日誌

2024年5月の記事一覧

連相報

社会人になると、「ほう・れん・そう」が大切だと習います。

すでにご存知のとおり、報告・連絡・相談のことですが、この言葉を初めて聞いたとき、報告と連絡の違いは何だろうと思いました。

どちらも情報伝達の手段ですが、以下のような違いがあります。

 「報告」・・・業務の進行状況や結果等を伝えることが目的で、詳細な内容が求められる。

 「連絡」・・・主に情報の共有や事実を伝えることが目的で、意思疎通を図ること。

 

個人的な考えですが、報告はフィードバックであり、内容の正確性と行うタイミングが重要だと思います。

例えば、上司への業務の進行状況の報告内容が、「半分くらい終わっています」では不十分ということになります。業務の内容の詳細を伝えないと上司は判断に困ります。

連絡はスピード感のある情報共有が重要です。

状況が変化する中で、柔軟に対応していくためには情報共有の即時性が命です。まわりとの信頼関係を深め、組織としてのとして動きをスムーズにするためにも情報共有をすることは大切になります。

 

報告と連絡については、行う側の対応が重要となりますが、「相談」については、人間関係ができていないとなかなか相談がしにくい面があります。その点から考えると、相談を受ける側の日頃の対応を含めた人間性が重要になってくると思います。

 

学校では「連絡」がとても重要だと考えています。

それは、具体的なことが起こっていなくても、いつも接している教師が気付くことができる小さな「変化」が現れるときがあるからです。

その時「いじめられているのかも 」「虐待かも」と感じても、きちんと情報を集めて報告しなければと考えているうちに問題が深刻になっていくかも知れません。

私は詳しい報告も重要ですが、まずはその感じた「変化」について情報共有の方が重要だと思います。

早く情報共有されれば、それだけ早く動けます。

心配した内容が「空振り」(例えば、昨晩ゲームで夜更かししたため寝不足なだけ等)でも良いのです。知らないとバットを振ることさえできないからです。

 

そういった意味で学校では「連相報」かなと思ったりします。(報連相の並びが、起こすべき行動の順番を表しているわけではないですが)

 

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実践

今日の風は台風並みに強かったですね。

運動場にいると、校内の樹木の枝が葉をつけたまま折れたものが多数飛散していました。農家の皆様は、ハウスなどへの被害、果樹の枝葉の損傷は大丈夫だったでしょうか。また、建物への被害などはなかったでしょうか。

 

本日は強風の中、8時30分から11時過ぎまで中学校の運動場で小中合同体育を行い、開会式や閉会式、団技(団体競技)、リレー、エール交換、応援練習等を行いました。

特に朝方は強い風もあって体感温度が気温よりもずいぶん低く感じられましたが、子ども達は元気に練習に取り組んでいました。

 

中学生は団長を中心に、団員をしっかりとリードして応援練習に頑張っていました。運動会に向けての練習を始めてしばらくたちますが、特に3年生の団長の成長ぶりはすごいなあの一言です。

 

先日、3年生はリーダーについて学ぶ授業がありましたが、学びを生かして自分なりのリーダーとしてのあり方を考え、実践しているのだろうなと感じました。

 

 

 

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決意

本日の午後から、須木商工会の総会にお招きいただきました。

総会の後は、会の皆様との懇親会に参加させていただきました。

お話しさせていただいた中には、中学校にお孫さんがおられる方や、学校がお世話になっている方々とつながりのある方がいらっしゃいました。

多くの方が須木中学校出身で、須木中の2階建ての校舎ができた時の様子や、生徒が多かったころのこと、昔の職員との交流のお話など、興味が尽きない内容ばかりでした。

子どもさんが中学校を卒業されて十年、二十年たった今でも、中学校に寄せる思いは変わらず、学校愛があふれておられました。

「須木中の生徒のために頑張らねば!」という気持ちが湧いてくる皆さんの熱いお話を聴くことができました。

商工会の皆様、ありがとうございました。

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晴天

今日は気持ちの良い晴れの日でした。

中庭から校内の木々や遠くの山がとても美しく見えます。

写真では小さくて見えにくいですが、ちょうど月が映り込んでいました。

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学び方

本校の本年度の研究では、『学び方』を身に付けることで学力の向上を目指しています。

今日の研究主任との打ち合わせの中で、自分の学習の特徴をチェックするという内容を協議しました。

いくつかの項目に応えていくことで、自分は以下の3つのどの感覚が優位なのかがわかるアンケート的なものです。

・「視覚優位」・・・見たものを見たとおりに記憶するのが得意

・「言語優位」・・・文章を読んで情景や状況をイメージしたり、文章内容を自分なりに図式化したりするのが得意

・「聴覚優位」・・・耳から入る情報を処理・記憶するのが得意

 

今後は、アンケートの結果をもとに生徒と担任・副担任が面談を行う中で自分に合った学び方を相談していきます。

そして実践の場として、まずは朝自習の取組を変えていこうと考えています。

これまでのように全員同じ内容を同じ教材でやるのではなく、個人に合った方法を選択して取り組めるようにしていく予定です。

同時に、各教科の授業でも、個人の強みを生かした取り組みができないか研究していこうと考えています。

 

すぐに目に見える成果が出るかは、やってみないとわかりませんが、生徒達が少しでも「こうやればいいんだ!」という実感が得られるように頑張りたいと思います。

そして、生徒が自分の強みを生かして、自分により合った学び方を身に付け『ひなたの学び』に近づいてくれたらと考えています。

 

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花弁

1年生の理科の授業を覗いてみると、合弁花類と離弁花類についての内容でした。

素晴らしいのは、合弁花類は・・・、離弁花類は・・・・と教師がいきなり説明をしないところと、教科書やタブレットで安易に調べさせないところです。

 

まずは文字を見て、どのようなつくりなのかを班ごとに発表していました。

・いろいろな花のつくりがセットになっているものと単品のもの

・ひまわりのように種が密集しているものと、タンポポのように種が飛んで離れていくもの

・・・など

生徒の発想は予想外で驚かされます。

これまでに学習したことや自分の経験・知識をもとに様々な意見を出し合っています。

他の班の意見を聞きながら、さらに自分たちの意見を協議する姿もあります。

 

先生も、様々な意見をうまく受け止めて必要に応じて補足したりと、意見が出易くしています。

 何と言っても先生の「間違ってもいいんだよ」という言葉がいいんです。

目の前の事象について、一生懸命に考えた意見であれば、たとえ間違っていたとしてもかまわないんです。

お互いの意見を参考に、思考を重ねるうちに間違いに気づくこともあります。

間違いと気づきの繰り返しが、理科的思考力を育てることにつながると思います。

 今日の理科の授業は、『ひなたの学び』に近づいているなあと感じたところでした。

 

さて、生徒達は「弁」の意味が分からず悩んでいました。

弁護士の弁だよね~と言いながら、うまく植物に結びつかないようです。

これまで「花弁」などという言葉は聞いたことがなかったのかもしれません。

生徒達が「弁」が花びらのことだと知ったときの反応が見てみたいです。

これがわかれば離弁花・合弁花の理解がさらに深まるでしょうね。

理科に限らず、日本語の日本語訳はとても大切だと思います。

語句を漢字として覚えることは必要ですが、この言葉を漢字のもつ意味をとおして日本語で説明できるようになることは、さらに新しい言葉を理解するときにも役立つものではないでしょうか。

 

 

※ 私も、弁の漢字について改めて調べてみましたが、本来別の意味の四つの字を「弁」にまとめたものだったということを初めて知りました。

 (A)[辨] わきまえる。わける。処理する。「弁証」「弁別」

(B)[]はなびら。また、液体や気体の出入りを調節するもの。「弁膜」「花弁」旧字体のため表示されません。実際の漢字は最後にのせておきます。

(C)[辯] かたる。話す。述べる。説きあかす。また、言葉づかい。「弁解」「答弁」

(D)[弁] かんむり。「武弁」

 

 

 

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耕運

時々、実家に帰り、トラクターで畑や田んぼを耕運することがあります。

耕地整理がされていない様々な形をしている土地を、耕し残しを出さずに耕すのはなかなかコツが必要です。

何度も同じ場所を上書きして耕していくならいくらでもやりようがあります。

ただ、時間がかる・燃料の無駄などが発生します。

 

ではどうしたらよいか。一度耕して通った場所を2度と通らないようにすればよいわけです。

しかし、これが難しいのです。特に四隅の部分や先細りになっている畑の場合です。

事前に計算して、どこから初めてどのルートを・・・と計画しておく必要があります。

しかし、実際に2度と通らないように耕すのは素人には至難の業で、手に負えません。

父が生きているうちに習っておけばよかった・・・と後悔しています。

 

今は、ネット上に、畑を耕す方法を説明した動画がたくさんあります。

いろいろと見てみたのですが、様々なやり方があるものだなあと感心しました。

これで勉強すれば何とかなりそうです。

農家の方には常識なのかもしれませんが、ハウスの中を残さずきれいに耕す方法などは目からうろこでした。

 

結局、ただ耕すだけであればどんなやり方でもよいのですが、「効率的に無駄なく」とか「速く」等の条件が入ってくると、何らかの創意工夫や学びと実践が必要になってきます。

 

 

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原点

今日の3時間目に3年生の道徳で「風に立つライオン」を取り上げていました。
さだまさしさんの楽曲の題名であり、後に映画になった作品です。
この曲は、現在(2017年)は宮崎市の老健施設「サンヒルきよたけ」の施設長を務めていらっしゃる柴田 紘一郎(しばた こういちろう)さんという方が、医師としてケニアに派遣され現地医療に従事していた時のエピソードにインスパイアされて制作した楽曲です。

長崎大学病院のサイトに柴田さんのお話が掲載されていました。

※ 申し訳ありませんが、内容はリンク先でお読みください。『「LOVE」の気持ちを忘れずに』という項目以降の部分です。

 

同じ先生と呼ばれても、医者と教師では職業として異なる部分も多いですが、『LOVE』をもって接することについては、患者を生徒に置き換えると、ほとんどそのまま教師にも当てはまると感じました。
私も自分を振り返ってみると、未熟さのために生徒を傷つけたり、支えられなかったりしたことが思い出されます。
過去は変えられませんが、教師の原点に立ち返って生徒のために頑張ろうと思います。

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団技

昨日で連休も終わり、生徒達が登校してきました。

連休中は大きなケガや事故、事件などもなく、生徒達が無事に過ごせたことが何よりでした。

 

さて、5月25日の運動会では団技として『竹取物語』を行う予定です。

皆さんはお分かりだと思いますが、一応説明をすると、この競技は、運動場の中央に長さ3m程の孟宗竹を複数本置き、両側にいる白団と赤団が竹を引っ張って自分の陣地の中までもっていく競技です。

今年は生徒数が増えて、竹の本数が足らなくなったため補充が必要になりました。

竹は手に入れたのですが、そのままでは使えません。繊維が硬くささくれ立っていると危険なので、節の部分を含め、表面全体を滑らかに削っておく必要があります。

そこで、今日は体育主任と教頭先生に、電動のやすりを用いて滑らかに削る作業を行っていただきました。

本番までに、安全面に関してはこのような細かい作業も必要になります。(二人に感謝!)

 

ところで、比較的有名な話ですが、県外では「団技」という呼び方は一般的ではなく『団体競技』または『団体種目』と呼ぶこともあるようです。

実際に、今書いているパソコンで「だんぎ」と入力して変換しても「団技」が候補にないところを見ると、一般的に認知されていないのでしょうね。。

白団、赤団も県外では『白組』『赤組』と呼ぶことも多いそうです。

赤組・白組、団体競技・団体種目という言い方に、何か堅いイメージがするのは私だけでしょうか。

個人的には、団技や赤団・白団の方が生徒達のまとまりがイメージされ、運動会という雰囲気が出ているように思います。

 

生徒達が今後県外に出て運動会の話になった際、『団技』が通じないという経験をするかもしれませんが、誇りをもって宮崎のローカルな呼び名を広めてほしいなあと思います。

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リーダーシップ

今日は3年生の授業に参加しました。

テーマはリーダーについてです。

事前学習で、リーダーについて考えてきてくれていました。

○私が考えるリーダー

・信頼され、みんなに親しまれる人 ・皆に指示が出せる人 ・皆をまとめられる人

・先陣を切ることができる人 ・誰にでも気を配ることができる人 ・皆を支えられる人

・先を見て行動できる人 ・皆を支え、応援したり声をかけたり自分で動く人

・自分から進んでやり、みんなをまとめ、信頼できる人

・皆から親しまれていて信頼されている人 ・誰よりも早く行動し、引っ張っていく人

・皆のお手本になる人 ・皆を信頼して前向きな言葉でみんなを引っ張っていく人

 

みんなよく考えています。感心しました。 

校長として彼らに話すことはないなあ・・・と思ったのですが、それではちょっと悔しいので2つ話を紹介しました。

1つ目は、木下晴弘著 「涙の数だけ大きくなれる!」 (フォレスト出版)からの引用です。

世界中から見学に来るソニーの最新鋭の工場のトイレの落書きの話です。井深大さんが何とかやめさせたいと指示を出し、工場長も頑張ったが全く改善されませんでした。あきらめていたところ、工場長から「落書きがなくなりました」との連絡が入ったそうです。どうやったのか尋ねると「パートのトイレ掃除の女性が、『落書きをしないでください ここは私の神聖な職場です』と書いたものをトイレに張ったところ、ピタッと無くなった」とのことでした。

「私も工場長もリーダーシップをとれなかったのに、パートの方に巻けた。その時にリーダーシップとは上から下への指導力や統率力だけではなく、『影響力』だと考えるようになった」という内容です。

2つ目は、1187年に源義経が北陸から東北に逃げる際の出来事です。

関所で義経一行ではないかとの疑いを何とか収め、無事通過できそうになった際、最後尾にいた荷物持ち役に扮した義経が「義経ではないか?」と疑われます。その際、筆頭にいた弁慶が機転を利かせ、主君である義経を殴りつけ事なきを得たという話です。

立場としては義経がリーダーですが、危機に際して、弁慶が一行を守るために自律的に判断しリーダーシップを発揮し、最善の選択をしたという話です。

責任者として活躍することの多い3年生が、リーダーシップについて様々な視点から考え、発揮してくれることにつながればと思います。

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