日誌

2016年9月の記事一覧

学校関係者評価委員会

 本日、学校関係者の皆様においでいただき評価委員会を開催しました。
 本年度の学校評価に向け、学校経営方針を説明した後に授業の様子を観ていただきました。2月の評価の時期までに学校の様々な行事を観ていただき、子どもたちや職員の様子について、また私の学校経営についてのご意見を頂戴することになっています。
 協議では、
 ① 通学路の安全確保  ② 子育ての在り方  ③ 伝えたい伝統技術
などが話題となっていました。共通したのは、保護者や地域の大人が率先して子どもたちにかかわること、そして背中でその姿をしっかりと見せ生き方を伝えること、体験や多くの経験を通して「生きる力」を身に付けさせること・・・でした。
 そのためにも、現在進行中の「美郷北学園 学校支援ボランティア」の組織を確立し、子どもたちを地域で育てる町づくりに取り組んでいくことが求められていると考えます。多くの示唆を与えていただいた委員の皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
【委員の皆様】大野さよ美さん、小田哲義さん、山田恭一郎さん、井上千穗子さん、竹原栄蔵さん(左から)

秋の風物詩

 彼岸花が校庭やその周辺に咲き始めました。
 この花を見ると、妙に心寂しくなります。鮮やかな色の花なのになぜか、もの悲しくなるのです。これといった思い出があるわけではないのですが・・・。子どもの頃に見た「日本むかし話」の影響でしょうか。唯一思い出せるのは、小学校のときに下校途中の道すがらに咲いていたことくらいです。5~6㎞ほどの道を毎日歩いて通学していました。田舎の田んぼの畦道や土手には、いつの時期も季節の植物が満載でしたが、彼岸花もその一つでした。夏から秋に変わる空気とともに現れるこの花に季節の移り変わりを見ていたのでしょうか。
 ところでもう一つ。
 本校の校庭には、大きなイチョウの木があります。

 堂々としたその立ち姿は、いつも子どもたちをおおらかに見守っているかのようです。じきに鮮やかに色づくことでしょう。そのときはまたお知らせしたいと思います。
 ところで、校庭に出るとこの木の方から独特な臭いがしてきます。この木が大好きな子どもたちも、さすがにこの時期はあまり近づかないようです。その原因は、

 大量のギンナンが落ちているからのようです。食材としてはとても重宝なのですが・・・。そういえば、ずっと以前勤めた職場では夕方になると地域の方が通りがかりに拾っている姿を見かけることもありました。古き良き時代だったのでしょうか。
 さて、このギンナンをどうするか。これはこれで思案どころです。

今日の給食

 今日の給食は、「地産地消献立・美郷の日」です。毎月の楽しみの一つです。

 メニューは、「麦ごはん、牛乳、秋野菜の煮物、梅肉和え、梨」でした。地元美郷町産の食材は、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、梅干し、梨、米、栗、地頭鶏と、ほぼ全部といってよいほどです。写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、彩りのきれいなこと。また、野菜のもつ旨味がしっかりと感じられました。とりわけ梨は、西郷地区の「みやもと農園」のもので、おいしいと評判の梨です。直売所でも飛ぶように売れるそうです。
 煮物を好んで食べるようになったのは大人になってからですが、給食でいただくにものは格別です。いろいろな種類の煮物を味わうことができるからでしょう。和食のすばらしさを再確認できます。そういえば、初任の地「高千穂町」では、家庭訪問などのお茶うけは「煮しめ」でした。どのご家庭でも独自の味付けがあって、感銘を受けたのを覚えています。前任校でも給食で「北方煮しめ」が出されていました。子どもたちも大好きなメニューでした。
 学校給食は、日本の文化の一つです。食を通じて伝統や文化を学び、後世に伝えることができます。大切にされなければならない取組です。改めて、生産者の皆様をはじめ、本校栄養職員のO先生、そして調理員の皆さんに感謝いたします。ごちそうさまでした。

秋の味覚

 少しずつ秋を感じるようになってきました。日差しや風もそうですが、やはり食べ物が違います。店頭には秋の味覚が続々と並ぶようになりました。
 北郷地区は、農林業が盛んなところです。とりわけ椎茸と栗は特産品で、質の高いものが多く生産されています。スーパーなどでは、たくさんの北郷産を見つけることができ誇らしい限りです。
 さて、そんな中地域の方から嬉しい差し入れがありました。

 「栗のおはぎ」です。おはぎといえばあんこのイメージですが、さすが北郷。栗を贅沢に使ったおはぎに、しばし見とれてしまいました。そういえば、先日地元のパン屋さんで見かけた「栗を使ったパン」にも感激しました。身近でとれる食材を生かしたひと工夫。これもふるさとの味なのでしょう。

チームKBC

 北郷地区には、「チームKBC」という名の女性ダンスユニットがあります。正式には、「チーム 北郷ビューティフルクラブ」の略号だそうです。ちょっとワクワクするネーミングです。初対面は、8月に行われた「うなま地蔵夏祭り」でした。ステージ上でキラキラとした汗を流しながら、「星降る里は きみのふるさと」を熱演していらっしゃいました。
 そして今回、本学園の運動会(9月18日実施予定)の全校ダンスの講師を、このステキなチームKBCの皆さんにお願いすることになりました。チームは、結成して4年。現在のメンバーは約20名ほどで、幅広い年代の皆さんが参加していらっしゃるそうです。前身は地元の婦人連絡協議会だそう。年々若い人たちの参加が少なくなり、後継者を育てるのが課題だとか。それでも「少しずつ広がる輪をみんな楽しみにしています。たくさんの皆さんと知り合える絶好の機会。子育ての悩み相談にものりますよ。」とのこと。地域にこんな方たちがいてくださることは、本当にありがたいことです。子育て中のお母さん、ぜひチームKBCにご参加ください!

【チームKBC代表メンバー】 井本さん 井上さん 岩倉さん(左から)
 
 運動会では、「星降る里は きみのふるさと」を全校学園生で披露します。この曲は、平成元年に旧北郷村として置村100年を祝ってつくられた曲で、小椋桂さんのものだそうです。どおりで優しい歌詞とメロディです。「星降る地蔵の里」を誇る北郷ならではの曲でもあります。
 運動会の表現には、このほかに郷土芸能として「黒木ばんば」と「北郷音頭」があり、3つの曲を2つずつ組み合わせて発表しています。今年は、「星降る・・・」と「北郷音頭(盆踊り)」を取り上げます。どうぞご期待ください。
 こうして地域の皆様とかかわりながら、後継者を育てていく営みも学校としては大切にしたい取組です。地域住民の後ろ姿に学ぶ・・・やはりキャリア教育です。

本物との出会い

 子どもたちの感性を育てるためには、その道のプロフェッショナルの技を直に見聞きすることが大切であることに異論はないでしょう。「百聞は一見に如かず」ともいいます。今日、本学園の前期ブロックの子どもたちは、正に本物と出会うことができました。しかも身近な先生からでした。
 今日9月6日(火)は、月1回のブロック別集会の日。前期ブロック(1~4年生)は、毎月先生方からのお話をしていただいています。今日は音楽専科のY先生の順番です。


 いつもにも増してドレスアップしたY先生。T先生のピアノ伴奏に合わせて歌い出したのは、ヴェルディ作曲「乾杯の歌」という曲でした。イタリア語でした。その伸びやかで迫力のある歌声に、子どもたちも職員も一瞬で魅了されました。水を打ったような静けさの後から割れんばかりの拍手。どよめきが起きました。鳥肌が立ちました。全員が笑顔になりました。

 実はY先生、某有名音楽大学声楽科を卒業後イタリア留学も経験したプロのソプラノ歌手でもあるのです。いつもやさしく穏やかに接してくださるY先生。指導力の高さの裏付けとなる実力の確かさを子どもも職員も実感できた時間でした。

 ところで、ピアノ伴奏をしてくださった学習支援員のT先生。実はT先生も大学で音楽を専門に勉強され、高校の音楽免許をお持ちの才女です。流れるような演奏は、Y先生の歌唱をさらに引き立てていました。キラリと光る技を披露していただきました。
 このほかにも、小学部の鼓笛や合奏を熱心に指導してくださるO先生も高校の音楽免許を持っていらっしゃいます。それぞれがスペシャリストとしてご自分の力を発揮しながら、日常の指導に当たっていただけます。こんな環境にあることを子どもたちとともに感謝したいと思います。

学校支援ボランティアを募集しています

 開校2年目を迎えた美郷北学園ですが、学校を取り巻く組織づくりについても少しずつ取り組んでいます。その一つとして現在進行しているのが、学校の様々な教育活動を支援してくださるボランティアさんの組織についてです。実はこれまでにも、本の読み聞かせや野菜・米作りなど多くの活動にご協力いただいてきましたが、一つ一つが単発で学級担任と協力者とが直接やり取りをしながら進めてきました。活動が多岐にわたるにつれ、協力者の重なりや担当窓口の一本化が課題となってきました。
 そこで、地域の皆様と学校をつなぐ組織として「学校支援ボランティア・美郷北みまもり隊(仮称)」を立ち上げ、支援コーディネーターさんを中心に活動の充実を図っていくことになりました。この活動は、従来の学校への協力だけでなく、地域の皆様の趣味や特技を生かしていただくことも目的としています。また、子育て中のご家庭におかれましては、地域の先輩や同じ子育てに励んでいらっしゃる仲間とのコミュニケーションの場としてもご活用いただきたいと考えています。「子育てが楽しい」「美郷に住んでよかった」と思っていただけるような地域づくりに、少しでもお手伝いできればと考えています。
 学校通信「気風創造」でもお知らせしていますが、今回募集のチラシを作成しましたので、こちらもご覧ください。そして、ぜひともたくさんに皆様にかかわっていただければこの上ない喜びです。もちろん、美郷に住んでいなくても、遠く離れていらしても、ご協力いただけることがあればぜひお願いいたします。ご連絡をお待ちしております。

毛虫が大量発生!

 9月に入りました。日中は相変わらず暑い毎日ですが、朝夕は涼しさも感じるようになりました。
 そんな折、「校長先生、毛虫が大量発生しています!」との報告・・・。敷地内の桜の木に7~8㎝の毛虫がモゾモゾとうごめいています。特に体育館入り口の木には大量にいました。

 調べてみると「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫であることが分かりました。8月から9月にかけて発生するらしく、時期もぴったり。毛毒はないとのことでひと安心しました。
 しかし、9月18日(日)の運動会に向けて練習が始まっていることや当日の来客のことを考えて教育委員会にすぐに連絡をしてもらい、駆除をお願いしました。すると、課長補佐を先頭に3名の方がすぐにやってきて駆除してくださいました。

 このフットワークのよさが、美郷町の素晴らしいところです。これで明日からも安心して運動会の練習に取り組めます。教育委員会の皆様、本当にありがとうございました。