2022年2月の記事一覧

第48回卒業式(後期)


 2月27日(日)、春の陽気に包まれ、来賓・保護者・職員・生徒会が見守る中、本校定時制令和3年度後期卒業式が行われました。卒業生代表答辞を勤めた篠澤弥吹さんは、生徒会長として取り組んだ学校行事の思い出に触れたあと、進路について思いの通りにならない時に、支えとなった保護者へ感謝の言葉を述べて、思いを届けました。卒業生は9名。皆さんの今後のご多幸を祈ります。
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SDG's入門講座

 2月22日(火)から、本校夜間部は特編授業期間に入りました。初日、二つの講座が開催されました。そのうちの一つを紹介します。

 株式会社シンクオブアザーズ代表 難波裕扶子様による「SDGs」講座が、在校年次(2・3年次)対象に行われました。狙いは、来年度の探究活動の課題設定や課題解決のために「SDGs」の視点を取り入れて、生徒の探究活動に、グローバルな視点や未来志向的な視点を取り入れて欲しいと計画しました。

 難波様は日向市を拠点に、小中学校をはじめ、様々な団体と関わりながら「SDGs」の普及に尽力されている第一人者です。

 最初に生徒へ伝えていただいたメッセージは、「守りたいものは君たち未来」。

「SDGs」の基本から、地球が抱えている様々な問題、そして、「SDGs」をみんなで考えることがどうして必要なのか、熱い思いとともに講義が進められました。

 後半、生徒が幾つかのグループに分かれてグループワークが行われました。「SDG‘s」が掲げる17のターゲットについて、どの分野を最も重要か考えて、優先順位をつけるという課題でした。生徒は頭をひねりながら、相談をしながら、それぞれのグループで決定していきます。一つとして、同じ優先順がないことがわかりました。

 難波さんの話では、17のターゲットに優先順位はなく、いずれも同じように達成されなくてはならない目標であり、相互に関連があるとのことでした。

 来年の探究を、「自分のため」から、「社会のため」そして「未来のため」にもっと発展させていきたいと考える有意義な機会になりました。

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今年度最後の「総合的な探究の時間」


   2月15日(火)、今年度最後の総探として、一年生に向けて外部講師による講演が行われました。

講師は、北海道教育委員会指導主事西野功泰(にしのよしやす)先生です。写真にあるように、背景は白銀の世界。先生の話では、先日1.6㍍の積雪が観測されたそうです。宮崎では絶対見られない世界に、生徒の中から驚きの声がおこりました。

先生は、以前勤務されていた学校で、「総探を通じて生徒が成長するためにはどうすればよいか」様々な取り組みをされてきたそうです。

今回「地域を学びのフィールドに」という演題で、先生にこれまでの貴重な経験を話していただきました。

初任の頃、進路指導で関わった生徒の「学校で学んだことが社会では通用しなかった」という手痛い一言が、先生に学校と地域をつなげる必要性を感じさせ、異業種交流会に参加するなど具体的な行動につながったそうです。

そのことが、生徒と地域の様々な職種の人々との「協働」につながり、今では積極的に地域の活動を通じて、大人の中で学ぶ生徒が増えたとのことでした。

本校生徒に向けて「過去、現在、未来と考え、何が課題で、何を提案し、自分で行動し、社会に出て欲しい」とメッセージを送っていただきました。

最後に、いつか本校と北海道の高校の交流を実現しましょうとお互い約束して、今回の講座は終了しました。

西野先生におかれましては、約60分の講座大変ありがとうございました。生徒は、最初から最後まで熱心に先生の話に耳を傾けていました。今回の講座を糧に、生徒ひとりひとりの総探が、もっと充実したものになるでしょう。

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