学校長メッセージ

令和5年度 1学期始業式

今日は、自分のキャリアを踏まえながら4つの話をしたいと思います。

一つめは、「やればできる」ということ。私は小さい頃から勉強が苦手で、小学校の時は勉強がでまったくできませんでした。しかしながら、兄の死やラグビーとの出会いによって少しずつ考え方に変化が現れるようになりました。負けず嫌いだったということも影響しているかもしれません。「できない」ではなく「できる」という考えを持ち、逆算して今何ができるのかという発想が大切かもしれません。 

二つめは、優しさと思いやりが大切だということ。中国の孔子という人は、この世で一番大切なのは「恕」だと言っています。恕とは、優しさや思いやりのことであり、いじめはもってのほか。携帯電話の時代でメールなどで相手に配慮を欠く行為など、冗談のつもりでも相手は傷ついているケースは意外と多いと思います。隣の友だちは笑っているけど、心では泣いているかもしれない。そういうことに気づく生徒になってほしいと思います。右も左もわからない1年生が入学してきますが、上級生として優しさや思いやりをもって新入生を迎えてほしいと思います。

三つめは、具体的な目標を決めてほしいと思います。例えば、「就職先を1か月以内に決める」とか「中間テストで5番内に入る」、「総体で優勝してインターハイに行く」等、具体的な目標を決めることで、今何をしなければならないかが明確になってくると思います。

四つめは、成人になっている生徒は投票に行きましょう。社会の担い手であるという意識を持って積極的に社会に参画してほしいと思います。

令和5年度を迎えるにあたり、皆さんとこうして出会えたことを光栄に思っています。1年間、共に頑張っていきましょう。

令和5年度 第15回入学式「式辞」

満開の桜もいつしか新緑となり、吹き抜ける爽やかな春風に生命の息吹を感じるこの佳き日に、PTA会長・副会長、日南市立中学校長の皆様の御臨席のもと、第15回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。

入学を許可されました165名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは名実ともに、この宮崎県立日南振徳高等学校の生徒となりました。その晴れ晴れとした気持ちを大切にしながら3年間の高校生活を送ってほしいと思います。また、お子様の成長を見守り励まされ、この日を楽しみにして来られた保護者の皆様方にも、本校職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。

過去3年、新型コロナウイルスにより世界が一変し、私たちの生活様式も大きく変わりしました。しかし、昨年度は感染防止対策を図りながら、ほぼ全ての学校行事を実施してまいりました。本年度も感染対策に取り組みながら、心待ちにしている高校生活をしっかりとサポートしていきたいと考えております。

さて、本校は県南地区において農業・工業・商業・福祉に関する専門教育を担ってきた3つの高校を統合・再編した総合制専門高校です。飫肥藩の藩校「振徳堂」の精神を教育理念として受け継ぐとともに、「人の人たる道の修業に努め、広く社会に貢献し、心豊かで思いやりのある生徒の育成を目指す学校であれ」という県民からの期待を背負い、今年で15年目を迎えました。かつて、「振徳堂」で学んだ若者たちが読んでいたとされる書物のうちの「論語」、「礼記」、「孟子」から引用した校訓、「潔己・至道・振徳」の下で学んだ卒業生は2,300名を超え、県内外において産業を支える人材として幅広い職種・業種で活躍しています。

本校は産業現場で活躍するために必要な知識や技術・技能を身に付けさせる教育に力を入れています。しかしながら、社会に出て仕事をするためには、知識や技術・技能だけではなく、周囲に対する思いやりやコミュニケーション力も大切です。変化の著しい現代社会は正解のない課題が山積しています。その解決には、様々な情報を集積し比較し、他者と議論を交わすことが必要となりますので、学校行事や部活動等にも積極的に参加し、集団生活に相応しい言動を身につけてほしいと思います。もちろん、複数の目標を持つと大変忙しくなりますが、個人には受け入れる量に差がありますので、他人と比較せずに自分のペースで取り組むとよいでしょう。調子が良いときは喜びすぎず、調子が悪いときは落ち込みすぎず、「ゆらがずとらわれない」ことが大切です。この状態をスポーツ界ではフロー状態と言います。

昨年、2年連続で沢村賞を獲得したオリックスバファローズの山本由伸投手は、皆さんも知っているように日本球界を代表するエースピッチャーです。彼は、どんなときもイライラはしないそうです。「うまくいかない自分にイライラするのは、それをやっていない自分が悪いだけ。」と言っています。山本投手のパフォーマンスを支える要因は、成功に向けた周到な準備と味方がエラーしても「ゆらがない心」だということです。皆さんも、物事に一喜一憂せず、自分の果たすべき役割をしっかりと果たせる生徒になってほしいと思います。そして、努力を惜しまず大人に感動を与えられる生徒になってほしいと願っています。

最後になりましたが、ここにいる生徒たちは、将来の日本を支える宝です。私たち教職員は、165名の新入生を責任を持って育ててまいります。ご家庭におかれましては、ぜひとも本校の教育方針をご理解いただきますとともに、これからの社会を担う貴重な人材として育てていくため、学校と連携しながらご協力を賜りますようお願い申し上げます。新入生一人ひとりの進路実現に向け、3年後に、成長した姿で社会に送り出すことをお約束し、式辞といたします。

 

令和5年4月10日  

宮崎県立日南振徳高等学校  

校長 若林 繁幸  

令和4年度 第12回卒業式 式辞

 本日(3月1日)、第12回卒業式を挙行いたしました。

 今年度は、学校評議員とPTA役員の御臨席をいただくとともに、2年生

が会場で参加し、1年生は各教室にてオンラインで参加しました。

 保護者と教職員だけではなく、2年生が会場で参加したことは、卒業生に

とって大きな喜びだったと思います。

 地域農業科による豪華な草花装飾が施された式典会場で、高校生活最後の

有意義な時間を過ごしてもらえたのであれば、校長としてこの上ない幸せです。

 校長式辞の原稿を掲載します。

 

R4卒業式式辞.pdf

地場企業等意見交換会と宮崎県産業教育振興会・県南地区生徒発表会

 2月8日(水)に県南工業開発地域推進協議会(会長:日南市長 髙橋 透 様)主催の

「地場企業等意見交換会」に出席させていただきました。また、この会議と併せて、

「宮崎県産業教育振興会・県南地区生徒発表会」を開催させていただき、日南学園高校

と本校生徒3グループが研究成果を披露しました。

 今年度は3年ぶりの開催ということでしたが、同協議会関係者と産業教育振興会関係

者(県教育委員会、学校関係者)を合わせて70名の出席でした。

 ありがたいことに、本校の教育活動について説明する時間をいただきましたので、

私が「日南振徳高校における地域産業を支える人材育成の現状と課題」というテーマで

お話をさせていただきました。

 意見交換会では学校に対して質問をいただき、本校の進路指導主事が回答する等、

企業と学校とが一堂に会して協議する貴重な時間となりました。今後、このような場が

増えて、企業と学校との連携が深まることを期待しています。

 私が講演で使用したスライドを掲載します。

 

 地場企業等意見交換会.pdf

 

 

令和4年度第3学期始業式

 本日(1月10日)、令和4年度第3学期始業式を行いました。

 全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大する中、本県は人口10万人あたりの

感染者数が全国ワースト1位とのことです。本日は新型コロナウイルスやインフル

エンザ感染への感染リスクを考慮して放送で行いました。体育館に全校生徒・全職

員が一堂に会して、新年のあいさつとともに3学期のスタートを切りたかったので

すがやむを得ません。その代わりに個別に新年のあいさつをしてくれた生徒が多数

おりましたので嬉しく思いました。

 ところで、3年生は卒業まで残りわずかとなりました。また、1・2年生は進級

に向けてもう一踏ん張りというところまできました。健康に気をつけながら充実し

た3学期を送ってほしいと思います。

 始業式の校長講話の原稿を掲載します。

 

R4第3学期始業式.pdf