のべたか海外サイエンス研修

 参加生徒が作成した紹介動画

 

 

目的

 

 学術研究分野では、国際誌に投稿する論文は英語であり、国際学会での発表も英語で行われている。そのような現状をふまえ、「のべたか海外サイエンス研修」では「持続可能な開発のための教育(ESD)」の対象となる様々な分野の諸問題を,国内からの視点だけでなく,海外の研究機関や教育機関・企業等での学びを通して,グローバルな視点で解決できる人材を育成する。令和4年度は,渡航費のうち,5万円程度を国からの補助金で賄い,個人負担金額は15万円程度になる予定。

 

内容

 英語を実用レベルで使用している15億人のうち、ネイティブスピーカーは25%に留まり、75%は英語を外国語として学んでいる。そのような現状をふまえ、2年生の希望生徒(人数の上限あり)が、日本と同様に英語を外国語として学ぶ国(タイ王国を予定)を訪問(6泊8日程度)し、下の取り組みを行う。

 タイ王国は経済成長著しい東南アジア諸国の中心に位置し、国別の在留邦人数ではアメリカ、中国、オーストラリアに次ぐ第4位の国である(令和元年10月現在)。また進出日系企業数においては、中国、アメリカ、インドに次ぐ第4位の国である。このように日本との関係が深く研修の成果を将来活用しやすいというメリットと、保護者の研修費用負担のバランスに優れた研修先としてタイ王国を選択した。

    (ア)タイで2番目に設立されたタマサート大学での研修

 

 (イ)科学教育と日本語教育に力を入れている高校(スンクラーブ ウィッタヤライ ランシット中等教育学校สวนกุหลาบวิทยาลัย รังสิต :略称SKR))のでの研修SKRの公式Facebook

 

歓迎セレモニーではんば踊りを披露する生徒

 

タイの高校生と交流する様子

 

 

 

(ウ)アユタヤ歴史公園

   スアングラーブウィッタヤライランシット学校の生徒とともに、アユタヤ遺跡群を訪問する。アユタヤ遺跡は1991年に世界文化遺産に登録されている。古代文明の遺構で建築様式がどのような変遷を辿ってきたのかについて学ぶ。また2011年10月にアユタヤ周辺で起こった水害が、世界的に広がるサプライチェーンへの大きな影響を与えたことを学ぶ。その直後、2011年12月から2013年6月にかけて日本のODAで行われたチャオプラヤ川流域洪水対策プロジェクトが、タイ国民の安全や、日本の国益に大きく貢献したことを学び、科学技術の有用性に気づく。

 画像はタイ王国政府観光庁公式サイトへのリンクにより取得

 

2015年に日本の無償資金協力によりつくられた水門(画像は在タイ日本国大使館公式サイトへのリンクにより取得) 

 

 (エ)ホームステイ(ランシット中等教育学校の生徒宅に3泊)

 

 (オ)また海外研修に参加できなかった生徒にもフィードバックが行えるよう、校内での体験発表会を実施する。

令和2年度はコロナウイルスの影響で、事業内容を修正し九州保健福祉大学で実施。
令和3年度は、タイの交流校がコロナの影響で休校のため、11月以降オンラインで共同研究を実施。

令和2年度 研修内容を英語で発表する生徒。

令和2年度 牛乳を用いた人工透析の実験


令和3年度タイの高校生に自己紹介する延岡高校生









タイの高校と共通のフードスタンプ(寒天培地)を用いて研究


コミュニケーションは共通言語の英語


検出された菌の違いを示すグラフ


九州保健福祉大学 竹澤教授に助言を受ける生徒