学校の様子

10月の全校朝会

 今朝は10月の全校朝会が体育館で行われました。
 今日の校長先生のお話は「学びたい」という内容でした。校長先生は映画や本が大好きだそうです。その校長先生がご覧になった映画の1つを子どもたちに紹介してくださいました。それは「世界の果ての通学路」という映画です。アフリカの子どもはライオンやゾウがいて危険だと分かっていても、学校に行きたい、学校に行って学ぶ意義があると強く思い、毎日何時間もかけて学校に通っているそうです。通学中、動物に襲われて命を落とした子どももいるそうです。その映像を見て、子どもたちは「命を落とす覚悟をしてまでも学校に行きたいと思うところに感動しました」と感想を述べていました。
 
    【驚きの映像でした】        【しっかり映像を見て感想を発表しました】
 
 荒谷小の通学路も山道があり、距離も長く大変ですが、世界を見るとそれよりももっともっと厳しい環境にいる子どもたちもいます。当たり前のように学べることに感謝をすること、当たり前と思っていることは実は当たり前ではないということを校長先生がお話してくださいました。
 その後、たくさんの本の紹介をしてくださったり、「イヌマキ」しゅりけんの紹介もしてくださいました。校長先生が紹介してくださる本は、図書室に置いている本も多数ありました。身近にあるけれども見えなかった魅力的な本を校長先生から教わり、また一段と読書に取り組もうと思う子どもも増えたと思います。
 そして「イヌマキ」しゅりけんには、男の子がいい反応を示していました。この植物の存在やしゅりけんの作り方を知らなかった子どもたち。校長先生からいただいた「イヌマキ」でこれから製作するのでしょうね。
 
   【しゅりけん しゅしゅしゅ】           【新たな発見の連続でした】
 
 その後、生徒指導主事の先生から記名の必要性についてのお話がありました。自分のものに記名をしていたら、もしどこかで落としてしまっても自分のもとに帰ってくる可能性があります。しかし、記名をしていないものを落としてしまったら、それはもう戻ってくることはないかもしれません。「物を大切にしよう」というのが10月の月目標です。持ち物には必ず名前を書いて、大切に使いましょうね。
 
【荒谷小にはないですが、落し物コーナーの写真を見せていただきました】
 
 全校朝会終了後、校長先生から「イヌマキ」をいただきました。どのようなしゅりけんができるかなぁ。
 【知恵と工夫で遊びが生まれます】
 
 先週くらいまではキンモクセイの香りが心地よかった職員室ですが、近頃はあまり香らなくなりました。学校の木も次第に黄色に変わっていき、秋が少しずつ深まっていっていることを実感します。これらの自然も大切な宝です。
 
        【キンモクセイ】  【キンモクセイの花が散り、池に花びらが浮かんでいました】
 
 

満員御礼

 昨日3・4年生教室前のろうかを歩いていると、椅子がろうかに出してあり、椅子にこのような貼り紙がしてありました。
 
【「またあしたどうぞ!今日は終わりました」と書いてあります】
 
 これは、3・4年生教室に1・2年生を呼び込む作戦であったくじが好評を博し、商品の在庫が足りなくなったため札留めをした様子です。「5年生の女の子は今までで9回もくじをひきに来ました」と、ターゲットにしていなかった学年の子どもまでも3・4年生教室に訪れるようになったそうです。5・6年生教室には、折り紙でおったリボンが机にちょこんと乗っているところも見ました。それも商品として3・4年生が準備したものだったそうです。
 この満員御礼がずーっと続くといいですね。ナイスアイディアでした。

バトンスロー設置

 荒谷小の子どもたちの新体力テストの結果、ソフトボール投げに課題があるようです。先日の委員会活動で、荒谷小の子どもたちの体力を高めるために荒谷サーキット(運動場にある遊具等を活用して体力向上を目指すプログラム)にバトンスローを取り入れようと話し合いました。そして、早速本日バトンスローの設置が行われました。長いひもを用意し、それを高い場所に結び付けました。
 
  【ひもがからまってるなぁ】     【ここにしっかり結び付けます】
 
 そしてできあがったバトンスロー。6校時のクラブ活動の時間に体育館で練習を行った後、運動場に出て実際にバトンを投げてみました。
 
     【バトンスローすることで正しいフォームが身に着くそうです】
 
 どのようにしたらより遠くまでバトンを飛ばすことができるのか、思考錯誤しながら取り組んでいました。
 そして、その間1・2年生は一輪車を持ってきて練習をしていました。いつの間にかスイスイと乗れるようになっている1・2年生に大変驚きました。校長先生が「運動場1周するよ~、ついておいで~」と言って走っていくと「ぼくもやりたいです!」「私も1周します!」と嬉しそうに校長先生の後を着いていっていました。
 
【こんなに乗れるようになったよ】  【校長先生を追いかけて~】
 
 下校時、校長先生が「イヌマキ」という植物を教えてくださいました。そして、これで「しゅりけん」ができるよと教えてくださり、イヌマキの葉4枚でしゅりけんを作ってくださいました。子どもたちに教えたら喜んで作って遊ぶだろうなぁと思いました。
 
【校長先生お手製 イヌマキのしゅりけん】
 
 
 
 

学校訪問

 昨日は、学校の一大行事「学校訪問」でした。この学校訪問には諸塚村教育委員会の教育長先生をはじめ、教育委員会の方々4名と北部教育事務所の指導主事の先生2名がお越しくださいました。学校訪問では、普段の子どもたちの様子を見ていただいたり、職員の様子、学校の雰囲気等を見ていただきます。お客様がたくさんいらっしゃっていつもとは違う雰囲気に子どもたちも職員も少々緊張気味でした。
 そして、3校時は5・6年生の研究授業がありました。国語科の複式授業で、5年生は「資料を読んで考えたことを書こう」、6年生は「資料を活用して書こう」という単元でした。
 
【「先生とつながりましょう」の言葉で先生の方を向きます】【6年生もがんばりました】
 
【自分たちで考える時間(間接指導)の後、先生が子どもたちの考えを広げます(直接指導)】
 
 この授業を行う上で、5・6年生担任の先生は何度も授業の内容を作り直してこの日に臨みました。全ては子どもたちのためにという思いのもと熱心に準備をされた5・6年生の担任の先生。笑顔を絶やさず、子どもたち一人ひとりの意見を大切にした授業を展開されました。
 
 そして4時間目は参観授業でした。1年生と2年生は国語、3・4年生は道徳の授業を行いました。普段の子どもたちの授業の様子を熱心にご覧いただき、子どもたちもはりきっていたのではないでしょうか。
 
            【1年生:のびのびとしています】 
 
 
      【2年生:いつも教頭先生との授業を楽しみにしています】
 
 【3・4年生:荒谷小のシンボルでもあるイチョウの木がテーマでした】
 
【研究授業が終わった5・6年生はホッと肩をなでおろしました】
 
 子どもたちが下校した後には、授業研究会と主題研究会が行われました。授業研究会では「表現力を高める国語科における複式指導はどうあればよいか」、主題研究会では「表現力の向上を目指した荒谷小ならではのキャリア教育はどうあればよいか」を協議題として話し合いました。
 授業研究会では、間接指導に入る前に行う直接指導での教師の指示・発問の工夫が大切であるとの助言をいただきました。間接指導の際に、子どもたちが主体的に学習を進めることができるためには、それまでの教師の関わりが重要になってきます。間接指導では①何を学ぶのか②学習の手順を子どもたちにしっかりと理解させることが必要であると共通理解し、これからの教育活動に生かしていきたいと思います。
【様々なご意見をいただいたり、ご指導いただきました】
 
 次に主題研究会です。この時間では、まずわくわく学習(諸塚ウッジョブ)の進捗状況を各学年ごとに発表しました。そしてわくわく学習というからには、子どもたちが「わくわく」することが一番大切だとのご助言をいただきました。教師が子どもたちに「わくわく」するような手立てを考えることで、子どもたちの意欲を喚起させていけるように教師が「わくわく」という言葉を曖昧にせずに突き詰めていきたいと思います。
 
【主題研究会:様々なご助言をいただき、これからの研究の道筋を示してくださいました】
 
 協議の後には指導主事の先生方にまとめや指導のまとめ、教育長先生から指導講評をいただきました。
 指導主事の先生の授業研究会・主題研究会のまとめでは、子どもの学習に臨む姿勢(1分前着席・黙想・立腰・返事等)が素晴らしいとお誉めの言葉をいただきました。日頃から子どもたちが取り組んでいるものを誉めていただけるのは、とても有難いことです。また、授業に向かう教師の姿勢やこれからの研究に必要なことも詳しくお話いただきました。最後に新聞の活用も取り入れていくこともご指導いただきました。
 
 次に主幹の先生の指導のまとめでは、学校の全体に関わることをご指導いただきました。①知育②徳育③体育④家庭・地域との連携という内容で、知育では教師と子どもとのコミュニケーション(受容と伝達)を図ること、徳育では神戸の事件に触れられこのような悲しい事件が起こらないよう指導の視点をご指導いただきました。体育ではメディアコントロールを図れるような取組をしていくこと、家庭・地域との連携では、学校と家庭との役割を明確にすることや、「わくわく学習応援隊」は学校の財産として欲しいとのお言葉をいただきました。
 
 最後に教育長先生から諸塚の教育の基本の5つの項目をお話いただきました。
 ① 今の境遇を幸せに思うこと
 ② 「いま」を強く意識すること。(いま挨拶をする、いま学力をつける、いま体力をつける) 
 ③ 複数の教師で子どもを直接指導すること
 ④ 子どもに至れり尽くせりはしないこと。学校がしっかりと考えを示し、家庭や地域の方々
  に協力を仰ぐべきところは仰ぐ。しかし、家庭や地域の方々に甘えすぎないようにするこ
  とが大切である
 ⑤自分で考え自分で判断する精神を育てること
この5つの教育の方針を常に心にもち、15の春を迎えるまでに自立した子どもたちを育てられるように教育に取り組んでいきたいと考えています。
 
 最後に本校の校長先生が謝辞を述べられました。「真にたくましい子どもたちを育てるために、子ども一人ひとりの指導計画を立てるようにしています。子どもたちの成長につなげられるよう、一歩ずつ前進していいきます」とお話されました。
 
 今回の学校訪問でご指導いただいた内容は、学校が抱える喫緊の課題として解決していくべきものばかりでした。それを明確にしていただいたおかげで、今日からの子どもたちへの指導に生かすことができます。これからも子どもたちのために私たちができることを考え、子どもたちの心に響く教育ができるよう精進していきたいと思います。
 
 お忙しい中、学校訪問にお越しくださり、そして数々の温かいお言葉もかけてくださり本当にありがとうございました。

素通りしなかった教頭先生

 昨日の昼休みに、3・4年生がくじを作っていました。その効果が表れ始めたようです。わくわく学習(ウッジョブ諸塚)の後に3・4年生教室前を通ると、教頭先生がくじを持って3・4年生に何か話しておられました。立ち止まって聞いてみると「あたりが入ってないんじゃないの~?」とおっしゃっています。手に持っているのは「はずれ」のくじ。教頭先生も3・4年生の教室に立ち寄ってくださり、くじを引いてくださったようです。でも「はずれ」・・・。「あたりも入っていますよ」と言ってくじの箱を確認する3年生でした。
 
【はずれかぁ・・・。手作りの商品はもらえないなぁ】【「あたり」入っていましたよ】
 
 このくじの効果で、休み時間の3・4年生教室は賑わっているようです。よかったね、3・4年生。