校長室から

学校日記

あれから8年。

今日は、「3・11」。東日本大震災から8年目を迎えた日です。14時46分の町のサイレンに合わせ、下校した1年生以外の子どもたちと職員で黙祷を捧げました。

震災当日、私は、港が目の前にある海からわずか数十mしか離れていない学校に勤務していました。その日は金曜日、「お別れ遠足」で全校児童が海岸近くの道路を歩いて目的地の海沿いの公園に行っていた日でした。

学校で留守番をしていた私の耳に第1報が入ったのは、たまたま息子さんの受験に同行し関東に行っていた先生からの「大きな地震で、大変なことになっている」という電話でした。慌ててテレビを付けて、学校に残っている職員と見た津波が街を飲み込む映像に背筋が凍ったことを思い出します。

すぐに遠足に同行していた校長先生に大地震と津波警報発令について電話連絡し、全員電車で帰校、全校児童が無事に自宅に帰ったことを確認してほっとしたのも束の間、地区の方々が学校に避難に来られました。少しでも高い所をと、2階教室を避難所として受け入れ体制を取ったことを今でも思い出します。もし、あの日、日向灘で大地震が発生し、この宮崎の海岸にも大きな津波が押し寄せていたら・・・、それを思うと今でもゾッとします。

死者1万5千人超、未だ行方不明の方5千人超、震災関連死の方も含めると計2万2千人以上の方が犠牲になられ、今も5万人以上の方が避難生活を余儀なくされていると聞きます。あの日を境に、生活が、人生が一変してしまった方は数限りありません。大きな傷が癒える日は生涯来ないことかもしれません。そのような方々の思いを無駄にすることがないよう、私たちは、この日を語り続け、後世につないでいかなくてはなりません。

 近い将来必ず起こると言われる南海トラフ巨大地震での被害が少しでも減るように、「命」を守ること、隣近所の方々と連携・協力することなど、改めて真剣に考えていく機会であり、それが毎年「3.11」を迎える私たちの務めだと考えます。

☆ 「あと2ヶ月で終わる『平成』の時代には、大災害が大変多かったこと」、そして、「『平成』から学ぶことの一つが、
 災害から「命」を守ることについて考え、行動すること」。今月初めの全校朝会でも子どもたちに話をしたところです。


まるでロケット発射台!

本校の玄関を入ると、すぐに天窓のある吹き抜けのホールがあります。吹き抜けですのでとても開放感があり、また、天窓からは、暖かな陽光が降り注ぎます。ここ数年、この場所で入学式や卒業式、全校朝会や集会等も行っており、いろいろと多目的に使える便利なスペースです。

しかし、「森の学校 押方小」も築約20年を迎え、特に今年度は、大雨や台風になると天窓からぽたぽたと雨漏りが見られるようになりました。学校が休みの日に大雨が降り、翌日来てみるとホールに水たまりが・・・。それ以降、雨が強い時や休日雨が降りそうな前日は、その都度床が濡れないようにたらいを準備する始末。町教育委員会にお願いし、学習発表会も終わった今週、工事に入っていただきました。これで、もし卒業式の日が雨になったとしても心配しなくてすみます。

  結構大がかりな作業で、ホールに足場が設置されると圧巻!まるでロケット基地の発射台のようでした。子どもたちも、見上げて「すげー!」と驚きの声を上げていました。
  
☆ 足場の組み立て時、作業員の方々は、互いに大きな声をかけあいながら作業をされていました。安全確認が第一というこ
  とでしょうね。雨漏り修理も無事終わりました。ありがとうございました。これでたらいの出番もなくなります。



「夜神楽」の時期を迎えました!

北の地方からようやく雪の便りが届き始めました。いよいよ冬へと季節は進んでいくようです。ここ高千穂も朝夕はずいぶん冷え込むようになってきました。同時に「夜神楽」のシーズンも到来です。

高千穂町の「夜神楽」は、国の重要無形民俗文化財にも指定され、秋の実りへの感謝と翌年の五穀豊穣を祈願して、夜を徹して三十三番の神楽が奉納されます。先週17日(土)に町内の夜神楽がスタートし、町内各地区で2月上旬まで開催されます。押方地区でも17日(土)の中畑神社を皮切りに、12月1日(土)は二上神社、8日(土)は嶽宮神社の3つの神社の夜神楽が開催されます。

中畑神社の夜神楽は、五ケ村東活性化センターを神楽宿として催されました。この夜神楽に、今年も本校の子どもたち4名(4年生1名、6年生3名)が奉仕者(ほしゃどん)として神楽を舞いました。学校で見せる表情とは違い、真剣な眼差しと凜々しい姿で舞う表情は、まさに「神の子」。舞が終わると、無事に舞い切った安堵感や満足感からか、また和やかな表情に戻っていました。それにしても、優に20~30分はあろうかという時間、笛・太鼓に合わせいろいろな動きを間違わずに舞う姿には、感動です。9月ぐらいから神楽保存会の方々との練習が始まり、本番近くになると週3~4日は練習してきたようです。それにしても堂々とし、観客からもたくさんの大きな拍手をもらっていました。

  子どもたちの保護者やおじいちゃん方も奉仕者として神楽を舞い、笛や太鼓を担当しており、親子2世代・3世代で演じる姿に、代々続く伝統を守り、受け継がれていく様子を間近に見ることができました。これからも末永く途切れることなく続いていくことを願っています。
 

☆ たくさんのお客さんの前で堂々と舞う姿は、とても凜々しくかっこよかったですよ!将来、自分の子どもや地域の子どもたちに、素晴らしい伝統を引き継いでほしいと思います。 

☆ 12月1日の二上神社の夜神楽にも、本校の子どもが舞うようです。楽しみです。

町内の先生方と学び合いました。

毎年、高千穂町では、町内各小・中学校の先生方が輪番担当の小・中学校に集まって授業研究会を行っています。本年度は、14日(水)に岩戸小と押方小の2会場で実施されました。本校には、町内小・中学校から約20名の先生方が来校されました。

はじめに研究授業でした。6年担任が理科「てこのはたらき」の授業を公開しました。「てこはどういう場合に水平に釣り合うか」を学習課題として、水平に釣り合う場合を予想して実験用てこを使って実験し、結果から水平に釣り合う条件を導き出すという内容の授業です。6年生の子どもたちは、自分なりの予想を立て、ペアで協力して生き生きと実験に取り組みました。実験が終わった後は、各自タブレット端末を用いて、てこが釣り合う場合の確認をしました。学習したことを振り返ったり、理解・定着を確認する小テストをしたりする時間も予定していましたが、時間不足でできませんでした。次の理科の時間に取り組むということです。

そして、研究協議。参加者全員が主体的に参加できるようにグループ協議として、本校の先生方がファシリテーター(進行役)となって進めました。グループは、各小学校・中学校(担当教科もさまざま)の先生、栄養教諭、養護教諭、管理職などが入り交じった5~6人の編成でした。今回の研究授業をベースに、各学校やそれぞれの先生方の日頃の授業実践も振り返りながら、話し合いました。短い時間でしたが、時間いっぱい活発な協議がなされました。協議したことは模造紙にまとめ、それを見せながらファシリテーターがグループで出た意見等を報告し、参加者全員で共有しました。

  今回の研究会は、他校の先生方の貴重な意見や感想をたくさんいただくことができ、本校にとってもこれからの授業改善に大いに役立つ研究会となりました。再度、みんなで研究会で出された意見などを確認・整理して、子どもたちの学力向上に向けての取組を充実させていきます。参加された各学校の先生方、本当にありがとうございました。
  

☆ たくさんの先生方の授業参観に緊張した様子も見られましたが、実験に入ると、みんな生き生きと取り組んでいました。6年生、しっかり頑張りましたね!

☆ 参加者全員が意見を出し合い、大変有意義な協議会となりました。活発な協議の中で、今後の授業改善へのヒントや参考
 となることをたくさんいただきました。感謝いたします。

先生たちの読み聞かせ会「おはなしランド」。

今朝、「読書推進強化月間」中の「秋の読書まつり」の取組の一つ、本校職員による読み聞かせ会「おはなしランド」を行いました。

事前に、先生方に読み聞かせする絵本を選本してもらい、そのあらすじや紹介文を図書館教育主任が一覧表にまとめました。その一覧を見て、子どもたちは、どの絵本の読み聞かせが聞きたいか選びます。しかし、子どもたちには、どの先生がどの本を読み聞かせるか、当日まで内緒です。

昨年度、私が紹介した本を選んでくれたのは、3年生がたった1名。マン・ツー・マンの読み聞かせでした。今回はどうかな?と不安でしたが、3年生から6年生まで13名が集まってくれました。全校の約3割です。人数が多いので図書館で行いました。

朝から笑顔となる楽しい内容をと選んだ絵本でしたが、子どもたちも反応よく笑ってくれて、ほっとしました。時間があったので、予定していた絵本以外にもう1冊、やはり笑える絵本を読み聞かせました。

他の先生方も、自分の教室以外の教室や特別教室などで、それぞれの先生方の思いで選んだ絵本を読み聞かせしました。いろいろな先生方の思いや特徴があって、せっかくなので全ての先生方の読み聞かせを子どもたちに聞かせてあげたいな、と思いました。次年度以降の検討事項とします。

  読書まつり期間中は、昼休みに図書委員会の子どもたちも絵本や紙芝居の読み聞かせをしてくれています。先日は、県立図書館の方から読み聞かせをしていただきましたが、来週は、地域の「どんぐりの森」の皆さんの読み聞かせもあります。期間中、押方小の子どもたちは、たくさんの人の読み聞かせを聞く機会に恵まれます。さらに読書好きの子どもが増えるといいな、と期待しています。
  
  

☆ 先生方も結構ドキドキの「おはなしランド」。先生方が今日読み聞かせしてくださった絵本は、しばらく図書館に飾られます。ぜひ、手に取って読んでみましょう!

  さて、来年、先生方はどんな絵本を読み聞かせしてくださるのでしょうか?お・た・の・し・み・に!!

雲海の雲に包まれながら。

近頃は、朝の気温も1桁台の日が増え、秋の深まりを感じます。そして、9月下旬から11月上旬にかけてのこの時期は、お待ちかねの「国見ヶ丘の『雲海』」の季節でもあります。

今日も、子どもたちが登校する頃、通学路や学校周辺は霧に包まれていました。霧と言っても、実は「雲海の雲」。子どもたちは、雲海の雲の中を登校しているのです。このような日に校区内の絶好の雲海スポット「国見ヶ丘」に上がると、眼下の高千穂の街は雲の海の中となります。

  雲海は、いくつかの条件が揃わないと出現しないようですが、もうしばらくは絶景の雲海に巡り会うチャンスがありそうです。学校から車で7~8分で行ける国見ヶ丘ですので、「雲海を見てから出勤!」、そんな贅沢な環境で働けることに感謝!!です。
  

☆ 雲海の雲の中を登校してくる子どもたち。本校の「校章」(トップページに表示)にも、三本の波模様で「雲海」が表されています。

☆ 雲海を堪能しつつ御来光が拝めます。空気もひんやり、清々しい気持ちになります。

食べれば美味なのですが・・・。

本校の職員室側駐車場南側「希望(のぞみ)の階段」を上がったすぐ脇に、大きなイチョウの木がそびえています。イチョウの側らには小さな記念碑もあります。碑には、明治39年本校初代校長が地区の方から譲り受け、当時校長先生が受け持たれていた4年生の卒業記念に植樹されたと、イチョウの由来が記してあります。100年を超える歴史の中で、これまで数多くの押方小の子どもたちの成長を見届けてきたイチョウの木です。

さて、このイチョウ、100年以上経った現在もまだ健在で、この時期にはたくさんの銀杏の実を付けます。そして、ここ2週間ほど毎日多量の銀杏が落ちています。由緒あるイチョウの木ではありますが、ご存じの通りの強烈な臭いは、教室の窓も開けられないほどです。

教頭先生が毎日のようにきれいに掃いていますが、掃いている先からポトポトと落ちてきて、らちがあきません。一部食用にと、水に浸けたりもしていますが、あまりの量の多さに、もったいないとは思いますが、ほとんど廃棄処分です。

 まだまだ木にはたくさんの銀杏の実が付いています。全ての実が落ち切るまでは、しばらくは奮闘です。しかし、やがて秋が深まれば、燃えるような黄金色に輝き、今度は見る人を楽しませてくれるはずです。それを楽しみに待ちたいと思います。
  
☆ 食べるとおいしい銀杏も・・・。欲しい方がいらっしゃれば、遠慮なく拾いに来てくださって結構です。

ご長寿、誠におめでとうございます。

昨日17日(月)は、「敬老の日」。押方地区では、16日から17日にかけて各公民館単位で敬老会が開かれました。

私も招待を受け、教頭と共に16日は3地区、17日は1地区の敬老会に参加させていただきました。どの地区の敬老の皆様もとてもお元気そうな笑顔で迎えてくださり、うれしい気持ちになりました。ご年配の方は大正から、そして、激動の昭和、平成の時代をたくましく生き抜いてこられた皆様のおかげで、今、平和な日本があり、私たちが幸せに暮らしていけることのありがたさを改めて思い返す時間となりました。

また、敬老の皆様に喜んでいただこうと各地区とも演芸大会が催され、出し物や演芸などで大変盛り上がりました。地区の方々の見事な演芸に私もつい顔がほころびました。同時に、地区の強い連帯感や一体感も感じたところです。地区内の押方小の子どもたちも子供会として踊りや歌、自己紹介などで参加しました。微笑ましい子どもたちの姿で敬老の皆様をお祝いし、笑顔と元気をプレゼントできたようです。

あと半年ほどで平成も終わり、次の新しい時代の幕が開きます。敬老の皆様には、ぜひ新時代もますますご健勝でお過ごしいただきますようご祈念申し上げます。

  各地区の皆様には敬老会にお招きいただき、本当にありがとうございました。また、大変お世話になりました。

 
☆ 押方小の子どもたちも元気な姿で敬老の皆様をお祝いしました。9月30日(日)の運動会のPRもしてくれました。運
 動会で、また、子どもたちの元気な姿をお見せします!


校長室が快適になりました!

今日で8月も終わり。この8月も全国的に記録に残るような猛暑・酷暑が続きました。この高千穂も猛暑日とまではいかないまでも、連日の暑さにはさすがに堪えました。

ところで、本校の校長室は数年前からエアコンが故障しており、昨年度赴任した私も、昨年、今年と夏場はサウナ状態の校長室に閉口の日々でした。私以前の校長先生方もよく我慢されていたな、と思います。校舎の構造上、風通しもよくなく西日も差し、午後からの室内は33~34℃になることが多かったのです。特に湿度も高い日は、不快指数も上がりっ放し。なんとか扇風機とこまめな水分補給で私自身が熱中症になることはありませんでしたが、エアコンの利く教室や職員室がうらやましい限りでした。

  夏も終盤を迎えた今日、ようやく待望のエアコンが新たに設置されました。近頃は朝夕が涼しくなり、秋の気配を感じることも多くなってきましたが、まだまだ昼間は残暑で気温の高い状態が続くことと思います。しかし、これで気持ちよく職務に集中できますし、来客者にも快適に過ごしていただけます。そして、いろいろな会議も校長室で開くことができます。本当にありがたいです。町当局に御礼申し上げます。


☆ 残りの夏、省エネにも気を配りながら、適切に活用させていただきます。この夏、児童クラブにもエアコンを設置していただきました。快適な環境の中で、私も子どもたちも気持ちよくまた健康的に過ごせます。ありがとうございました。


登校日にて。

今日から8月。学校は、夏休み唯一の登校日でした。

全校朝会を行いましたが、この8月は、どうしても子どもたちに伝えたい内容があり、昨年に引き続き、話をしました。「8月は、『平和』を考える月」というテーマです。広島・長崎の原爆投下、そして終戦と、この8月は、先の大戦に関わる大きな出来事があったこと、「命」や「平和」について考える大事な月であることを子どもたちに語り継いでいく必要があるとの思いからです。

まず、子どもたちに、絵本「8月6日」を読み聞かせました。この絵本は、絵本作家の中川ひろたかさんが、広島でなくなった自分の伯父、被爆者となった自分の母の体験を描き伝えられた絵本です。子どもたちが戦争の悲惨さを感じ、平和について考えるきっかけになれば、と読み聞かせをしました。

それから、8月6日、9日の広島と長崎での原子爆弾による被害や15日の終戦の日について説明しました。

そして、「今、日本が『平和』なのはなぜでしょうか?」、「みんなが大人になったときも『平和』は続いているでしょうか?」と問いかけ、「どうすれば『平和』な世の中が続くか、考えましょう。」と、話を閉じました。

今年で、戦後73年を迎えます。年々、戦争を直接体験された方々が高齢化する一方で、戦争を語り継ぐ方も減っています。私のように戦争体験がない者の知り得る範囲の情報であっても、辛い過去の出来事を語り伝えていくことは教師としての使命でもあるとも考えています。そして、子どもたちが命の尊さに目を向け、戦争と平和について考え、日本はもちろん、世界中からあらゆる戦争や内戦などがなくなる平和な世の中を希求し、行動する人間に育ってくれれば、と願っています。

  8月を迎えて、テレビなどでは、戦争にまつわる報道やドラマ、ドキュメンタリーなどもこれから増えてくると思います。戦時中を体験したおじいちゃんやおばあちゃん方の話を聞くのもよいでしょう。ぜひ家庭でも話題にされ、親子で平和について考えてみるとよいと思います。
 

☆ みんな真剣に話を聴いてくれましたね。戦争のない「平和」な世の中にするために、自分は何ができるか、この機会に考
 えてみてくださいね。 

☆ 残り25日の夏休みも、安全にきまりよく、有意義に過ごしてくださいね。次は、2学期の始業の日27日(月)に元気
 に会いましょう!

連日の猛暑、いつまで?

全国的に猛暑、いや酷暑が続いています。西日本豪雨で被災された方々やボランティアの方々には、特に厳しい暑さが身に堪えることと察します。くれぐれもお身体にはご自愛されていただきたいと思います。

ここ高千穂は内陸の山間部で、近頃は、県内の海岸沿いの市町と比べて3~4℃高い気温になっており、連日昼間は35℃近い気温となっています。

心配しているのは、子どもたちの熱中症です。教室はエアコンが入っていますので大丈夫ですが、屋外での学習や昼休みの遊びなどには、こまめで十分な水分補給と帽子の着用、日陰での休憩などの指導、また、養護教諭が毎日朝・昼の定時に運動場の気温・湿度を測り、暑さ指数を出し、子どもたちや先生方に警戒を呼びかけています。家庭にも朝食での塩分補給や十分な睡眠などの協力をお願いしています。

更に、保健体育委員会の子どもたちが「熱中症」について調べ、一人一人が調べたことを保健室前に掲示したり、給食時間の放送で発表したりして、全校児童に熱中症予防の啓発活動をしています。

おかげで子どもたちは、熱中症に罹らず、暑さにも負けずに毎日学校生活を送っています。1学期も残り2日。最後まで元気に登校してほしいと願っています。

 しかし、この暑さ、いつまで続くのでしょうか?とにかく早く、猛暑日や真夏日の日が減ってくることを祈る今日この頃です。
  

☆ 保健体育委員会の皆さん、熱中症についてとても詳しく調べましたね。全校のみんなも熱中症にかからないよう、気を付
 けてくれていますね。ありがとう!

☆ こんなに暑い日は、やっぱり冷たく気持ちよいプールが一番ですね!

互いに学び合い、授業力の向上を!

本校では、本年度も職員研修として算数の授業改善に取り組んでおり、5月末から今日までにかけて、学級担任の授業力の向上を図るために、研究授業及び授業後の研究会を行ってきました。

教師一人一人が自分自身の授業の課題をはっきりとさせた上で参観授業を行い、全員で授業を参観した後には、授業の流し方や子どもたちの活動のさせ方、準備物、発問など、それぞれの教師の課題をもとに細かな点まで意見交換をします。そうして、教師同士よさや改善点など互いに学び合います。

  私たち教師の一番の仕事は、子どもたちに確かな学力を付けてあげることです。そのためには、日常の授業を大切にし、全員が「分かる・できる」授業を目指して、日々自分自身の授業を振り返りながら、授業力を伸ばしていかなくてはなりません。今回の各教師の授業課題が改善されたかどうか、2学期にもう一度、全員が研究授業・授業研究会を行う予定です。ビフォー・アフターで教師の授業がどう変わるか、期待しているところです。
 
 
☆ 全員が「分かる・できる」授業にするため、先生方も試行錯誤しながら、真摯に子どもたちと向き合っています。その思
 いは、子どもたちにも伝わっているようで、みんな一生懸命学習に取り組んでいました。


学校支援訪問

今日は、本年度の学校支援訪問でした。北部教育事務所から2名の先生方、高千穂町教育委員会から濵田教育長、佐藤教育委員をはじめ6名の方々が来校され、学校経営の状況や各学年の授業を見ていただきました。

4年生は、養護教諭と担任による学級活動、他の学年は、昨年度から研究を進めている算数科の授業を参観していただきました。

本年度、本校では、子どもたちの学力向上を図るため、教師一人一人の授業改善に向けて県教育委員会が提唱しているチェックポイントを意識した授業づくりを職員研修としても取り組んでいます。今日の参観授業でも、教師自身の授業改善における課題を明確にした上で、それを意識しながら授業を行いました。

教育事務所や町教育委員会の方々に参観される中、指導する教師は恐らく緊張の連続だったに違いありませんが、子どもたちは、集中してしっかり学習できました。

授業後、参観された指導主事の先生方から教師一人一人に授業のフィードバックがありました。細かく丁寧なフィードバックに、本校教師も多くの学びがあったようです。

 本日ご示唆いただきましたことを今後の授業改善や学校経営に反映させ、「やかたの子」の更なる成長や向上を目指して、チーム押方全職員で取り組んでいこうと、改めて意を強くした学校支援訪問でした。
  
  
☆ 子どもたち全員が「分かる・できる」授業にするために、日々自分の指導を振り返りながら授業改善に努めている本校の
 職員。互いに授業を見合いながら、更に授業の技量を高めていきます。

梅雨の時期、たっぷりと「心に栄養」を!

今朝、6月の全校朝会を行いました。

本校では、6月を「読書推進強化月間」として取り組むため、今日は、「読書」についての話をしました。

まず、私自身が小学生の頃、出会った本に触れると共に、「小学生の頃から、もっと読書をする習慣を付けておけばよかった。」と今になって反省や後悔していることを伝えました。

そして、読書のすばらしい力について話しました。「読書は、よいことばかり!」と、言葉の力や表現力、思考力、集中力、想像力などが付くことに加え、人の気持ちが考えられるようになり、人と上手にコミュニケーションが取れるようになったり、ストレス解消にもなったりすることを話しました。

宮崎県が「日本一の読書県」を目指していることも紹介し、押方小も「宮崎一の読書校」ひいては「日本一の読書校」を目指そう、と、学年別の月の読破目標冊数の達成や家での読書の推進について話したところでした。

校長の話の後にも、図書委員会の子どもたちからの「読書推進強化月間」の取組の説明や、図書館教育担当の先生からの話もあり、更に子どもたちの読書意欲向上のために力を添えてくれました。

 短い時間で構いませんので、ご家庭でも「家読(うちどく…親も子も一緒に読書)」に取り組んでいただき、ますます読書が大好きな子どもたちを育てていきましょう!ご協力、よろしくお願いいたします。
 
☆ これから梅雨の時期を迎えます。雨で、外で遊べない日も増えてきますので、読書でたっぷりと「心に栄養」を注ぎま
 しょう!

心肺蘇生法研修の実施。

今日、西臼杵広域消防本部から2名の講師を迎え、職員研修として「心肺蘇生法」の訓練を受けました。例年、プール学習が始まる前に行っています。

はじめに、救命処置の必要性や、傷病者の命を救い社会復帰に導くために必要となる「救命の連鎖」と現場に居合わせた者の重要な役割などについて話を聞きました。傷病者の生存率は、救急隊が到着するよりも早い町民の協力によって高まるということです。

その後、傷病者を発見してから、胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使用までの一連の流れを確認していきました。訓練用の人形やAEDを使って練習しましたが、胸骨圧迫する強さや速さ、人工呼吸における気道確保や息の吹き込みは、なかなか難しいものでした。

最後に、アナファラキシー・ショックを防ぐ補助治療剤エピペンの使い方も教えていただきました。

年に1度しか実施しない訓練ですが、毎年行うことが大切で、救命処置の仕方を体が少しずつ覚え、いざと言う時には処置が行えるものだと信じています。しかし、一番は、「絶対に子どもたちの命に関わるような事故を起こさない。」そう改めて誓いを固める機会にもなっています。

  消防本部の講師の皆様、講習ありがとうございました。
 
☆ プールに限らず、学習や活動の中では、いつ、どのような事態が発生するか分かりません。また、学校外でも家族や一般
 の方々に処置を施さなければならない状況に遭遇する場合も考えられます。率先して、また落ち着いて救命処置ができるよ
 うに、これからも毎年訓練を重ねていきます。


日本一「やさしい子」がいっぱいの学校に!

学校周辺の山々も新緑の息吹に包まれ、清々しい季節を迎えました。今日から風香る5月。新学期が始まって約1ヶ月経ちました。

今朝は、5月の全校朝会を行いました。本年度も学校経営の柱として子どもたちに、「『い・の・ち』で輝く『やかたの子』」を掲げています。今日は、その『い・の・ち』の「い」(いじめはゼロに!)について、子どもたちに話をしました。

押方小「やかたの子」は、素直で優しい子どもたちばかりですが、時として相手の気持ちを考えない言動やいじめにつながりかねない言動もみられ、ゼロではありません。

そこで、校長の第1の願い「押方小を日本一やさしい子がいっぱいの学校にしたい!」を示し、まず言葉づかいから見直し、普段の言葉に「ふわふわ言葉」(相手がうれしく、元気になるような温かい言葉)が増えるよう、そして、「やかたの子」一人一人の心の風船を思いやりややさしさでいっぱいに膨らませ、みんなで押方小を「いじめゼロにしよう!」という内容の話です。

学校では、「学校いじめ防止基本方針」を年度末に改定し、本年度職員で再確認するとともに、PTA総会で保護者の方々にも改定の概要を説明し周知を図ったところです。(本ホームページに基本方針はアップしております。)

  思いやりのある豊かな人間関係は、学校経営・学級経営の基盤です。そして、すべての教育活動の充実は、その上に成り立ちます。「いじめゼロ!」に向けて、子どもたち、教職員、保護者や地域、みんなで真摯に取り組み、教育目標「やさしく、かしこく、たくましく生きる児童の育成」を目指していきます。
 

☆ 「ふわふわ言葉」であふれる、日本一やさしさや思いやりいっぱいの押方小をみんなで創りましょう!

☆ 女子バレーボール少年団の皆さんの表彰もしました。すばらしい成績でしたね。優勝おめでとう!!

熊本地震、本震発生から2年。

2年前の4月14日夜、熊本県を中心に最大震度7を記録する地震が発生し、2日後の16日未明には、本震と思われる2度目の震度7の地震に見舞われ、人的・物的に甚大な被害をもたらしました。今日は、本震発生から2年目を迎えました。改めまして犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。今なお、約3万8千人の方々が仮設住宅などで避難生活を強いられているということです。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

この高千穂町でも2年前の本震では震度5強を記録し、本校も校庭のアスファルトや校舎の木材の梁にひびが入ったり記念碑が倒れたりなど、施設への被害が見られました。子どもたちも、その時の大きな揺れに怖い思いをした経験をしています。

 近い将来、宮崎県では確実に南海トラフ巨大地震が発生すると予想され、その確率は少しずつ高まっているとも報じられています。日頃からの地震への備えと共に、身を守る避難行動、家族や地域の方々との連携・協力など、大地震を教訓に、「いのち」や「思いやり」、「助け合い」などについて子どもたちと考える場や機会を、本年度もできる限り設けたいと考えています。
  
☆ 2年前は、学校施設にも被害が見られました。昨年度は、「シェイクアウト訓練」も2回行い、地震時の避難行動を確認
 しました。

本年度もよろしくお願いいたします。

本校は、神話と伝説の町高千穂町の西部に位置し、校区内には、美しい雲海で知られる国見ヶ丘があり、学校からは、神話伝説の残る二上山(男岳、女岳)を臨み、周囲を日本の原風景を思わせるような野山に囲まれた自然豊かな中にあります。

本年度で創立144年を迎える歴史と伝統のある学校で、平成11年に建て替えられた校舎は、木材がふんだんに使われ、「『森の学校』押方小」の愛称にふさわしい素敵な作りになっています。

豊かな自然と美しい学校環境、素晴らしい地域の中で、本年度は、47名の素直で明るく元気な子どもたちがこの学び舎で学びます。この子どもたち一人一人が「やかたの子(やさしい子・かしこい子・たくましい子)」としてさらに輝き、成長していけるよう、13名の教職員でスクラムを組み、「チーム押方」として一丸となって教育活動の充実に努めて参ります。家庭や地域との絆もより一層深め、一体となって「高千穂の宝・押方の宝」である子どもたちの育成に取り組んで行く所存です。

本年度も、ご支援・ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

                                   高千穂町立押方小学校 校長 川越鉄郎

  


本年度のご協力、ありがとうございました。

連日、春の陽気に包まれ、校長室の目の前の桜や運動場周辺の桜も満開を迎え、とても華やいでいます。

そのような中、平成29年度の学校業務も今日で最後となりました。

この1年間、「やかたの子(やさしい子・かしこい子・たくましい子)」の育成を目指し、教職員一同、チーム押方として精一杯力を注いで参りました。

それに応えるよう、子どもたちも「やかたの子」目指して学習や様々な活動に全力で頑張り、心も体も健やかに成長してくれました。

教育は学校だけでは成し遂げることはできません。これも一重に、この1年間の保護者や地域の皆様の日頃からのご理解・ご支援・ご協力の賜と、学校長として衷心より厚く御礼申し上げます。そして、平成29年度を無事に終了できますことを、皆様と共に喜びたいと存じます。本当に、ありがとうございました。

                                  高千穂町立押方小学校 校長 川越鉄郎

 
☆ 来る平成30年度も、変わらぬご支援・ご協力をいただきますよう、重ねてお願い申しあげます。


 

また少し、安全な通学路に。

昨夕、PTA生活環境部員の皆さんと職員で、通学路の側溝にグレーチングを設置しました。

子どもたちが毎日学校に通う通称「1.3Kmウォーク」の通学路は、峠道で狭くてカーブも多いのですが、側溝の蓋がなく危険なため、生活環境部の事業として年次的に毎年グレーチングを設置し、少しずつその距離が延長、改善されてきました。

今年度も高千穂町建設課より70枚のグレーチングが届き、蓋がない箇所2箇所、約70mにグレーチングを設置しました。設置の際には、側溝の溝さらいや道路の清掃もしてくださいました。また、学校入り口付近の運動場の側溝にも設置していただきました。

 新学期が始まったら、子どもたちは、また少し安全になった通学路を登校してくることができます。生活環境部の皆さん、ありがとうございました。
  
☆ グレーチングが設置されると道路も広く感じます。子どもたちが自動車と接触する危険が減り、より安全に登校できるよ
 うになります。ありがとうございました。