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校長より

1/6 草餅

本日から2学期後半が始まりました。

体調不良の生徒が2名欠席だったため、全員そろってとはなりませんでしたが、休み中に大きなけがや事故もなく過ごせたことに安心したところです。

さて、今日の全校集会で、私が冬休み中に餅つきで学んだこととチャレンジしたことを話しました。

今日は、1つ目の餅つきで学んだことを書きたいと思います。

自分が小さい頃は、杵と臼でぺったんぺったんともち米をついていた記憶がありますが、中学生くらいからは我が家にも「餅つき機」が導入されました。

それまでは、大きな木の「せいろ」を使ってもち米を蒸していましたが、機械だとスイッチひとつで蒸しからつきまでやってくれます。ありがたい世の中になりました。

今回は、白い餅の他に草餅もついたのですが、その時の話です。

餅に加えるヨモギは自家製の冷凍ヨモギです。

このヨモギは、春先に摘んで緑色が濃くなるまで茹で、冷凍しておいたものです。

これを解凍して入れます。

私がつきあがったところを見計らってヨモギを入れてよいか確認したところ、母から「いったん餅を取り出さないとだめ。」と止められました。

理由を尋ねると、つきたてのもちはまだ高温過ぎるため、綺麗な緑色のヨモギがさらに茹でられた状態になり、茶色っぽくなってしまうというのです。

 また、機械でついているところにヨモギを入れると固まりになり易く、均等に混ざりにくいとのことでした。

いったんもちを「もろぶた」に取り出し、冷ましながら少しずつヨモギを加えながら、丁寧にしゃもじで混ぜ込んだものを再び機械に戻すという作業が必要になります。

プロはまた違うやり方でやるのかもしれませんが、この作業が、程よく餅の温度をさげつつ均等になるように混ぜるためには合理的だなあと感心しました。

恥ずかしながら、これまでは細かくちぎってもらったもちをもむだけだったので、つきたての餅の熱さには考えが及びませんでした。

何事にも経験は大切だと再認識させられました・・・。

それにしても、つきたての草餅にあんこを入れて食べた時のおいしさは格別でした!

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12/24 感謝

本日で2学期前半が終了となりました。

トップページにもありますように、須木地区の皆様をはじめ、多くの方々に須木中学校の学校教育にご協力いただき、生徒達に様々な学びの場を作っていただきました。

本当にありがとうございました。

生徒達も、この1年で大きく成長できたと感じています。

これからも生徒と一緒に一生懸命取り組んでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

 

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12/23 お手本

今日は1年生の調理実習を見学しました。

今日の授業は火傷やケガも無く無事に実習を終えられましたが、そこには、生徒の目線で考えた指導がありました。

始まる前は、リンゴの皮を剥いたり、キャベツを千切りにしたりするときは、見ていてヒヤヒヤする場面があるだろうなと想像していました。

ところが、そんな心配はほとんど必要ありませんでした。

それは、作業の前に、担当の先生が手を切らないように、とても細やかに丁寧な指導をしていたおかげでした。

子どもたちが包丁を危なげなく使いこなしていたのには驚きました。

単なる「気を付けて」だけではなく、「包丁を○○な感じで動かす」とか「包丁の△△な部分を使う」などの具体的な内容を、実際にお手本を見せながら行う、事故防止の観点から生徒の立場に立った分かり易い指導があったからでした。

やってみせ、言って聞かせて、させてみて・・・、というのは大切だなあと改めて思いました。

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12/20 ことば

ビジネス数学教育家の深沢真太郎氏の著書の中に、数学とはコトバの使い方を学ぶ学問だと説明しています。

計算という行為は単なる作業であり、数学という学問において重要なのは計算を正確にすることではなく、その前に数学コトバ(数学の問題を解く際に用いる「しかも」や「ゆえに」などの言葉)を使って問題の構造を把握していく行為だということです。

それは、たとえば、「円周率とは何でしょうか?」と訊たずねられたとき、3.14・・・という数値を答えるのではなく、円周率とは「円の直径の長さと円周の長さの比率のこと」を理解し、説明できることだということです。

数学を学ぶということによって、数学コトバを使ってものごとの構造を把握し、論証し、第三者にわかりやすく説明する行為ができるようになることが大切だと言っています。

 

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12/19 発想

メモ帳より

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東京工業大学名誉教授に森政弘先生という方がいました。

ある時、先生は学生に「揺れる電線になぜ鳥は落ちずにとまっていられるのか」というテーマでレポートを書かせました。

工業系の大学なので、学生達は鳥がいかに落ちないようにしているかを、電線のつかみ方やバランスのとり方などを物理学的な視点で考え、まとめてきました。

そんな中に、先生が気に入ったレポートが1つあったそうです。

「鳥は滑り落ちてもいいと思っている。なぜなら飛べるから」

 

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