行事

TOPICS

心肺蘇生法

例年よりも早く心肺蘇生法を受講しました。エピペン使用法・心肺蘇生法・AED使用法人工呼吸法など、多岐にわたって学習しました。

研修の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教職経験の豊富な先生方は、さすがに手慣れたもので、手順もほぼ完璧。講師の方々からお褒めの言葉をいただきました。経験の浅い先生方は負けじと一生懸命研修に励んでいました。あとは実際の緊急時に生かされるかどうかです。避難訓練同様、リスクマネジメントにしっかりしていきます。

避難訓練

4月23日(火)に避難訓練を実施しました。雨天のため、1年生は避難経路の確認を中心に、2,3年生は避難訓練の意義について、学習しました。

学級担任による説明・・・お・は・し・も

地震発生時の確認

移動時の確認

1年生は、高千穂高校へ

体育館にて、補足説明・・・「想定外を想定する」

 

 

 

 

 

 

訓練が生かされるかどうか、発生してみないと分かりませんが、やはり、発生しないのが一番ですね。

清掃集会

新年度になり、本校の清掃について再確認をしました。

昨年度の反省を受けて、活動時間を5分延長するとともに「始めの会」を確実に行うよう、確認しました。

令和6年度入学式

令和6年4月9日(火)に令和6年度高千穂町立高千穂中学校第78回入学式を実施しました。当日早朝まで降り続いた雨もやみ、午前中の内に晴れ間が見えるなど、新入生の入学を祝うかのような、過ごしやすい日になりました。

77名の新1年生は、学級担任の呼名に元気な声で返事をしました。

校長式辞

教育委員会告辞、高千穂町長祝辞

PTA会長祝辞

在校生代表歓迎の言葉

「教室の窓から見える桜の花びらがあたたかい風に舞う季節となりました。新入生のみなさん、保護者の皆様、本日はご入学おめでとうございます。みなさんとこれから共に学校生活を送ることをとても嬉しく思います。新入生のみなさんは、これから始まる学校生活にドキドキ・ワクワクどちらが強いでしょうか。学校が変わるということは、登下校時の通学路が違うということです。新たな景色を肌で感じながら、元気に登校しましょう。もし、不安があれば、何も心配いりません。ここにいる先輩たちは、私をはじめ優しい人ばかりです。気さくで面白い人ばかりなので緊張することなく困った時は何でも相談してくださいね。そして、こちらに並んでいらっしゃる先生方も、優しい先生ばかりなので、わからないことは何でも聞いてください。丁寧に教えてくださいますので安心してください。

また、忘れてはいけないのが学校行事です。まず、5月に体育大会があります。まだ、中学校に慣れていない時期なので不安もあるかもしれませんが、色々な人と距離が近づくチャンスでもあります。そして、10月には紅葉祭、合唱などがあり、クラスがひとつになれる行事です。また、12月にはロードレース大会と、全力で取り組む行事ばかりです。私たちと一緒に学校行事を盛り上げていきましょう。

そして、中学校と言えば、やはり部活動ではないでしょうか。それぞれの部が自分たちの目標に向かって日々の練習に励んでいます。うまくなるための技術面だけでなく、場に応じた言葉遣いや礼儀など、部活動を通して学ぶことがたくさんあります。ぜひ、部活動に入部して,心身ともに鍛えていきましょう。

 最後に、生徒会活動についてです。中学校には、全校生徒全員が所属する生徒会という組織があります。昨年度は、新たに「校則検討委員会」というものを立ち上げて、生徒が主体になって校則をよりよいものにしようと活動している最中です。

 これから高千穂中学校で過ごす三年間、時には苦しいことが待ち受けているかもしれません。そんなときには、先輩や先生方にいつでも相談してください。私たちと一緒に力を合わせて、新たな高千穂中学校の歴史を築いていきましょう。みなさんのこれからの中学校生活が充実したものとなることを祈念し、歓迎の言葉といたします。」

新入生代表誓いの言葉

「今日は私たちのために、このような式を開いてくださり、ありがとうございます。いよいよ今日から私たちの中学校生活が始まるのだと、改めて身が引き締まる思いです。

私は、中学校生活を始めるにあたり、一つの目標を立てました。私は小学校1年生の時から、剣道の町高千穂で、剣道を学んでいます。これまでの最高成績は県大会での準優勝でした。中学校では、より一層稽古に励み、県大会で優勝することが私の目標です。そして、部活動だけでなく、勉強も一生懸命取り組み、文武両道を常に心掛けていきます。

また、私はつい先日まで、高千穂小学校の最上級生として、毎朝のボランティア活動や挨拶運動など率先して取り組み、学校全体を引っ張ってきました。今日からは、また一からのスタートになりますが、先輩方に引っ張っていただくだけでなく、先輩方の動きを見習いながら、これまでのように学校のために動いていきたいです。

今日から始まる中学校生活を充実したものにするとともに、友達や先輩方と切磋琢磨しながら大きく成長できる3年間にすることをここに誓います。

今日から3年間どうぞよろしくお願いします。」

第1学年職員紹介

よろしくお願いします。

 

 

令和6年度始業の日

 いよいよ令和6年度がスタートしました。朝の登校の様子を見ているとくずついた天気ではありましたが、大きな声で挨拶を交わしながら、元気よく登校していました。久しぶりに多くの生徒の笑顔を見ることができ、幸せを感じています。

新任式

3月28日の離任式で8名の離任者をお送りし、本日7名の先生方を新たにお迎えしました。

始業式では、3名の代表生徒が発表をしてくれました。

新2年生代表「新学期の目標」    

 いよいよ今日から新学期が始まります。1年生は2年生に、2年生は3年生にそれぞれ進級し、新たな気持ちで登校してきたという人も多いと思います。

 私自身一年生を振り返ると、自分の行動や言動において、後悔したことがたくさんありました。その一つとして、一つ一つの経験を意味のあるものにできていたかが挙げられます。昨年度は部活動や学校生活において、コロナ禍で縮小されていた行事が戻りつつあり、行事が当たり前に開催されることのありがたみを実感する、そんな一年でした。皆さんは、その経験から何か学び、意味のあるものにできていたでしょうか。私はあまりできていませんでした。学ぶ意味を意識するだけで、一つ一つの行事に対する意欲や集中力も変わってきます。意識しなければ人は変わることはできないと思うので、新学期となった今日からは、一日一日の経験を大事にしていけるようにしていきたいです。

 また、相手のことを気遣え、気の利いた行動ができる人になっていきたいと思います。私の周りには気遣いができて周りから信頼されている友達がたくさんいます。例えば、休んでいる週直の子の仕事を何も言わずに代わってあげられている人、誰かが物を落としたらすぐに拾ってあげられる人など。些細なことですが見えないところで動いてくれている人ってよく見ると周りにはたくさんいます。他にも、清掃の前に休んでいる人の分の机まで下げてあげられる人、自分の委員会の仕事でなくても協力できる人、誰もやりたがらない仕事でも文句一つ言わず取り組める人などもそうです。実は、この人達は、昨年度私のいた、一年三組で見かけた人たちです。誰かに褒められるわけでもなければ感謝されるわけでもない、それなのにもかかわらず力を尽くす人。私はそのような人達を尊敬していますし、その人達のおかげでクラスはなり立っていると感じています。「常に相手の気持ちを考えた行動をしろ」小学生の頃からいわれていることです。私も、小学生の頃の作文で同じようなことを書いた記憶があります。しかし、実際はどうでしょうか。ありきたりなことですが、何度も言われているからこそ、自分はもっと意識し、変わっていく必要があります。これからは、自分の一つ一つの行動、言動で相手を不快な思いにさせていないか、相手を気遣えているか、考えられるようにします。

 もうすぐ、新1年生が入学し、自分は先輩となります。私が入学したばかりの頃、先輩達をお手本に動いていたのと同じように、一年生に自分たちの行動を見られるようになります。自分自身の行動や言動が自信を持って正しいといえるよう、今の自分を変えていきたいです。また、部活動や学習の面においても、よりよいものにしていけるようにこれからも努力を欠かさず、目標に向かって精一杯取り組んでいきます。二年生が終わる頃には、少しでも自分を良い方向に変えられたといえる、そんな一年にしていきます。皆さんはどんな一年にしていきますか。皆さんがそれぞれの目標に向かって、有意義な一年となるようにしていきましょう。

新3年生代表「3年生の抱負」

 今日からいよいよ新学期です。充実した春休みを過ごせましたか。新学期の目標は立てましたか。私の目標は、3年生としての自覚をもち、しっかり学習し、第一志望の高校に合格することです。私は、一人で勉強を進めることが苦手です。今までのテストでも、勉強が足りていないことが多くありました。テストが返ってくるたび「次はもっと勉強しよう!」と思いますが、次のテストのときには忘れていて、勉強が足りないということを何回も繰り返していました。だから私は、次のテストでは勉強するとここで宣言しておきます。次は絶対順位をあげます。そのために、やるべきことを、人に指示を出されるのを待つのではなく、自分で考えて行動できるようにします。

 次に、学年全体についてです。私たちは今日から最高学年であり、受験生になります。紅葉祭や体育大会など今までは上級生についていけばよかったものが、みんなを引っ張る側になります。つまり、下級生のお手本とならなければいけません。そして、中学校での行事もすべて最後になってきます。そのため、悔いの残らないよう精一杯取り組んでいくべきだと思います。自分のことだけでなく周りのことも考えながら行動しないといけません。私たちの学年は、反応やリアクションが薄く、特定の人しか発表しないことが多いです。発表は、周りがしないからしないという人が多いと感じます。しかし、卒業式の準備や片付けではみんながテキパキと行動し、計画どおりに終えることができました。これは少しずつですが、一人一人が自分で考えて行動できるようになったからではないでしょうか。4日後には入学式があります。卒業式同様、準備も片付けも3年生が中心となって行います。また、新1年生に「この先輩達についていきたい」と思われるようになりたいです。入学式をはじめとした行事をとおして、自分達で計画を立てて、行動できるようになりましょう。自分一人で出来ないことは周りを頼り、その場に応じて、臨機応変に対応できるような集団を目指していきたいです。そして、社会に出ても通用できるような力を身につけたいと思います。 

 最後に、3年生全員が、第一志望の高校に合格して、中学校生活を精一杯やりきったと思えるような一年間にしていきたいです。

生徒会代表「新年度を迎えて」 

 春休みが終わり、新たな一歩を踏み出す学期となりました。新2年生は後輩ができ、各種活動で前に出る機会が多くなるでしょう。新3年生はいよいよ最上級生、学校の顔となります。そこで私は、これからの高千穂中学校をよりよくするために、必要なことを考えてみました。

 一つ目は、学習態度についてです。みなさんの教室には「学習の心得」が掲示されていると思います。「始業2分前には着席し、1分前には黙想をして静かに先生を待つ」、「立腰・礼をする際にきちんと語先後礼を意識する」みなさんはこの二つをきちんと行うことができていますか。休み時間と授業のメリハリをつけることは、とても大切なことです。着席、黙想の号令を意識し、授業をスムーズに始められるようにしましょう。

 二つ目は、スマートフォンの使い方についてです。「送る前に本当に送って良い内容かどうかを考える」などというSNS三ヶ条があります。便利なものだからこそ、SNSの使い方一つで様々なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。SNS三ヶ条をしっかり守り、SNSとうまく付き合っていきましょう。

 三つ目は、主体的に行動するということについてです。自ら考えて、主体的に行動することで学校生活がより楽しいものになるので、高千穂中生一人一人が意識していきましょう。

 令和6年度もいよいよスタートします。新たな学期で、心も体もステップアップして、色々なことにチャレンジしていきましょう。そして、9日には、77名の新しい仲間が加わります。全校生徒が充実した学校生活を送れるように、みんなで力を合わせてがんばっていきましょう。

校長先生のお話は、【校長室】をご覧ください。

式の終了後には、各担当の先生方から、学習や学校生活、保健安全面について、お話がありました。

 

 

最後に、新学年のクラス、担任の先生、部活動顧問の発表が大歓声のもと行われました。

令和5年度 修了式

本日で、令和5年度の教育課程が修了しました。

1,2年生の代表生徒に修了証を授与。

その後、各学年の代表者が1年間を振り返って話をしてくれました。

1年代表 

 私は、3学期を振り返って、自分自身や学年全体での成長をとても強く感じました。私のクラスの1年2組はとても仲が良くおしゃべりなクラスです。1学期や2学期は朝の読書の時間での話し声がとても目立ち、先生に注意されることも多く、クラスとしての問題になりました。しかし、3学期に入ると気が引き締まり、以前よりも話し声の聞こえることが少なくなりました。これは、1学期、2学期を通しての一人一人の意識が変化した成果だと思います。これからも意識して続けていくことが大事だと感じました。しかし、3学期の終わりになって、クラスでは授業中での私語が課題になっています。来年度、2年生になる私たちの行動として、あまり良いものではないと考えます。だから、来年度からは新入生にとっていい先輩になれるよう考えて行動し、自分自身も普段の生活を見直して、改善していきたいと思いました。

 他にも学年総務で計画した学年集会では、来年度のクラス替えに向けて学年全体で仲を深めようということで、ゲームを行いました。当日には、設定時間よりも早く終わるという想定外のことが起きましたが、学年総務のメンバーで臨機応変に対応し、最終的にはとてもいい学年集会にすることができました。初めての学年総務としての仕事で、あまり経験をしたことが無かったため、計画も難しく、なかなか進みませんでしたが、当日、学年集会を成切させることができ、先生方にも良い評価をしてもらえてとても嬉しかったです。グループでの協調性や、精極的に行動するという大切なことも今回、計画などをしてみて学べたことだなと思いました。 

 私はこの3学期を振り返ると、勉強面だけでなく、生活面でも成長できていると感じる場面が多くありました。まだまだ残っている課題は多く、私が目指す先輩像とはほど遠いと感じます。今年は特に学んだことが多く、2年生になって活かせることもたくさんありました。新年度になったら、出来ていたことは当たり前に、出来ていなかったことは少しでも出来るよう意識して取り組み、春休みには、なまけすぎないように気をつけたいです。来年度も良いスタートがきれるよう頑張りたいです。

 2年代表 

 今日でこの学年が終わります。皆さんは自分が立てた目標を達成することができたでしょうか。私はこの3学期で多くのことを学び、成長することができたと思います。例えば私たち2年生は立志式があり、将来に向けての目標を定め、発表しました。普段は将来について考えることが少ないなか、しっかりと考えることができていたと思います。また、会場設営や準備で失敗した点もありましたが、一人一人が自分の役割を全うすることができました。そして、立志式での反省を生かした結果、卒業式の準備はとてもスムーズに進めることができました。指示を出す人も指示どおりに動く人もテキパキと行動できて、2年生全体が立志式の時よりもレベルアップしていると感じました。

 3年生は一番上の学年で、他学年のお手本となるべき学年です。だから、これまでの反省をしっかりと生かし、次につなげたいです。また、失敗するからこそ得られる成功もあると思います。失敗を恐れずに何事にもチャレンジしていきたいと思います。

生徒会代表 

 今日で3学期が終わります。本年度の生徒会では「密になれ~互いの心を通わせ思いをつなごう~」というスローガンをもとに様々な活動を行ってきました。

 本年度から校則検討委員会を立ち上げ、皆さんの意見をもとに校則の見直しを行いました。服装では、セーターやトレーナーだけ着用して校内活動が可能になったことや指定靴撤廃に、釣り紐の選択が可能になりました。他にも、カバン、髪型など、多くの校則を改善することができました。よって、私たち生徒の個性や考えを尊重しつつ、校内でのルールを守ることが必要です。これからも充実した学校生活が送れるよう日頃から身だしなみを整えていきましょう。

 スローガンを振り返ると、生徒会が中心となって互いの心を通わせる活動が二つ行われました。一つ目は募金活動です。一月一日に起こった能登半島地震の募金活動を行いました。募金活動を通して、一人の力は小さいけれど、生徒みんなで行動すると大きな力になることを知ることができました。この活動により、高千穂中が一つになり、能登半島の方々への思いやりの心、人としての暖かさを感じ、募金活動の大切さを知ることができました。

 二つ目は送別遠足です。生徒会が主体となって、今までお世話になった3年生へ感謝の気持ちを伝える行事となりました。企画から運営まですべて生徒会役員が中心となって行いました。一つの行事に何度も話し合い、時に意見がぶつかることもありましたが、それを成し遂げることの難しさを学びながらも、無事に成功できたのは、他の生徒会メンバー、先輩方生徒皆さんのおかげだと思います。レクリエーションを通して一つの目標に向かうことで、クラスを一致団結に導き、勝っても負けてもどのクラスも良い結果が残せたと思います。そのおかげで送別行事の最後には、3年生の先輩方に感謝の気持ちを述べていただけて、とてもうれしく感じました。また、卒業式では、皆さんのおかげで先輩方を最高の形で送り出したことができたと思います。本当にありがとうございました。

 来年度も生徒会一員として、3年生が築き上げてきた伝統をしっかり引き継ぎ、今まで以上により良い高千穂中にしていけるように努めたいと思います。

校長先生からのお話はこちらから R5_修了式.pdf

 

 

 

 

令和5年度 第77回卒業式

 副町長、町教育長をはじめ、計25名の来賓をお迎えし、盛大に卒業式を開催することができました。天候にも恵まれ、気温も高く、春の陽気が漂う過ごしやすい中で行われ、生徒の態度も非常に良く、心に残る落ち着いた式でした。卒業証書は、校長より、一人ずつ個人授与されました。

校長先生からの式辞はこちらからR5_卒業式式辞

在校生代表からの送辞

“・・・先輩方は、学校に新しい風を吹かせ、大きな変化をもたらせてくれました・・・”

卒業生代表からの答辞

“・・・校訓である「伝統の力」を在校生の皆さんにつなぎます。・・・”

卒業式の歌

と続きました。

卒業式の練習については、礼法や所作など、すべて生徒自らが主体的に取り組みました。集団行動については、日頃からしっかりできているので、安心して任せましたが、期待どおりにすばらしい態度で式に臨んでいました。今後のさらなる活躍を願っております。

卒業おめでとうございます

 今年も「高千穂地区保護司会の高千穂地区更生保護女性会のみなさんが作成した「しおり」を3年生への卒業記念にいただきました。私たち職員にも同じものをいただき、とても感謝しています。この団体は昭和35年に設立された団体のようで、「しおり」贈呈の取組は、今年で54年目になるとのことです。同じものが一つもない手作りの「しおり」には、高千穂町の草花がきれいに閉じ込められています。また、卒業後も「ふるさと高千穂を忘れないで」という、思いも込められています。ありがとうございました。

立志式

 2月8日(木)に立志式を実施しました。過去3年間はコロナ禍であったため、規模を縮小していましたが、今年度は、生徒主体の運営は継続しましたが、3年ぶりに来賓をお招きしました。

 生徒の進行により、校長式辞、及び町教育長戸敷二郎様、学校運営協議会会長甲斐勝朗様より、お祝いの言葉をいただきました。

校長式辞

「・・・立志を迎えた六七名の皆さん、おめでとうございます。この「立志」とは、将来の目標を定めてこれを成し遂げようと志すことであ り、このあと、皆さん一人一人が発表する抱負のことであります。そして、この「立志式」は皆さんのこれまでの成長とこれからの未来を祝福するために行うものであります。  

 儒教を説いた中国の孔子が「十五にして学に志す」と言うように、数え年十五歳を迎えた皆さんが、これからの自分の生き方を学び、身に付けていくという、新しい成長の出発点となる、大事な行事でもあります。『立志のしおり』を見させていただきましたが、皆さんの言葉一つ一つには、重みがあり、自分を見つめ、将来の夢や目標を実現するために、努力しようとする決意が感じられます。

 幕末から明治時代にかけて、「松下村塾」を開き、多くの歴史的人物を育てた吉田松陰は、「志をもて 気力を養え 知識を磨け 行動せよ」と言っております。この行動に必要なのが「気力を養うこと」と「知識を磨くこと」です。つまり、困難なことや大変なことに、自ら取り組むことが、「気力を養うこと」につながり、学校の授業でしっかり学ぶことが「知識を磨くこと」につながるということです。「夢は口に出した瞬間から叶う」という言葉があります。今日の立志式を機会に、ぜひとも 、自分が向かう目的を見つけ、将来への方向性を見定めてください。そして、自分を支える土台の基礎を築くために、自立した高千穂中生を目指して、新たな一歩を力強く踏み出すことを期待しています。

 新年早々、能登半島地震が発生しました。復興に向けて、一歩ずつ歩みをはじめています。被災された方々だけに限らず、日本はもとより世界の国々が、復興に貢献しようと手を差し伸べています。甚大な被害の前に人間の力はあまりにも小さい。けれど、どんなに時間がかかってもあきらめない心で必ずや復興を成し遂げることでしょう。皆さんの志も少しずつ、確実に育んでいくことで、本日の「立志の抱負」はより磨かれ、より大きな志へとつながっていきます。
 今後、ますます予測困難な時代がやってきます。高千穗町の宝と言われる皆さんが、その時代を力強く、たくましく生き抜くことができるよう、応援しています。皆さんの活躍のステージが、日本国内であろうと、はたまた世界であったとしても、皆さんの志の根幹は、皆さんの家族、そして、このふるさと高千穂にあります。“人生常に六十点 学びなくして成長あらず 志叶うまで挑戦”してください。皆さんの今後の活躍を祈っています・・・。」

 「立志の抱負」は、これからの目標を漢字で表現するというものでした。素晴らしかったのは、ステージへの機敏な移動とステージ上での堂々とした生徒の発表でした。来賓の方々からもたくさんのお褒めの言葉をいただきました。

 

その後、学級ごとの立志の誓いが行われました。

<1組 立志の誓い>

 ・ 強い心と体をもち、夢を叶えるために努力します

 ・ 周りへの敬意を忘れず、社会に貢献できる人になります

 ・ 前向きに挑戦し、友と切磋琢磨し高め合います

 <2組 立志の誓い>

 ・ 自分を信じて夢に向かって、大きな壁も乗り越えます

 ・ どんな困難があっても、初心を忘れず努力します

 ・ 思いやりの心をもって、切磋琢磨し、共に高め合っていきます

 休憩後の記念講演では、宮崎県キャリア教育支援センター トータルコーディネーターの水永正憲様より、「君たちはどう生きるか~君たちの未来は可能性に満ちている~」という演題で講話をいただきました。主な内容は下記のとおりです。

・ 自分にとっての幸せは何だろう

・ 正解がないのでなく、正解はいくつでもある

・ どんな自分になりたいのか

・ 誰かが、何かがあなたを待っている

・ 幸せは変わっていい

・ 自分にとって本当に大事なこと

 終始、聞く態度がよく、立派な立志式でした。第2学年のこれからの成長がとても楽しみです。 

 

給食感謝週間

 いつもおいしい給食を提供してくださっている調理員の皆さんに、日頃伝えられない感謝を伝えたいと生徒会役員が感謝状を授与しました。

調理員の皆様へ

「いつもおいしい給食をつくってくださり、ありがとうございます。給食時間が楽しみで、毎日の勉強も頑張ることができています。お弁当の日をとおして調理員さんのすごさを実感しました。暑い日も寒い日も私たちのために給食をつくってくださり、本当にありがとうございます。寒い日がまだまだ続きますが、これからもおいしい給食をよろしくお願いします。」

全校給食委員長 岩崎愛羽  副委員長 佐藤悠音

 

R6.1.30(火)全校集会(オンライン)校長の話

 麦ご飯、牛乳、豚肉の生姜焼き、呉汁、エネルギー764キロカロリー、タンパク質36グラム、塩分2.8グラム・・・ 

こう言えば何のことかおわかりですよね。そうです。これは、本日の給食の献立のことです。皆さんもご存じのとおり、1月24日から本日1月30日までは全国学校給食週間となっています。昨日の昼休み、全校給食委員長の岩崎愛羽さんと副委員長の佐藤悠音さんが、本校の給食調理員の皆さんに、感謝状を贈呈しました。

 文科省によると、日本の学校給食の発祥は、明治22年山形県鶴岡町(現在の鶴岡市)の私立忠愛小学校とされています。忠愛小学校というのは、経済的に余裕のない家庭の子供たちのためにお寺や宗派をこえてお坊さんたちがつくった学校で、都市部を中心に広まり、戦後の厳しい食糧事情を乗り越え、全国的に普及していきました。 現在は小学校でほぼ100%、中学校で90%を超える学校で給食が実施されています。校長先生はこれまで数々の学校に赴任をしてきましたが、高千穂中学校の給食は、トップレベルの味ではないかなと思います。先生は単身赴任をしていますので、給食はとても大切な食事でもあります。また、食材は令和3年度の全国平均で、地場産物が56.0%、国産食材においては89.0%(文科省より)となっているようで、本校では日本一の高千穂牛が使用されることもありますよね。そのときの給食は、まさに至福のひとときです。

 さて、学校給食にはですね、「学校給食衛生管理基準」が定められており、給食を提供するまでの過程において守るべき事項がいくつもあります。これらの基準をクリアした給食が、日々皆さんに提供される仕組みになっています。ちなみに検食というのがあり、検査の「検」に「食」べると書きますが、責任者である校長先生が、みなさんの給食開始30分前までに行い、調理した食品は調理後2時間以内に提供できるよう努めることなどのきまりがあります。

 我が国における学校給食は、明治22年に始まって以来、各地に広がっていきましたが、戦争の影響などによって中断されました。戦後、食糧難による生徒の栄養状態の悪化を背景に学校給食の再開を求める国民の声が高まるようになり、昭和22年1月から学校給食が再開され、昭和25年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬季休業と重ならない1月24日から1月30日までの1週間を「学校給食週間」としたとのことです(文科省より)。
 私たちの食生活を取り巻く環境が大きく変化し、偏った栄養摂取、肥満傾向など、健康状態について懸念される点が多く見られますが、学校給食は皆さんが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるために重要な役割を果たしています。多少の好き嫌いはあるかも知れませんが、健康のために間食を目指して食べるようにしてください。今日もおいしい給食が待っていますので、しっかり勉強し、給食が当たり前ではなく、感謝していただくようにしましょう。

3学期始業の日

 新年早々、地震や航空機事故、大規模火災等、痛ましい事案が発生してしまいました。被災された方々に謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く当たり前の日常が戻ってきますことを祈念しております。

 さて、今日から3学期がスタートしました。気温マイナス4度という厳しい寒さにも負けず元気に登校する生徒たちを見て、安心したところです。大清掃の後の始業式は2学期の終業式同様、オンラインで実施しました。最初に被災された方々への黙祷を捧げたのち、各代表の生徒が三学期の抱負を発表してくれましたので、紹介します。

1年生代表 1年1組 吉永 理乃

 私は中学生になった時に「勉強と部活の両立」「任された仕事は全て責任をもって行う」という二つの目標を立て、そのことを意識して過ごしてきました。しかし、3学期をむかえ、1年生として過ごす時間も残りわずかとなった今、この二つの目標だけではいけないと感じ始めました。そこで、私は2年生に向けて、やるべきことや必要な心構えを考えました。

 校長先生や、先輩方のお話にもよく出てくる「主体性」ですが、普段の生活ではあまりできていないと感じました。それに「主体性」は2年生になる上でも、これから大人になる上でも大切です。だから3学期は「主体性」を身に付けるために普段の生活から意識しようと思います。例えば、3学期の学年集会の立案です。学年集会では1年生の課題などの目的を達成するために、取組を行います。目的や取組の内容などの計画は全て私を含める学級総務が立てます。学年集会は、複数回行ってもよいし、取組を楽しいものにするか真面目なものにするかも自由です。2年生になると、このような自分達で一からイベントなどの計画を立てることがあると思います。だから今回は、先生から用意された時間だけを使うのではなく、家でも考えてみたり、自分達で時間をつくって集まったりするなど、先生からの指示以外で自ら考えて判断し動くということを意識したいです。

 「学年集会の立案」もですが、日常生活の些細なことでも「主体性」を意識できる場面はたくさんあると思います。私は、「主体性」のある人は周りをよく見て、何が足りていないかや、これがされていないなどにすぐ気がつけて動ける人だと思っています。だから私も、掃除で普段できていないところや汚れているところを見つけて掃除したり、学級でも何ができていない、何が足りないなどに気付いて動いたりしたいです。すごく基本的で小さなことですが、できている人は少ないと思います。とても大事なことなので、そういうあたりまえで小さなことだからこそ普段からやっていきたいです。

 2年生になると行動の責任が1年生に比べても大きくなると思うし、「1年生だから」が通用しなくなります。後輩も入学してきてお手本を見せなくてはならないことや1年生を引っ張らなくてはならない時もあります。その時にかっこいい先輩の姿を見せることができるように、3学期は準備期間として気を引きしめていきたいです。 

2年生代表 2年2組 佐藤 琉圭 

 今日から3学期が始まります。3学期は学年最後の学期になるので僕には頑張りたいことが二つあります。 

 まず、みんなをまとめることです。僕は今回初めて学級総務になり、学級委員長を務めています。僕は、人前に立つことは苦手ではありません。しかし、分かりやすく指示を出すことは苦手です。そこで、今後も前に出る機会があれば、自分から進んで前に出ていき、場数を踏んで、成長し、みんなに認めてもらえるような学級委員長になっていきたいです。 そして、自分に自信をもつことです。今は、失敗するのが不安で、なかなか自分に自信をもつことが出来ていません。だから、相手に笑われても、気にせず自分らしく、僕なりに授業に取り組んで行こうと思います。そして、その取り組んでいる姿勢をみんなに見せていきたいと思います。 

 また、3学期には立志式という一大イベントがあります。そして、立志式ではひとりひとり発表をしなければなりません。そこで、頑張りたいことで挙げた「大きな声」、「自分に自信をもつこと」を取り組んでいきたいです。また、3学期は次の学年につながる学期だと思っています。だから、僕が学年のお手本のような存在になってみんなを引っ張っていきたいと思います。 

 次に学年全体としてのことです。先月学年集会で、表彰の際に、名前を呼ばれ、大きな声で返事が出来なかった人が多くいました。返事や挨拶は、これから大人になっていくうえでとても大切だと思います。そこで、学年生徒会で、大きな声で返事、あいさつをするために、朝の活動で「あいさつリレー」に取り組んでいます。外に出ても、一人の時でも、率先して大きな声で出会った人にあいさつができるようにしていきたいです。そして、ひとりひとりが自分の気持ちを表現できる学年にしていきたいと思います。 

 また、2学期の終業式での発表で3年生の甲斐貴翔先輩が「実力テストは入試の模擬テストであり、そのためにみんなで助け合って頑張っていかないといけない。」と教えてくれました。僕たちはあさってから初めての実力テストを受けます。今年一年間に何度も受けることになる実力テストをみんなで助け合って団結して乗り越えていきたいと思います。 2年生、頑張っていきましょう!! 

3年生代表 3年1組 佐藤 璃空

 今日から3学期が始まります。3学期は、受験や卒業式など大切な行事がたくさんあります。だから、僕はこの短い期間のなかで頑張りたいことが二つあります。

 一つ目は、家庭学習です。2学期は勉強の時間が少なく、出された課題だけを行っているときがありました。課題以外の勉強もするときはありましたが、受験生として、十分な勉強を行えていませんでした。だから3学期は、出された課題以外の勉強も積極的に行い、入試に向けて主体的な学習を心掛けていきます。

 二つ目は、「2分前着席・1分前黙想」を守ることです。僕たちのクラスは、このことで先生方に注意を受けることもありました。そこで現在、タイマーを設定して、2分前着席が守れるようにしています。その取組のおかげで少しは守れるようになりましたが、まだまだです。タイマーなしでも守っていけるように、学級委員長としてみんなをリードしていきたいです。

 最後に、この3学期、僕たち3年生全員で達成しないといけないことは、志望校合格です。これまで僕は、第一志望校合格を目指してがんばってきました。僕は2学期、進路で大きな決断をしました。正直、そのときはとても不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、自分で決めたからには、必ずその目標を達成します。3学期は、志望校合格に向けて最大限の努力をしていきます。

 3年生みんな、必ず全員が志望校に合格するよう、悔いのない3学期にしていきましょう。

生徒会代表 壷田 つくし

 新年を迎え、いよいよ3学期が始まります。3学期は、とても短い学期です。2年生が一人の人間として『志』を立て、意志を表明する立志式。3年生はいよいよ入試があります。生徒会では、送別遠足などの行事を企画しています。残り少ない3年生との思い出をたくさんつくりましょう。卒業・進級するまでの三か月間は、自分自身を成長させるための重要なときです。3年生は自分の進路を決めるだけでなく、進学先でさらに伸ばす力を身に付ける期間。2年生は最上級生として学校をリードできる力を身に付ける期間。1年生は学校の中心となり4月に入学する新入生のよき先輩となる力を身に付ける期間だと私は思います。つまり、この期間は、自分を磨き、夢や希望をもって生きていく力を身に付ける期間となります。一人一人が高千穂中生としての誇りをもち、今年度の最後にふさわしい学期にしていきましょう

校長の話

 みなさん、明けましておめでとうございます。

 まずは、みなさんが大きな事故もなく、令和6年を迎えられたことをとてもうれしく思います。その一方で、元日早々から地震による災害や、救援物資運搬に伴う事故、そして火災等、痛ましい事案が発生してしまいました。被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 さて、毎年3学期は3年生にとって人生の大きな転機となる時期となります。まもなく受験を迎えて進路を決めることになるということです。すでに、部活動で高校からお誘いを受け、進学を決めている生徒がいます。中には、一旦決めたものの、再度考え直して、お断りをした生徒もいます。1、2年生はどう受け止めますか。「一旦決めたのに、断ってもよいのだろうか」と思う人もいるでしょう。しかし、先生はそうは思いません。受験生とは言え、まだ15歳です。これからの長い人生のことを考えると迷いが出て当然です。むしろ真剣に考えたんだなと感心するばかりです。このように様々なことを悩みながらじっくり考え、一つずつ、納得しつつ、解決しながら乗り越えて、純粋な気持ちで、挑戦しようとしている、旅立とうとしている3年生に対して、邪念なく、濁りなく、応援してあげようという気持ちが、1,2年生には必要だと思います。そして、そういう3年生の背中を見て学び、次に続いていってください。来年は2年生の番です。全ての3年生の進路決定が上手くいくことを願っています。

 本日は、みなさんに「ウエルビーイング」についてお話をします。このウエルビーイングとは、「すべてが満たされた状態かつ継続性のある幸福」を意味します。ウエルビーイングが指す「すべてが満たされた状態」というのは、「快適な環境」とも言えると思います。地域の方々から、「高千穂町の宝」と言われているみなさんは、様々な場面で、多くの方々に感動を与え、幸せにしてくれました。なかなかできることではありませんが、みなさんにはそれができるのです。だから周囲の方々はとても居心地がよいのだと思います。

 そもそも、人は誰でも自分の幸せのためなら努力できるものです。受験勉強を頑張ることも、希望する学校に合格することも、美味しいものを食べること、おしゃれをすること等の夢や希望を叶えることも、全て幸せになりたいからです。ただ、私たちは自分の夢や希望が叶うと、すぐにまた、新たな夢や希望を抱いてしまいます。当然、その夢や希望が叶わない時が出てきますので、自分を責めたり、他人や環境のせいにしたりすることが出てくるわけです。そういう観点から言えば、私は自分の夢や希望を叶えようとひたすら努力を続けることが必ずしも自分の幸せにつながるとは思いません。 では、幸せになるためにはどうしたらよいのでしょうか。それは人の役に立つことだと思います。昨年4月の入学式の準備で、ひざをついて一生懸命玄関を雑巾掛けしてくれたように後輩や仲間、集団のために力を尽くすことです。そして周囲の人たちから「お陰で助かった」「ありがとう」というような無条件の信頼関係を多くの人ともつことです。みなさんは、これまでそういうことをしてきているから地域の方々から「町の宝」と言われるのです。先日の航空機事故で、日航機の乗員乗客379名が全員無事に避難できたことは奇跡だと言われていますが、時刻と場所を選ばないのが災害です。そのいつ発生するか分からない災害や事故に備えて、徹底して行った訓練の成果だと思います。まさしくこれも乗客の方々のために尽くした行動です。人はどんなに頑張っても一人では生きていけません。お互い助け合って生きていますので、自分が困った時、周囲に助けてくれる人がいてくれたらどんなに安心か・・・。だからまずは、人に尽くすことです。人から尽くしてもらう前に、人に力を尽くしてください。人に尽くすことができない人は、残念ながら人から尽くされることはまずないでしょう。これが世の真理です。自分の幸せを願うのであれば、どうぞ自分と同様に人の幸せを願って力を尽くしてください。どんなに世の中が進歩し、急激に変化しようとも人は心で生き、心で幸せを感じるのものです。それが「ウエルビーイング」の根幹だと思います。

 先程、各学年代表のみなさんが3学期の抱負を発表してくれました。1年生の吉永理乃さんは、「自ら考えて判断し動くという主体性を身に付けること」を新たな心構えとして、2年生の佐藤琉圭さんは、「立志式に向けて、自分の気持ちを表現できる学年にしていきたい」と、また、3年生の佐藤璃空さんは「2学期に決断した志望校に絶対合格する」という決意を、そして、生徒会の壷田つくしさんは「3学期は自分を磨き、夢や希望をもって生きていくための力を身に付ける期間である」と発表してくれました。自分のため、人のためとそれぞれの想いはあると思いますが、どうか今年も人のために役立つ一人の人間として家族や仲間、学校のために力を尽くしてください。そして多くの人と結んだ信頼関係のもとで、幸せを実感できる年にしてください。

 今年もみなさんが学校生活の中で「ウエルビーイング」を感じられる高千穂中学校を一緒に創っていきましょう。

令和6年1月9日 校長 金丸智弘

第2学期終業の日

 本日、12月22日(金)に終業式を行いました。1時間目の時間帯に校内の大清掃を実施し、通常清掃では手の届かなかった場所やエアコンフィールター等、汚れやほこりをしっかりと落としました。校舎の老朽化は否めませんが、それでもお世話になった校舎です。愛着のある教室を中心に一生懸命、磨き上げました。

 その後の終業式は、通常ならば体育館で実施しますが、気温は0度を下回る寒さの厳しい日になりましたので、各教室にてオンラインによる終業式としました。式では、まず各学年代表及び生徒会代表の生徒が今年を振り返ってくれました。

 「2学期を振り返って」 1年生代表 原田 紗和寧さん 

 いよいよ2学期も今日で最後です。2学期は、生徒会役員選挙や紅葉祭、ロードレース大会など、様々な行事がありました。私は、そんな2学期を通して、自ら行動し自分の意思を伝えていくことの大切さを改めて学びました。まず、紅葉祭では、クラス全員の心を一つにし、合唱を行いました。1年3組は一人一人の個性が輝き、明るく元気なクラスです。一方で、クラスがなかなか一つにまとまらない場面が多々見られます。今回の合唱コンクールでも、はじめはなかなかまとまらず、先生方から指導を受けることもありました。ですが、練習を重ねていくうちに、お互いに声を掛け合い、教え合うようになり、クラス全体の意識が高まっていったように思います。一人一人が意見を出し合うと考えが深まるように、お互い声を掛け合うことで、最後にはしっかりクラス全体がまとまっていました。ここから、何事にも勇気をもって行動していけば、自分やクラスを変えることができるということを学びました。

 次に、学校行事だけでなく、普段の生活では、意見をしっかり相手に伝えることの大切さを学びました。例えば、学級の課題として移動時間に間に合わないことや、授業態度がよくないことがあります。そういった課題が分かっていても、なかなか改善していくことができませんでした。それは、自分ひとりで考えるだけで、みんなにこの意見を伝えられていなかったからです。だから3学期では、自分の意見をまずはクラスに伝え、自分だけではよりよくなっていかないので、話し合いの場を設けるなどして、クラス全体で課題の解決をしていこうと思います。

 このように、2学期を通して、私は自ら行動し自分の意志を伝えていくことの大切さを学ぶことができました。だから、次は3学期にどう生かせるのかをしっかりと考え、クラスも自分も成長できたと言えるような一年にしていきたいです。そして、3学期を2年生に上がるための大切な準備期間として、立派な先輩になれるよう、学校だけでなく家庭での過ごし方も心がけていきたいと思います。

 「2学期の反省」 2年生代表 伊藤 恵茉さん

 今日で2学期が終わります。皆さんにとって、2学期はどんな学期でしたか。私たちの学年にとって今学期は、学年全体で失敗することもありましたが、成長できた学期でもありました。

 紅葉祭では心を一つに練習から真剣に取り組むことができました。また、先日行われた駅伝・ロードレース大会では、横断幕を1組と2組で協力して作成したり、走っている友達を全力で応援したりすることができました。失敗したことから学び、よくできたところは継続できる学年になれるようにしていきたいです。

 そして、学年生徒会では、授業中の発表を増やすことに取り組みました。班で発表回数を競い合うなどといった活動をしました。その結果、前と比べて発表回数が増えたり、今まで発表してこなかった人も発表するようになったりしました。発表者が増えることで授業の雰囲気も変わり、とても良い活動だったと思います。しかし、返事・あいさつに関しては、声が小さいという課題が残りました。当たり前のことが当たり前にできる学年にしていきたいです。

 私たち2年生は、3学期に立志式をひかえています。全員が夢をもち、それを叶えるための努力ができるようになって、3年生になりたいです。

 「2学期を振り返って」 3年生代表 甲斐 貴翔さん

 2学期は、紅葉祭や駅伝・ロードレース大会などたくさんの行事がありました。3年生は実力テストもありました。そんな2学期の生活のなかで、成長できた点を考えてみました。

 私が思う、この2学期一番の成長は、クラスの団結力です。特に紅葉祭は、私たちの学級を成長させてくれました。合唱の練習を始めた当初は、まとまりがなくバラバラでした。私自身も指揮者を務めましたが、正直、人前に立って人に指示を出したり、みんなをまとめたりすることに苦手意識がありました。だから、指揮者になったばかりのころは何もできませんでした。しかし、クラスのみんなが一生懸命に合唱を頑張る姿を見て、このままではいけないと思い、どんどん指示を出すことを心がけました。すると、少しずつですが、指揮者としてクラスをまとめられるようになってきました。そして、練習を重ねるうちにみんなの気持ちがひとつになり、最優秀賞という素晴らしい賞を取ることができました。

 また、他にも成長したことがあります。それは助け合い、支え合おうとする仲間意識です。3年生では、これまで3回の実力テストがありました。実力テストは入試の模擬テストのようなものです。実力テストでは、普段のテストより難易度が高い問題も出ます。そのため、休み時間になると、わからないところを友達に聞いている人がたくさんいます。聞かれた人は、丁寧に最後まで教え、教えてもらった人がまた別の人に説明をする。それがどんどん広がっていって、学年の学力レベルを高くすることができました。このようなことを通して、学年全体で助け合う、支え合うという仲間意識が高まっていきました。

 その反面、改善しなければいけない点もあります。それは、はしゃぎすぎてしまい周りが見えなくなってしまうことです。私たち3年生は、明るく和気あいあいとした雰囲気なのが長所です。しかし、それがヒートアップすると騒がしくなってしまいます。騒がしいと指示が通らなくなり、まとまって行動することもできなくなってしまいます。そのため、2分前着席1分前黙想や語先後礼が守れていないときがありました。これらの行動目標は、高千穂中学校の素晴らしい伝統です。しっかりこの伝統を守っていかなければいけません。高校入試の面接でも重要になってきます。だから、3年生全員で2分前着席や語先後礼を心がけ、伝統を守っていきたいです。

 3年生の2学期は、あっという間でした。3学期は2学期よりもっと早く過ぎ去っていくでしょう。入試に向けて、全員が志望校に合格できるように、学級委員長としてクラスをまとめ、穏やかで勉強しやすい雰囲気をつくっていきたいです。残り少ない中学校生活の一日一日を大切に過ごし、3学期もクラスのみんなと一緒に成長していきます。

  「成長できた2学期」 生徒会代表 田崎 大悟

 今日で長い2学期が終わります。2学期は様々な行事が行われ、皆さんの思い出に残るような出来事がたくさんあったと思います。

 紅葉祭では、初めての高千穂町武道館での開催となり、広い会場全体にきれいな歌声が響きました。4年ぶりに地域伝統芸能の発表もあり、とても盛り上がった紅葉祭になったと思います。

 学校生活では、校則の見直しが進み、靴の変更やセーター、ベストだけでの活動が許可されました。来年度には、夏服や通学カバンの変更が可能になります。校則に沿った身なりかを自分で考え、高千穂中生としての自覚をもち、生活しましょう。

 2学期後半は、学校全体でインフルエンザが猛威をふるい、学級閉鎖が相次ぎました。3学期が始まると、2年生は初めての実力テスト、3年生は受験があります。冬休みは、生活リズムを崩さずに、体調管理を徹底し、充実した冬休みにしましょう。

校長の話

 おはようございます。昨日は一日中雪が降り、本日は臨時休校も想定しておりましたが、どうにか通常どおり登校できてよかったと思います。ただ、気温がかなり低いので、教室でのオンラインによる終業式にしました。

 さて、2学期が終わりますが、みなさんは、この2学期を振り返って何か良い結果が出ましたか。それとも今一つだったでしょうか。できれば、何かに成功したとかいう、うれしい報告ができるにこしたことはないんですけどね。それでは、その「成功」ということについて少し話をします。

 詳しく調べてみますと、「成功」とは、自分の掲げた夢や志、目標等に向かって、挑戦することができたかどうか、あるいは、納得のいく努力や成果が出たかどうかにかかっているかと思います。ただ、私がみなさんに常に話してきたことは、「失敗してもいいから、自分で考え、判断し、決断して行動する」ということを心掛ければ、みなさんに主体性が身に付き、可能性が広がるということでした。ですから、先生方にはあえて「生徒のみなさんが失敗しても大目にみてください。」とお願いしてきたわけで、すなわち、それは「生徒のみなさんが失敗できる機会を提供してください。」ということでもあります。

 先ほど、各代表のみなさんが2学期を振り返ってくれました。

 1年生の原田 紗和寧(はらだ さわね)さんは、「2学期を通して、自ら行動し自分の意思を伝えていくことの大切さを改めて学びました。」また、「合唱コンクールに向けての練習の中で、何事にも勇気をもって行動していけば、自分やクラスを変えることができるということを学びました。」そして、「そういったことを3学期にどう生かせるのかをしっかりと考え、クラスも自分も成長できたと言えるような一年にしていきたい。」と、クラスが守れなかった移動教室などの失敗を3学期にどう克服するかという新たな目標を立てていましたね。

 2年生の伊藤 恵茉(いとう えま)さんは、「学年全体で失敗することもありましたが、成長できた学期でもありました。」また「失敗したことから学び、よくできたところは継続できる学年になれるようにしていきたいです。」と。そして「全員が夢をもち、それを叶えるための努力ができるような3年生になりたい。」と語ってくれました。まさに、失敗から学ぶことの大切さを発表してくれました。

 3年生の甲斐 貴翔(かい きしょう)さんは、2学期に成長したこととして「クラスの団結力」と「助け合い、支え合おうとする仲間意識」を発表してくれました。行事や実力テストを通して、身に付いたことを実感しながらも、課題をしっかりと捉え、さらに成長しようとする前向きな態度に3年生としての自覚を感じさせられます。

 最後に、生徒会長の田崎 大悟(たさき だいご)さんですが、紅葉祭の初めての武道館開催、4年ぶりの地域伝統芸能発表、校則検討委員会による校則の見直し等、本人を含め、みなさんにとってすべてが初めてのことでしたが、失敗を恐れずしっかりとやり遂げてくれました。それが成功につながったのではないかと思います。

 「失敗は成功のもと」と言いますが、何度も失敗しすぎるのはいかがなものかなとも思いますので、先生方や保護者の方々からの指導については真摯に受け止め、自らをより良い方向に導いてください。人間はなかなか変わることはできにくいものですから、大変な思いをしながら少しずつ成長していきます。この「大変」とはどのように書きますか?そうです。「大きく変わる」と書きますよね。ですから、みなさんの心の中で何かが大きく変わっていれば、その「大変」は、大いに価値のあるものになります。つまり、大変な困難が押し寄せてくるということは、大きく変わるチャンスでもあるということです。みなさんが失敗をしても、「これが自分の人生にとってのプラスになる。」という強い思いで、大きく変わろうとすることができれば、それは、それで価値ある失敗なのです。「嫌だなあ」とか「めんどくさい」等と言って困難から逃げていくと、自分の人生も遠退いていきます。「成功」とは、そういったことで、着々と歩みを進めていくことだと私は思っています。みなさん一人一人の振り返りによって、「まだまだやれるな」と思えば、その紙一重の思いが人生への成功へと大きくつながっていくと思ってください。ちなみに、私の好きな言葉は「失敗したところでやめれば失敗になる 成功するまで続ければ成功になる」という言葉です。

 これから、高校受験が本格的に始まります。3年生のほとんどが、高校を受験します。今年のお正月は、ゆっくりできないでしょう。目を閉じると不安をかき消すかのようにみなさんが一生懸命勉強している姿を思い浮かべてしまいます。ですから、「頑張れ」という言葉は言いません。3年生がそれぞれの目標を達成するために様々な誘惑に負けないよう、努力してくれると信じています。この「努力」は「実力」になり、「実力」は「自信」となります。どのような結果も努力次第で勝ち取ることができます。「成功」とは、その努力をいかに積み上げたかどうかで決まるということです。これからのあっという間の1年間を来年末に振り返ったとき、「幸せだった」「楽しい1年間だった」と言えるように、みなさんが来年も日々努力していくことを願いながら、令和5年という幕を閉じたいと思います。みなさん、良いお年をお迎えください。

令和5年12月22日  校長 金 丸 智 弘

 

性教育

 1,2年生を対象に「性教育」を実施しました。高千穂町保健福祉総合センターより2名の講師の方をお迎えし、充実した授業となりました。この授業を通して、生徒自身が「SNSに潜む危険」や「人と接するときのエチケット」、「自身の心と体の変化」等について向き合い、考える良い機会となりました。特に、パーソナルスペースの距離感について、人によってかなり違いがあることをあらためて認識することができたようです。今後の生活にしっかりと生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

駅伝・ロードレース大会

 12月8日(金)に駅伝・ロードレース大会を実施しました。透き通るような晴天に恵まれ、気温も10度弱と生徒にとってはまずまずの環境だったと思います。1年生についてはインフルエンザの流行により、中止を余儀なくされましたが、2,3年生のロードレースの部では、誰一人力を緩めることなく、男女ともおよそ2.3キロを走りきりました。駅伝の部では、1区女子で県駅伝3位のメンバーが火花を散らし、途中区間でもめまぐるしい順位変動がある等、例年以上にハイレベルなレース展開となりました。

会長挨拶

「おはようございます。寒くなってきました。持久走をするにはベストコンディションですね。今年も駅伝・ロードレース大会を実施できることをうれしく思いますが、みなさんはそうでもないかもしれませんね。持久走は、正直きつい種目です。己との戦いが待っています。それでもあえて実施するのは、困難なことを乗り越えたときの自己実現という至福の喜びを味わってほしいからです。後半には、クラス対抗の駅伝が実施されます。先日本校の女子が県の駅伝で3位に入賞しました。九州大会まであと9秒。応援に来られていた各学校の校長先生からもたくさんのお褒めの言葉をいただきました。駅伝には、1本のたすきをチーム一丸となって運ぶ「絆」、そして区間ごとに繰り広げられる競い合いなどの魅力があります。選手の中には初めてメンバーに選ばれた選手もいるかと思いますが、チームのメンバーやクラスメートの声援を力にしてください。全校生徒のご健闘を期待しております。それではみなさん、頑張ってください。」

会長講評

「みなさん お疲れ様でした。高千穂中学校の大会をはじめて見させていただきました。正直な感想を言います。「すばらしい」の一言に尽きます。ロードレースの部では、生徒のみなさんの熱い応援と、みんなが全力を出し切るという取り組む姿勢に感動してしまい、思わず大きな声で応援してしまいました。また、駅伝の部においては、やはり現役の2年生が強かったですね。それでも、区間ごとに繰り広げられた勝負は、順位が目まぐるしく変動し、見応えがありました。そしてなんと言っても、陸上部の圧巻の走りには、脱帽でした。ご存じのとおり、女子は、県3位の結果を残しているメンバーが走っていましたので、各部活動のエース級のメンバーでさえも歯が立ちませんでした。そういう意味からも、今日のこの大会そのものがレベルの高い大会だったと言えると思います。運営の方でも、1年生の先生方の代わりを役員や見学生がしっかりカバーしてくれたり、何より、駅伝で最下位ながら最後まで決して手を抜かず走りきった3年2組のアンカーにゴールテープを準備してくれたこと。これは誰一人残さないという思いやりの心を胸に焼き付けてくれました。本当にありがとうございました。最後になりますが、寒暖の差が激しい日々が続きますので、各自健康管理には十分注意してください。以上で講評を終わります。」

実行委員長 池田麗輔さんの感想

「みんないつもとは違い真剣な顔で臨んでいたり、寒いのにもかかわらず一生懸命走りきっていてすごいと思いました。僕たちのクラスは駅伝の部で優勝することができました。ですが、僕は順位やタイムがすべてではありません。一番大切なことはやっぱり“最後まであきらめないこと”だと私は思います。だから一位になれなくても最後まであきらめなければそれでいいと思います。みんな最後まであきらめずに走っていたためとても素晴らしい駅伝・ロードレース大会になりました。そしてこの大会でクラスの仲がさらに深まったことでしょう。このクラスで過ごす時間もあと少しです。だからこそ、このクラスで過ごす残り少ない時間を大切にしようと思いました。この大会で自分自身、気持ちの面でとても成長できました。来年も駅伝・ロードレース大会があるので最後まであきらめず全力で走りたいと思います。」

結果詳細はこちらから

令和5年度 駅伝記録表1.pdf

令和5年度 駅伝記録表2.pdf

令和5年度 表彰者一覧.pdf

 なお、中止された1年生の部は、12月15日(金)の6校時に本校運動場にて、全員ロードレースの部に参加するという代替措置をとります。

1年生の部 実施要項はこちらから

令和5年度 1学年校内駅伝実施要項(完成版).pdf

重松 清氏 「特別授業」

 令和5年11月27日に重松清氏による「特別授業」が実施された。
 この「特別授業」への参加は、高千穂高等学校の長友校長が随分前から本校に声をかけてくださり実現したものであり、まずそのことに感謝申し上げたい。
 直木賞作家の重松氏の「特別授業」を生で受講できたことは生徒たちにとってかけがえのない財産になったに違いない。
 特に、氏の「少年少女の悩める心」、「成長の姿」を扱った作品は、中学校の国語の教科書にも何度も取り上げられるなど、今の中・高生の心情を最も理解している人物の一人であることは疑いようがない。
 さて、その氏による「特別授業」だが、本校からは全生徒、職員が参加し、4名の生徒が壇上で実際に授業を受けさせていただいた。
 この4名の生徒は事前に氏から「わたしがおすすめしたい高千穂のベスト3」という課題の提出が求められたが、担当であった教頭は、生徒の「生の声」を氏に聴いてもらいということもあり、一切(誤字等の訂正以外)生徒の作成物には手を加えていない。
 しかし、氏の「特別授業」で発表をした本校生徒の素晴らしいことといったら言い表す言葉がないほどであり、隣に座ってらっしゃる長友校長が絶讃したのは言うまでもない。
 特に、壺田つくしさんの「みんな優しい」は、「〇〇のベスト3」などというと観光地や有名な食べ物などの定番を多くの人が紹介してくれるが、壺田さんが違った視点で取り上げてくれ、この「みんな優しい」というのが氏の心に響いたということであった。
 壺田さんは「高千穂という厳しい環境下であっても同じ地区に住む人が互いに手を取り合って先祖代々生きてきたことと、これからもその優しさを紡いでいきたい」ということを発表(もちろんノー原稿でした)してくれた。
 この発表に対して、長友校長が「まだ2年生でしょう。是非こんな生徒さんがうちの学校に来てほしい・・・。」という最高の賛辞をくださったほどである。
 話はかわるが、この「特別授業」で氏が最も生徒たちに伝えたことは何だったのだろうかと考えたときに、私は次のように受け取った。
 「みんなちがってみんないい」ということである。
 最近では、「誰もが違っていていいんだよ。」というように、「違いを受け入れよう」とか、「違いを認め合おう」といった意味で使われているが、言葉だけが一人歩きしているような気がする。
 しかし、他人同士なら違いがあるのは当然で、受け入れたり認め合ったり、受け入れなかったり、認め合わなかったりするものではないはずである。
 「互いに別々の短所はあっても、互いに真似のできない素晴らしい長所があるからこそ、みんな大切なんだ」というのが、この言葉の意味するところではないかと考える。
 そういった意味で考えると氏の言う「言葉というのはそんなに単純なものではない。」というのも合点がいく。
 現代(とかく若物は…)は、SNS等で「いいね」や「むかつく」などの短い言葉で済ましてしまう風潮がある。
 しかし、そのような短い言葉だけでは、自分の心の内や思いを言い尽くせるものはない。
 だからこそ、人間は互いの考えや意見を言い合ったり、時には討論したりすることが大切なのだということである。このことが「大切なみんなを認める」ということにつながっていくのだ。
 つまり、「みんなちがってみんないい」ということである。

 私自身が、今回の「特別授業」の受け取り方も人それぞれで受け取り方が違っていていいと考える。
 だからこそこの「特別授業」をただ受けた、聴いたに終わらせるのではなく、自分たちがどのように感じたり、考えたのかを共有できる場が必要であると考える。
 2学期ももう1か月を切り、特設してこの場を設けることは難しいかもしれないが、生徒たちに声をかけるなどして今回の感想を聴いてみたいと思っている。ひょっとすると自分たちで、このことについて話し合っている場を目撃することができるかもしれない。
 そうであったならこの上ない喜びであり、今回の「特別授業」に参加した甲斐があったというものである。
 いずれにしろ、先に述べたように、今回のこの「特別授業」が生徒たちにとってかけがえのない財産になったということには違いない。

本校教頭復命より

薬物乱用防止教室

 11月9日(木)に警察本部生活安全少年課延岡地区サポートセンターから講師をお招きし、「薬物乱用防止教室」を実施しました。教頭先生からの講師紹介の後、誰でも一度は耳にしたことのある「薬物やめますか!それとも人間やめますか!」というフレーズから薬物乱用防止に関する講話が始まりました。薬物は一度でも使用したら乱用となります。たった一度の過ちで、身体に与える影響は多大なもので、たとえやめてもフラッシュバックに苦しめられたり、死に至ることも珍しくありません。だからこそ薬物乱用については、全世界で厳しい法定刑が定められています。薬物も覚醒剤やコカイン、ヘロイン等のほかに危険ドラッグも多種類出回っており、一昔よりも入手しやすくなっているのが現状とのことです。全国ニュースでは、大麻グミによる被害が話題になり、本県では、近隣市町村での大麻販売業者の逮捕が町民を震撼させました。薬物に手を染める理由の多くは、「好奇心」です。いけないことは十分に分かっているはずです。捕まらなければ大丈夫ということでもありません。最終的には、好奇心や様々な誘惑に打ち勝つ強い精神力を養うことがとても重要であります。

 講話後の質問も多数あり、この薬物乱用防止教室をとおして、薬物乱用による心身への影響について考える良い機会になりました。今後の学校生活のみならず、生涯にわたって生かしてほしいと思います。

避難訓練(火災編)

 10月10日(火)の6校時に避難訓練を実施しました。今回は多目的教室2で火災が発生することを想定した訓練でした。教頭先生による出火の放送の後に生徒が運動場に避難してきました。全校生徒が240名という中規模校で校舎もすべてが2階建てという避難に有利な造りではありますが、南側は高千穂峡。土砂災害危険区域にも指定されている本校。火元から離れて避難していくのが火災時の避難の原則ですが、その方向は3方向に限られます。中学校移転の話も進んではいるものの、完成まではまだまだ数カ年を要するため、しばらく、現在の学校で訓練を終始徹底していく必要があります。避難時の態度も良く、スムーズに実施できたと思います。4月の避難訓練時に私が話した心構えを全校生徒に尋ねたところ、3年生男子がさっと手を挙げ、答えてくれました。「想定外を想定する」と。そのとおりです。いくら訓練を積んでも、訓練どおりにいかない可能性が高いです。ですから、平常心を失って、落ち着いて行動することができないかも知れません。だから、「想定外を想定する」ことが大切だと話をしました。実は今回の訓練に関する共通理解を図っている際も避難は、標準的な経路を説明したあと、火元である多目的教室2近くの教室や多目的室近くが標準の避難経路になっている場合、どうすれば良いかを考えさせました。基本は「火元から離れて避難する」です。また、「自分の命は自分で守る」ことを最優先させた避難をすることを指導しました。西臼杵広域消防から来られた講師の方々から説明を受けた後、煙体験を行いました。火元である多目的教室2は煙(訓練なので甘い匂い)が充満していました。10名前後の集団でその中に入りましたが、視野が狭くなり、なかなかの臨場感を味わうことができたと思います。最後に全員体育館に集まり講師の方から講話をいただきました。火災の原因のトップは、煙草の火の不始末とのこと。人為的なもので人間の意識により十分防ぐことができるものです。

 暑い夏が終わったと思いきや秋もなくいきなり冬になりつつある朝夕の寒さを感じる今日この頃。火を扱うことも増えてくことでしょう。今回の訓練が非常時に参考になればと思いますが、やはりまずは火事を起こさないことが先決です。

 

令和5年度紅葉祭

 令和5年度の紅葉祭は、会場を武道館に変更して実施しました。コロナ感染症による制約がなくなったこともありますが、本校体育館が手狭であること。保護者の来場制限を撤廃し、ご家族や地域の方々にも観戦していただいたり、総合的な学習の時間を使って学んでいる「地域伝統芸能」の講師の先生をはじめ、地域の方々にも見ていただきたいという思いが大きなねらいです。初めての取組ですので大変だったと思いますが、無事終えることができました。地域伝統芸能の講師の方々をはじめ、PTAの方々のお力添えに心から感謝いたします。今年の紅葉祭は、「飛翔 ~音に乗せて個性よ羽ばたけ」という素敵なテーマでした。予測困難な社会に羽ばたいていくための勢いを足してくれるのは、生徒のみなさんの笑顔や元気な姿、集団生活の中で培う我慢や勇気等です。地域伝統芸能を披露できるのも4年ぶりとのことです。再開に向けて、実行委員会や生徒会のみなさん、学習部の先生方は特に苦労があったかと思います。そして、困難なことは承知の上で「できることを前提に企画する」という、多くの方々の努力がこの紅葉祭に繋がったことでしょう。人それぞれいろいろな個性があり、意見の違いや思いどおりにならないことがあるのは、学生時代も社会に出ても同じです。今置かれている環境の中で、仲間や周囲の方々とどのように協力して、それぞれの「個性を羽ばたかせる」かは、生きる上でとても大切なことだと思います。3年生にとっては、これが最後の紅葉祭でしたが、「飛翔」というスローガンのように高千穂町の宝であるみなさんがさらに羽ばたいていけるきっかけになったと思います。学校運営協議会委員の皆様、高千穂警察署、高千穂高校、及び地域伝統芸能の講師の方々を来賓として迎え、緊張感のある、心に残る紅葉祭でした。

 開会行事の後、英語暗唱弁論が始まりました。代表の5名は先日行われた西臼杵郡英語暗唱弁論大会でも発表していますので、堂々としていました。続く国語弁論では各学年代表3名による発表で、それぞれの主張をしっかりと述べてくれました。

 休憩をはさみ、合唱コンクールがスタートしました。2年⇒1年⇒3年の順に素晴らしい歌声が館内に響き渡り、さすが3年生というのが正直な感想です。午後のプログラムでは、地域伝統芸能を披露しました。民謡やなぎなた、棒踊り、三田井神楽とおよそ10時間かけて学習したことを精一杯、披露しました。時折ぎこちない所作もありました。講師の先生方も駆けつけてくださり、心配そうに見守っておられましたが、まずますの出来だったと思います。

 最後は、吹奏楽部の演奏でした。3年生のマイクパフォーマンスや曲に合わせての踊り、教員の途中参加もあり、大変盛り上がりました。

 合唱コンクールは3年2組が最優秀賞を獲得しました。広々とした武道館での実施により、ゆとりをもって活動できました。観客席も多く、ご来場の方々にも満足いただけたのではないかと思います。今後、事後アンケートをとり、次年度開催に向けての参考にさせていただく予定です。

 なお、10月30日(月)から11月1日(水)がフリー参観、同2日(木)が参観日となっております。その期間には、習字や美術作品、地域伝統芸能で製作したの「えりもの」や「しめ縄」等を校内に展示しますので、気軽に足を運んでいただければと思います。

 実行委員長の話

 「今日は英語暗唱・弁論、国語弁論、合唱、地域伝統芸能、吹奏楽の発表お疲れ様でした。英語暗唱・弁論と国語弁論では代表者の皆さんが堂々とした素晴らしい発表をしてくれました。

 合唱では、1年生は初めての合唱でしたが、声がよく出ていて元気をもらえるような合唱でとても良かったです。2年生はトップバッターで緊張したと思いますが、ハーモニーがとてもきれいで一体感のある合唱でした。3年生は強弱などの工夫が見え、歌詞の意味をよく考えて歌っているのが伝わってくる合唱でした。どのクラスもそれぞれの個性がよく出ていて素晴らしかったです。

 地域伝統芸能では皆さんが地域の伝統を学びながら、練習してきた成果が存分に発揮されていました。

 吹奏楽部の皆さんの演奏はとても迫力があり、見ている人たちが楽しめるような演奏でとても素晴らしかったです。

 今回の紅葉祭は地域伝統芸能の発表や武道館での開催で慣れないことも多かったと思いますが、皆さんのおかげで素晴らしい紅葉祭になりました。ありがとうございました。1、2年生は来年の紅葉祭も素晴らしものになるように頑張ってください。3年生は紅葉祭を通してさらに一致団結できたと思うので、入試に向けて皆で頑張っていきましょう。」

令和5年度西臼杵郡中学校英語暗唱弁論大会

9月25日(月)に西臼杵郡の英語暗唱弁論大会が開催されました。参加した暗唱の部3名、弁論の部2名の高千穂中代表の生徒は、緊張しながらも一生懸命発表してくれました。10月6日(金)の紅葉祭(文化祭)でも発表しましたが、その内容や感想について、紹介します。

【暗唱の部】

               Takachiho junior high school

  1st Grade   Ohara Mao(大原舞桜)

 An excerpt of The Little Prince

The little prince went away, to look again at the roses.

"You are not at all like my rose," he said. "As yet you are nothing. No one has tamed you, and you have tamed no one. You are like my fox when I first knew him. He was only a fox like a hundred thousand other foxes. But I have made him my friend, and now he is unique in all the world."

And the roses were very much embarrassed.

"You are beautiful, but you are empty," he went on. "One could not die for you.

To be sure, an ordinary passerby would think that my rose looked just like you−− the rose that belongs to me. But in herself alone she is more important than all the hundreds of you other roses: because it is she that I have watered; because it is she that I have put under the glass globe; because it is she that I have sheltered behind the screen; because it is for her that I have killed the caterpillars (except the two or three that we saved to become butterflies); because it is she that I have listened to, when she grumbled, or boasted, or even sometimes when she said nothing.

Because she is my rose.

And he went back to meet the fox.

"Goodbye," he said.

"Goodbye," said the fox. "And now here is my secret, a very simple secret: It is only with the heart that one can see rightly; what is essential is invisible to the eye."

"What is essential is invisible to the eye," the little prince repeated, so that he would be sure to remember.

"It is the time you have wasted for your rose that makes your rose so important."

"It is the time I have wasted for my rose−−" said the little prince, so that he would be sure to remember.

 「心でなくちゃよく見えない。もののなかみは目では見えない。」キツネは王子くんにそう言いました。これは、「星の王子さま」という物語の一部分です。みなさんは、この言葉を聞いて、どう思いましたか。私も初めは、どういう意味なのかよく分かりませんでした。ですが、この物語の内容を知ると、その言葉がとても心に響きます。

簡単に内容を説明すると王子くんはとてもとても大切にバラを育てていました。水をやったり、ガラスのおおいに入れたり、ついたてでまもったり、毛虫をつぶしてやったり、もんくとかじまんとか聞いてやったりしていました。しかし、傍から見ればそのバラなんてただのバラです。「心でなくちゃ見えない。もののなかみは目では見えない。」とはこのようなことです。私たちも、実際に起こりうることだと思います。だから、そんな私たちの「行動」だけを見るのではなく、その奥の相手の「心」まで見てほしいと言っているように私は感じました。だから、その狐の思いまで私の暗唱で伝えられるように意識して発表しました。大会のトップバッターということもあり、緊張はしましたが、目線・ジェスチャー・声の強弱で自分のやりたいことはすべて出しきれました。このことをきっかけに、自分も成長できましたし、とても良い経験ができたと思います。

 

Takachiho junior high school

2nd Grade Kai Yuri(甲斐夕莉)

 An excerpt of Charlie and the Chocolate Factory

Charlie burst through the front door, shouting, 'Mother! Mother! Mother!'

Mrs Bucket was in the old grandparents' room, serving them their evening soup.

 'Mother!' yelled Charlie, rushing in on them like a hurricane. 'Look! I've got it! Look, Mother, look! The last Golden Ticket! It's mine! I found some money in the street and I bought two bars of chocolate and the second one had the Golden Ticket and there were crowds of people all around me wanting to see it and the shopkeeper rescued me and I ran all the way home and here I am! IT'S THE FIFTH GOLDEN

TICKET, MOTHER, AND I'VE FOUND IT!'

Mrs Bucket simply stood and stared, while the four old grandparents, who were sitting up in bed balancing bowls of soup on their laps, all dropped their spoons with a clatter and froze against their pillows.

For about ten seconds there was absolute silence in the room. Nobody dared to speak or move. It was a magic moment.

Then, very softly, Grandpa Joe said, 'You're pulling our legs, Charlie, aren't you?

You're having a little joke?'

 'I am not!' cried Charlie, rushing up to the bed and holding out the large and beautiful Golden Ticket for him to see.

Grandpa Joe leaned forward and took a close look, his nose almost touching the ticket. The others watched him, waiting for the verdict.

Then very slowly, with a slow and marvellous grin spreading all over his face, Grandpa Joe lifted his head and looked straight at Charlie. The colour was rushing to his cheeks, and his eyes were wide open, shining with joy, and in the centre of each eye, right in the very centre, in the black pupil, a little spark of wild excitement was slowly dancing. Then the old man took a deep breath, and suddenly, with no warning whatsoever, an explosion seemed to take place inside him.

 ウィリー・ウォンカは、斬新なアイデアでたくさんの子どもに愛されるお菓子を発明してきたが、その成功を妬む者がレシピを次々と盗んだことから、工場を閉鎖した。一方で、工場近くに住むチャーリーは、貧しいながらも両親や両祖父母に囲まれて幸せに暮らす優しい男の子。チャーリーの楽しみは、年に一度誕生日に家族からもらえるウォンカのチョコレートを食べることであった。あるとき、ウォンカは出荷するチョコレートに5枚の「金のチケット」を封入し、そのチケットを見事引き当てた子ども5人を工場に招待し、さらに、そのうちの1人には特別賞を与えるとのこと。チケットを引き当てた4人の子どもは、ドイツ出身のオーガスタス。2人目はイギリスのお嬢様ベルーガ。3人目はアメリカのバイオレット。4人目はアメリカのマイク。主人公のチャーリーは、両親から誕生日プレゼントとしてウォンカのチョコレートをもらったが、残念ながらチケットは入っていなかった。さらに、ジョーおじいちゃんからもう一度チョコレートを買うようにお小遣いをもらい買ったものの、そこにもチケットはなかった。落ち込むチャーリーはある日、道端でお金を拾い、そのお金でチョコレートを再度買うと、そこには5枚目の金のチケットが入っていた。周囲の大人がお金を出してチケットをチャーリーから買い取ろうとするため、チャーリーは家族のためにチケットを売ることを考えたが、家族の後押しで工場へ行くことに決めた。・・・。

<感想>

 初めての大会で、周りの人に圧倒されました。私は声が小さくてジェスチャーがなかったので、この反省点を活かして来年も挑戦したいです。あと緊張しないようにこれからは、いろんなことに挑戦します。自分に任されたことだけではなく、積極的に目立っていきます。

 

Takachiho Junior High School

                                                     3rd Grade Tsuruda Hina(鶴田姫菜)

 

An Excerpt from “Beauty and the Beast”

After dinner, Belle took a tour of the castle. She wanted to go up the stairs to the West Wing. “I wonder what he’s hiding up there,” said Belle. She opened the doors. Everything in the dark room was destroyed. A very angry person had done it a long time ago.

Bell saw a glowing red rose under a glass dome. Some petals had fallen off. She took the dome off the rose and wanted to touch it. Suddenly the Beast entered the room. He put the dome back on the rose and held it tightly.

“I told you never to come here!” yelled the Beast. “Get out!”

Bell was frightened. She ran out of the castle and found Phillippe. She rode in the snow toward the village. All of a sudden, a pack of hungry wolves circled them. They crept toward Belle, bearing their large white fangs. Just then, the Beast appeared. The wolves began to attack him. With a loud roar, the Beast fought off the wolves. The Beast collapsed in pain.

Belle knew this was her chance to escape, but she could not leave him. Belle helped him, but the Beast was angry. “If you hadn’t run away, this wouldn’t have happened,” he cried.

“If you hadn’t frightened me, I wouldn’t have run away,” said Belle.

Then she smiled. “Thank you for saving my life.”

After a while, Belle began to see a change in the Beast. He was kind and gentle now. Even little birds noticed that he was different. They became his friends.

Belle and the Beast were becoming closer. If they could fall in love, the magic spell would be broken. If that happened, the Beast could be human again.

One night, Belle and the Beast dressed up for a fancy dinner. The Beast even remembered his manners. They both had a wonderful time. After dinner, Belle taught the Beast how to dance. They glided gracefully across the floor. The Beast had never been happier. He asked Belle, if she, too, was happy.

 ベルは西塔に行き、ガラスに入った赤いバラを見つけました。しかし、部屋にいた野獣におびえて城を出て行きました。すると、おなかのすいたオオカミに周りを囲まれてしまいました。そこで、野獣がやってきてオオカミからベルを助けてくれました。ベルは野獣をつれて城に戻り、手当てをしてあげました。時間がたつにつれて二人は友達になっていきました。一緒に夕食を食べたりダンスを踊ったりして素晴らしい時間を過ごしました。

<感想>

  私は人前で発表することがあまり得意ではないので、すごく緊張しました。発表する順番が私は最後の方だったので、前の人の発表を聞きながら「私も頑張って発表しよう」と思いました。ですが、いざ自分の順番が回ってくると緊張で足が震えて、セリフが飛びそうになりました。ですが、何日も練習していたから意外と言葉が出てきて驚きました。完璧といえるような発表にはできなかったと感じていますが、自分なりに精一杯やれたのでよかったなと思います。賞は何にも手に入らなかったけど、この大会に出て自分の短所の“自信がないところ”が少し克服できたように感じます。そしてこの経験を今後の活動、生活に活かしていけたらいいなと思いました。

【弁論の部】

              Takachiho Junior High School

                                             3rd Grade Fujitera Mikako(藤寺弥香子)

Why I Learn English

One sunny summer day, while walking home from school, a foreign tourist asked me for directions in English. I love English and would like to study English more, but I couldn’t understand him. I try to study English almost every day, but when it came to putting what I learned into practice, I couldn’t. It was so frustrating.

I became interested in English in junior high school. One day, our English teacher told me that she was able to make many friends during her study abroad and she still keeps in touch with her overseas friends. Hearing this story made me want to be able to communicate in English, too.

English has become the language of the world. About 60 years ago, my great-grandfather ordered an American magazine called “Life” and read it. He said that learning English is important for learning about the world. Although I haven’t met him, I read the magazine from time to time.

When I was young, we had guests from Belarus stay with us. After the Chernobyl nuclear disaster, the guests came to stay with us in Japan to recover after being exposed to radiation. Neither the Belarusian people nor my family could speak English well, so they could barely communicate. If we could have a conversation in English, I think we would have been able to understand each other.

I think the main reason why we learn English is so that we can understand each other better.

Japan also has dialects, and even in Japanese, the words differed depending on the region. It seems that there were regions where it was difficult to understand what was being said. However, now we learn a standard Japanese language that everyone in Japan understands through standardized language classes and textbooks.

In the near future, I think we will enter an era where people from all over the world can understand each other better and better using English. This is why I want to study English.               Learning English is about learning to communicate with others. I want to learn English so that I can connect with others around the world.

Extra sentence

I have passed Eiken level three, and I am aiming to pass level pre-two.

「スピーチ内容」  なぜ、英語を学ぶのか            

 私は学校の帰り道に海外からの旅行者に英語で道を尋ねられ、教えることができず、残念に思った事がありました。

 私が英語に興味を持ったのは、中学生になっての英語の授業で、先生は自分の海外留学でたくさんの人と友達になれたことや、今でも海外の友達と連絡を取り合い、交流を続けている話をしてくれました。その話を聞いて、私も英語でコミュニケーションができるようになりたいと思いました。

 私のひいおじいさんは、英語を学ぶのは、世界のことを知るのに大事だと、六十年くらい前にアメリカの雑誌「ライフ」を取り寄せて、読んでいたそうです。また、私が幼い頃、チェルノブイリ原発事故でベラルーシに避難して、養生している方々をボランティアで家に泊めてあげたそうです。その時、ベラルーシの方々も私の家族もうまく英語が話せず、お互い英単語とジェスチャーで伝えるのがやっとで、とてももどかしい思いをしたそうです。お互い共通語の英語で会話ができれば、もっとお互いのことが分かり合えたと思います。

 なぜ、英語を学ぶのか、それはお互いが言葉で分かり合えるようになるためだと思います。かつて、日本も各地の方言で言葉が違っており、何を言ってるかわからなかったそうです。しかし、学校で教科書による標準語の国語の授業によって日本のみんながわかる共通の言葉を学び、言葉で分かり合えるようになりました。

 次は、英語で世界の人たちと言葉で分かり合える時代になると思います。そのようなこともあり、私は、英語を勉強したいと思いました。英語を学ぶのは、「コミュニケーション」、感情や意思を伝え合うためだと思います。話すとき、必ず相手がいます。相手のことを思いやる会話ができる英語を話せるように頑張っていきたいです。

「スピーチの理由」

 私は、英語が大好きです。私の英語に対する思いや、英語を学ぶ必要性を大好きな英語にのせて伝えたかったからです。

「話してみての感想」

 当日を迎えるまで先生方のご指導のもと、たくさん練習を重ね頑張ってきました。本番では、とても緊張しましたが、楽しく、自分らしいスピーチをすることができ良い経験になりました。

 

Takachiho Junior High School

                                                   3rd Grade Nakao Sakura(中尾咲楽)

Connecting the Future

Imagine a rice ball made from freshly harvested rice. Each grain of rice sparkles and you can see steam rising from the heat. What kind of expression do you think your face would make if you saw this rice ball in front of you?

I love rice because it gives me energy and courage. Last summer, I participated in the JA sponsored “Rice and Me” painting competition. I drew myself eating rice with great enjoyment. The table I am eating on is likened to a rice terrace with a transparent water surface. The beauty of the gradually expanding rice fields are faithfully represented in detail. I was filled with happiness when I was awarded the prefectural gold medal. Maybe my face made the same expression as when I eat rice.

Since I was born and raised in Takachiho, the scenery here has always felt normal. Now that I’m a little older, I would like to think about what we can do to protect the heritage and traditions of our predecessors. I still can’t forget the feel of the mud and the fun I had planting rice as a toddler and elementary school student. If possible, I would like to plant seedlings together with farmers. I want to see them grow and experience the joy and difficulty of actually running a farm. I want to tell as many people as possible about the feeling and wonder of terraced rice fields, not only in Japan, but all over the world. Foreign tourists from around the world visit Takachiho every day in search of healing and inspiration. It’s a great opportunity to convey the charm of terraced rice fields. I hope to talk with them to promote understanding.

The terraced rice fields I drew at this time are the “Tochimata Rice Terraces” in Takachiho, which I see on my way to and from school. The terraced rice fields of Takachiho were certified as a Globally Important Agricultural Heritage System in December 2015. It has also been selected as one of the top 100 terraced rice fields in Japan. A 500 kilometer irrigation canal is absolutely indispensable for these terraced rice fields. From the Meiji to the Taisho eras, our ancestors worked hard and devoted their lives to build this. I believe that our predecessors did not focus on short-term profits, but rather focused on their children, grandchildren, and the future of Takachiho. Not only do the irrigation canals supply the rice fields with vital water, but they also prevent landslides by catching rain and protecting the lives of rare creatures that can only be seen here. Since the Muromachi period, more than 800 years ago, “Kagura,” an intricate dance to pray for bountiful harvest and unique to the region, has become an important tradition in the culture.

“The future is not far away. The ‘future’ is in the ‘now’.” These are the words of Africa’s ‘Mother of the Green Earth’, Wangari Maathai. At the G7 Agricultural Ministers’ Meeting held in Miyazaki in April this year, high school students from the prefecture presented their proposals to the world, which received a great response. As Ms. Maathai said, the future of Takachiho depends on us, the younger generation. What we, who will live in the future, must do is protect the scenery here and continue to make efforts to preserve it for future generations. As someone born in this land, I promise to do everything I can to protect this world-class heritage.

 弁論の内容

私たちの住んでいる高千穂には、世界農業遺産に認定されている「棚田」があります。そんな棚田の風景を私はいつしか当たり前のように感じていました。そこで(私に勇気や元気を与えてくれる棚田、そしてここにしかない遺産や伝統を守るために、私たちに出来ることは何か。)を考えました。高千穂の棚田の歴史や素晴らしさを改めて知り、今を生きる私達に託されたものは何かを深く考えました。

 なぜこの内容にしたのか。

・私はお米を食べることが大好きだから。

・季節ごとに移り変わる棚田の美しい景色にいつも元気をもらっているから。

 弁論大会が終わっての感想

今までコツコツ練習してきたことに自信をもって、堂々と楽しく自分の想いを伝えることが出来ました。結果は優秀賞で目標の最優秀賞には惜しくも届かなかったけど、すべて出し切ったので悔いはありません。このような結果が取れたのは、弁論大会に出るにあたって沢山の方々が支えてくれたおかげなので、感謝の気持ちを胸に、また次の目標に向かって全力で努力していきたいです。

【学校の様子】第2学期始業の日~各係より~

 始業式の後、熱中症やコロナ対策として、2学期の各係からの指導事項は、Zoomによるオンライン方式で実施しました。

 学習部から、夏休みの課題提出等についての説明のあと、保体部からの説明でした。右は、給食着の廃止に伴って、各自が準備したエプロンや三角巾(バンダナ等)の着用の例として、示した映像になります。そして、下記が本日の着用の様子になります。これまでおよそ100枚近くの給食着を時には修繕しながら管理してきましたが、かなり傷んでいたため、この機会に各自での準備・管理とさせていただきました。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 続いて、生徒指導部よりの連絡は以下のとおりです。

 終業式にお話ししましたが、よく遊び、よく学ぶことのできた、実り多い夏休みになったでしょうか。そして、今までよりも成長した自分になることはできたでしょうか。本日から、様々な行事のある2学期がスタートします。成長したみなさんたちをいろいろな場面で見ることができることを楽しみにしています。

 1学期の終業式に先生からは3つのことを守って欲しいということをお話ししました。覚えているでしょうか、「命を守る」「人権を守る」「可能性を守る」の3つです。この3つのことは、夏休みだけでなく、今後も継続して守れるようにして欲しいと思います。「命を守る」についてですが、先週の金曜日にも保護者の方々に連絡しましたが、通学路の一部区間が、夏休み中の大雨によって、崩落している部分があり通行止めになっています。学校周辺では、プリエール高千穂の近くと、くしふる神社の近くのトンネル付近になります。くしふる神社そばのトンネル付近については、歩行者通行止めになっているので、通学の際、利用しないようにしてください。プリエール高千穂付近についても、同じように歩行者通行止めとなっています。プリエール側の歩道を利用せず、高千穂神社側の歩道を利用してください。また、興味本位に崩落現場付近に近寄ったりして、自分の命を危険にさらすような行為は絶対に行わないでください。

 次に「可能性を守る」についてです。このあと、身なり検査が各学年の教室で行われます。これぐらいのことでなぜ注意を受けるのかと考えるのではなく、考え方を少し変えてみて、自分はこれぐらいのことさえ守れないのかと考えると、注意を受けたときの感じ方も変わってくると思いますので、そのような意識で身なり検査に臨んでください。また、この身なり検査は、皆さん達の可能性を守るために行っています。生徒の皆さんと先生で協力して、高千穂中学校の全ての生徒の可能性を守っていきましょう。

 様々なことにチャレンジし、自分自身を成長させることのできる2学期にしてください。

最後に、教務部からの連絡でした。主に下記についてです。

① 時間割の固定化

 今学期から、時間割を固定化し、計画的に学習できるようにしています。各担任の先生からも連絡があると思いますが、本ホームページの右側「MONTHLY SCHEDULE」にも掲載しております。

② 校時程の改善

 生徒と向き合う時間の確保を主な目的として、本年度PTA総会の折にもお話ししましたとおり、新校時程(案)ができましたので、今学期検証します。

詳細はこちらから

新校時程について.pdf

校時程①.pdf

校時程②.pdf