学校の様子

学校の様子

お別れ遠足

 先週の木曜日は、昼休み晴れでも誰も子どもたちは出てきません。そのとき1~5年生は、6年生に向けての出し物の練習やプレゼントの品物を作っていたからです。また6年生は6年生で下級生への出し物の練習やプレゼント作りをしていました。それをお互い秘密にしてやっていました。そんな中でお別れ遠足当日を迎えました。天気は晴れで温かく、風もありません。上々の天気に恵まれ、いざ出発。まず徒歩で3.5km離れた国道327号線荒谷バス停まで。途中ちり拾いをしていきました。早く着いてバス停で待つこと30分。そこでも楽しいことを始めた子どもたち。誰か一人が「リズムに合わせて、パンパン、パン。さいとうさん。」そうするとみんなが、「さいとうです。」と楽しく遊び始め盛り上がっていました。約40分間のバス旅を終え、石峠レイクランドに着きました。

     【バス到着。わくわくいっぱい。】

 着いたら早速出し物です。この日のために2人の5年生を中心に児童会でいろいろ準備をしてきました。まず、1・2年生の発表です。なんと3・4年生が得意としている「あらもん、あらもん、・・・」で肩でもってつなぎ、あらもん電車で入ってきました。まず一人一人に紙皿で作った感謝のメダルをかけプレゼントです。事前に6年生一人一人に聞いて作った3択クイズが出し物です。「○○さんはスポーツ万能ですが今したいスポーツは何でしょう?」「1番バドミントン、2番テニス、3番卓球」「答えは卓球です。」などと進めていきました。4人の6年生のクイズで終わったかと思ったら、サプライズがありました。今度転出する3年生の女の子へ紙皿メダル渡し、クイズしてくれました。「○○さんが行きたいところは?」「1番USJ。2番スカイツリー。3番ディズニーランド。」答えは1番と3番だそうです。お父さんお母さん連れて行ってあげて下さい。続いて、3~5年生です。歌のプレゼント「365日の紙ひこうき」を歌いました。これには6年生も一緒に見ながら歌ってくれました。続いて「クイズ優しいね」。「○○さんの弟は、○○さんから家である優しいことをしてもらってます。それは何でしょう。」「答えは宿題の丸付けです。」という風に。そして思い出の写真と寄せ書きが詰まったミニアルバムが手渡されました。帰りのバスを待ちながらそれをじいっと見つめ笑顔で見ていた6年生でした。そして、最後は6年生の番です。6年生4人は、得意の芸を披露しました。ジャグリング、けん玉、手品、一発ギャグ5連発でした。秘密裏に練習してきたようで楽しかったです。次は、「あったかいんだからぁ」の歌のプレゼントで盛り上がりました。
 
【「人生は紙ひこうき~」一緒に手話して】

 続いて、「宝探し」。今年の宝探しは豪華で、お菓子や文房具の入った袋です。その袋には、鯖、鮪など魚の名前が入ってます。事務の先生と養護教諭の先生が用意して下さいました。前もって校長先生が「不自然なところにあります」のヒントで、「なんであんなところに手袋があるんだろうか」という下にあったりして、楽しんで見つけ宝を手に入れた子どもたちは喜んでいました。日陰を選んで、みんなでお昼ご飯を食べました。「この卵焼きはぼくが作ったんですよ。」「まっくろくろすけのおにぎりです。」など言いながら楽しく食べ、食べ終わったらお菓子へ手が伸びていました。お菓子やキンカンを入れ替わりもってきてくれ先生達もおなかいっぱいになりました。おなかいっぱいになったら、5年生2人が主導して遊びに移りました。お別れ遠足名物の「全力かくれんぼ」です。まず、6年生4人が鬼です。トンネル滑り台の中や遊具の下など真剣に隠れます。小さい1年生が時間内に見つからず、喜んで出てきたりしました。楽しく過ごした後はちり拾いをしてまた、帰りのバスの乗って帰りました。
 行きは、おいしい弁当とお菓子をいっぱいにリュックに詰めて、帰りは楽しい思い出をいっぱい胸に入れました。後もう少しで卒業です。1~5年生は、やさしくて頼りになる6年生との一緒の学校生活を、また月曜日からがんばっていくことでしょう。

【「6年生はかっこいい~」のかけ声で全員写真】


 

中学校の音楽の先生と歌の練習

 今日の2校時、諸塚中の音楽の先生が荒谷小にお越しくださいました。この音楽の先生は子どもたちに卒業式の歌の指導をしてくださるのです。歌を歌う前のウォーミングアップでは、姿勢や表情、息の吸い方などをご指導くださいました。

◯ 歌を歌う時は、ほっぺたの一番高いところを高くする
◯ にっこり笑顔で歌うが、目はパッチリ開ける
◯ 顔の筋肉がほぐれるように、ほっぺたや額を揉んでほぐす
◯ 息を入れる時には、お腹に風船を作るようなイメージ(下腹から息を吐き、空気がなくなってきたなぁと思ったら力を緩める。すると自然にお腹や背中に息が入る)

 このようなことを意識して、発声練習からのスタートです。その後、卒業式の歌を歌いました。「『うららかに はるの ひかりが~』の『が』を優しく歌ってください」とか、「高学年さんは息の使い方が上手」、「低・中学年さんは元気のよさが素晴らしい」など、ポイントを教えてもらったり、たくさんの褒め言葉をもらったりしました。子どもたちは、先生の言葉に応えるように気持ちよさそうに歌っていました。


【音楽の先生の伸びやかな歌声ステキですね】【ウォーミングアップ中】


【口は縦に開けて奥歯まで見せるような気持ちで】

 本日は、わざわざお越しくださりありがとうございました。冷たい風も吹き飛んでいってしまうような、子どもたちの歌声になりました。

3・4年生と保健の授業

 今日の2時間目、3・4年生が養護教諭の先生と保健の学習をしました。今日は「思春期にあらわれる変化2」という単元です。小学校中学年から中学生くらいまでが思春期といわれています。今回は体の中で起こっている変化と心の変化について学習しました。5・6年生のにっこりトーク(話合い活動)でもみられましたが、3・4年生のにっこりトークでも、友達の意見で分からないところがあったら聞き直したり、「こういうこと?」と言い換えたりしてきちんと理解しようとする姿がみられます。どのような時でも前向きで、元気で、一生懸命な3・4年生と授業をするのはとても楽しいものです。また、担任の先生は、養護教諭の先生が説明した内容を分かりやすく言い換えてくださったり、にっこりトークでは子どもたちの意見を引き出してくださったりしました。

 保健の授業も来週で最後になります。自分の体を知り、健やかに成長できるよう一緒に学んでいきましょう。


       【やる気まんまんで、元気をくれる3・4年生です】

授業公開(5・6年生)

 今日の2時間目いじめ・不登校対策の視点に立った5・6年生の授業公開が行われました。今日は社会の授業です。5年生は「お医者さんは電子カルテを使ってどんなことを実感しているだろう」、6年生は「なぜ3回も裁判を受けることができるのか」というめあてで授業が行われました。
 5年生の授業では電子カルテのメリットを考え、キーワードを出していきました。また、デメリットにも着目して注意していかなければならないこと(個人情報の流出等)の学習もしていました。まとめでは、先生がまとめを導き出すのではなく、子どもが授業の中で出てきたキーワードをつなげてまとめを考えていました。

【今日は先生と一対一のにっこりトーク】
 
 6年生は、「なぜ3回も裁判を受けることができるのか」をにっこりトークで考えました。その中で「争い方によって判決が違う時があるので3回裁判をする」という発表がありました。すると、「『争い方によって判決が違う』という言葉をもっと詳しく教えてください」との意見がでました。この「争い方によって判決が違う」という言葉は資料集に載っていた言葉のようでした。発表した子どもがどう答えたらよいか考えていると、質問をした子どもが「『争い方によって判決が違う』とはどういうことだと思いますか?」と質問のニュアンスを変えました。そうすることで、「例えば◯◯くんが犯罪をおかしたのに、◯◯さんが犯人だと思われているというように、正しくない判決が人の見方によって出てくるということです。」と答えられていました。そして、「つまり人の見方によって判決が違うことがあるので裁判を3回するということですか?」と質問をした子どもがお返しの言葉のプレゼントをしていました。6年生のにっこりトークは言いっ放しで終わることがありません。質問をしたり、答えたり、答えた内容に対して自分なりの解釈を伝えたりする練り合いが行われています。聞いていてとても面白いにっこりトークです。日々積み重ねている話合いのスキルが身に付いているんだなぁと思いました。


【理論的に堂々と自分の意見を発表できるのは6年生の立派な力ですね】

 他の先生方の授業を見ることで、職員も学ぶことがたくさんあります。この学びを日々の授業に活かすことができるので、年間を通して行われているこの授業公開は貴重な時間です。

読み聞かせ

 今日の朝の読み聞かせは、1年生の保護者の方がお越しくださいました。この読み聞かせをするのは初めてで、どのようにしたらよいのか、どのような雰囲気なのか不安に思われていたようです。

 読み聞かせが始まると、子どもたちも保護者の方にも笑顔が溢れ、とても和やかな雰囲気で子どもたちと対話をしながら読み聞かせをしてくださいました。1冊目は「ふまんがあります」という絵本です。この絵本のシリーズ本に「りゆうがあります」という絵本や、同じ作者の絵本で「りんごかもしれない」という絵本も読み聞かせで読んでいただいたことがあります。そのため、子どもたちは今回はどのような内容なのかワクワクしている様子でした。この本は、大人が子どもにすぐに言ってしまいがちな言葉(例:「いそがしい」、「また後でね」など)をユニークな理由をつけて子どもに説明しています。例えば「夏は暑い、冬は寒いと言って一緒に遊んでくれない」という「ふまん」に対して、「冬に外で遊ぶと北極グマから北極に連れて行かれるから」とか「『早く寝なさい』と言うのは、夜、サンタさんのところからたびたび小人がやって来て、早く寝ているかチェックするから」など、クスッと笑ってしまうような理由を言います。普段、口ぐせのように言ってしまっているような言葉、少し見直してみようかなぁと思える本でした。


【大人はウインナーを2本も食べられる理由は?】

 2冊目は「ともだち」でした。「ともだちはいっしょに帰りたくなる人」、「みんながいっちゃった後も待っていてくれる人」、「言葉が分からなくてもともだち」など、その一つ一つの文章をもう一度繰り返し読んでみたくなるような本でした。先生方の中には「授業で使いたいので貸してください」とお願いされている先生もおられました。本の中にでてくる「ともだち」のようになれたらステキだなぁと思った絵本でした。

 時間の関係で残りの絵本は読めませんでしたが、その他にも2冊の絵本をご準備くださっていました。「クレヨンからのおねがい」と「だじゃれ日本一周」です。「だじゃれ日本一周」の絵本は楽しく都道府県を覚えられそうな絵本で、早速2年生は本を開いて声に出して読んでいました。「それで都道府県の勉強をしてね」と「だじゃれ日本一周」の絵本を学校に寄贈してくださいました。ありがとうございました。


【残り2冊の絵本を読みたくて子どもたちが押し寄せました】

 本日は、朝早くからお越しくださりありがとうございました。楽しく、また勉強になる読み聞かせの時間でした。

いよいよ しいたけのこま打ち

 今日の5時間目、しいたけ博士が荒谷小にお越しくださり、しいたけのこま打ちが行われました。まずはじめにしいたけ博士のお話です。


 まず、しいたけの原木の種類についてお話しくださいました。今回、原木は2種類あるそうで、ナラとクヌギの木だそうです。「ナラは繊維が縦に走っているので、菌が回りやすいです。クヌギは繊維がつぶつぶしていて菌が回りにくいです。でも椎茸がたくさんとれます。これらの木は広葉樹です。」とそれぞれの原木の特徴を教えてくださいました。また、今回使うたねごまの品種や、手をかけたほど椎茸はたくさん収穫できるとのお話もありました。

【見た目も全然違う2つの原木でした】【たねごまは「にく丸 森290号」】

 その後、子どもたちから3つ質問が出されました。
「なぜ 椎茸のことを『なば』と呼ぶんですか?」という質問には、「昔、諸塚の椎茸を福岡の大名に献上していたそうです。そこに『名葉』と書いてあったそうです。それで『なば』と呼ぶようです」とお答えいただきました。また、「たねごまが入っている袋を捨てたらいけないと家で聞いたのですがなぜですか?」とか「来年も教えてくれますか?」などの質問も出ました。来年もしいたけ博士は椎茸のことを教えに来てくださるそうです。一安心ですね。
 
 それから、しいたけのこま打ちが始まりました。しいたけ博士が椎茸たねごま用ドリルで穴を開け、子どもたちがたねごまを打っていきます。

【華麗なドリルさばきです】    【とんとん】


【手際よく打っています】【「木を押さえるとずれないよ」と教えていました】


【こま打ち用の袋 大活躍だね】【保育所生も初めてのこま打ち】

 一つのこまを穴に入れてトントンと打つ子どもや、一列にこまを入れてしまってそれをトントントントンと打っている子どももいました。家でもこま打ちをしたことがある子どもたちもいるため、スムーズに進んでいきました。

 そして、6年生はドリルを使って穴開けに挑戦です。原木に対して直角に穴をあけることや、穴と穴の間隔を保つことが大切なようです。しいたけ博士は軽々と穴を開けていましたが、それは熟練の技だからなのでしょう。実際に穴を開けようとするとなかなか難しいようでした。


【直角に穴を開けるのって難しいね】【寝かせるとやりやすいね】


   【ドリルを持っても怖がらない子どもたち】


  【次年度に向けて4・5年生もドリルに初挑戦!】


  【先生方も挑戦!「勘がいい」と誉めてもらいました】

 しいたけ博士は、「穴を開けるときには性格がでるとよ~」と話されていました。確かに、すごく慎重にする子どももいれば、おそるおそる開ける子ども、思い切りリズムよく開ける子どもなどドリルの使い方は様々でした。

 しいたけのこま打ちが終わると原木を運びました。この原木は校舎裏に置いておき、しばらくそのままにしておくそうです。すると、こまを打ったところから白い菌が出てくるそうです。そのような状態になったら原木を四角に組んでおくと教えてくださいました。(5月ごろ)


【6年生は重たい木を率先して運びます】

 椎茸のこま打ちが終わり、児童代表の2年生児童がしいたけ博士にお礼を言いました。「2年間◯◯◯先生(しいたけ博士)に椎茸のことを教えてもらいました。今年はたくさんの椎茸がとれました。来年度は僕たちが1年生に教えていきたいです」と頼もしい言葉でした。

【突然の指名でも堂々と発表】【1・2年生が愛情深く育てている椎茸】

 終わりの会の後、3年生の児童がしいたけ博士に質問をしていました。「たねごまって何の木なんですか?」という質問です。「これはブナの木でできているよ。いい質問やね~」と答えてくださっていました。また、もう一人の3年生はこま打ちをした後の木のくずの香りを確認していました。もしかしたら枕のヒントになるのかと考えていたのかな?子どもたちの木に対する関心の高さが垣間見られた場面でした。
 
 今回こま打ちしたものは、今の4年生が6年生になった秋ごろにしいたけが出てくるそうです。


【しばらくおやすみなさい】

 今日はお忙しい中こま打ちのご指導をしていただき、ありがとうございました。今年度のウッジョブでは椎茸については1・2年生が学習しており、3~6年生は知らないことばかりです。しかし、モザイク林相とか広葉樹と針葉樹など、椎茸と関連した学習をしているため、こま打ちを通して木に対する学びが深まったことと思います。また、1・2年生も自分たちが育てている椎茸の原点を振り返る時間にもなったと思います。本当にありがとうございました。

しいたけの原木

 今日、PTA会長さんがしいたけの原木を学校に持ってきてくださいました。これは荒谷小で2月22日(月)にしいたけのこま打ちが行われるため、PTA会長さんの山から切ってきてくださった原木だそうです。持ってみるとずっしり重たい原木、1・2年生も力を合わせて運びました。
 昨年度は今の1年生の保護者の方から原木をいただきました。「去年はリヤカーで運んだよね~」と1・2年生の担任の先生と2年生は懐かしそうに話していました。
 地域の方々に支えられている学校というのを今日もまた感じることができました。大切な木を切り、運んでくださりありがとうございました。大切に使わせていただきます。


【よいしょ!がんばれ!!】  【たくさんの原木です】

【22日までもう少し待っててね】

世界で一つのこま打ち袋

 荒谷小では、この時期に給食調理員の先生から1年生にプレゼントが贈られます。それは、椎茸のこま打ち用の袋です。こま打ちをする時には、こまが入った袋を腰に下げて行います。この袋を毎年給食調理員の先生が手作りで作ってくださるのです。こま打ち用の袋をプレゼントされる時に、一緒にはんこも貸してくださいます。このはんこは布用のはんこでかわいい絵柄がたくさんです。こまうち用の袋に好きなようにスタンプを押して、世界で一つだけのこまうち用の袋が出来上がります。ピンク色で春を思わせるようなこま打ちの袋、2月22日(月)に行われる椎茸のこま打ちが楽しみですね。

【写真右 腰につけているのがこま打ちの袋です】

わくわく学習発表会(ポスターセッション・パネルディスカッション)

 その後、3~6年生のポスターセッションが行われました。3学期はこの発表を行うための練習を積み重ねてきました。7分間という時間があるため、言葉を精選し、簡潔に分かりやすく自分の伝えたいことをまとめました。また、聞いている人にしっかりと伝わるように資料を工夫したり、掲示資料を工夫したりしました。たくさんの人を前にポスターセッションをするのはとても緊張することだと思いますが、子どもたちは自分の学習してきた過程や学びをしっかりと発表できていました。


【3・4年生「わくわくひよこ」とともに学んだ過程を発表】


  【学校外の方々ともたくさんつながった5・6年生】

 真剣に耳を傾けてくださる方々に応えるように、子どもたちはしっかりと前を向いて発表し、発表後の質疑応答にも資料を活用しながら的確に答えていました。今回のわくわく学習発表会には宮崎大学の先生方や研修センターの先生方、また国内研修でお世話になった東京の家具屋さんや、昨年12月に実施した「はるちゃんツアー」に参加してくださった福岡の大学生等、諸塚村外からもお越しいただきました。子どもたちにとっては、自分の発表に対して、直接質問を受けたりアドバイスいただくという貴重な経験になったと思います。


【東京の家具屋さんの方々からは、CMについての質問をいただきました】

 その後は、パネルディスカッションです。今回は新たな試みで、コーディネーターを6年生児童が務めます。パネラーは5年生・6年生の代表が各1名、わくわく学習応援隊、特別わくわく学習応援隊、3・4年生担任という10名で構成されています。1つ目のテーマは「林業立村を持続するために必要なこと、大切なことは何か」です。それに対してパネラーが一人ずつ考えを発表していきました。
◯ FSC発信
◯ 人の幸せを願う
◯ 絆
◯ 人と金
◯ 縁
◯ 想像力
◯ つながり
◯ 人と人とのつながり、人材確保
◯ 発信
◯ すき
というキーワードが出てきました。「人と金」では、「森林所有者が森林に目を向けていないことや、木材価格の低迷がある」とのお話がありました。「想像力」では、「どんな暮らしをしているのか想像しながら考えることが大切である。夢が大きければ大きいほど未来は変わっていく」、「つながり」ではウッジョブの学習の継続の必要性などをお話いただきました。それぞれの立場で考えられることを発表していただき、林業立村の持続について様々な角度から考えることができました。また「縁」・「絆」では地域の誇り、しきたり、伝統など一緒に生活をしていくことで育まれることを子どもたちに教えていただきました。


【コーディネーター初挑戦】  【6年生代表パネラー】


 【5年生代表パネラー】   【お世話になった農林振興局の方】


【わくわく学習応援隊の方々 これまで講話をしていただいたりアドバイスをいただいたりしました】


【東京の家具屋さんともつながりました】【応援隊の方 写真を提供してくださったり、実行組合の歴史を教えてくださったりしました】


【地元の林業会社の方 伐採現場を見せてくださったり、学校でインタビューを受けてくださったりしました】

【「しいたけ博士」1・2年生にしいたけのいろはを教えてくださいました】


【3・4年生担任 子どもたちを色々な方とつないでおられました】


 このような意見を聞き、子どもたちからはたくさんの質問が出てきました。「『想像力』とありましたが想像していたことと実際に違っていたことはありますか?」や「『すき』とありましたが、どのようなことをしたら好きが増えると思いますか?」など鋭い視点からの質問です。また、フロアからも林業立村を持続するための意見が
発表されました。

◯ PRすること
◯ 林業という職業で生活ができないと成り立たない
◯ 人材確保が大切
◯ 林業に対する思いを全国へ発信する
◯ ホームページ等のインターネットツールを活用する

 「林業立村の持続のために」たくさんの方々が真剣に考え、知恵を出し合いました。そのたくさんの意見をコーディネーターの6年生がまとめました。

① 発信(FSCや椎茸、神楽)
② 興味をもつ(人や木が好き、想像する、興味)
③ 絆(人とお金の絆、縁という絆、つながりという絆)

意見を聞きながら、メモをとり、まとめていくという作業をし、このようなすばらしいまとめを発表してくれました。コーディネーターの児童はもちろん、パネラー、フロアにいた子どもたちもこの時間で一回りも二回りも成長をしたと思います。


    【ご協力ありがとうございました】

 次にテーマ2「ウッジョブ諸塚はどんな力を身に付けることができるか」です。このことについては子どもたちとパネラーの方とでにっこりトーク(話合い活動)を行いました。また、フロアの方々にもどのような力がつくのかを考えていただきました。


【この学習で身に付いた力を話しました】

 フロアの方々に聞いてみると次のような意見が出てきました。

【ウッジョブ諸塚で身に付けることができる力】
◯ 興味をもつ → 想像力がつく → 実行力が備わる
◯ 色々なことに興味をもてるようになる
◯ 夢につなげていく力をもてるようになる
◯ 人に興味をもてるようになる
◯ 人と人とのつながりを大切にできるようになる

  【様々な立場の方からお話しいただきました】


【めんぱのことでご協力いただきました】【ツアーでつながった大学生】


【大学の先生や研修センターの先生】【東京の家具屋さん】


【保護者の方々も子どもたちの成長を実感されているようでした】

 この「ウッジョブ諸塚」の学習で、子どもたちが将来必要とされる力が身に付けられるという有り難い意見ばかりでした。また、大学の先生方や研修センターの先生方からは、「本質的なものを見抜いていく力と続けていく力が身に付けられる。目の前の言葉に飛びつくのではなく、ものごとを深く考えるということもできるようになると思う」、「課題を見つけて解決する力、発信する力、ふるさとを大事にする力が身に付いている」とお話しいただきました。その他にも、「震いたたせられた。とびきり輝いている学校だと思う。この探究する学びを小・中・高・大学とどう引き継ぐかこれは大人たちの課題である。」、「荒谷、学校、自分が大好きだという思いが伝わってきた」などとお言葉をいただきました。


  【宮崎大学の先生方 ありがとうございました】

 1年を通して学習してきた「ウッジョブ諸塚」、この学習は学校の中だけではできない学習です。地域の方々が応援してくださったり、協力してくださったり、時には学校にお越しくださって講話をしてくださったりしたおかげで、今回の発表にたどり着きました。この「ウッジョブ諸塚」が円滑に進むのは、地域の方々のお力添えのお陰です。子どもたちはこの学習を通して、他では学び得ないことが学べたのではないでしょうか。この1年で子どもたちもすっかり頼もしく、たくましくなりました。

 1年間、ご支援・ご協力ありがとうございました。

わくわく学習発表会(豚汁・「おおきな なば」)

 午前中のプログラムが終わり、午後からはわくわく学習発表会が行われます。その前に、楽しみにしていたお昼ごはんです。持参したお椀にあつあつの豚汁をたっぶり入れてもらいます。もくもくとたつ湯気と豚汁のいい香りに誘われ、多くの方々が集まりました。


【豚汁が食べられない方に普通のお味噌汁もご用意してくださいました】


【宮大の先生や研修センターの先生方もお越しくださいました】

 具がたっぷり入った、おいしい豚汁と各家庭から持ち寄ったおにぎりでお腹いっぱいになりました。

 そして、わくわく学習発表会が始まりました。1・2年生の発表からスタートです。1・2年生は「おおきな なば」という劇です。これまでに800個の椎茸を収穫した1・2年生、これまでの椎茸のお世話の過程を発表しました。また、地元の加工グループの方々と調理実習をした様子も紹介しました。その後、「最新の椎茸の様子をお知らせします」と言い、ステージに「おおきな なば」が登場しました。それを取ろうとしますが、大きすぎて1人では取れません。

    【「おおきな なば」 なかなか取れません】

そこで、クラスのみんなと一緒に力を合わせますが、それでも取れません。子どもたちだけでは、取れないのでお世話になった「しいたけ博士」にお手伝いをお願いすることにしました。「◯◯◯せんせ~い!」と1・2年生が呼ぶと「しいたけ博士」がステージに上がってきてくださいました。


【うんとこしょ どっこいしょ それでも なばは 取れません】

 「しいたけ博士」と一緒に引っ張っても取れない「おおきな なば」、次に1・2年生は乾燥椎茸のことを教えてもらったり、干し柿の作り方を教えてもらったりした事務の先生を呼ぶことにしました。「料理上手の◯◯せんせ~い!」と呼ぶと大きな声で「は~い!!」と返事がありました。さあ、助っ人2人と1・2年生が力を合わせます。

 【よし!は取れるかなぁ】

 しかし、「おおきな なば」はビクともしません。どうしたらいいか考える1・2年生。会場からは「次は校長先生やろ」との声も聞こえてきました。ところが1・2年生が呼んだのは「じいじ~!!」でした。予想だにしていなかった助っ人に、会場の皆さんはビックリ。1年生のおじいちゃんがステージに上がってきてくださいました。

【次こそは!「うんとこしょ どっこいしょ」】

 それでも「おおきな なば」は取れません。ここで、最後の助っ人として1・2
年生が呼んだのは校長先生です。「こうちょうせんせ~い!」と大きな声で呼ぶと「仕方ないなぁ~」と言いながら校長先生がジャケットを脱いでお手伝いに来てくださいました。

【これでやっと取れる  はず】

 「うんとこしょ、どっこいしょ」と言って引っ張ります。もう取れるだろうと思っていたこの「おおきな なば」、なんとまだ取れませんでした。そこで、1・2年生は会場の皆さんに一緒にかけ声をかけてもらうことにしました。全員で「うんとこしょ どっこいしょ」と力を込めます。しかし、まだ取れません。「そんな声ではだめです。もっと大きな声を出して!」と1年生が言うと、会場全体が一つになり「うんとこしょ どっこいしょ!!」と大きな声で応援しました。するとようやく「おおきな なば」が取れました。


 【みんなの力で「おおきな なば」、無事に取れました】

 1・2年生はたくさんの方々に支えてもらっていること、椎茸を育てるためにはお世話をたくさんしないといけないこと等をわくわく学習(ウッジョブ諸塚)で学んだようです。学習発表会が終わっても、毎日しいたけの観察をしている1・2年生。乾燥を防ぐために椎茸に袋をかけてあげています。学習発表会で終わりではなく、学び続けている1・2年生、学校の中では1・2年生が「しいたけ博士」です。