日誌

2016年11月の記事一覧

ようやく実現できました

 11月28日(月) 旧黒木小学校体育館において、地域の高齢者クラブの皆さんと本校1・2年生が交流をさせていただきました。昨年4月の美郷北学園誕生により、黒木小学校は閉校となりました。地域から学校がなくなるというのがいかに寂しいことかは、前任校でも経験しました。しかし、学校がなくなったから、地域の灯が消えたとだけはしたくない・・・と考えています。できるだけ早い時期に黒木地区へ出かけて、子どもたちの活動する姿を見ていただく機会をもちたいと考えていましたが、ようやく実現することができました。
 
 当日は、子どもたちからの歌のプレゼントの後、おじゃみや羽子板、独楽回しなど昔の遊びを中心に交流しました。「初めて羽子板をやったわい」「独楽回しをしてみたかったのよ」と、子どもたち以上に(?)楽しんでいただけたのも嬉しい場面でした。この日のために名札や名刺を準備した子どもたち。後で感想を聞くと「おもてなしの心」を学んだようです。
 最後は全員で記念撮影。ハグや握手をしてお別れをしました。

 初めての黒木地区訪問でしたが、これをきっかけに全学園生が出向き、遠足や奉仕作業などそれぞれの学年でできることに取り組んでいきたいと考えています。黒木地区の皆様、そのときはどうぞごよろしくお願いいたします。。
 今回の交流に際して、事前の打ち合わせから準備、体育館の開閉と後片付けまで、いろいろとご協力いただいた小田区長様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

五穀豊穣

 今月22日(火)から27日(日)にかけて、北郷地区は各神社の秋の大祭が開かれました。年に一度のお祭りは、地区をあげての盛大なものでした。
 子どもたちも子ども神輿や伝統舞踊に積極的にかかわり、地域の一員として貴重な文化を受け継いでいるようでした。どの子もおよそ1か月間かけて練習や準備をしてきたとのこと。中にはうまくいくまで夜遅く親子で練習した子もいたそうです。
 また、各地区の「おもてなし」の心にも十分に触れることができました。温かい汁の炊き出しや煮染め、おにぎりなどのふるまいを受け、思わず「おふくろの味」を思い出しました。地区によっては、2日間かけて行うところもありその準備の大変さを目の当たりにしました。
 地域でしか育てられない子どもたちの姿を見ながら、また少したくましさとおおらかさを感じることができました。
【宇納間神社大祭】子ども神輿と浦安の舞
【黒木神社大祭】かわいい子ども神輿の出発です。
【入下神社大祭】子ども神輿と浦安の舞・・・あいにくの雨でした。

「チーム美郷北」の大黒柱

 中教審は、平成27年12月「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」を取りまとめ、学校が複雑化・多様化した課題を解決し子どもに必要な資質・能力を育んでいくためには、組織として教育活動に取り組む体制づくりが必要であることを示しました。この「チームとしての学校」の体制を整備することによって、学校において子どもたちが成長していく上で、教員に加えて多様な価値観や経験を持った大人と接したり、議論したりするなどより厚みのある経験を積むことができ、「生きる力」を定着させることにつながるとしています。
 本学園でも、学校や保護者、地域の人的財産を生かした効果的な教育活動を展開するための基盤づくりに着手しています。その先陣を切って活動を展開しているのが、事務室の3人の先生方です。

【 西智之副主幹(左) 徳田三枝技術員(中) 日髙元喜主事(右) 】 
 本年度の学校経営重点事項の一つに挙げた「読書活動の推進」を受け、自発的に3人の先生方が様々な読書推進に向けた取組をしていただいています。以前このコーナーでもお知らせした「本のギャラリー」は県の図書館教育研修会でも紹介されました。また、貴重な時間を割いて子どもたちへの読み聞かせも行っています。

 自分たちにできることを可能な限りやっていく姿に、職員一同感銘を受けています。もちろんこのほかにも学級事務や校納金の手続き等、教員の負担軽減に積極的にかかわっていただいています。また、安全管理と活動記録を目的に校外学習にも同伴しています。学園のホームページにも多くの記事を掲載し、広報活動にも積極的です。今年は、事務室便り「MNG~事務室からみなさんへ」の定期発行も好評です。大黒柱の3人に、感謝の毎日です。

「人権の花」運動に感謝します

本日11月14日(月)、本学園光の庭にて「人権の花」運動における感謝状贈呈式を行いました。
北郷支所の日髙隆一支所長様、延岡人権擁護委員協議会の金丸秀裕会長様、宮崎地方法務局延岡支局の吉永裕二総務係長様他の皆様においでいただきました。これは、本年6月にいただいた花の苗を育てた子どもたちに感謝状が贈られるもので、児童生徒を代表して2年生の坂本凜さんが受け取りました。また、金丸会長様よりご講話をいただきました。


 式典の最後に児童生徒を代表して6年生の山下夏澄さんがお礼のあいさつをしました。

その一節を紹介します。

 花は人間に似ています。花は、太陽の光があたっているときや雨が降ったときなどはとても元気で、曇りのときは少ししおれています。人間は、友達と仲良くしているときは笑顔だけれど、けんかをしたときは元気がなくなります。(中略)これからは、この「人権の花」を育てた経験を生かし、友達に優しくしたりいじめのない学校生活を送ったりしたいです。

 このあいさつのとおり、「人権の花」事業の意義は達成できたのかなと思います。感謝状をいただきましたが、本当に感謝しなければならないのは私たちの方です。子どもたち一人一人が花を大切に育てながら、命や思いやりについて考えるチャンスをいただきました。目に見えない命や思いやりという言葉を花を通じて理解させていただきました。本当にありがとうございました。

葉桜まつり

 11月3日(木)「文化の日」に西郷ニューホープセンターで「第28回葉桜まつり」が開催されました。この祭は、郷土美郷町西郷が生んだ歌人「小野葉桜(おの はざくら)」の偉業を顕彰するものです。葉桜は、明治12年生まれで歌人若山牧水とも親交がありました。遺稿歌集「悲しき矛盾」は、没後40年を経て出版されました。

 式典では、神事の後、歌碑まつりや葉桜の歌コンサートなどが催されました。その後、「葉桜短歌賞」の表彰式が行われました。
 今回の短歌コンクールには、本学園からも多数の作品を応募しましたが、そのうち3点が見事小学生の部で入賞しました。
 【優秀賞】
   みんなでねなわとびするとたのしいねなんかいとぶのほしのかずだよ
                       1年 尾形 亜依 さん
   もういいよはやくでてきておつきさまつぎはわたしがかくれるからね
                       1年 黒木 小春 さん
 【佳 作】
   ありさんは何でもはこべる力もちオリンピックなら金メダルだね
                       2年 中村 飛悠 さん
 いずれも小学生らしい感性で、特に結句が素晴らしいと選者の伊藤一彦先生からも絶賛されていました。地元美郷町だからこそ、受賞の意味も大きいと思います。名誉なことです。本当におめでとうございました。
【入賞した 黒木さん(左)と尾形さん、そして中村さんです。】