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#図書館の日常

新聞と本とSDGs

10月に入りました。

最近の図書館は、9日から始まる中間考査に向けての学習に勤しむ生徒の姿が多く見られます。

さて、先月末から展示コーナーは、今社会で起こっている様々なニュースに目を向けて、気になるテーマの記事から

関連する本を選び、さらにSDGsの17の指標にあてはめて本とニュースを紹介しています。

 新聞の購読率が下がり、ネットから流れる情報から社会で起こっていることを知る現状が増えています。

瞬時に「いま」起こったことを知るスピード感に流されがちな昨今、自ら気づき考えることはとても大切になってきます。

 本校図書館には、新聞が6紙常備されています。あわせて、宮日データベースも導入しています。

 今回の展示コーナーは、図書委員が自分の興味関心のあるテーマを宮日データベースを活用し、記事を探しました。

デバイスを活用するときに、信頼度の高い情報にアクセスすることを意識してほしいと思っています。

その一つに、今回活用した新聞データベースがあります。宮日データベースは県内の情報に詳しい地方紙です。あわせ

て、国内外の主要な記事は共同通信社から配信されています。過去に遡って記事検索をすることも可能です。

 また、日常生活のなかでの気になることをジャンル分けする(連想する)ことを意識する習慣をつけると、思考の整

理にもつながると思います。

 図書館としては、データベースをたくさんの生徒に日常遣いしてもらえるよう思案中です。

 

また、図書館入り口と館内に「先週の動向」「ニュースのことば」の記事を同様に、宮崎日日新聞から情報提供

いただいています。関連の本も同時に展示しています。

古本市売上金の寄付先を決定

 9月6日(金)の朝陽祭文化の部で図書委員会主催の古本市を実施しました。

 今年の売上金は、41,100円でした。毎年恒例のこの古本市、今回もたくさんの人が足を運んでくれました。

 本と人との新たな出会いがあちらこちらで生まれる楽しくホットな時間でした。

 26日(水)の各種委員会で、売上金の寄付先を以下の二カ所に決めました。

 一カ所は、令和6年度台風10号災害義援金として宮崎市へ。

 もう一カ所は、公益財団法人宮崎県視覚障害者福祉協会へ。「読むこと」は、すべての人が公平に行える環境・状況

 であることが大切です。「読書バリアフリー法」も施行され、まだまだ社会的に認知度は低いのですが、ハンディの

 あるなしに関わらず、読書を楽しむ権利を保障する福祉のお手伝いを寄附をすることを通して、若い彼らの気づきの

 一助になれば幸いだと思います。

 それにしても、本校の図書委員会は、フレキシブルかつアグレッシブな頼もしき委員会なのです。

 

 

 

 

中学探究支援

 9月20日(金)2,3時間目、中学3年生の探究の時間に情報収集レクチャーを行いました。

3年生は、来月種子島・屋久島研修に行きます。屋久島の「植生」について調べる事前授業の支援をしました。

 情報収集をするにあたり、知っておくといい「技」の説明を行いました。

 まずは研修目的を理解すること。与えられたテーマは「植生」:ここで該当する本の分類を伝えます。

参考図書コーナーには調べるための本がそろえてあること、事典や図鑑等で全体としての概説的なことを抑える。

これは見落とされがちなのですが、とても大切なポイントです。

そのうえで、自然科学分野の植物47から始まる分類、植物が生息する条件つまり環境(気候、地形等)を知るために

は地学45から始まる分類、また地理291も。

 また、インターネット検索もどのようなキーワードを入力するかでヒットするサイトは変わること。その上で、

官公庁のサイトを活用するとよい(鹿児島県庁、林野庁内の九州森林管理局など)こと。

 情報収集した本やサイトの参考文献を記録しておくことなどを説明し、活動へ移っていきました。

 何より、調べる対象を絞り込む過程、あるいは絞り込んでから「どうして○○は、こんなに群生しているのだろう?」という「問い」を抱き続けることと、それに対する「仮説」をその時々の自分たちのなかに持つことが、調査を進める上で重要になっていきます。さらには調べたことを現地調査を通して実感する体験は、研究の小さな小さな芽が自分のなかで育つ貴重な機会になることでしょう。

 

9月13日(金)ビブリオバトル校内選考会を実施しました。

 

 来月12日(土)に行われる第9回宮崎県高等学校ビブリオバトル大会の本校代表を決めるための

 校内選考会を図書閲覧室で行いました。よびかけたところ、2人の参加希望がありました。

 ビブリオバトルの公式ルールに則り、図書委員の進行で実施しました。

 ①5分間 本の紹介

 ②2~3分間 ディスカッションタイム(質疑応答)

 ③終了後、チャンプ本決定

  当日は、オーディエンスとして参加してくれたみなさんを引き込むような2人のトークでした。

  今回、チャンプ本になったのは伊坂幸太郎著『ゴールデンスランバー』(新潮社)。

 惜しくも逃しましたが、もう1冊は中山七里著『総理にされた男』(宝島社)。

 どちらの本も、政治の世界を舞台に展開していくストーリーをバトラーから導いてもらえたいい時間となりました。

  参加してくれた2人のバトラーそして、オーディエンスのみなさん、有り難うございました。

  10月12日(土)午後1時からの県大会でも『ゴールデンスランバー』の魅力を本に変わって伝えてください。

 

 

  

 

 

宮崎県立図書館と本校図書委員会の連携

 県立図書館といえば、県民一人ひとりに寄り添うパブリックライブラリー。

6月に高校生と連携した企画展示コーナー作成の協力を依頼され実現しました。

多くの県民が利用するその空間で、10代の高校生たちが本を通して社会とつながる機会。

 6月の図書館通信Victoryでも参加の呼びかけをしました。(Victory No.3を見て下さい)

 コラボ企画に参加してくれたのは高校1,2年生の有志9名(うち8名は図書委員)です。

いつでもどんなときでも忙しい西高生ですが、それぞれが時間を見つけてアイデアを出し合い、企画、制作しました。

 企画内容は、①西高生の心を掴んだ一冊~人生を変える一去るにあなたも会えるかも?~

       ②私の人生はココで変わった!~そんな一冊をあなたも一緒にのぞいてみませんか?(私の読書体験記)

       ③道の我を求めて 西高探究図書コーナー~あなたの「なぜ?」を一緒に解決してくれる本が待っている!  

       ④西高図書委員はこんな活動をしています(委員会活動)

  さまざまな工夫をこらした展示コーナーとなっています。

 ぜひ、県立図書館へ足を運んで下さいね。

 【展示期間】9月10日(火)~10月14日(月)

 【展示場所】県立図書館1階閲覧室(企画展示コーナー)