部活動

2016年5月の記事一覧

伝統

 先週末は熊本県山鹿市で行われる第18回中原旗中学生招待バレーボール大会に参加する予定でしたが、もろもろの事情から辞退することになりましたので、後援会にお願いして、榎原で泊まり込みの合宿を行いました。

 土曜日は、一日練習ということで、主にサーブとサーブキャッチの練習を中心にみっちりやることができました。その後はみんなで温泉に行き、夜は1年生の歓迎会と中体連の壮行会を兼ねてバーベキューをしていただきました。そして勉強を終わらせたのちに、ゲーム大会で大盛り上がりと、チームの絆を深める上でとても思い出に残る一日になったのではないでしょうか。

 日曜日は、中体連の会場でもある串間市総合体育館で練習をしました。榎原中
OBをはじめとした選手たちに集まってもらい、本番さながらの試合をすることができました。試合は3試合、全7セット行い、12敗(34敗)でした。その7セット中6セットが2点差の24敗という結果で、課題としている最後の2点を取りきる執念がまだまだ足りないということと、ゲーム中のなんでもないミスが勝敗を分けるということを再確認することができました。
 とはいうものの、高いブロックや粘り強いレシーブ、するどいスパイクや強烈なサーブの中、すべての試合を一日通して作ることができたことは大きな自信と経験になったのではないでしょうか。

 この
2日間の経験は、チームの絆や榎原の絆を再確認することができ、目標である全国大会に向けてとても大きなものとなったはずです。支えてくれる人や応援してくれる人が多ければ多いほど、負けられない気持ちが強くなります。これだけ自分たちのためにいろいろとしてくれる後援会や、忙しい仕事の合間をぬい、自分の時間を削ってまで練習に付き合ってくれるOBなど、自分の周りの人たちがどれだけ自分たちのために尽くしてくれているかということに心の底から感謝をしなければなりません。あとは、それぞれがどれだけその感謝の気持ちを
身体で、気持ちで、行動で表現できるかです。

 地区大会まであと
11日。この2日間のために準備をして下さった後援会、そして後輩たちのために集まってくれたOBの皆様、本当にありがとうございました。榎原中の伝統を引き継いで、自分たちや後援会だけではなく、地域や他の観客をも巻き込む全員バレーを披露することができるように、魂を込めて日々の生活に取り組み、すべての質を高め、悔いの無い日々を送ってほしいと思います。

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執念

 中体連地区大会を3週間後に控えた先週末は、2日間とも練習試合でした。先の霧島盆地大会決勝で敗れた後、どのような気持ちで練習に取り組むかが問われる1週間でしたが、いつもとさほど変わらない取り組みで、心のもちかたについて何回も指導をする中で迎えた週末でした。


 土曜日は高城青少年勤労者ホームを会場に、帖佐中、高原中、佐土原中、本郷中を迎えての練習試合でした。結果は帖佐中に
3勝、高原中に2勝、本郷中に2勝、佐土原中に12敗の82敗でした。
 ここ最近は午前中に集中力が続いていますが、午後に少し崩れる傾向があります。この日も午前中は4戦全勝ではありましたが、午後には佐土原中に2敗したのをはじめ、あまり内容がよくないまま一日が終わりました。やはり課題は連続失点で、タイムを取った後のプレーでは点を取れるのですが、自分たちではまったく積極的に動くことができません。苦しい時の力こそが本当の力です。考えることをやめ、とにかく一生懸命やっていればなんとかなるという甘い考えを捨て、ギリギリまで自分たちでその状況を打破する正解を見つけ出さなければなりません。

 良かった点としては、これまでほとんど試合を作ることさえさせてもらえなかった佐土原中に、ゼビオカップ以来の勝利をしたことと、3セットあった2点差の接戦を落とさなかったということです。また、攻撃面では、コンビの使い方が分かってきたこと、守備面では、修正したレシーブフォーメーションの動きができるようになってきた点です。


 日曜日は鹿児島県の有明体育館に呼んでいただき、宇都中、第一鹿屋中、鹿屋東中、吉野中、末吉中、高原中との練習試合でした。この日はあえて朝からプレッシャーをかけ、そのプレッシャーの中でどこまでやれるかを試したところ、
2セット目の第一鹿屋中戦で、15-10のリードを守り切れず、3連続→3連続→5連続からの最後は3連続失点で逆転負けを喫しました。連続失点を1セットに4回も繰り返すようなチームの雰囲気の中、3年生がチームをコントロールしようとする動きはまったく見えず、ひたすら個人プレーにはしっていたので、終了後そのことについて追い込みました。
 結果、プレッシャーに負けたのか気合いが空回りしたのか、次の高原中戦では
7連続失点からのスタートとなりました。そして、3週間前にして、まさかのキャプテンとエースを外しての試合となりました。その試合は結局敗れましたが、その他のメンバーでなんとか接戦に持ち込むなど、むしろ2人がいなくなってからのほうがチームの雰囲気がとても良くなりました。
 結局その後はセットを落とすことはなく、この日は
102敗という結果でしたが、まだまだ課題が残る2日間となりました。特に、JA杯で敗れて以降、最後の2点をもぎ取る執念を課題に練習を続けていますが、この日も最後の2点を取り切れずに連続失点をするゲームが3セットあるなど、自分たちに必要な力がなんなのかを理解できていない部分が多々ありました。


 先週
1週間で痛感したことは、やはり3年生の気持ちの物足りなさです。3人とも一生懸命取り組んでいるのですが、石にかじりついてでも勝つという執念をコート内外で感じません。つまり、戦う準備ができていないのです。普通どんなチームでも、引退間近のこの時期になれば、おのずと練習に気持ちが入り、危機感や緊張感、緊迫感が出た練習や表情になるはずですが、今のチームにはそういう部分を感じることはあまりありません。まるで決戦がはるか遠くにあるような感じです。
 しかし、他の学校と違い、榎原中は地区大会で優勝しなければ、九州大会出場や各種大会の好成績などがすべて水の泡になってしまいます。そういう状況を理解して取り組むことで最後の
2点をもぎとる執念が身に付くのではないでしょうか。


 これから
3週間はコンディションを整えつつ、来る決戦に向けて、心技体の準備をしっかりと行うことに集中していきます。その1つとして、今週は榎原中OBにたくさん来ていただいての泊まり込みの合宿を行います。周りの人たちに支えられて、自分たちの好きなバレーボールをすることができているということを忘れず、すべては学び、すべては準備、すべてに感謝を心に刻んで、一日一日大切に過ごしてほしいと思います。

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第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会②

 霧島盆地優勝大会2日目は、会場が変わり、高城総合体育館で行われました。榎原中の準決勝の相手は第1シードの都城地区1位姫城中で、その後の決勝戦も含めて、目標達成のためには絶対に負けられない試合でした。結果は以下の通りです。


 準決勝
 榎原中 2(16-25,25-17,25-20)1 姫城中
 
 決勝(準優勝)
 榎原中 1(23-25,28-26,21-25)2 福島中


 というわけで、県チャンピオンの壁は高く、またしても福島中に敗れ、最低目標すら達成できないという結果となりました。

 会場が変わり、準備も万全にできなかった中での姫城中戦は、またしても環境に適応できない、相手に合わせる榎原中の悪い癖がでました。土曜日の東方中戦や津曲杯の妻ヶ丘中戦や三股中戦と同じように、サーブは入らない、キャッチは入らない状況になりました。もう何度もこのような経験をしているのだから、もっと自分たちで考えてしっかりとした準備をしなければなりません。
 結局第1セットはこちらのミスで13点も相手に与えて敗れましたが、2セット目は再度集中し直し、ミスも4本とほぼ完璧な内容でした。そのまま第3セット序盤も15-6と相手を引き離したのですが、そこからミスが10本も出てしまい、終わってみれば辛勝と相変わらずなゲーム展開となりました。

 そして迎えた決勝戦。中体連地区大会のリハーサルとして、なんとしてでも勝っておきたい1戦です。しかし、先ほどの準決勝の終盤があまりにもひどかったため、危惧していたとおり、ずっと相手を追いかける展開となりました。福島中はレシーブが良く、スーパーエースが2枚いるチームなので、ラリーになるとすべてしのがれて切り替えされてしまいます。そこでカギとなるのは、サーブで攻められるか、レセプションで攻められるかということです。そのためには、自分たちがサーブで攻め、相手のサーブを少しでも押さえるために、常に先行して試合を進めることが重要となります。しかし、この日も相変わらず出だしで失敗し、常に追いかける展開、つまり相手のペースで試合が進んでいきました。
 あと一歩というところまではいくのですが、そこからギアを1段2段と上げることができる相手に対し、榎原中はあげるギアがなく、時には逆にギアを下げてしまって敗れてしまいます。この勝負所のギアは、3年生が入れなければなりません。常に追いかける展開では、勝負所で個人プレーでの連続失点を繰り返してしまいます。最後も、心と体の消耗が激しく、そこまでなんとか食らいついてきたにもかかわらず、あっさり5連続くらいサーブでやられて終わりました。その間3年生は満足にボールに触ること無く終わってしまいました。
 
 今大会の前日、私の尊敬する指導者の一人である、U先生の書いたブログの文章を選手たちには渡しました。その中で私が気づいてほしかったことは
力が上のチームに勝とうと思うならば、まずは、プレーに“魂”が宿らないと無理です。“魂”あるプレーが相手を動揺させ、ミスを誘うのです。」、「“失敗(負けて)して何かを学ぶ”ためには、その結果に至るまでの過程が大事である」という部分です。
 今回決勝で敗れた後に涙を流す選手は無く、やっぱり勝てなかったなぁという程度の表情にしか見えませんでした。負けたという結果自体は仕方が無いのですが、この程度の感情しか出てこない準備しかできていなかったということを私自身大きく反省しました。
 
 もうこの時期は、どんな負け方をするかを考えながら練習しなければなりません。練習の一本一本で、このプレーで終わっても悔いがないように、氣や魂を込めて取り組まなければなりません。逃げたりごまかしたり、気づかないふりをしたり、手を抜いたりするようでは絶対にチャンスはつかめません。

 リハーサルはとても残念な結果に終わりましたが、リハーサルはリハーサルです。終わりよければ全てよしといいますが、すべての経験は地区大会に生かすことで意味をなします。個人としてもチームとしても、だれにも負けない強い信念と覚悟、断固たる決意(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jov5r6560-133#_133)をもって日々過ごしてほしいと思います。

28-05-14-第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(5-14・15).pdf
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第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会①

 14・15日は、都城市で行われた第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会に参加させていただきました。この大会は宮崎県から都城地区・西諸県地区・南那珂地区、鹿児島県から曽於地区・肝属地区のチームが参加するとても伝統ある大会です。今大会の目標は、1ヶ月後にせまった地区大会のリハーサルとして、最低目標が優勝、目標が全試合ストレートで優勝、最高目標が全試合20点以下に抑えて圧倒的に優勝でした。初日の結果は以下の通りです。


 予選
 榎原中 2(25-11,25-13)0 東方中
 
 決勝トーナメント1回戦
 榎原中 2(25-11,25-21)0 永久津中
 
 準々決勝
 榎原中 2(25-16,25-15)0 高原中

 
 初戦の東方中戦では、朝からコンディションが上がってこず、試合には勝てたものの、失点のほとんどが自分たちのミスということで、まったく準備ができていませんでした。この準備の中でも、特に精神面(心)の準備ができていなく、その結果技術(技)の準備もうまくできていない状況でした。初めて試合をする会場で、サーブの基準やレシーブの視界など、確認することがたくさんある中で、集中して練習をすることができずいつも通りに練習をしてしまい、氣を入れて考えながら入念に短い練習時間を使うことができなかったことが原因です。しっかりと一本一本考えながら、本気で意見を言い合い、信念をもってプレーをしなければ、いつも通りのプレーをすることはできません。

 2試合目となった永久津中戦には、先ほどの反省からしっかりと準備をして試合に臨みました。第1セットはその甲斐あっていい感じだったのですが、第2セットはミスが11本もあり、またしても集中力が続かない、相手に合わせたゲームをしてしまいました。

 結果的にはこのことが戒めとなって、次の高原中戦では終始自分たちのペースで試合をすることができました。高原中とはいつも一緒に練習をさせていただいているので、相手の怖さ・強さ・良さをよく知っている分、集中力を切らさずに相手が波に乗る前に一気に押し切ることができたのが勝因だと思います。力の差はない両チームですが、高原中が本調子ではない部分と、中体連地区予選で福島中に勝たなければならないという状況に追い込まれている榎原中のほうが、この日は少しだけ相手を上回ることができたのではないでしょうか。このように自分たちで自分たちの集中力を高め、それを持続させることができれば、相手がどこであろうと勝負ができることを感じることができた試合だったと思います。

 このように、良い部分と悪い部分が両方出た一日となりました。同じ失敗をいつまでも繰り返していてはいけません。その失敗に気付き、できる限りその失敗を自分たちで考えて直すよう努力しなければなりません。また、良かった部分もしっかりと振り返ることも同じくらい大切です。
 自分たちの理想のチームになるために、3年生を中心に一致団結して協力していきましょう。
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原点

 ゴールデンウィークの締めくくりは、久しぶり(初めて?)の2日間練習でした。本来は予定が入るはずだったのですが、いろいろと状況が変わり、図らずも榎原でみっちり練習という2日間になりました。中体連に向けて、もう一度原点に帰り、この1年間の総決算をしたいと考えていたところだったので、とても貴重な時間となりました。


 土曜日は、普段やっている基礎・基本の練習メニューをもう一度じっくりと見直しました。基本的な流れは、アップ→トレーニング→パス→サーブキャッチ→ディグ→ブロック→スパイク→フォーメーション→ゲームという感じなのですが、土曜日は細かい注意点や確認をしていった結果、4時間半でサーブキャッチの途中までしか行きませんでした。練習の8~9割は基本練習なので、この部分がおろそかになっていたら絶対にボールは繋がりません。妥協することなく、もう一度基本を追及する気持ちを高めてほしいと思います。


 日曜日は、さらに原点に戻るべく、榎原小学校の体育館で練習を行いました。さらに、
OBも集まってくれたので、昨日の残りのサーブキャッチまで確認した後、練習試合を行いました。基本を意識しながらのプレーの中で、いつもよりプレーの安定感が増し、5セットとも自分たちの流れで試合をすることができました。また、練習後にも後援会から昼食の差し入れがあり、周囲の方々のありがたさを感じた一日となりました。

他にも、この日は榎原地区体育館で女子の県南地区大会が行われており、そこで3年ぶりに復活した榎原中女子バレー部が練習試合を含めて初のセットを取ることができました。これは男子バレー部が県で優勝することと同じくらいすばらしいことです。レベルの差に関係なく、この日の女子バレー部は十分に練習の成果を出すことができていました。私も女子バレー部が一生懸命プレーしている姿を見て、あらためて初心に戻ることができました。

 すべての物事には始まりがあり、その初心を忘れずに続けることはなかなか難しいことです。今年のテーマは、“すべては学び、すべては準備、すべてに感謝”(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=joc1ofl2z-133#_133)です。女子バレー部の姿、榎原小の体育館、卒業した先輩方など、この2日間のことを思い出しながら、もう一度原点に帰り、初心に帰り、謙虚に自分を見つめ、目標や目的を再確認し、周囲に感謝をして目標に向かって努力し続けてほしいと思います。

 あと一ヶ月をかけて選手がすべてを出し切れるような完璧な準備をし、選手たちがそのことを練習で意識をして一歩でも1mmでも目指すバレーの近づけるように力を合わせていきましょう。
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苦渋

 ゴールデンウィークの中盤戦は、高原中・日向学院中での練習試合に参加させていただきました。予定では福岡県で行われる第4回九州わかば旗中学生バレーボール大会に出場させていただくはずだったのですが、先日発生した熊本地震の影響を総合的に判断した結果、今回は苦渋の決断で見送ることにしました。この大会は夏の九州大会の前哨戦と言われるほど、九州各県の強豪が集まるレベルの高い大会です。この大会に参加させていただくこと自体が大変名誉なことなのですが、今回は辞退することとなり、準備をして下さった福岡県の先生方をはじめ、関係の方々に大変申し訳ない気持ちで一杯です。

 そんな中、急遽高原中のO先生と日向学院中のM先生にお願いして2日間の練習試合に参加させていただきました。隣県に部活動がしたくてもできない人がいる中で、バレーボールをすることができることに対する感謝の気持ちを感じることができない、いまいちピリッとしない内容でした。

 3日は本郷中に1勝2敗、高原中に1勝1敗、久峰中に3勝、三松中に2勝の7勝3敗でした。最近午前の出だしが悪いので、そこを意識して準備をするように伝えたところ、午前中は全勝でしたが、午後からは逆に集中力が切れてしまい、勝負所でだめ押しができずに、個人プレーで崩壊していくといういつもの光景がたくさん見られました。

 4日は、前日の反省を踏まえ、一日を通して安定したバレーを展開することを意識して取り組みましたが、日向学院高1年生に2敗、高原中に1勝1敗、本郷中に3勝、日向学院中に3勝の7勝3敗でした。結果だけ見るとそこそこな感じですが、内容はほぼすべてのゲームで、差を付けられてからの逆転勝ちでした。最後まであきらめないというと聞こえはいいですが、出だしに集中力をもってこれず、相手の集中が切れたところでなんとか追いつき追い越すというパターンです。しかし、このような試合展開は、大会など相手の集中力が切れない状況ではあまり期待することができません。
 特に、午前中の日向学院高1年生との試合では、まったくゲームを作ることができずに13-25で敗れました。戦う前に負けている状態で、相手はただサーブを入れているだけで、勝手に自滅していくという、本当に情けない試合でした。そこからなんとか気持ちを高めさせようとするのですが、やはりぱっとしないゲームが続きました。そして迎えた高校生との2セット目、私が選手たちに話したのは、自分たちの目標は何かということの確認と、高校生相手に良いゲームをしようという気持ちではなく絶対に勝ってきなさいということでした。結果、そのセットは20-25で敗れましたが、相手に臆すること無く自分たちの雰囲気のゲームを作ることができました。結局プレーをするのは自分たち次第だということを自ら証明する形となりました。相手や状況に合わせることのない自立したチームになり、自分たちで力を安定して引き出すことを強烈に意識してほしいものです。
 
 この2日間では、この1年間やってきたことをどう組み合わせるかをいろいろと試しながらやっていきました。スパイクのコンビやサーブキャッチフォーメーション、ブロックフォーメーション、ディグフォーメーションなど、榎原中はこの1年間、その時期に合わせて様々なフォーメーションや戦術を経験してきました。その中で現状に一番うまくはまる組み合わせは何か。理想のフォーメーションを組みたいのはやまやまですが、なかなかそうはうまくいきません。その中で、この組み合わせなら一番選手たちの力を発揮させることができるのではないかというものがやっと見えてきました。

 自分で自分のスイッチを、自分たちでチームのスイッチを入れ、悔いの無い練習を続け、悔いの無い試合をすることができるように頑張りましょう。
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第32回中学校選抜バレーボール鹿屋大会

 ゴールデンウィークの前半の29日に、鹿児島県鹿屋市で行われた鹿屋大会に参加させていただきました。この大会は鹿児島県の1・2位をはじめ、素晴らしいチームが参加するとてもレベルの高い大会です。榎原中としては、なんとかベスト4をかけて鹿児島県1位の宮之城中と対戦し、今のチーム力がどこまで通用するのかを知ることが目標でした。結果は以下の通りです。

 第1試合
 榎原中 2(25-15,25-15)0 上小原・細山田中
 準々決勝(ベスト8)
 榎原中 0(20-25,13-25)2 宮之城中(鹿児島県1位)

 初戦が第4試合ということもあって、午前中は別会場にていつも通りに練習をしましたが、練習の雰囲気がいまいちで、まったく考えて行動することができていませんでした。そのような雰囲気の中迎えた初戦では、県選抜スタッフのS先生率いる上小原・細山田中の勢いに押され、中盤までは互角の展開でした。最終的にはサーブで押し切って勝つことができたのですが、内容はほとんどなく、まったくかみ合っていない状況でした。

 そんな中迎えた宮之城中戦では、2セットとも10点までにタイムを使い切るという、最悪なスタートでした。とにかくサーブキャッチが入らず、ミスをしない相手に対し、まったくバレーをさせてもらえない試合となりました。
 その原因は、すべてにおいて準備不足だったということです。心技体すべてにおいて、中途半端な状態では通用しない相手に対し、いつも以下の準備で試合に臨み、心の面では最初から名前負けしてしまい、技の面ではサービスエースを何本も取られ、中途半端な攻撃は相手に拾われ、頼みの綱のサーブもミスのオンパレード、体の部分では朝からの調整がうまくいかずベストコンディションにはほど遠いといった感じでした。
 目標としている宮之城中と公式戦で対戦するというとても貴重な機会を無駄にしてしまったことが残念でなりません。しかし、これまでの自分たちの甘さに気づくことができる、必要な刺激だったのではないでしょうか。九州大会でもう一度勝負する機会を得るために、地区大会、そして県大会を勝ち上がる断固たる決意を固めてほしいと思います。

 終了後は、審判を上小原・細山田中に変わっていただき、練習試合をさせていただきました。鹿児島県ではこのような細やかな配慮を当たり前にして下さいます。そのおかげで得た4セットの練習試合では、第一鹿屋中・鹿屋東中・上小原・細山田中に勝利しましたが、宇都中には完敗しました。内容としても結局この日はかみ合うことがなく終わってしまいました。
 大会はもちろんですが、このような練習試合でも、周囲の方々の温かい心づかいがあってさせていただいているということに感謝して、もっと1つ1つのことを大切にしていかなければ、これ以上の成長は望めないのではないでしょうか。
 
 結局、決勝戦は接戦となりましたが、宮之城中が福島中を破り優勝し、九州大会のリベンジを果たしました。福島中が決勝戦をしている間、榎原中は練習試合と片付けをし、その後観戦をしましたが、いったいどのような気持ちで見ていたのでしょうか。
 一年前の鹿屋大会でも、シード校ながら初戦で敗れ、最後に“氣”の話しをしました。(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jo39s64os-133#_133)この時期はどのチームも一生懸命頑張っています。後はそこにどんな“氣”を込めることができるかです。なんとかなるではなんともなりません。もう一度、個人の人間力、そしてチームの結束力に磨きをかけるために、“氣”の入った練習および生活を送りましょう。
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