令和7年度 宮崎県立延岡高等学校 校長 村社 貞利 皆様こんにちは。延岡高校 校長の村社です。延岡高等学校は、長い歴史と数多くの実績を誇る県北の伝統校です。そのような学校の校長を務めるにあたり、私は大きな誇りと責任を感じながら、延岡高校のさらなる発展に向けて全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 昨年度を振り返りますと、学習活動はもちろん、行事や部活動など、さまざまな場面で生徒たちのポテンシャルの高さに大いに感銘を受けました。生徒同士が互いを尊重し、認め合い、全力で取り組む姿勢が切磋琢磨を生み出し、それぞれの成長へとつながっています。ここには、理想的な学びの環境があると実感しています。そして地域の皆様から「ノベタカ」の愛称で親しまれている本校が、今後も「入学したい」と選ばれる学校であり続けられるよう、教職員一同努めてまいります。 さて、今年度は新たな魅力として、普通科・MS科共通で2つの大きな変化があります。一つは、スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)第Ⅱ期の採択、もう一つは、生徒に時間を還元するカリキュラムへの見直しです。 まずSSHについてですが、これまで培ってきた探究活動に加え、英語での表現力をさらに伸ばすための新たなプログラムを導入しました。1年次では、全員が「プレゼンテーション英語Ⅰ」を履修し、英語での発表力や海外留学への興味を育みます。また、探究活動をサポートするコーチ陣や教員の体制も一層充実させてまいります。これにより、皆さんの知的好奇心と探究心にしっかりと応えられる環境が整うと確信しています。 次に、カリキュラムの見直しについてですが、これまで年間35単位で1日7時間授業が基本でしたが、今年度の入学生からは、1年次は1単位減らし34単位、2・3年次は2単位減らし33単位とし、その分の時間を「A-time(エージェンシー・タイム)」として確保します。A-time(通称:エー・タイム)とは、「自ら目標を設定し、振り返り、主体的に行動する力=エージェンシー」を育むための時間です。例えば、水曜日は6限もしくは5限で授業を終え、自分の課題に取り組んだり、企業・団体を訪問して探究活動に関するアドバイスを受けたりと、生徒の自主的な活動を支援する時間として活用します。 MS科においては、設置の理念を実現するため、延岡共立病院での研修や九州医療科学大学での実験体験など、医療・科学分野に特化した独自の学びをさらに充実させています。また、一方では、少人数であることを活かし、生徒一人ひとりの進路希望に寄り添った丁寧な進路指導も行っています。 このように、延岡高校はこれまでの伝統を大切にしつつ、時代の変化に応じて進化を続けています。中学生の皆さん、そして保護者の皆様、本校での学びに少しでも魅力を感じていただけたなら幸いです。まずはオープンスクールでお会いできることを楽しみにしております。
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