒に学習をする子どもたちですが、この宿泊学習では朝も昼も夜も一緒に過ごすので、更に親密さが増しているような気がしました。 
 
 しおかぜ追跡ハイキングが終わり、最後のふりかえりの時間となりました。「ふりかえりを発表できる人!」と所員の方が尋ねると、他の学校もその場にいたのですが、諸塚の子どもたちはスッと手を挙げました。そして、1番に当てられたのは荒谷小の子どもでした。「この追跡ハイキングでみんなと協力できました。例えば、みんなで歌う曲を決めたり、矢印の方向を話し合ったりして進む方向を考えました」と具体的な様子を交えながらふりかえりをしていました。この「例えば」という表現を使ったふりかえりを所員の先生にほめられ、その後ふりかえりをする子どもたちは、全員「例えば」をふりかえりの言葉の中に入れて、活動の様子が分かるような発表をしていました。
 
【どのような場でもしっかりと自分の意見が言えますね】
 
 午後の活動の後、3日目の宿泊学習に備え、磯観察で濡れた靴を洗って乾かすことになりました。青島青少年自然の家には大きな乾燥機があり、それを使わせていただきました。
【奥にあるのが乾燥機です。たくさんの靴が並びました】
 
 2日目も充実した活動をした子どもたち、1日外にいたので疲れたようでしたが、貴重な体験をたくさんさせていただきました。

青島宿泊学習 その1

 10月29日(水)~10月31日(金)に、諸塚村内の5~6年生は青島青少年自然の家で宿泊学習を行いました。男子17名、女子14名と、七ツ山小の校長先生をはじめ計6名の職員で諸塚を出発しました。
 バスの中はとても賑やかで、笑い声や話し声が途切れることなく続き、楽しい雰囲気のまま青島へ到着しました。バスの到着地点から、青島青少年自然の家の施設まで歩くのに、所員の方から「自分の学校の校歌が流れた所から歩いてきてください」と指示があり、子どもたちは「ええっ!?」と言って戸惑っていましたが、校歌が流れ始めると、どの学校の子どもたちも颯爽と歩いて行っていました。
 入所式では、「規律・共同・友愛・奉仕」の言葉だけを覚えて帰るのではなく、体験を通して「規律」とはどのようなことか、「共同」とはどのようなことかを考えて行動し学んで行って欲しいとのお言葉をいただきました。
 その後、昼食をとりました。青島に来て初めての食事です。バイキングなので、自分の好きな分だけおかずをとることができます。子どもたちは、偏ることなくまんべんなくおかずをとってましたし、多く取り過ぎる子どももいませんでした。おかわりをする子どももたくさんいて、みんな元気いっぱいです。
 
 【荒谷小の子どもたちは、むかばきでもバイキングは経験しています】
 
 そして、早速午後からは活動が始まります。まずは古代火おこしと野外炊飯です。この日のメニューはカレーとサラダ、オレンジ、青リンゴゼリーです。子どもたちは予め、カレー係、ごはん係、かまど係に分かれています。その係ごとに野菜を切ったり、お米を研いだりして、一段落したところで、全員で古代火おこしに挑戦しました。
 
【「おいしいカレーを作るぞ!」「おー!!」】  【かまど係は薪をくべました】
 
 最初は弓ぎり式で古代火おこしを行いました。これは板に棒を当て、棒に弓のヒモを巻きつけて2人1組で弓を動かして、棒を回して火を起こす方法です。はじめに、所員の方々がお手本を見せてくださいました。そして、火おこしをするための最大のポイントは「あきらめないこと」と教えてくださいました。
 
 【火おこしの神様と呼ばれる方がお手本を見せてくださいました】
 
 みるみる木が黒くなり、煙が出てきて火の種がでてきました。その火の種をほどいた麻のひもに落として、細く長く息を吹きかけると、あっという間に火が点きました。ほんの数分でできた火おこしに、子どもたちは見とれていました。
 
 そして、いよいよ子どもたちだけで火を起こします。先ほどのデモンストレーションを参考に、弓を引いたり押したりしました。すぐに木は黒くなり、煙は出てきましたが、なかなか火が点きません。弓を担当する人を変えてみたり、棒を当てる位置を変えてみたりしましたが、なかなか思うようにはいきませんでした。でも、先ほど教えていただいた「あきらめないこと」が子どもたちの頭の中にはあったので、誰一人火おこしをやめようとする子どもはいませんでした。そんな時、諸小の先生が助っ人としてきてくださいました。その先生は、棒に巻く弓の巻き方がうまくできていないと教えてくださり、巻き直して再度挑戦しました。
 
   【みんなで力を合わせて1・2、1・2】   【あ!火の種ができた!!】
 
   【やったー!!火が点いた!】
 
 先生の助言があり、ようやく火おこしに成功しました。この火をろうそくに移し、かまどに火をつけました。これでようやくカレーやごはんを作ることができます。
 
  【大事に大事に、そーっとね】
 
 ごはんは、はんごうで炊きました。はんごうのうちぶたやそとぶたを使ってご飯の量を計り、はんごうに付いている印を目安に水の量も調整しました。はんごうから白い泡がでてきて固まったら火の弱い場所に移して7分間蒸らすのですが、それを何度繰り返してもべちゃべちゃのごはんになってしまうものがありました。「水が多かったのかなぁ」、「火が弱かったのかなぁ」等と色々と理由を考えましたが、どうしてもべちゃべちゃは解消されず、このまま食べようということになりました。
 
   【うーん、7分粥くらいだなぁ】
 
 カレーはお肉を炒めて、火が通ってきたら野菜を炒めました。そして水を入れて煮込みます。野菜を切る時に、じゃがいもや人参は親指の第一関節くらいの大きさに切ってくださいと指導がありました。子どもたちはそれ以上に小さく切っていましたが、なかなか火が通りませんでした。その理由は火が小さくなっていたからだと考えられました。そのため、薪を増やして火を大きくしたり、火が大きいところに鍋を移したりしました。そしてようやくカレーが出来上がりました。
 
【外で食べる手作りのカレー、絶品でした】
 
 この野外炊飯を通して、炊飯器のボタン1つで炊きあがるごはんや、ガスの栓を回せばすぐに火が点き、火力も落ちないガスコンロの便利さを改めて感じました。そして、それらを自分たちの手で作り出す苦労や喜び、そして先人の方々の知恵を学んだ野外炊飯でした。お粥のようなごはんにカレーをかけて食べるのも、ここだからこそできる体験です。みんなで協力して作った夕飯は最高でした。