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2016年8月の記事一覧

今、学校は・・・その②(旧黒木小学校)

 第2回は、旧黒木小学校について。
 創立は明治13年(1880年)といいますから、134年の歴史を誇る学校でした。戦後同じ敷地内に中学校を併設し、昭和49年に北郷中学校に統合されるまですでに『小中一貫校』として独自の教育が進められていたようです。昭和56年には創立100周年を迎え、記念碑・記念植樹・タイムカプセルなど記念行事も盛大に行われました。また、昭和60年代は、算数教育や福祉教育の研究に取り組み、学研やミツノ教育財団等多くの教育賞を受賞しています。
 平成に入ると、運動場や体育館等施設の整備に力を入れ、地域の学校としての役割も担ってきました。とりわけバドミントンが盛んで、素晴らしい成績を残し表彰されてきたようです。平成16年の秋の運動会は記念すべき第100回大会で、地区住民みんなで喜びを分かち合ったそうです。翌17年には素晴らしい体育館が完成しました。
 平成18年の合併により美郷町立黒木小学校となり、環境教育や体力つくりに積極的に取り組みました。昭和34年には177名を数えた児童数も年々減少し、平成27年閉校時には12名でした。平成27年3月「優れた『早寝・早起き・朝ご飯』運動の推進にかかる文部科学大臣表彰」を受け、同3月31日をもって長い歴史に幕を降ろしました。
 写真は、運動場から見た校舎と体育館です。体育館は学校施設はと思えないほど立派です。今なおバドミントンやバレーボールなど地区住民の大切な活動の場となっています。右側の校舎は、階段を昇った少し高い場所にあるユニークなつくりで、プールをはさんだ中庭には飛行機をかたどった遊具もあります。校舎は、宿泊施設を含め今後の活用が検討されているようです。