SSH トピックス

SSH講演会〈東京大学 四本裕子先生〉7/3(木)

7月3日、MJホールにて東京大学大学院総合文化研究科教授四本裕子氏をお招きし、「なぜ科学者になったのか?」と題したSSH講演が行われました。講師は宮崎県出身で、都城市や宮崎市で幼少期を過ごされ、東京大学文化Ⅲ類へ進学し、現在は科学者として心理学や脳科学の研究を続けながら、多くの学生とともに日々探究を続けています。

講演では、講師自身が受験や進路で悩んだ経験、大学で出会った面白い研究との出会い、そして研究に夢中になっていった過程が率直な語り口で紹介されました。

 

特に印象的だったのは「色とは何か」「聞こえるとはどういうことか」といった私たちの感覚と脳の仕組みに関するお話で、光や音といった物理的刺激が、どのように私たちの“見えた”“聞こえた”という感覚に変わっていくのか、科学的なアプローチを交えて分かりやすく解説してくださいました。

また、個人差や性差にまつわる科学的データを紹介しながら、「人は一人ひとり異なる」という多様性の尊重や、ジェンダーバイアスにとらわれない進路選択の大切さについても語られました。自らの道を選び、探究する楽しさを熱く語る姿に、生徒たちは強く心を動かされた様子でした。

最後の質疑応答では、「語学が苦手でも留学できますか?」「耳鳴りは脳のせい?」「文系理系に分ける意味は?」といった率直な質問に対し、講師は丁寧に、かつユーモアを交えて回答。会場は笑いに包まれつつも、科学の奥深さと身近さを実感できるひとときとなりました。

科学に限らず、「好き」「面白い」と感じる気持ちを大切にし、周囲の価値観にとらわれずに進んでほしいという講師からのメッセージは、生徒一人ひとりの胸にしっかり届いたことでしょう。

 

講演後、学校に戻ってのサイエンスカフェ(座談会)では、生徒ひとりひとりの質問に丁寧にお答えいただき、生徒にとって非常にためになる時間を過ごせました。

 

四本 裕子(よつもと ゆうこ)先生 プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科 教授。本校SSH運営指導委員。
宮崎県生まれ。宮崎県立宮崎西高等学校卒業後、東京大学文科III類に進学。東京大学文学部、東京大学大学院人文社会系研究科を経て米国ブランダイス大学大学院でPh.D.(Psychology)を取得。ボストン大学およびハーバード大学医学部リサーチフェロー,慶應義塾大学特任准教授, 東京大学准教授を経て2022年より現職。専門は認知神経科学,知覚心理学。

理数科1年 サイエンス合宿事前学習①(7/1)

本校では、霧島ジオパークを中心に、九州南部の豊かな自然環境を学ぶ授業を行っています。本日は宮崎県環境保全アドバイザー・霧島ジオパークガイド養成講座アドバイザー奥村健一郎氏に「霧島火山の最南端に位置する火口湖“御池”の自然について考察する」というテーマで講義をいただきました。講義では、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界に位置する宮崎・都城地域の地質や地形について学びました。

私たちの暮らす地域は、長い年月をかけてプレートの移動や火山活動によって形づくられてきました。新燃岳や高千穂峰などの火山、シラス台地、そして霧島連山のカルデラなど、地質的に非常に特徴ある地域です。

講義では、過去の大規模噴火や地層の成り立ちに触れながら、地震・火山と人の暮らしの関わりについて理解を深めました。自然の営みを知ることは、地域の魅力を再発見し、災害への備えを考えるきっかけにもなります。

後半は私たちが暮らす九州は、地球という丸い惑星の「どこに位置するか」によって、気候や自然環境が決まっていることや、このような環境が、豊かな動植物を育み、私たちの生活を支えていること、さらに、火山活動も私たちの環境に深く関わっており、霧島連山などでの噴火は、時に自然を一変させる力を持ち、植物や動物の生態系にも影響を与えるが、その一方で、火山活動によってできた森や土壌が、新たな命を育む場にもなっていることを学びました。生徒たちには、地球の成り立ちや自然の仕組みを学び、未来を考えるきっかけにしてほしいと思います。

 

SSH講演会 開催のお知らせ

7月3日(木)14:40~15:40、都城市総合文化ホール(MJホール)大ホールにて、第4回SSH講演会を開催します。今回の講師は東京大学大学院総合文化研究科 教授、本校SSH運営指導委員でもある四本裕子先生です。演題は「なぜ科学者になったのか?〜宮崎県出身の研究者からみた科学とキャリア構築」となっています。

保護者、学校関係者の方は来場・聴講可能です。是非会場に足をお運びください。

SSH通信 第11号 発行

SSH通信第11号を発行しました。

今回の内容は、

①理数科1年 霧島ジオパークフィールドワーク

②普通科2年 理数探究(郷土探究)市長講演会

の2点です。

併せて7/3(木)SSH講演会と、7/24(木)実験教室の案内も載せています。

※詳しくはHPでご確認ください。

今後ともよろしくお願いいたします。

ダウンロードはこちら 11_都城泉ヶ丘SSH通信070610 .pdf

普通科2年「郷土探究」分野別講演会開催 (6/4)

普通科2年生対象「理数探究(通称:郷土探究)」にて、市役所各部署担当者をお招きし、「分野別講演会」を開催しました。

今年度は8分野に分かれて探究を行います。関係する都城市役所各担当部署のから2年間、生徒のサポートをしていただく担当者に来校いただき、それぞれの分野の抱える課題や、現行の取組等、ご説明いただきました。

生徒のために丁寧な資料を事前にお送りいただき、生徒も予習をした状態でお話を伺ったことで、事後の質疑応答も有意義なものになりました。生徒目線の「疑問」が、実はこれまでも取り組まれている事実であることや、実際成果が見えつつある取組であることを知ったりと、探究活動のスタートに当たり、大切な「事実・現状」を知ることができました。

今後は「思いつき」だけではない、「根拠に基づいた」アイディアを検討するために、実地調査やデータ収集を行っていきます。そのきっかけとなる大切な1日でした。

自分事として市政に関わる一員として、最終的には都城市に採用していただける提案ができると良いですね。

本日の講演内容を踏まえ、これから探究活動を進めていきたいと思います。ご参加いただいた都城市役所の皆様、ご協力ありがとうございました。

次回10月1日の「中間発表①」で、探究の途中経過を報告させていただきます。