情報発信ブログ

2021年3月の記事一覧

読売新聞に掲載していただきました

少し前のお話ですが
日本学生科学賞で「日本科学未来館賞」を受賞した
星食観測のチームが読売新聞社に取材を受けました。

この記事は、2021年2月24日の読売新聞(朝刊)に掲載されました。


4人それぞれが深夜まで粘り強く観測し、何ヶ月も粘り強くプログラミングし
家族・友人・先生の支えに感謝する様子を記事にしていただきました。

ありがとうございました!

マニュファクチャリングでプログラミング!その3

3月13日(土)は1年サイエンス科最後の
マニュファクチャリングでした。


今回もプログラミングPBLを行いました!


「皆さんは、組んだスクリプトのデバッグを行います。何度も、何度も頑張ってください。」
「デバッグとは、バグを取り除くこと。でも、なんでプログラムのエラーの事をバグと呼ぶでしょう?」
などなど、伊藤社長による「パソコン用語豆知識」が楽しいです。

ちなみにバグとは…そのままの意味で「虫」ですね。
コンピューターができた当時、巨大なコンピューターに入り込んだ虫が電流をショートさせたことが語源になっているそうな。


そんなわけで、こちらが自分のスクリプトのどこが悪いのかをチェックするコマンドです。
このような、いわば「道具」を使いながら自分のプログラムを完成させていきます。


ところで、今回のテーマは?

前回は観測データをネットを通じて送信できるようになりました。

今回は「Raspberry Piをわざわざモニターに接続してスクリプトを走らせなくても
電源が入ったら勝手に測定を始めて、データを送信する」

という事にチャレンジします。

実用的~!!



が、しかーし!そんな簡単なものではありません。
皆は相談しながらどんなスクリプトを書けばいいのか考えています。

それをクリア出来たら、課題がもう一つ。

RaspberryPiの環境は、文字だけのCUI環境です。
そこで「制御文字」を使って観測データを簡単にグラフ表示してみましょう!

つまり、時間ごとの明るさの変化を、例えば■を使って…

■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■■■■■■
■■■
■■
■■■
■■■■■■■■■
■■■■■■
■■
・・・・

というふうに、疑似的なグラフで表示してみよう!ということです。


簡単なようで、なかなか頭を使います。
今まで習ったスクリプトの書き方を組み合わせて、照度をグラフ化…できるか!?

↓↓↓


ドわ~!!画面全部が記号で埋まってしまった!!(笑)
そりゃそうだ!「照度2700」をそのまま記号にしては大変。
でも、記号で表示することはできたぞ!
あとは、どうすれば…。


講座後も残って熱心にチャレンジする生徒。


「あ!やっとできた~!!」
おめでとう!!
緑色の〇で明るさのレベルが表示できましたね。


という訳で、今回は株式会社ランバーミルの伊藤社長のご協力をいただきました。
ありがとうございました!
これからも、宮崎北高校のマニュファクチャリングはより深く、濃くなっていくのです…!


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マニュファクチャリングでプログラミング!その2

3月6日(土)のマニュファクチャリングについてです。

この日は、前回のプログラミングPBLの続きでした。
今回から株式会社ランバーミルの伊藤社長にもご協力いただき
更に高度なプログラミングPBLに挑戦しました。


今回の大きなテーマは、Raspberry Piのネットワーク接続です。
今まではオフラインで使っていたため、計測データをその都度マイクロSDカードから取り出す必要がありました。

そこで、オンラインで計測データの取り出しができるようにしていきます!


ただし与えられるのは最低限のヒント!
説明書のスクリプトを丸写しでクリアできるものではありません!
もちろん相談や教え合いはOKです。


活発に話しながら課題を解決するためのスクリプトを組んでいきます。
時間は確保していますので、たっぷり試行錯誤をしてもらいました。
(細かい文字を見ながら…みんなよく頑張りました)


今回は伊藤社長がサーバーを用意してくださいました。
(サーバーは北海道にあるそうです。宮崎から北海道にデータを送信しています。)
上手くいけば、1人1人の測定データが画面に表示されていきます。


「お!上手く送信されてるね~」
「やった!」
苦労して作ったスクリプトが上手く走った時は
思わずガッツポーズですね(^^)


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マニュファクチャリングでプログラミング!その1

2月6日(土)からの「マニュファクチャリング(MF)」では
プログラミングPBL(課題解決型学習)を行いました。

これまでのMFでは、クラフトPBLとして
ものづくりを通して試行錯誤をしてきましたが

今回からはプログラミングで試行錯誤をしてもらいました!


用いるのは、マイコンの「Raspberry Pi(通称ラズパイ)」です。

とても小さなコンピューターですが、その汎用性は高く
優秀な各種センサーとして科学探究に応用することもできます。


1回目となる授業は、マイコンによるデータロガー作成を行いました。
ラズパイにセンサーを接続し、そのセンサーを動かすためのプログラムを作ります。


…と、その前に。
ラズパイに命令をするには、プログラミング言語「Python」を用います。
こちらに慣れてもらわなければ進めません。

そこで、必要最低限の基礎だけを伝え、自分たちでスクリプトを組んでもらいました。
定番の「Hello! World」の表示や「占い」の作成など…。

何しろ、スクリプトを組む概念すらない状態からのスタート。
何度エラーが出ても、生徒たちは必至に頑張りました。


そして…


ようやくデータロガーの作成に移り…
4時間で気温や照度などのデータを取れるようになりました!
画面に1秒ごとに計測データを表示しています。
表示するデータを変えたり、生徒たちはそれぞれで試行錯誤していました。


かなり頭を使った今回。
しかし、次回はさらにレベルが上がっていきます!



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中谷医工計測技術振興財団から記念品

2年サイエンス科のマイクロプラスチック班のついてです。

※彼女たちの活動概要はこちらの記事をご覧ください。


本校のマイクロプラスチックの研究は
公益財団法人中谷医工計測技術振興財団の科学教育振興助成事業
に採択されており、助成金をいただいております。
※助成金についてはこちらの記事をご覧ください。


彼女たちは先日、こちらの財団が主催する
令和2年度科学教育振興助成成果発表会に参加しました。


今回はその賞状と記念品(エコバッグ!)が届きました。

これからも研究に頑張ってくださいね!


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科学探究の部屋がパワーアップ!

サイエンス科が科学探究(ACT-SI)を行う教室に
とある装備が追加されました!



これは…マルチラックですね。

以前書いたこちらの記事の通り
宮崎北高校の科学探究では、1グループに1スペースが与えられています。

この範囲であれば、暗室を作ろうが何をしようが
基本的に自由です(危険でなければ)。

しかし、実験道具やいろいろなもので手狭になってしまい
実験や論文作成がしづらくなってきました。


そこでこのマルチラックです!

収納スペースが増すことで、作業がしやすくなりました。
マイクロプラスチック班も広々と実験しています。


これは…今後も荷物が増えそうですね(笑)
いいぞ!どんどんやってくれ!!


マルチラックの登場でさらに整ってきた実験室。
今後の成果が楽しみです。
(空きスペースに見えるのはこれから入る1年生のスペースです。)


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SDGs&文化交流会

2年サイエンス科英語ポスターセッションの続きです。

場所を移し、今度はSDGs文化交流会です。

実は、生徒たちは科学探究の研究グループ以外にも、
「Earth Science」でSDGsについて調査するグループに分かれていました。


SDGsにおける17の課題から1つを選び、その原因や解決事例をプレゼンしました。
そして、実際に海外の方とディスカッションしながら、自分達の調査について、様々なコメントをいただきました。


今後、世界はどのようにすべきか。
英語で議論をしています。


自分たちの考えを、海外の先生にじっくり聞いていただける機会は
なかなかありません。
大変貴重な時間になりました。


さらに、文化交流の部では…

・母国語で役に立つフレーズや言葉(※あいさつや、お礼の言葉など)
・人気のあるスポーツ
・日本と自分の国を比べたときの違い
・祝日はどんなお祝いがあるか

などを、留学生やALTの先生にプレゼンしていただきました!
(画像は、お題を提示する本校ALTの先生です。)


珍しいフルーツがたくさん!
ミャンマーの市場の様子などを見せてもっていますね。


楽しい時間はあっという間に過ぎ、生徒たちは
もっと英語を学んで、表現力を高めたい!!」という欲求が増したようです。

そうですよね…。

ブログ筆者の私(理科)でさえ、一緒に参加していて英語力を渇望しました。
伝えたいのに、言葉が出ないのは相当もどかしいです。
勉強しかない!


これからの英語学習の情熱に繋がったようです!

なお、サイエンス科に限らず、本校の多彩な国際交流の記録は
こちらからもご覧いただけます!

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2年サイエンス科英語ポスターセッションを開催しました!

3月9日(火)の活動です。

2年サイエンス科の英語ポスターセッションを開催しました。


宮崎大学大学院のアジアの留学生(タイ、ベトナム、ミャンマー、スリランカ)10名と、
ALT3名(アメリカ、ウェールズ)を招いて英語ポスターセッションとSDGsと文化交流会を行いました。


約80分のポスターセッション。
一生懸命、何度も英語で説明し、英語で質疑応答をしています。



最初は聞き取れなかった英語が徐々に聞き取れるようになってきます。


何度も繰り返すうちに、英語での説明にも慣れてきました。


今回は科学探究(ACT-SI2)で研究しているポスターを全て英語に書き直しています。
英語ポスターの作成にも多くの時間をかけてきました。


留学生の皆さんも研究者です。
当然、研究内容についてのアドバイスもたくさんいただきました。


今回は13作品のポスターが出展されそれぞれに審査員が1名ずつ付き、交代しながら聞いてくださいました。


今回のポスターセッションに参加したことで、あらためて英語の重要性に気づき
「英語をもっと話せるようになりたい!」と感じたようです。

その情熱を糧に、バリバリと英語の勉強をしてほしいですね!

次回は同日行われたSDGsと文化交流会についてお知らせします。

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STで研究倫理のスキット!

3月9日(火)の活動です。

1年生サイエンス科の「Scientific Thinking」の授業で
研究倫理のSkitを行いました。

「Skit」とは「寸劇」という意味です。


現在、Scientific Thinkingでは研究倫理をテーマに学習しています。

様々な事例を英文にまとめて、これを英語の寸劇で表現するのです。


「研究論文の締め切りが迫っているよ~。」
「あ、他の論文に綺麗な写真があるなぁ…。」
「こっそり、使ってしまおうかなぁ…。」
など、研究者としてやってはいけないことを演じています。


すると、エンジェルとデーモンが現れ
「それはいけないよ!」「時間がないし、やっちゃえ!」と葛藤するのです。

最後は「あなたはどう思いますか?」と投げかけ、この問題をみんなで考えます。

※以上の流れを英語で行います。


今回は、寸劇がより伝わるようにシナリオや小道具なども
各自で検討しています。
寸劇の英文シナリオを自分たちで考えるのは、結構面白いようです。


「Scientific Thinking」では、今年度は2本の英語論文を読み解いたり
このような寸劇を交えて学んだり、科学と英語がつながる授業が展開されています。

そして、この流れは2年生での英語ポスターセッションに繋がっていくのです。

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ACT-SI1の研究計画を練る!

少し前ですが、1月20日(水)のことです。

1年サイエンス科の3学期の科学探究(ACT-SI1)が始まりました。


まずは集まり、全体に「実験室の約束事」を再確認しました。
備品の管理をしっかりと。


さて3学期は、2学期に練った研究計画をもとに「研究計画ポスター」を作ります。
研究計画書の内容をピックアップして、わかりやすい研究計画ポスターを作ります。


先輩の研究計画ポスターを参考にしながら「イラストを多く使って分かりやすく」
などのポイントを確認します。
(ちなみに、現在の先輩のポスターは研究も充実し、パソコンで作られた濃密なポスターになっています。)

この後、1年生は研究計画ポスターセッションを行い
研究計画の改善点などを発見するのです。