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SSH評価指標(ルーブリック)
延岡高校SSH特例科目では、通常のペーパーテストでは見えにくい、実生活や実社会において問題解決ができるような資質・能力を評価するためにパフォーマンス評価を取り入れています。パフォーマンス評価は、課題研究などのポスターや論文およびプレゼンテーションといったパフォーマンス課題をとおして、生徒のパフォーマンス能力を評価します。
ルーブリックとは、パフォーマンス課題を1つ以上の観点から評価する基準です。延岡高校SSH評価指標(ルーブリック)は、次の3段階で策定しています。
(!)求められている評価基準を明確にする。
(2)評価基準を証明する徴候を決定する。
(3)学習活動と指導を計画する。
生徒は、ルーブリックに基づいて自己評価することにより、自らの学びを振り返ります。さらに、教員から評価に関するフィードバックを受けることによって、次の学びへ向かうことでできるようになります。
SDGsフィールドワーク
達成度 | 評価基準 | 徴候 |
レベルS | 記録を先行研究や専門用語を用いて合理的に解釈している。 |
・記録の提示と解釈が極めて正確に行われている。 ・グラフや図が考察につながるよう描かれている。 |
レベルA | 記録を高校生が持っている知識で合理的に解釈できる。 |
・記録が一定の合理的考察に結びついている。 ・概念図・グラフを用いて,内容を論理的に伝える。 |
レベルB | 記録に加え,まとめている。 |
・データの整理にとどまり,今後の展望が見えていない。 ・不要な情報と必要な情報の区別が付いていない。 |
レベルC | 記録にとどまり,収集の段階に到っていない。記録の活用に至っていない。 |
・合理的なまとめができていない。 ・自分の考察と他者の考察の区別が付いていない。 |
令和3年度 S 2%、A 41%、B 49%、C 8%
MS科SDGsフィールドワークポスターセッション
レベルA | レベルB | レベルC | |
ポスター (レイアウト) |
文字の大きさ、書式、配色、図表やグラフ、写真の配置が効果的で、人目を引く工夫がされている。必要な項目立てがされており、研究の流れや重要なポイントが明確である。 | 文字の大きさ、書式、配色が適切で、必要な図表やグラフ、写真が使用されている。必要最低限の項目がそろっており、研究の流れ、全体像が示されている。 | 文字の大きさ、書式、配色への配慮が不十分で、図表やグラフ、写真の使用が効果的でない。項目立て、分量が不十分で、研究の全体像が分かりにくい。 |
ポスター (研究目的・方法) |
研究の背景とともに目的が明確に示されており、仮説を検証するための適切な実験を設定し、その方法や手順が体的で分かりやすく示されている。 | 研究の目的が明確に示されており、仮説を検証するために必要な実験を設定し、その方法や手順が順序立てて示されている。 | 研究の目的に不明確な部分があり、適切な実験の設定ができていない。研究方法や手順がポスターを見ただけではやや分かりにくい。 |
ポスター (研究結果・考察) |
検証に必要なデータが分かりやすく示されており、単位や有効数字等も適切である。得られた結果を基に目的に沿った考察ができており、科学的な観点まで踏み込んでいる。 | 実験結果をまとめたデータが示されており、単位や有効数字等も適切である。得られた結果を基に考察ができており、矛盾なく、論理的にまとめられている。 | 実験結果をまとめたデータが十分に示されておらず、形式に不適切な部分がみられる。得られた結果についての意見をまとめているが、考察が不十分である。 |
発表 (説明の構成) |
論理的に構成されており、適切な時間配分で効果的に発表している。聴衆の理解を助ける工夫が効果的で、説得力のある分かりやすい説明である。 | 論理的に構成されており、必要最低限の説明を適切な時間配分で行っている。伝えようという意思が感じられ、聴衆の興味を引く工夫がみられる。 | 論理的な飛躍がややみられ、説明量、時間配分が適切ではない。研究の概要は伝わるものの、やや創意工夫に欠けている。 |
発表 (態度・表現) |
堂々とした態度で聴衆の方を見ながら、明瞭で大きな声、適度なスピードで話している。適切な間、めりはりがあり、自分の言葉で分かりやすく表現できている。 | 聴衆の方を見ながら、声量、スピードともに問題なく話している。適切な間、めりはりがあり、自分の言葉で分かりやすく表現しようと努力している。 | 聴衆の方を見てはいるが、時折発表原稿に目がいく。声量、スピード、言葉遣いや表現方法をもう少し改善したい。 |
発表 (質疑応答) |
聴衆からの質問内容を把握し、説得力のある適切な回答ができる。 | 聴衆からの質問内容を把握し、おおむね適切な回答ができる。 | 聴衆からの質問に対して回答はしているが、やや曖昧なところがある。 |
1年次プレ課題研究
達成度 | 評価基準 | 徴候 |
レベル S |
問いが設定できている。 仮説が立てられている。 研究計画が具体的。 |
実験方法や調査方法に具体性があり,必要な実験道具・装置・材料・資料等が明確になっている。 |
レベル A |
問いが設定できている。 仮説が立てられている。 研究計画が曖昧。 |
問いが具体的であり,仮説が立てられている。しかし,実験方法や調査方法に具体性が無い。 |
レベル B |
問いが設定できている。 仮説がない。 |
自分の興味や関心に基づいた抽象的な問は立てられているが,具体的にどういう結果が得られたら,その問いに答えたことになるかが不明瞭。 |
レベル C |
問いを出せない。 | 分野やある対象に興味はあるが,疑問や課題を持てていない。 |
令和3年度 S 0%、A 70%、B 30%、C 0%
2年次課題研究ポスターセッション用
達成度 | 評価基準 | 徴候 |
レベルS | 情報の取捨選択をし,適切な概念図・グラフを用いて研究内容を論理的に伝え,議論することができる。 | 質問に対して適切に応答できる。グラフや図が考察につながるよう描かれている。 |
レベルA | 情報の取捨選択をし,概念図・グラフを用いて研究内容を論理的に伝えられる。 | 必要な情報をまとめられている。 |
レベルB | 研究に関するいくつかの事実を研究の流れを意識しながら伝えられる。 | 事実と意見の区別はついているが,不要な情報と必要な情報の区別がついていない。 |
レベルC | 研究に関する事実を整理できていない。 | 事実と意見の区別がついていない。 |
令和3年度 普通科 S 17%、A 50%、B 27%、C 6%
MS科 S 46%、A 52%、B 1%、C 0%
3年次課題研究プレゼンテーション論文評価用
アブストラクト | 目的と仮説 | 研究方法 | 分析と結果 | 考察 | まとめ | 体裁 | |
レベルS | 研究の目的・方法・結果が述べられていて、研究の全体像が把握でき、読み手が興味をもつ内容になっている。 | 研究目的や仮説が参考文献を踏まえて述べられており,その意義がよく分かる。 | 研究目的にそった研究方法が述べられており、再現可能な表現がなされている。 | 研究目的や仮説を検証するために十分な資料、グラフ等が作成・配置されており、誤差の扱いなど目的に即した優れた分析が行われている。 |
研究結果を踏まえた考察が述べられており、 今後の研究の展望も示されている。 |
研究の意義を踏まえながら研究目的や仮説に対する結論が述べられており、今後の展望や課題も述べられている。 | 統一された表示と文体で必要な専門的用語が用いられている。また文章構成は論理的である。 |
レベルA | 研究の目的・方法・結果が述べられている。 | 研究目的や仮説が述べられている。 | 研究目的におおむねそった研究方法が述べられている | 資料、データ、図や表、グラフ等がおおむね適切に作成されている。 | 研究結果を踏まえた考察が述べられている。 | 研究目的や仮説に対する結論が述べられている。 | 表示と文体の統一感はあり、文章構成もおおむね論理的である |
レベルB | 研究の目的・方法・結果が述べられていない | 研究目的や仮説が述べられていない。 | 研究目的を達成する研究方法として不適切または十分とは言えない。 | 資料やデータが不足している、または図、表、グラフ等やこれらのキャプションが適切に作成されていない。 | 考察が述べられていないか、考察として不適切である。 | 研究目的や仮説に対する結論が明瞭でなかったり、根拠に欠ける結論になっていたりする。 | 表示と文体に統一感がなかったり、文章構成が論理的でなかったりする。 |
レベルC | それぞれの項目の記載がない、または評価に値する論述量に達していない。 |
参考文献 SSH先進8校による『探究型学力 高大接続研究会』での取組~課題研究で育成したい能力とその評価方法の標準化を目指して~(報告書)