学校の様子

学校の様子

Welcome to ARATANI

 7月にALTの先生と涙のお別れをした子どもたち。さびしい思いを抱えたまま過ごしていた日々も、9月11日を境にそのさびしさも吹き飛んでいってしまいました。
 今日は、新しいALTの先生が荒谷小に来てくださったのです。7月までは女性の先生でしたが、今回は男性の先生です。主に英語で会話をされるALTの先生とコミュニケーションを図るためには、身振り手振りを用いたり、子どもたちも英語を使っての会話に挑戦したりして、勉強になることばかりです。
 これから楽しくALTの先生と英語の勉強をしたり、遊んだりしましょうね。
 
 【4時間目は5・6年生の授業でした】    【もちろん給食も一緒に食べましたよ】

9月11日の宮大生の読み聞かせ

 9月11日木曜日の朝の時間、宮崎大学の大学生のみなさんが荒谷小の子どもたちのために読み聞かせをしてくださいました。
 たくさんの本を準備してくださっていて、時間が許す限り読み聞かせをしてくださいました。子どもたちは、これまでも保護者の方等に絵本の読み聞かせをしていただいていますが、初めての体験をしたそうです。それは、2人で1冊の本を読むというスタイルの読み聞かせです。「わにさんどきっ はいしゃんどきっ」という絵本では、一人がわにさん役、一人が歯医者さん役になりそれぞれのセリフを言います。わにさんも歯医者さんも同じような言葉を言うのですが、歯医者さんに行かなければならないワニさん、患者さんが来てドキドキする歯医者さん、立場の違いから同じ言葉をいっても、言葉の裏に隠されている気持ちが全く違って、とても面白い本でした。
 
        【時折、笑い声も聞こえる楽しい読み聞かせでした】 
 
 また、2冊の本を2人で読むという読み聞かせもありました。それは、「ぼくのおべんとう」、「わたしのおべんとう」という絵本の読み聞かせです。これは、絵本が連動していて、「わたしのおべんとう」の中にあるからあげを交換しようと言うと、不思議と「ぼくのおべんとう」の中にからあげが移動したり、「ぼくのおべんとう」のミートボールが「わたしのおべんとう」に移動したりする、まるで絵本が生きているような動きのある楽しい絵本でした。「ブロッコリーがきらいなんだよ」という絵本のセリフには、「ぼくのお父さんと一緒だ!」と思わず声を発している子どももいました。
 
【どちらのお弁当もと~ってもおいしそう】
 
 最後には、「プアー」という本を読んでくださいました。これは、「プアー」っと言うと犬の耳や鼻が膨らんだり、足が伸びたりします。「プアー」っという言葉だけで、場面が変化する面白さに最後まで釘付けの子どもたちでした。
 
 今回の読み聞かせのために、県立図書館や宮崎大学の図書館でたくさんの本を借りてきてくださった大学生のみなさん、本当にありがとうございました。今回子どもたちは、様々な本との出会えて更に本の面白さを感じたと思います。また、みなさんと出会える日を、子どもも職員も楽しみに待っています。本当にありがとうございました。
 
【みんなで思い出の写真をパチリ】

運動会予行練習

 今日は朝の時間から3時間目までを使って、運動会の予行練習を行いました。もちろん保育所生も一緒です。
 まずは、入場行進です。腕を伸ばして、足を上げ、大きな声を出して「全力」で行進をします。
 
         【練習の成果もあり、堂々の入場行進でした】
 
 次に開会式です。校長先生のお話の中で、運動会をする理由を「運動会や運動会の練習は心と身体を強くするためのものです。赤団、白団と分かれていますが、これは自分との闘いなのです。自分に挑戦する気持ちを忘れないでください」とお話されました。連日の暑い中での練習、昼休みの応援練習、これは誰のためでもない、自分のためですね。現状に満足をせずに、常に挑戦する心をもち続けて欲しいと思います。
 
 【目的が明確になりましたね】
 
 開会式の練習の間、顔を上げ、登壇する人にしっかりとおへそを向けて話を聞いていた子どもたち。早速、自分への挑戦が始まっていました。
 
 
 【ラジオ体操にも熱を込めます】
 
 その後、応援の練習をしました。全校児童14名の荒谷小は、応援は全員で前に出て行います。1年生も大きな身振り手振りで団を盛り上げています。月曜日・水曜日・金曜日の昼休みは応援の練習をしていますので、チームワークもバッチリです。
 
            【どちらの団も楽しそうに応援をしていました】
 
 それから、徒走や表現等の練習もしました。保育所生がダンスを踊っている時は、待機している小学生の子どもたちが、一緒にダンスを踊っていました。
 
【1・2年生男子、よく踊りを知っています】
 
 その後、一輪車や大玉ころがし、綱引きも行いました。
 一輪車は、2学期に入ってからめきめきと頭角を現してきた子どもたちがいて、本番が楽しみです。
 大玉ころがしは、大玉があると仮定して行いました。以前、どのように転がしたらよいかを学習しているので、子どもたちの動きは本当に大玉があるようなものになっていました。
  綱引きは、実際に行いました。両者譲らない戦いで、いい勝負をしていました。コツは「上を見ること」だそうです。
【一輪車は始めの部分だけ行いました】 【この動き、大玉が見えるきがします。】
 
              【白団も赤団もがんばれ~!!】
 
 予行練習が始まった直後は、空には雲がかかって涼しいくらいでしたが、だんだんと青空が見え始め、暑い中の予行練習になりました。しかし、子どもたちは適宜水分補給を行い、誰一人欠けることなく予行練習をやり終えました。
 今日を合わせると運動会まであと10日です。残りの10日間で、子どもたちの心と身体はもっともっと鍛えられ、たくましくなることでしょう。今日はよくがんばりました。
 
【バトンパスの練習もしました。スムーズにできるようになるまであと少し】

わくわく学習応援隊発足式

 昨日、17時から荒谷小体育館で「わくわく学習応援隊発足式」が行われました。
 本校は、総合的な学習の時間(わくわく学習)のテーマを諸塚村の基幹産業である林業に焦点を当て、「ウッジョブ諸塚」として、再発見、貢献・発信などを学習内容として学習しています。この林業を中心とした「わくわく学習」をダイナミックに学習を展開するために、林業に深く精通されている方々に子どもたちの学習の支援者になっていただきたく、このような発足式を開催しました。今回、役場の方々(本校PTAの方)や地元企業の方、宮崎県東臼杵農林振興局の方々にお越しいただき、子どもたちの学習内容やこれからの林業についての夢を聞いていただきました。
 
     【林業に精通されている5名の方々にお越しいただきました】
 
 まずは1・2年生のわくわく学習の内容の説明を1・2年生の担任の先生が行いました。1・2年生は今年度「しいたけについて」学習を進めていきます。1学期にはしいたけ博士である本校PTAの方にも授業をしていただいています。しいたけをテーマにした理由は、諸塚村の特産物であることと、しいたけのこまうち以外、子どもたちはしいたけに関わっていないという現状からだそうです。
【2学期は椎茸のお世話や収穫をします】
 
 次に3・4年生です。3・4年生は、1学期に当時の耳川広域森林組合(諸塚)の所長さんから授業をしていただいています。その授業を受けて、地域の方々の思いや工夫・知恵を学びたいと考えているようです。具体的な内容としては、体験学習で見学した林業で使われる機械をおもちゃとして製作する、植え付けの時の工夫を学ぶ(植え付けのポイントや苗木袋の工夫等)そうです。
 
【発達段階に応じて学習内容が変化します】
 
 最後に5・6年生です。5・6年生は、1学期林業について多くのことを学びました。そして、次に林業を発展させるために自分たちにできることを考え、発表しました。
 5年生は、木で作ったヘアピン・しおり・松葉杖・シーソー等を製作したいという意見がでていました。また、木の香りの消臭剤も作ってみたいというおもしろいアイディアもありました。その他には、地球温暖化についての内容を木の絵本にして保育所生に読み聞かせをしたいという意見もありました。
 
【商品開発、おもしろいアイディアです】  【木で作った絵本、見てみたいなぁ】
 
 6年生では、林業をより発展させるために木がもたらす医学的な効果をパンフレットにしたい・木材の自給率を上げていくために産直住宅のよさをパンフレットにしたい、林業のやりがいがいっぱいつまったポスターを作成したい等の意見が発表されました。
 
【産直住宅、もっとたくさんの人に知ってほしい】【木材がもたらす医学的な効果を知りたい】
 
【林業をする上でのモチベーションとなるやりがい、みんなに伝えたい】
 
 子どもたちがまとめたこれらの意見について、実際に実現可能かどうかを、わくわく学習応援隊の方々に尋ねてみることになりました。しかし、なかなか手が挙がりません。「『尋ねる力』も大切なんだよ」と校長先生が子どもたちに声をかけると、手が挙がり始めました。
 以下は質問と回答です。
 
【質問】
 ○ 絵本の表紙を木で作りたいのですが、加工してできますか?
【解答】
 ○ できます。木は生きているので、割れないように工夫する必要があります。木工の専門  
  家がいるので、その方に習って作るといいと思います。
  ○ 原本があればできます。
【質問】
 ○ 木の医学的な効果はどのようにしたら分かりますか?
【解答】
 ○ 接着剤等を使って家を作るとシックハウス症候群を起こすこともありますが、木造でしっ
  かり作ると健康にいいです。ヒノキは殺菌成分がありますし、木は音を吸収します。また、
  柱1本でビール瓶3本分の水分も吸収しますし、空気が乾燥している時には水分を放出し
  ます。
 
【質問】
 ○ シーソーは誰に協力していただけばよいでしょうか
【解答】
 ○ すぐできると思います。ただ、作成したい時期を知らせることと、前もって設計図を作成
  しておく等の準備をしてください。
 
【質問】
 ○ 林業のやりがいは何ですか?
【解答】
 ○ 人材が必要です。プロセッサー等の機械を操縦するには資格が必要です。諸塚のため
  に何ができるかということを念頭に置いて、人材を生かす、知恵を出し合い実現すること 
  が必要です。
 ○ 「木が大きくなること」が1つのやりがいです。木が大きくなったということは、それだけ二
  酸化炭素を吸収したということです。それは地球温暖化を防ぐことにつながっています。
  また、木の根っこができれば土砂崩れを防止しますし、木が育つことにより水もきれいに
  なります。このような生活の恵みを感じることでやりがいを感じます。
   2つ目は「人材が育つこと」です。森は林業に携わる方々のチームワークによって育てら
  れています。それらの方々への感謝の気持ちがあります。
 
【質問】
 ○ 商品づくりで有力な情報が得られる場所はどこですか?
【解答】
 ○ 西郷の林業科学館で木工教室が開催されています。また、買い物をしている時に、意
  識して商品を見るようにしてください。希望として、プラスチックや鉄でできているものを木 
  で作るという挑戦をしていただきたいです。
 
【質問】
 ○ 商品づくりをするためにはどこに行けばいいですか?
【解答】
 ○ みなさんで地元の企業にきてください。そこで、専門家が教えます。
 
【質問】
 ○ 木の絵本の表紙にプリントはできますか?
【解答】
 ○ できます。諸塚村役場の名札は木で作られていて、これは木にプリントしたものです。
 
 子どもたちは率直な質問を応援隊の方々にぶつけ、応援隊の方々からは心強い回答をいただきました。大切なのは、何のためにするかということです。目的を意識し、受け身ではなく自分から取り組む姿勢をもって取り組みましょう。
 
 わくわく学習応援隊の皆様、お忙しい中、本校の子どもたちのためにお越しくださりありがとうございました。今回の発足式で、子どもたちは学習の見通しがもてたと思います。職員ではアドバイスできないようなことを、分かりやすくていねいにご指導くださり、大変有意義な会となりました。ありがとうございました。
 また、本日は発足式に出席できなかったわくわく学習応援隊の方からは、これからの学習に活用できる本を、それぞれの子どもたちにご用意くださいました。そのお気持ちが大変嬉しく思いました。ありがとうございました。
 
 最後に、PTA会長さんから「世界農業遺産について」の話がありました。
 現在、西臼杵(高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町)と椎葉村と諸塚村は高千穂郷・椎葉山世界農業遺産推進協議会を結成し、伝統的な農林業と文化を未来につなぐため、世界農業遺産認定を目指す活動を行っているそうです。全国で7つの地域がこのような活動を行っているそうで、9月8日に1次審査があったそうです。そして、諸塚村は見事1次通過したとのことでした。そして、本校のわくわく学習がこの活動の後押しになりますとお話をしてくださいました。諸塚村のため、林業の発展のために取り組んでいる子どもたち。この言葉をいただいてきっと喜んでいることと思います。
 
【諸塚村の取組、子どもたちも初めて知ったのではないでしょうか】

教頭先生のなが~い「月」

 毎週水曜日の下校指導。今回は教頭先生がお話をしてくださいました。教頭先生が持ってらっしゃる「月」の字、どこか特徴があります。
     【ヒントは9月です】
 
 子どもたちは、この「月」の字を見て、「ながーい!!」と言っていました。そう、長い月を教頭先生は書かれていました。9月は別名「長月(ながつき)」です。長月と呼ばれる理由には諸説あるそうですが、秋は夜が長くなるから長月という説を子どもたちにお話されました。そして、以前から校長先生が話されている「読書」のことと結び付けられ、秋の夜長にはぜひ読書をしてくださいと指導されました。2学期中に1人40冊の本を読むことが本校の目標です。
 秋の日はつるべ落としともいわれます。暗くなる前に早めに帰宅し、読書にも取り組みましょうね。