2015年6月の記事一覧
精神一到
昨日の練習は、大事な決戦2日前でしたが、1年生でレギュラーの⑧が頭痛で練習を休んでしまい、11人全員がそろうことはできませんでした。⑧はとても頑張り屋さんで、一昨日の練習にも一生懸命取り組んでいたのですが、昨日は朝から頭痛がひどく、はじめは欠席との連絡がありました。しかし⑧は体調が少し良くなった午後から気力を振り絞って学校に登校しました。もちろん体調は万全とはほど遠く、今日の練習は休みたいとのことだったので、私は「とにかくキャプテンに話をしに行きなさい。でも、キャプテンは大事な大会前だから見学でもいいから11人全員そろいたいと思っているはずだよ。」と伝えました。
その後、少し期待をして体育館に行きましたが、残念ながらというかやはり⑧はいませんでした。キャプテンに話を聞いてみると、「今日はゆっくり休んで明日頑張ろう。」と伝えたとのことでした。そこで私は先ほど私が⑧に何を話したかを伝えました。キャプテンとして11人全員で心を繋げて大会に臨みたいと思っていれば、「見学でもいいから一緒に頑張ろうよ!」と気持ちのこもった言葉を伝えることができたはずです。そしてそのような気持ちのこもった言葉をキャプテンから聞けば、⑧もきっと無理をしてでも体育館に残ってみんなと一緒の時間を過ごすことができたはずです。もしそうすることができていれば、キャプテンの、いやチーム全員の人間力の大きな成長を感じることができたのですが、私のこれまでの指導力不足を痛感させられた出来事となりました。
日付が変わって今日は、7時に体育館にいくと、すでにコート設営は終わっており、11人全員で練習を盛り上げようという雰囲気ができていました。その後も7時半までしっかりとアップをし、それから8時まではレシーブで足を動かし、8時~8時15分までの間は明日の設定時間に合わせてスパイクとサーブを練習しました。そして今開会式の時間を意識してオールコートに張り替えているところです。
明日も今日のような雰囲気で臨めればきっと良いバレーができるのではないかと思います。結果は自分たちの力だけではどうすることもできませんが、11人全員の強い“気”持ちがあれば、きっとその先に道は続くはずです。今年の書き初めで、キャプテンは「精神一到」という言葉を書きました。この「精神一到」とは「精神一到何事か成らざらん」から来ており、「やると心に誓って物事に当たれば、どんなことでも出来ないことはない。精神力があれば、道は開けてくる。」という意味です。私の座右の銘は、「Where there's a will, there's a way.(意思あるところに道あり)」という言葉で、まさにこの「精神一到」なのです。自分たちの力で強い“気”をもって新たな道を開いてほしいと思います。