情報発信ブログ

SSH&サイエンス科情報発信ブログ

普通科の探究活動にて

9月27日(月)
普通科の探究活動についてです。

いつもサイエンス科の記事が多いですが
本校は普通科も含めてスーパーサイエンスハイスクールです。

今回は、サイエンス科の取り組みが普通科にも波及した事例を紹介します。


普通科のACT-LI1(1年地域探究)にて。
地域の河川や用水路の水質検査に取り組むチームです。


自分たちで採取してきた水の水質検査を行います。
ここではパックテストを使用しました。

パックテストは、サイエンス科の海洋実習でも使用しており
pHや溶存酸素量などを調べることができます。

試薬の入った容器に採取した水を入れ、しばらく降ると化学反応で色がでます。
それを色比較表でチェックしていきます。


一通り結果が出たようです。
それにしても、学校周辺にも沢山の池や川があるのですね…。

さて、普通科の探究活動ではこの他にも
「フィジカルサイエンス」など独創的な取り組みを
多く行っています。

今後も紹介していきます!


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アースサイエンスで火星を学ぶ

9月27日(月)の2年サイエンス科「Earth Science」の授業です。

前回まで、地球に生命が誕生する条件について学んできました。
そして今回からは、少し視点を変えて…


「Can people live on Mars?」
つまり、「火星に人は住めるのか?」
について考えていきます。

火星は太陽系の惑星で、我々の地球とよく似ています。
創作でも「火星人」はよく出てきますね。


火星の特徴を学んでいきます。

ここまでの単語・熟語学習で今回使う単語は学んでいます。
(毎時間、スタート時に口頭の単語・熟語テストを行っています。)
その知識を駆使して、授業内容を理解していきます。

火星は地球の半分程度の大きさ。
 ↓
と言うことは、重力も小さい。
 ↓
と言うことは、どんな影響が考えられる?


ここでは、大気を留める力が弱く、気圧が低くなることや
惑星のサイズが小さいために核が冷えている事を学びました。


また、火星には太陽系最大の火山があります。
オリンポス火山です。

その大きさは、地球最大の火山ハワイ島の2倍近く!
海抜で地球最大を誇るエベレスト山(火山ではありませんが)よりも大きいです。

火星は地球よりも小さいのに…一体、なぜ!?


授業に参加しながら、一生懸命考える生徒達。

その答えは…また来週です。



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科学部2年生のオンライン発表会

9月26日(日)は宮崎県高等学校総合文化祭の
自然科学部門が行われました。

今回はポスターセッション大会です。
コロナ禍のため、オンラインで開催されました。

2年生は、この大会がデビュー戦になるチームも多いです。


今回は合計20作品が出展されました。
本校からは6作品が参加。


オンラインなので、6組のブースを作り対応しています。
発表用のパソコンと、見学用のタブレットを用意しています。


今回の大会は3時間!
割り当てられた時間いっぱい、発表や見学を行います。
発表では多くの高校生や審査員との質疑応答もありました。


身振り手振りで一生懸命説明する生徒。


見ている人からはこのように見えています。
コロナ禍の中、小さなポスターの文字を見るよりは
こうしてオンラインで画面越しに見た方が快適ですね。


通信環境もこの2年間でかなり良くなりました。
廊下に出てもタブレットで他校のポスターの見学が可能でした。

大会終了後は、Googleフォームに用意された審査ページで
自分が見た作品に採点をしていきました。


☆今回の大会では、下記の3作品が受賞実績を残すことができました!

「宮崎でも部分日食は観測出来たか」
・・・地学部門 最優秀賞&生徒投票賞

「ロケットの風洞実験」
・・・物理部門 優秀賞

「ナメクジの走性」
・・・生徒投票賞


おめでとう!!


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プログラミングソフトMATLAB初体験!

2学期のある日。

科学部1年生も活動が本格化してきました。
それぞれの研究テーマも決まり「プログラミングをしてみたい!」という班が登場。

そこで、希望者を募ってプログラミングソフトMATLABの勉強会を行いました。

休日の午前中をまるごと使って勉強して、画像の二値化処理とラベリングをマスターしました。

初めてのプログラミング。
頭が混乱しているのがよくわかります(笑)

さぁ、基本はわかった!
ここからは自分たちでどんどん学んでいくのです。
がんばれ!!


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コロナ禍とSSH事業

ある日、先生達が熱心に会議を行っていました。

11月に迫った屋久島フィールドワークの開催について。

もちろん開催する予定ですが、コロナ禍の第6波などで
状況が厳しくなる可能性もあります。

フィールドワークはSSH事業なので、国の予算をいただいて運営しています。
確実に開催を決めないと、予算申請できないという問題が…。


日程案をいくつも相談し、どのようなルートで回るのか話し合っています。


万が一延期になった場合、飛行機の場合は予約してしまうとキャンセル料がかかります。

複雑な条件が絡み合う中、こればっかりは先生達だけで決められる問題ではなく
校長や県教育委員会の判断待ちに。

現在、コロナ禍第5波は終息に向かっています。
このまま無事開催できることを祈るばかりです。


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令和3年度のData Science!

サイエンス科1年生のData Sciene(データサイエンス)の授業を紹介します。

ビッグデータの活用をできる科学技術人材の目指しています。
1年生はデータの統計処理を学んでいます。


今年度からGoogle Workspaceを活用!
ClassroomやGoogleドライブを活用して教材配布を行います。


授業は一斉講義ではなく、資料や動画を見ながら各自のペースで学んでいきます。


その上で、与えられた課題に取り組んでいきます。
全てのヒントは資料にある!

先生は生徒達の質問に答えたり、アドバイスをしていきます。


ちょうどこの日は、グラフ作成について。
与えられた資料を「円グラフ」「棒グラフ」「帯グラフ」のいずれかを用いて
グラフ化します。正解はひとつだけ。

できあがったら、先生を読んでチェックしてもらいます。
「お!頑張って作ったね~!でも、そのグラフでいいかな?見やすいかな?」

それぞれのペースで気づきを得ながら、Data Scienceの道を進んでいきます。



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青島フィールドワーク(その3)

9月25日(土)の1年サイエンス科青島フィールドワーク報告の続きです。
このシリーズは今回が最後です。

さて、青島神社の境内から出て、周辺地質の観察に入ります。


鬼の洗濯岩は、砂岩と泥岩が幾重にも積み重なった砂岩泥岩互層が隆起し
波に削られて(波蝕)できあがった特徴的な地形です。

地層の方向ともいえる「走向」がわかりやすいです。
上の写真だと、左右の洗濯岩の線が走向ですね。

そして、その走向をぶったぎるように「断層」があることをご存じでしたか!?


断層は、教科書などではパックリと割れた模式図で描かれますが
実際は「断層群」と呼ばれ、上の写真のように複雑に多くの線が入っています。


また、注意深く観察すれば、砂岩と泥岩を見分けることも可能です。
泥岩は波に削られて、砂岩が残っているため…


洗濯岩のへこみの部分を観察すると、泥岩層が見られます!
(水を付けた指でゴシゴシこすると、指に泥がつきました。)



灯台付近には、砂岩が多めの地層が。
泥岩ほど削られないので、他の洗濯岩よりも幅が大きいです。
(上の写真で生徒が立っているところが砂岩です。)


青島の北側です。
こちらにも見事な断層があります。


どうですかこの断層!
写真奥で「カックン」と走向が折れ曲がっています。
青島の地質は、堆積岩の地層と断層を学ぶのにうってつけの場所ですね。

さらに!
青島には砂岩泥岩だけでなく、火山灰の地層も存在します。

先生からの出題で、探してみることに。


見つけました!
生徒が指さしている地層が火山灰層です。
砂岩層のようにベコベコに浸食されておらず、荒い粒子が入った層です。

これだけ地層がある中で、この一列だけ確かに違います
・・・が、言われないと気づけない!

噴火情報から地層の年代を探る、重要な鍵層となっています。


今回は、フィールドワーク7つ道具を各班に配布していました。
ルーペや双眼鏡、カメラや温湿度計はもちろんのこと
「クリノメーター」を使う練習を行いました。

これは地層の走向と傾きを調べる道具です。
初めて使いますが、皆うまく測定できていました。


と言うわけで、短い時間でしたが密度の高い研修を行うことが出来ました!

今回の研修はまだ始まったばかり!
今後も宮崎県内をフィールドワークでしっかり学び、地質と植生を究めていきましょう!


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青島フィールドワーク(その2)

9月25日(土)の青島フィールドワーク報告の続きです。

さて、いよいよ青島神社にやってきました。


神社入り口にあったのは、アコウです。
地面ではなく空気中から水分を取る根っこ「気根」を伸ばし
他の樹木に巻き付ける通称「絞め殺しの木」


とはいえ、この入り口の樹木はアコウだけで形成されいるそうです。
熱心に質問をする生徒。


このアコウには小さな実がなっています。
それがイチジクそっくり。
と、思ったらアコウはクワ科イチジク属なのですね。
そこら中に落ちています。

アコウの花粉を運んでくれるのはアコウコバチという虫だけだそうな。
ええっ!マジすか。一種類だけなのですか…。
植物の世界は不思議ですね。


さらに青島神社の奥に進んでいきます。
境内の亜熱帯植物を見に行きます。


まず目を惹くのは、この倒木!
ビロウの倒木に、アコウが巻き付き、その上にフウトウカズラが茂っています。
南方系植物よくばりセットみたいですね(?)。

多くの木が密集して、地面に光が届かないような場所では
蔓植物が日の光を求めて覆い茂るのだとか。


クワズイモです。
その名の通り、食ってはいけない芋です。
間違って食べると中毒症状がでるとのこと。
(実際にナガイモと間違って食べる事故がよく起きるそう。)

葉の形も特徴的で、観葉植物として人気だとか。
ト〇ロが傘にしている葉っぱみたいで、個人的に私のお気に入りです。


この亜熱帯植物エリアでは、気温や湿度を計測しています。
また、気づいたことや、聞いたことをしっかりメモしていますね。
色んなデータを取ることを、徐々に学んでいます。

…と言うわけで、今回はここまで!

次回に続きます!



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青島フィールドワーク(その1)

9月25日(土)

ここは宮崎県青島
宮崎が誇る有名な観光スポットです。

青島は地質的にも植生的にも大変面白い場所です。
ここでサイエンス科1年生がフィールドワークを行いました!


青島の海岸に集合。
今回も、宮崎県総合博物館より福松先生と濱田先生にお越しいただきました!


まだ青島に上陸していませんが、
早くも海岸の砂地に生えるハマゴウで学びが始まりました。

このハマゴウ、その実はとても良い香りがします。
線香の材料や頭痛薬の薬として枕に入れていたそうな。


フィールドワークの基本は五感で感じること
とにかく触ってみる、匂ってみる。
このことを学び、青島を目指します。


青島。
様々な植物が群落を形成しており、非常に特徴的です。
この場所からでも、ビロウ、ダンチクなどを確認。


さぁ、いよいよ弥生橋を渡り、青島へ上陸だ!
ところで、この弥生橋の北と南で海岸の様子が大きく違います。
南側は貝殻が多い白っぽい海岸。北側は貝殻はほとんどありません。


青島上陸!
ここはほとんどが砂岩泥岩互層からなり、有名な「鬼の洗濯岩」となっています。
長い年月をかけて幾重にも積み重なった砂岩と泥岩。
やがて隆起した地形からやわらかい泥岩が波に削られて、洗濯板状の岩を形成しました。

また、砂岩層では根元を削られた「キノコ岩」が目立ちます。



と、地質に注目していたら、植生にも注目。
オオハマグルマです。葉に硬い毛があり、ざらつく植物です。


では、鳥居をくぐって青島神社に向かいましょう!

…という感じで今回はここまで!
次回に続きます。



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フィールドワークの事前学習!

9月18日(土)は1年生サイエンス科のフィールドワーク事前研修でした。

このフィールドワークでは、現地での情報収集などを通して
科学者に必要な「課題をみつける力」そして「課題を解決する力」
実践的に身につけます。

前回のフィールドワークは7月に海洋実習を行いました。


さて、今回は宮崎県総合博物館より2名の先生をお招きして、
地質と植生について学びます。

こちらは植生担当の福松先生。

そもそも植生とは「ある場所に生育する植物の集まり」のこと。
その植生は気候、土地、生物に影響を受けて変化するので
植生を見ればその場所の多くのことを読み取ることができます。


こちらは地質担当の濱田先生。

宮崎平野の地質と地形から始まり
来週に行う宮崎県青島のフィールドワークに向けて、青島の地形を学びます。

ポイントはやはり堆積岩!
「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」
・・・いわゆる「鬼の洗濯岩」についてその出来方や構造を学びました。



熱心にメモをとる生徒達。
このメモが今後も効いてきます!

宮崎の植生と地質をしっかり学んだ後は、
鹿児島県・屋久島でのフィールドワークを行います。

宮崎県の特徴をしっかり理解しておくことが、後の学びに役立つのです。


しっかりと議論をしながら学ぶ生徒達。
サイエンス科では、普段の授業から積極的に話し合い活動をしています。


質疑応答では、多くの生徒から熱心な質問が飛び出しました。

その質問の多くが、今回の核心を捉えており…
つまり、来週のフィールドワークに直結するものばかり!
答えは来週をお楽しみに!という感じ。

いよいよ2学期のフィールドワークが本格的に始まりました。
さて、今後はどんな学びが待っているのでしょう!


※なお、この様子が9月24日(金)の宮崎日日新聞に掲載されました。
ご取材いただき、ありがとうございました!

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