日々徒然
10/23 入試
今日の午後、令和7年度の県立入試の実施要綱の説明会に出席しました。
詳しくは、11月15日の入試説明会でご説明する予定です。
これから学校では受検に向けて様々なことが動き始めます。
生徒達の目標達成に向けて、私たちができることに取り組んでいきたいと思います。
県立高校の入試関連の情報は以下のページからご覧になれます。
令和7年度県立高等学校生徒募集(令和7年春入学生)に係る情報提供について
10/22 星空
オリオン座流星群が今日(10月22日)の夜半から未明にかけ極大となり、見頃を迎えるそうです。
降ってくる中心は東の空の月、火星、オリオン座に囲まれたエリアです。
天の川が見えるなど条件の良い地域であれば、1時間に最大で5個程度観測できる見通しらしいですが、宮崎県内は天候が悪いため観測できそうにありません。残念です。
須木と言えば星空。天気が良く、月の光の影響が少ないときに見える天の川は素晴らしいです!
今日は無理ですが、生徒達も、時々でいいので故郷の素晴らしい星空を満喫して欲しいなあと思ったところでした。
10/21 得手不得手
昨日は山麓線沿いにある実家の稲刈りの手伝いに行ってきました。
天気が危ぶまれましたが、幸いにも雨にならなかったため無事に作業を終えることができました。
私が小さい頃は、バインダーという歩行式の稲刈り機を使って刈り取りをしていました。その後、父は乗用小型のコンバインを購入してしばらく使っていました。
何より、機械の導入によって、それまでの手作業からの劇的なスピードアップに驚いた記憶があります。
昨日の刈り取りは知り合いの方にお願いして、大型のコンバインを使用しました。
稲6列程をヒトの小走りくらいのスピードでダーッと刈り取って脱穀していきます。藁が不要な場合は細かく切って田んぼに捨ててくれます。
昔であれば、何日もかかった脱穀作業までがその場で終わってしまいます。稲刈りをするのに、コンバインを操作する人と溜まった籾を運ぶ人の2名で済んでしまいます。
機械化というのはすごいと改めて思います。
ただ、こんなに高性能コンバインですが、刈りにくい場面もあるようです。
例えば、田んぼの入口の傾斜がきつかったり、四隅の土手が壁になっていたりする場合です。
このような場合は、機械が入れる範囲や、土手の手前の一部範囲を手刈りしておいた方がスムーズに機械を動かせます。
いつもお願いしている方は、その処理をしていなくても操作技術を駆使してなんとかしてくださる腕の持ち主です。
しかし、人がやった方が速い場合は人がやればいいんですよね。
機械も人も得意不得意があるわけですから、状況を見て得意分野を活かすことが大切だなあと改めて感じました。
10/18 目標
今日から、11月8日の西諸県地区音楽祭に向けて、昼休みの合唱練習が始まりました。
全員が音楽室に集まって、練習に励んでいました。
まだ、全員で合わせて歌ったことが少ないため戸惑いもあったかと思いますが、歌はもちろん指揮者、伴奏者もよく頑張っていました。
残りが三週間ほどしかありませんが、本番ではさらに磨きをかけた演奏を目標に練習を重ね、素敵な合唱を聴かせてくれることを楽しみにしています。
さて、3年生の実力テストが今日で終わりました。
今後は、このテストの結果も参考にしながら、進路の最終決定を行ったり、本番に向けての学習計画を立てたりすることになると思います。
私立入試まで残り3か月ほどです。
昨年度末に聞いた先輩たちの入試に向けての心構えを思い出しながら、自分の目標に向かって頑張ってほしいです。
10/17 感謝
今日の午前中は「今日の授業」でご紹介した通り、アメリカから、4人のご家族が来校されました。本校の英語担当の知り合いのご家族です。
最初に校長室に挨拶に来られたので、
Nice to meet you.
Welcome to Suki Junior High School
I am the principal.
Please enjoy yourself.
程度ですが何とか喋りましたが・・・笑顔で頷いてもらえたので安心しました。
授業では、電子黒板を用いたプレゼンでハリウッドの映画産業のことや、ユタ州の自然について紹介しているところを見学しました。
プレゼンの画面構成や色遣いなどが日本人との違っていて大変興味深く感じました。
子ども達も事前にしっかりと準備を行い、最初は緊張していましたが、次第に堂々と対応していました。
普段来られるALTと違って、同年代の子供との会話は新鮮だったと思います。とてもいい経験をする機会となりました。
最初から最後まで、ずっと笑顔で過ごされていた、とても素敵なご家族でした。アメリカに戻られても、今度はZoomなどで須木中学校とつながっていただけると嬉しいです。
本当にありがとうございました。
10/16 素直
「やってみたら」と言われたら、「試してみるか」と行動に移すことができるかどうか。
「それでうまくいくの?」
「むり」
「何でそんなのしないといけないんですか?」
「何のためになるんですか?」
ではないんですね。
理由はなくてもまずはやってみる。
この素直さが一番自分を磨けます。
10/11 秋休み
今日は1学期の終業式でした。
集会では、以下のことを生徒たちに伝えました。
・1学期の行事への取り組み、授業への取り組みが素晴らしく、多くの来校者の方からも褒めていただいた。須木中はみなさんの頑張りで県一、日本一の素晴らしい学校になっている。
・2学期の目標に向けて頑張ってほしい。その際、自分にプラスの言葉をかけることが大切。その言葉を脳が受け取って前向きに取り組めるようになる。
・1,2年生は、2学期に向けて4日間の休みの過ごし方が大切。部活動や習い事、家のことで忙しいかもしれないが、その中から自分のやりたいことを伸ばす時間や勉強をするための時間を生み出す取り組みをやってほしい。
・3年生は、1週間後に実力テストが行われる。これを本番の入試と考えて、1週間ゲーム断ち、SNS断ち、スマホ断ちに挑戦し、自分がどれくらい学習に頑張れるかを味わってほしい。
短い秋休みですが、有意義な期間にしてほしいと思っています。
10/10 失敗から
理科では観察・実験をともなう学習内容が多くあります。
それなりに授業に自信がついてきた頃、「唾液」のはたらきを調べる実験を、すべて生徒に任せてさせてみることにしました。(当然安全面の説明と指導は行っています。)
塾に通う生徒も多かったことや、授業の予習をさせていたことで、既に事前学習ができていたこともありますが、とにかく実験を多くするようにしていたため、器具の扱いに慣れていたということもあります。
その時の実験の説明が長くなるので、結論を先に書きます。
理科の実験では、教科書通りの結果にならないことが多くあります。若い頃は、どうやれば失敗せずにきれいな実験結果になるかばかりを気にしていて、うまくいかないときは「実は・・・」と教科書の正しい答えを説明してまとめていました。
ところが、この後に書きますが、実験は、教科書通りの結果にならなくても、その結果をうまく使えば生徒の実験力のアップや科学的思考等を伸ばすことに繋げられる。つまり実験は失敗が大切だと考えるようになったという話です。
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唾液のはたらきを調べる実験です。
デンプンのりを少し溶かした水を入れた試験管を6本準備し、2本ずつ次の3つの状態にします。
① お湯でヒトの体温(37℃程度)に温める
② 熱湯で70℃~80℃に温める
③ 氷水で10℃以下に冷やす
各温度の試験管の1本に「水で薄めた唾液」、もう1本に「ただの水」を加えてしばらくそれぞれの温度に保ちます。(ただの水を使うのは、いわゆる対照実験のためです)
その後、①~③の試験管の中身に対して、ヨウ素液を入れてデンプンの有無を、ペネディクト液を加えて過熱し糖の有無を調べるというものです。
実験結果は、唾液は高温や低温でははたらかないため、でんぷんが消化されて糖になるのは①の条件だけなので
水で薄めた唾液を加えた試験管
・ヨウ素液の反応・・・①:なし、②③:青紫色(デンプンあり)
・ベネディクト液の反応・・・①:赤褐色(糖あり)、②③:なし
水だけ加えた試験管・・・デンプンの反応だけあり
になる予定でした。
しかし
実際に実験をさせてみると、すべての班で①は予定通りの結果でしたが、ほとんどの班で、②と③の両方でヨウ素液とベネィクト液の反応が出る結果となってしまったのです。
つまり、唾液が殆どはたらかないはずの高温や低温でも、唾液がデンプンを糖に変えたという結果が出たということです。
焦りました。
思わず「実験が上手くいかなかったね。本当は、①の試験管だけがベネディクト液の反応が出るんだよ。消化酵素はヒトの体温付近の温度ではたらくわけだから・・・・」などとまとめてしまいそうでした。
が、考え直し、
「確かに、②③はヨウ素液の反応だけが出るはずだよね。でも②③でもベネディクト液の反応が出たということは、何か原因があるはずだよね。もう一度班ごとに実験手順を見直してごらん。」と伝えました。
生徒達は、あーでもない、こーでもないと意見を交わしたり、うまくいった班に確認したりと、原因究明のための活動が始まりました。
最終的に生徒達は自分たちで原因にたどり着き、出された原因は以下の内容でした。
(ア)水で薄めた唾液を、混ぜる前に①②③の温度にせず、常温に放置していたものを使った。
(イ)デンプンのりを少し溶かした水を試験管に入れた量が少なく、(ア)の水で薄めた唾液を多く入れたことによって、全体の温度が一時的に設定温度を外れ、一部反応してしまった。
などでした。
本当にそうかどうか確認しようということで、(ア)(イ)に注意しながらもう一度実験をやらせてみると、ほとんどの試験管が予定通りの結果となりました。
きちんと課題を把握すれば、生徒達は自分たちで話し合って解決できるんだということを実感しました。
このときのことが、うまくいかなかった実験を活用して生徒達の思考力や判断力等を引き出すようにするきっかけとなりました。
・・・20年くらい前の話です。
ちなみに、この唾液の実験は、これ以外にもベネディクト液の反応が出たときに、教科書的には「赤褐色」になるはずなのに黄緑色や黄色になるときがあるなど、多くの活用どころがある楽しい実験です。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
10/9 秋茄子
メモ帳から
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二宮金次郎は、初夏に茄子の漬け物を食べて、
「おかしい。秋茄子の味がする!」
と驚愕し、冷夏が来ることをさとった。
すぐに農民に稲を抜き、稗や粟に植え替えるように言った。
その年は金次郎の予想通り冷夏となり、その後数年続く天保の大飢饉の始まりとなったが、彼の村は一人の餓死者も出さなかった。
夏茄子と秋茄子の違いは、農民なら誰でも気付く。
ということは、当時の農民達も茄子の味が違うことに気付いていたはずである。
ただ、それをメッセージとして受け取ったかどうか、そして何らかの行動に移したかどうかに大きな違いがあったのではないか。
また、金次郎はこの大きな決断を茄子の味だけに頼ったわけではない。彼の日記にはこんなことも書かれている。
「なぜ今年、菊の花がこの時期に咲き始めたのか」
「なぜ今年、芋の根の伸びがこんなにも遅いのか」
「なぜ今年、川の水のかさが例年と異なるのか」
特殊な能力を発揮するどころか、むしろ少し注意をすれば誰でも気がつけるような地道な現実観察、これこそが彼の大きな決断の根拠になっていた。
10/8 共同作用
普段ほとんど何も考えずに指を動かしていますが、指を制御するシステムはわからないことも多いようです。
指を動かす筋肉は方手で29個もあり、この筋肉の動作の強さが10段階(本来はもっと多い)あるとしたら、合計で10の29乗といった膨大な組み合わせを制御する必要があることになります。
これは、現代のスーパーコンピューターを使っても大変なことです。
中学校の学習では、脳から神経を使って筋肉に命令を送り、筋肉が動くという内容がありました。
これでいくと、片手を動かす場合、29個の筋肉ごとに目的に合った動作の強さを決め、脳から29個の筋肉に指令が出されることになります。
全身を使って運動をしている場合、制御する筋肉の数はさらに増えます。
膨大な数の筋肉に対して、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?
最新の研究では、大脳が出す指を動かす指令は29個の筋肉に直接行くのではなく、途中の中継地点までは1つの通路で、そこから29個の筋肉に各指令が行くようになっているのではないかという仮説があります。これを筋シナジー仮説と言います。
つまり、中継地点の中枢神経系に複数の筋肉をグループ化して制御する機能があり、そこで29個をまとめて制御しているのではないかというのです。
脳は複雑な指示を個別に出さず、複雑なコントロールは中継地点に丸投げすることで負荷を軽減しているのではということです。
「手」が知らない動きは、もちろん脳で考えて逐一指令をだしながら実行するのですが、それを何度もやることで脳を使わずに素早く効率的に動くことができるようになるのだそうです。
※シナジー:「synergy」のことで、人、物、事柄などが複数存在し、それらがお互いに作用し合うことで、機能や効果を高めることを指します。 相乗効果、共同作用といった意味で使われることがあり、一般的には共同、協力して行うことで1+1が2以上の効果を生むような場合に使われます。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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