学校の様子

3・4年生のハテナを解決!

 今日の1校時に、森林体験学習(植林・挿し穂)でお世話になった講師の先生が荒谷小に来てくださいました。今日は3・4年生の林業に関するハテナに答えてくださるそうです。3・4年生が準備していたハテナは大きく2つのカテゴリーに分かれていました。それは①苗の植え方について②仕事のことについてです。

 1つ目の苗の植え方についてでは、「畑に2万本挿し穂するのに何日かかるんですか?」というハテナが出されました。


【質問は見える化で伝わりやすくしました】

 この「畑に2万本植える」とは、前回講師の方が学校に来てくださって話をしてくださった内容のひとつです。この挿し穂は2人体制で行い、1日1000本植えるそうです。2万本植えるためには2人で20日かかるとのことでした。その他にも、「林をする時に足で押さえてすぐ引っ張るのはなぜ?」や「挿し穂した苗は5月の暑さになぜ弱い?」などの質問が出されました。


【実際にスギの苗を持ってきてくださり、分かりやすく説明してくださいました】

 次に2つ目の仕事についての質問が出ました。子どもたちは、自分の質問の順番が今か今かと首を長くして待っており、自分の質問を講師の先生に聞ける順番になると目を輝かせて聞いていました。まずは「植林は雨の日でもするんですか?私の予想は雨の日はしないと思います。理由は危ないからです。」と話す子どもに講師の先生は「雨の日の方が苗が乾燥せずに枯れにくいので、少しの雨ならします。また、天気予報を見て次の日雨だと分かったらその日は植林をします。晴れの日は苗が乾くので、苗木袋に入れて苗が乾かないようにしています。」などと答えてくださいました。


【初めて知ることがたくさんで、子どもたちはとっても嬉しそう】

 その後「植林する時に危険なことはありますか?」とか「暑さで倒れることはないのですか?」、「山の中で迷子にならないのですか?」等たくさんの質問がでてきました。

 今回、たくさんのハテナを講師の先生にぶつけて、ひとつひとつていねいに答えていただきました。その時の子どもたちの表情は驚き、喜び、納得・・、様々な表情が1時間で出てきました。
 振り返りの時間では「植林をする時は、雨が降った方がいいということが分かった」、「地ごしらえの時には、植林をする時のことを考えて木を残しておき日陰をつくるということがびっくりした」、「山に慣れていれば迷子にならないのはなぜなんだろうと思いました」等、子どもそれぞれに振り返っていました。

 今回も子どもたちのハテナに真摯に向き合ってくださりありがとうございました。子どもたちは宝物をいっぱい見つけたようです。

 

読み聞かせ

 今日の朝の時間に読み聞かせが行われました。今回は保護者の方が3冊の絵本を準備してくださっていました。
 1冊目は「ノラネコぐんだん こうじょう」という本です。これはノラネコたちが夜中に工場に忍び込みパンを作るお話です。おいしいパンが焼きあがるのか、最後まで目が離せないお話でした。

【別のシリーズのお話もあるそうですよ】

 2冊目は「りゆうがあります」というお話です。これは今回読み聞かせをしてくださる保護者の方が去年「りんごかもしれない」という絵本を読んでくださったのですが、同じ作者の絵本でした。子どもが「ちゃんとしたりゆうがあれば鼻をほじってもいいのでは」と考え、普段は大人に注意されてしまうことでも、楽しい理由を考えていくお話でした。例えば、貧乏ゆすりをしているのは、その音がもぐら語になり、もぐらと話ができるとか、爪をかむのはカラスを退治するための音を出している等、面白い理由が次々と出てきました。


【「ぼくもそれやる!」と共感する子もいました】

 そして3冊目は「カッパもやっぱりきゅうりでしょ」という本でした。きゅうりを切らしたカッパがきゅうりの自動販売機に行き、きゅうりを買おうとするとかぜをひいた「でかいきゅうり」がいました。その「でかいきゅうり」を介抱して、いずれは食べてやろうと企てるカッパですが・・・。カッパの必死さと「でかいきゅうり」のマイペースさが面白い絵本で、子どもたちも笑いながら見ていました。


        【朝からたくさん笑って元気が出ましたね】

 今回、読み聞かせのために書店で3冊の本を購入してくださったようです。「この本は家でも読みたいからと言ってお母さんが買っていました」と子どもが話していました。毎回、色々なジャンルの本に出会える朝の読み聞かせ。自分ではきっと選ばない絵本にも会うことができる貴重な時間です。
 読み聞かせに来てくださった保護者の方、お忙しい中、朝早くからお越しくださりありがとうございました。

授業公開(5・6年生)

 今日の2校時に5・6年生でいじめ未然防止の取組の授業づくりの視点をもった授業公開が行われました。教科は算数です。
 5年生は少数÷少数の問題、6年生は分数×分数の問題でした。5年生は「2.4÷1.6の計算の仕方について考えよう」6年生は「4/5×2/3の計算の仕方について考えよう」というめあてでした。それぞれの学年で、授業の中ではにっこりトーク(話合い活動)があり、6年生では「ここは○○じゃない?」、「え、何で?」等形式に捉われずに話合い活動が行われていました。5年生も、自分の意見とは違うところには「○○ではないですか?」などと率直に意見をぶつけて、どのような考え方をしたらよいかを話し合っていました。


【授業の前には前もって板書の計画が書かれています】


     【どちらの学年も学習に対する意欲が感じられます】


【にっこりトーク:ざっくばらんに話し合える雰囲気がありました】

 この授業では、教師の発問(声かけ)や、授業の形態、にっこりトークの在り方、ふりかえりのさせ方等、職員同士が学ぶことも多くあり、大変有意義な授業公開でした。5・6年生の学習に対する姿勢もとても立派でした。ありがとうございました。

心地よい表現集会

 今日、朝の時間に表現集会が行われました。今回は5・6年生の発表です。
 いつものように、子どもたちが笑顔になる表現集会の歌から始まりました。3・4年生担任の先生の鍵盤ハーモニカの演奏に合わせて、全校児童で踊りながら歌います。


         【1年生もずいぶんと慣れてきましたね】

 その後、5・6年生の発表が始まりました。5・6年生は合奏「マルセリーノ」、作文発表という構成でした。まず、鉄琴・リコーダー・鍵盤ハーモニカで合奏をしました。どのような曲なのかなぁと楽しみにしていると、「マルセリーノ」と言う曲は聞きなれた曲でした。それは、毎朝5・6年生がこの曲をリコーダーで練習しているからです。荒谷小の職員室では毎朝この曲がBGMのように流れてきて、心地よく朝の時間を過ごしています。今回はそれに鉄琴や鍵盤ハーモニカも加わり、一層ステキなハーモニーを奏でていました。


              【優しい音が響きました】


   【5年生は鍵盤ハーモニカ】   【6人だけとは思えない合奏でした】

 合奏が終わると感想発表しました。するとすぐに4年生が手を挙げました。「とてもいい曲でした。家でもまねをしみてたいです」と感想を発表しました。その後3年生が「リコーダーや木琴、鍵盤ハーモニカを使ってすごい曲だと思いました。ぼくは今、リコーダーを練習しています。5・6年生のように弾けるようになりたいです。」と感想を発表しました。



【さすがは4年生。さっと手を挙げました】
 それから作文発表がありました。発表は5年生と6年生1名ずつ行いました。その内容は、5年生が植林体験のこと、6年生は諸塚の林業のことでした。5年生は植林体験の時に「できるかなぁ、大丈夫かなぁ」と不安だった気持ちが、講師の先生のアドバイスに勇気をもらい植林をできたことやその講師の方への思い、林業に携わる方々の苦労や工夫についてまとめていました。校長先生からは「この作文を読んだら講師の先生や地域の方々は感動されて泣かれるかもしれませんね」と、子どもの植林体験から林業に携わる方々への思いを作文に表現した5年生にお誉めの言葉をかけてくださいました。

 6年生は国語で学習しているイースター島のお話と諸塚の林業を比較して、諸塚の林業の素晴らしさを作文に表していました。例えば、諸塚の林業では伐採→植林→伐採を繰り返している。これは、次世代のことを考えているからであるということや、それを昔から繰り返していくれた祖先に感謝したい、そして今後自分たちが森を子孫につなげていくという力強い言葉も聞くことができました。高度な内容の作文で、作文を聞いている1~4年生には難しかったかもしれませんが、コツコツと学習を積み重ねていった5・6年生の姿が作文に表れていました。


   【体験や他の学習から、自分なりの考えを構築していっていました】

 最後に教頭先生からお話がありました。「とても堂々と発表をしていました。きっとこれまでたくさん練習してきたんだろうなぁということが分かります。最初の合唱は音が透き通っていました。これは、お互いが他の楽器の音を聞いて、自分の楽器の音を調整しているからだと思います。5・6年生のチームワークのよさを感じました。作文は色々な学習や体験から作文を発表してくれました。また、3・4年生も感想の発表をしようと一生懸命きいてくれました。1~4年生もありがとうございました。」とおっしゃいました。子どもたちのこれまでの学習や体験学習を近くで見てくださった教頭先生、子どもたちのがんばりをたくさん誉めてくださいました。


  【一生懸命さが伝わりましたね】

 今回、合奏と作文という表現集会でした。色々なパターンが考えられるこの表現集会。次回は1・2年生です。楽しみにしています。

待っていました やまびこ号

 今日は、県立図書館の移動図書館であるやまびこ号が荒谷小に来校する日です。やまびこ号で本を借りるのを楽しみにしている子どもたちは、早くから体育館に集まりやまびこ号を待っていました。緑色のやまびこ号の車が見えると「来たー!」と嬉しそうな声が職員室まで聞こえてきました。このやまびこ号、保育所生も本を借りることができます。


【本が倒れないように支えがしてありました】

 まずは、体育館ではじめの会が行われました。そこでは、校長先生から「色々な種類の本を手に取ってみてくださいね。おもしろいことがたくさん書いてあります。本を読んで心を豊かにしてください」とお話がありました。

 その後、県立図書館の職員の方からお話がありました。東京のある町に古本屋さんが集まった町があるそうです。その町の古本屋さんに行った時のこと、定価の約6倍で売られている本を見つけられたそうです。「古本なのになぜ?」と子どもたちの頭にはハテナが浮かんだことでしょう。実は、本は販売をしている時期に人気がないと本をたくさん作らないそうです。後になって、その本が欲しいと言う人が出てきた時に、あまり作られていなかった本は高値で売られることがあるそうです。新しい本の世界を教えていただきましたね。
 また「読書をすると宝物がいっぱいできます。この時間で宝物をいっぱい見つけてくださいね」ともお話くださいました。「宝物」というキーワードには反応する子どもたち。きっとこの言葉でわくわく度は一気に急上昇したことと思います。
 その後、児童代表のあいさつが行われました。「ぼくは理科に関係する本が好きです。今回は面白い本や他の本も借りたいと思います」とあいさつをしました。


  【毎年ありがとうございます】       【どんな本が待っているかな】

 そして早速やまびこ号に入って本を選びました。順番で中に入るので、順番を待っている子どもたちは外で本を読んで待ちます。


【布の絵本も見つけました】  【大きな絵本に釘付け】


【朝の読み聞かせでもあったバムとケロシリーズも見つけた!】【どれにしようかな】

 子どもたちが本に夢中になっている間、傍らで県立図書館の職員の方が本のチェックをされていました。破損がないかどうかを見てくださっているようです。本の中でも絵本は糸で縫って綴じられているので、その糸が切れるとページがバラバラになってしまうそうです。そのような本は修理の対象になるとのことでした。その修理の方法とは、ミシン糸の硬めのものを使って、手縫いで縫うそうです。とても細かく、根気のいる作業だろうなぁと想像します。紙が硬いため、縫う時にはても痛くなると話されていました。それでも、本を大切にして、たくさんの方々に読んでもらいたいという思いから修理をされているのだと思います。本への愛情もひしひしと感じました。


   【本のお医者さんですね】

 子どもたちも職員もやまびこ号から本を借り、最後に終わりの会を行いました。6年生が「ぼくは怖い本や物語が好きです。中学生になったらやまびこ号で本を借りることができなくなるので、次回はおすすめの本や新しいジャンルの本を教えていただき借りてみたいと思います」と話していました。


   【新しい本にも挑戦!】

 今回やまびこ号で借りた本は、校舎2階のやまびこコーナーに保管してあり、誰でも読むことができます。ぜひ、自分では選ばないような本を手に取ってみてくださいね。