学年より

弁当の日

今年度の「弁当の日」は11月8日(金)に設定されました。2年生は職場体験学習のため、1、3年生のみの実施でした。また、1年生は校外学習に出かけたため、校内では3年生が弁当の日を満喫していました。

目的は、①弁当作りを通して、食と健康への関心を高める。②弁当作りを通して、家族のきずなを深め、感謝の心を育む。③弁当作りの実践力を身に付け、日常または将来の食事作りにつなげるなど「生きる力」を育む。としています。内容は事前に連絡してありますとおり、レベル1の「ふれあいコース」からレベル4の「シェフコース」まで、チャレンジするコースは個人の判断です。

高千穂プロジェクト始動

高千穂中学校の「総合的な学習の時間」におけるテーマは、以下のとおりです。

第1学年;高千穂を知る

第2学年;高千穂に学ぶ

第3学年;高千穂に貢献する

第1学年は、本町内を調査し、高千穂の様々な魅力を発掘し、町外へ発信します。観光ガイドブック作成はその取組の一つです。第2学年は修学旅行先での職業体験を生かし、町内で職場体験を学習することで、仕事をすることの意義や大切さを高千穂から学び、大人として必要な心構えを身に付けます。立志式では、「志」を発表したりします。そして3年生では、1,2年での調査や学びを踏まえ、生まれ育った高千穂に何か貢献できないかと様々なアイデアを出し合い、最終的には、「高千穂プロジェクト」として、SDGsと関連付けた取組を町関係者の方々に提案します。今回は、その資料収集のために高千穂町役場に伺いました。高千穂町教育委員会の全面的なバックアップのもと、総合政策課、町民生活課、企画観光課、福祉保険課、農林振興課、総務課の各担当の方にいろいろなことを教えていただきました。昨年度は、同様の調査をもとに、78名分のアイデアが出され、代表者には、令和5年度「輝く高千穂町づくり会議」という発表会で提案しました。「町民全体でできる自然維持活動」「メタバースを利用した魅力発信と仕事紹介」「これからの高千穂の定住style」等、工夫を凝らしたすばらしいアイデアを発表することができ、なかなか好評だったと思います。これまで、「高千穂バーガー」や「高千穂ガパオライス」等、町内企業のご協力のもと、実現されたアイデアもあります。今回の調査をもとに、今年度はどのような発想が生まれるのか、今からとても楽しみです。お忙しい中、調査にご協力いただいた役場の皆様、教育委員会の皆様、ありがとうございました。

 

 

修学旅行合同学習会

 この学習会は、町内二校の中学校が合同で実施する修学旅行に参加する生徒たちがお互いを知ることで、旅行中の協力と交流を促進し、来年の学校統合に向けて、生徒間の良好な人間関係を構築するための基盤を築くことを大きな目的として実施しています。

また、①目的地の文化的及び歴史的背景について学び、目的地への関心と理解を深めることで、訪問時の体験をより充実させること。②修学旅行を学びの場として捉えることの重要性を認識させ、学習に対する動機付けと意識の向上を図ること。③集団行動の際のルールやマナー、安全に関する重点項目を確認し、校外における集団生活の在り方と公衆道徳についての理解を深めることをねらいとしています。

上野中の生徒4名が本校に到着し、すぐに学習会をスタートさせました。全て実行委員が中心となって進めてくれましたが、最初にスローガンの発表がありました。

今回のスローガンは

「楽学両道」「絆」

~3つの力を育み、オンリーワンな旅をつくりあげよう~

 高千穂中の「楽学両道」は、楽しさと学びを両立させる。上野中の「絆」には思いやりの心を育て、互いに仲を深めるという思いが込められています。また、副題の「3つの力」は

1 知識を深める力

  教科学習、調べ学習で得たものや、平和・命の尊さについての理解を深めましょう。

2 互いを認め、協力し合う力

  活動の中でより良い人間関係を築き、共に楽しい思い出をつくりましょう。

3 自分で考えて動く力

  集団行動の在り方や公共のマナーを学び、時と場に応じて自分で判断し行動するといった主体性を身に付けましょう。

とのことです。実行委員長は「これらの3つの力が修学旅行を通して高められるように頑張りましょう」と話してくれました。

その後、しおりの読み合わせ、係別会議、集団行動と続きました。

3校時のはじめには、平和学習を本校社会科教諭が実施し、最後には上野中生徒との交流活動を行いました。

6月19日(水)の出発の日が待ち遠しくてたまらないでしょうね。 

平和の語り部講話

5月29日(水)の3校時に平和学習の一環として行いました。今回は、「宮崎や高千穂で起きた戦争の現状や戦時中の生活について詳しく話を聞くことで戦争の恐ろしさを理解して、平和の大切さ、命の尊さについて考えを深める」ことをねらいとしました。宮崎市から、「かたりべぐるーぷ南の風」の方々にお越しいただき、宮崎県内の戦争の実態や疎開、高千穂での戦時中の生活について、お話を聞くことができました。

<生徒の感想>

〇今回の講話で私たちが生きているこの「今」がどれだけ幸せなことか思い知らされました。戦争中は自分たちとそれほど年が変わらない子供が毎日毎日命の危機にさらされていて、幼い頃から洗脳のように戦争について学ばされ、自分がその時代の子供だったらと考えるとすごく怖いです。私が一番衝撃を受けたのが「命を惜しむな」という言葉です。今の時代とは違って命が軽いものとして扱われていると感じました。「命は尊いもので一番大切なもの」であるということを思いながら、自分も相手も大事にしていきたいです。

〇戦争のことについては、国語の教科書の物語や社会の授業を受けたりする中で、だいたい知っている気になっていました。しかし、今回の講話を聞き、戦争とは自分が想像しているものとは比べられないほど、壮絶で恐ろしいものだったと改めて知りました。私は両親や祖父母からしか戦争という言葉を聞いたことがなかったので、きっと高千穂は山深いから戦争との関わりは当時あまりなかっただろうと正直思っていました。実際には、召集されて戦死した方が1000人を超えることや沖縄から学童疎開してきた子供たちが、多くいたということを語り部の方が話してくださいました。自分と同年代くらいの子供たちが訓練をしている様子や戦地へ行くお父さんを送り出すときの集合の写真がまさにここ高千穂で撮られたものだと聞いたとき、戦争が身近にあったのだとわかり恐怖で身震いしました。今世界の各地で紛争が起こっている中、私たちがこうして平和に過ごせているのは、日本が前の戦争で多くのことを学び、その学びが現在の教育や考えに根付いているからこそだと思います。だから、今回の講話のことも含め、これからの学びを大切に平和な毎日に感謝しながら、日々過ごしていきたいです。

〇これまで、世界的な「日本はこうだった」という平和に関する講話は聞いたことがありましたが、戦争が行われているときの高千穂町の話は初めてだったので、これまで以上に戦争というものの身近に感じました。特に印象に残ったのは、この小さな町である高千穂町から1000人以上の人が戦争に行って戦ったことや、沖縄から疎開してきた人たちと夜中に働いてまで厳しい生活に耐えていたということです。今の私には絶対できないと思うし、もう二度とこのようなことはあってはならないと思います。また、最後の方で台湾と中国についての話がありましたが、受け入れ体制を整えるなど、今のうちから動いているのは「戦争」というものが、これまで様々な人によって語り継がれてきたからではないかと思います。理想は戦争のない世界ですが、なくすためにも世界の様々な情報に耳を傾け、自分の意見をもち、それを表現できるような人になりたいです。