部活動

2015年9月の記事一覧

第10回南那珂地区中学校秋季体育大会

昨日、南那珂地区は他地区に先駆けて中体連地区大会が行われました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 榎原中 2(25-17,25-5)0 吾田中

 榎原中 2(25-9,25-6)0 北郷小・福島中


 というわけで、なんとか優勝することができました。ハードなシルバーウィークの疲れもとれておらず、大会前日も私が県選抜チーム帯同のため練習につけないという状況の中で、最低限の結果は残すことができたと思います。


 南那珂地区は秋の県大会には2校出場で榎原中と2位の福島中が出場しますが、今のままだと、夏の県大会には1校しか出場することができません。福島中は、レシーブの上手な2年生と、全国3位の
1年生がうまく混ざり合ってきています。1年生の双子の両エースに至っては、現時点でも県トップクラスの力をもっています。セッターもとても上手で、これからどんどん伸びていくことが予想されます。もしかしたら、両校が県大会の決勝で対戦し、夏の県大会にはそのうちの1校しか出場できないという状況になっているかもしれません。

その福島中との一戦では、1セット目はサーブで攻めて終始優位に試合を展開することができました。にもかかわらず、2セット目はもう後がない相手の気迫に押されてしまい、5-3から8連続失点で5-11となりました。その間はとにかく弱気で、お見合いやジャッジミス、たまに上がってもスパイクミスなど、質の低い個人プレーのオンパレードでした。早くもタイムを使いきり、自分たちでなんとか雰囲気を作るように伝えました。その後、今度はこちらの7連続得点から14-14で追いつきましたが、そこから4本のスパイクミスが重なり、挙句の果てには、最後の1点を④が必死につないだ打ちこめるハイセットをチャンスボールで返し、相手エースに切り替えされて敗れました3枚しかいないスパイカーがセッターとの呼吸を合わせてしっかりとスパイクを打ちこまないと、レベルの高いチームにはすべてレシーブされてしまい、最終的にはこちらのミスでそのラリーを取られてしまいます。残ったのは疲労と弱気だけで、そんなプレーを続けてしまえば、集中力が切れるのも時間の問題だというわけです。
 そんなわけで、大事な大会中ではありましたが、レシーバーやセッターが、点を取ってもらうために一生懸命つないだボールに対して、自分がミスを恐れて逃げてしまうという行為が一体どれだけのマイナスエネルギーを発するのかということを伝えました。すると第3セットの最初のプレーで、その④に少し難しいハイセットが上がってきました。直前に強く叱咤激励を受けた④は、逃げずにしっかりと打ち込みました。そのスパイク自体は決まりませんでしたが、切り替えしのスパイクを①がブロックして大事な1点目を素晴らしい形で取ることができました。試合自体は中盤まで気の抜けない展開でしたが、このワンプレーでこのセットは自分たちのバレーができるだろうと確信しました。結局終盤で抜け出したのですが、20点以降に5本もミスをするなど、集中力の欠如は相変わらずでした。このような結果オーライの試合をしているようでは、厳しいトーナメントは決して勝ちあがることはできません


 そしてこのような試合展開になってしまった原因が、日常生活にあったということを忘れてはいけません。大会直前にも関わらず、朝の奉仕活動に遅れて行ったり、教室でさぼっていたり、さらには大会当日の朝練に遅刻したりと、特に1年生はまったく緊張感がない状態で大会に臨んでしまいました。1年生が1年生のままの気持ちでいる限り、このチームは強くはなれないと思います。そして、それをしっかりと育てるのが、2年生の役割です。優しいだけでは何も変わりません。人に厳しくできるくらい自分に厳しくできるように、日々の生活をしっかりと過ごすことが大切です。


 最後に、当日の応援はとても勇気をもらいました。チームがこのような状態でも優勝することができたのは、大きな声援が後押ししてくれたからだと思います。本部席でも、協会の方々に“榎原の応援は反則やが!”と言われるほど、他校の応援団を圧倒しており、改めて地域の力を感じました。この声援に恥じないようなプレーをすることは選手たちの義務でもあり責任でもあります。一生懸命やるのは当たり前です。その中で、さらなるプラスアルファを求めて日々成長してほしいと思います。

0

第6回ゼビオカップ

南那珂地区中体連まであと4日となりましたが、チームはこのシルバーウィーク中、大会に遠征にとなかなかハードな連休を過ごしました。

 21・22日は小林市で行われた第6回ゼビオカップに参加させていただきました。榎原中としては3年ぶりの参加ですが、県内外の強豪チームが32校集まったとても大きな大会です。榎原から小林市までは2時間半程度かかり、移動との戦いでもありました。結果は以下の通りです。

 予選(3勝で1位リーグへ)

 榎原中 2(25-5,25-9)0 木花中

 榎原中 2(25-14、25-10)0 阿蘇中(熊本県)

 榎原中 2(25-20,25-11)0 帖佐中(鹿児島県)


 1位リーグ
A(3勝で優勝決定戦へ)

 榎原中 2(25-22,25-12)0 木脇中

 榎原中 2(14-25,26-24,15-11)1 三松中

 榎原中 2(25-17,22-25,15-14)1 姫城中

 

 優勝決定戦(準優勝)

 榎原中 1(17-25,25-17,9-15)2 佐土原中

 この大会については、県選抜チーム帯同のため、私はベンチには入らずに、副顧問のK先生にお任せしていましたが、2日目に少し時間をいただいて三松中戦を観戦し、終了後に決勝戦を見ることができました。
 初日に再び⑤が手を痛めたということだったので、かなり厳しい戦いが予想されましたが、K先生を中心に、三松中や姫城中とのフルセットの戦いを気持ちを切らさずに勝ちきって、決勝戦まで進むことができたことは大きな収穫だと思います。
 しかし、裏を返せば、勝てる力があったのにもかかわらずフルセットにまで持ち込まれたということも言えます。決勝戦では、現在圧倒的に県ナンバーワンと言われている佐土原中相手にフルセットまで持ち込んだことを考えると、その前の2試合をストレートで勝つことができていたら、体力的にも精神力的にももう少し余裕が残っていて、3セット目ももっと接戦に持ち込むことができていたのではないかと思います。

 結局この日は11セット消化し、榎原に帰り着いたのは9時半過ぎだったそうですが、次の日は鹿児島県志布志市にある有明体育館で、鹿児島県のたくさんのチームと試合をしました。今回集まっているチームはすべてが強豪というわけではなかったのですが、とても一生懸命に指導者の指示に従って粘り強く頑張っている姿が印象的でした。
 そんな中、榎原中はシルバーウィーク、そして地区中体連に向けた一番大事な最後の試合を落としてしまいました。⑤を使っていないことや疲れなど、言い訳をすればたくさんあります。しかしその甘さや弱さが試合中の連続失点やフルセットに持ち込まれる結果につながっているのです。正確なレシーブからのシンクロ攻撃をするためには、どんな状況であれ基本や約束事を地道にやっていくしかありません

 この最後の失セットが、もしかしたらゼビオカップ準優勝という結果に満足しつつあるチームの緊張感を再度高めてくれて、日曜日の地区中体連で無事優勝旗を持ち帰ることができるきっかけとなることを期待しています。

0

バレーは数学?

 現在日本ではワールドカップバレーが開催されています。先週で女子バレーが終了し、今は男子バレーが格上のチームを相手に頑張っています。そんな中、あるコラムを見つけてので紹介をします。

 このコラムは元全日本代表の山本隆弘さんのインタビューをまとめたものです。その中で山本さんは、“男子バレーは数学の発想で楽しむべし”と言っています。

 ディフェンスについては以下のようにおっしゃっています。
 
 近年の男子バレーは数学の発想です。相手の攻撃を分析する際、このローテーションでは誰が攻撃することが多いのか。その数字を確率で示し、その確率に基づいてブロッカーが跳ぶ位置や締めるコース、レシーバーの配置を考えています。

 中学生もレベルは全く違いますが、自分のチームや相手のチームのことをよく理解し、何を徹底して、何を捨てるかということが大切になります。すべてのボールをレシーブできるわけではないので、特にこの“捨てる”ということがポイントです。そして、

 相手の
スパイクレシーブれしーぶするために、まずはコースに「移動する」のではなく、レシーブコースを前もって予想してそのコースに「いる」ことが大切


だとおっしゃっています。この“予想すること”が“捨てる”ためには絶対に必要となります。


 また、攻撃については以下のようにおっしゃっています。
 
 攻撃については、どのチームも前衛3枚+バックアタックの4カ所から展開することをベースとしています。もちろんブロッカーが少なければそれだけ打つコースや幅も広がるので、セッターはトスを4カ所に分散させたい。理想は全部のポジションから均等に、割合で示すならば25パーセントずつの比重で攻撃を展開することです。

 まさに、榎原中男子バレー部が目指している理想のバレーについて、ピンポイントでおっしゃっています。スパイカーが3人しかいない今年のチームでは、3人が30パーセント、そしてセッターの2アタックなどが10パーセントぐらいの比重で、少しでも相手のマークを外しながら攻撃を展開していくことが理想です。それでもたった3人ではマークにつかれる場面が多くあると思います。そこで、スパイクについても次のようにおっしゃっています。

 
日本に限らず、今の男子バレー界では攻撃の際に意識するのは、コートの(縦幅、横幅)9メートルではなく、対峙(たいじ)する相手ブロッカーの手や指です。ただ得意なコースに打つ、ブロックを抜く、とガムシャラに打つだけではなくスパイカーはブロックに当てて外に出す打ち方を考えていますし、ブロッカーは当てられてもどう弾かれないかということを第一に考えています。
 
 今週はほとんどの中学校が体育祭のため、榎原で久しぶりにじっくりと練習をすることができました。“言うは易く行うは難し”とはよくいいますが、来週のゼビオカップ、そして地区中体連に向けて、少しでもヒントになってくれることを願っています。
引用先(赤字)
男子バレーは数学の発想で楽しむべし 山本隆弘が語るバレーW杯の観戦ポイント
田中夕子  2015年9月8日(火)
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509060001-spnavi
0

キホンが大事

 先週末は、土曜日は宇都中、姫城中、大淀中、福島中を招いての練習試合、日曜日は榎原での練習でした。

 練習試合では、午後からキャプテンが離脱しましたが、宇都中に2勝1敗、姫城中に2勝1敗、大淀中に2勝、福島中に2勝の8勝2敗でした。私は県選抜チーム帯同のためチームにつけませんでしたが、練習試合終了後すぐにゲームキャプテンと副顧問のK先生からその日の内容についての報告がありました。

 2人の話を聞く限りでは、宇都中・姫城中に敗れた理由ははっきりしていました。まず、宇都中に敗れたセットは、朝の1セット目でした。榎原中は1セット目は審判をしており、相手は1セット終えた後だったということもあって、こちらのテンションが上がる前に一気に押し切られた状況が手に取るように分かります。姫城中に敗れたセットは、午前中に敗れた宇都中に快勝した後のセットだったということで、安心して気が抜けたこととが大きな原因だと思われます。いずれにせよ、残りの2セットはとれていますので、技術的な問題よりも、むしろ精神的な問題が大きいことは間違いありません

 また、この日は宇都中と姫城中との6セットの中で、4連続失点以上が9回(5連続1回、6連続1回、7連続1回、8連続1回)もありました。連続失点が続くということは、基礎・基本の形が崩れていることと、チームの信頼関係や約束事がまだまだできていないことが原因であると思われます。連続失点を個人の力だけ乗り切るのではなく、全員の力できることができるように、普段の練習生活の中でこの2つのことを強く意識することが大切です。

 先週のテレビ番組で松岡修造さんが、「キホンを10回唱えると、キホンキホンキホンキホンキホン・・・・と、ホンキになっていきます。本気とは基本を大事にするということです。」まさにその通りだと思います。

 今週の練習では、県選抜チームで取り組んでいるメニューを実施しています。宮崎県から選ばれた12名でも、基礎・基本を形にこだわって徹底して練習しているということをしっかりと意識して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。

0

シンクロバレー

 H27-28年榎原中男子バレーボール部は、8月上旬はビーチバレー部でしたので、盆休み終了後の8月15日に本格的に始動しました。新チームを始動させるにあたって、監督として一番頭を悩ませたのが、どういうバレーボールを目指すのかということでした。

 榎原中はここ3
年間、秋の中体連に向けては、榎原・福島中、榎原・北郷小中、榎原・吾田中というように、ずっと合同(レンタル)チームで大会に臨んできました。ちなみに私は榎原赴任最初は女子だったので、その前は榎原・細田中、東郷・榎原中、榎原・吾田中と、昨年まで4年間ずっと合同チームを見てきました。

 そんなわけで、これまではメンバーが足りないことと、どうしても4月にはチームを再構築しなければならないということもあり、できることが限られていました。しかし今回は、チーム結成当初から8人そろって夏を見据えてチーム作りができるということで、ここでどのようなゴール(完成形)を見据えてチーム作りをしていくのかということが例年以上に大切になっていたわけです。

 今回は3人のそれなりにサイズのあるスパイカーがいますが、残りの5人はスパイカーとしては今後もあまり期待することができません。3人しかスパイカーがいないということは、今までやってきたようなクイックを生かした時間差バレーをするのはなかなか難しいと思われます。この3人のスパイカーをどう生かすか、そして残りの5人の選手をどう生かすか。
 悩みに悩んだ結果、今年はシンクロバレーを目指すことになりました。常に3人が同じテンポでシンクロさせて攻めていき、レシーブの構えや面の作り方などをシンクロさせて守り、サーブの狙いや声の出し方、喜び方、あいさつの仕方、目標に対する思いなど、すべてのことをシンクロさせていくことを目指していきたいと考えています。
 すべてのことをシンクロさせていくことはとても難しいことだとは思いますが、榎原中学校は全校生徒22名の小規模校であるので、学校行事や委員会活動、朝の奉仕作業や授業など、学校生活の中でも行動を共にする場面がたくさんあります。他の学校にはない良さを生かして、できる限りたくさんの場面で8名がシンクロするように心がけてほしいと思います。

 8人の心をシンクロさせるためは一番大切なことは信頼関係です。今年も前期の目標は「信頼関係を強固にするための5ヶ条」にしました。お互いを信頼し、お互いのことを思いやり、お互いのことを認め、お互いのことを励まし合いながら、目指すシンクロバレーを完成させたいと思います。


信頼関係を強固にするための5ヶ条

1、相手の立場になってものを考える
1、約束をきちんと守る
1、言うことと行うことを一致させる
1、結果をこまめに連絡する
1、相手のミスを積極的にカバーする

土光敏夫

0

気持ちを新たに

 南那珂地区は本日から2学期がスタートしました。運動会・文化祭・修学旅行と慌ただしい学校行事の中で、計画的に地道な努力をしっかりとし、その経験をバレーボールにも生かしてほしいと思います。
 また、先日、第29回JOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗バレーボール大会の宮崎県選抜チームに、本校の選手が1名選出されました。榎原中としては3年ぶりになります。あわせて顧問の私も今回スタッフとして県選抜チームに係わることになりました。宮崎県の男子バレーボール界のために、微力ながら全力を尽くしたいと考えています。

 さて、土曜日は高原中学校に伺って、高原中・三松中・妻ヶ丘中・佐土原中・福島中と練習試合をさせていただきました。前述の通り、私が県選抜チームの結団式のために参加できず、エースでキャプテンの⑤を負傷で欠くという厳しい状況でしたが、高原中に2勝、妻ヶ丘中に3勝、佐土原中に2敗、三松中と福島中に1敗という結果でした。
 スコアを見る限りでは、負けた試合ではとにかく連続失点が多く、勝った試合でもスコア的にはある程度競っていても、勝負がほとんどつきかけた後に帳尻合わせで得点しているような試合が多かったです。この一日全9セットを通して、4連続失点以上が12回(5連続・9連続が1回ずつ)ありました。当然3連続失点はしょっちゅうです。サーブキャッチミスはそれほどなかったので、原因が直前にフォーメーションを変えたことだけではなさそうでした。特にスパイクミスが多いので、先週までの2m25cmでやっていた感覚のズレと、①・④のスパイク力だけでは、県トップレベルには通用しないということだと思います。
 しかし、副顧問のK先生の下、一日通して気持ちを切らさずにプレーすることができたのは大きなプラスだったのではないでしょうか。

 日曜日は榎原で福島中と北郷小中を招いての練習試合でした。北郷小中は部員が5名なので、福島中から1名レンタルしての活動になります。そこで両校の中間の場所にある榎原で初顔合わせをしました。合同チームは大変ですが、頑張ってほしいと思います。
 練習試合では、福島中に2勝、北郷小・福島中に3勝でした。最近福島中に3連敗中だったのですが、この日は土曜日の内容を修正して、⑤がいない中で最後まで集中して終始優位に試合を進めることができました。特に新しい何かをしたわけではないので、自分たちのやるべきこと、やっていることをしっかりと意識して取り組むことの大切さを学んだのではないでしょうか。

 これから私はほとんど祝祭日はチームにつくことができないので、平日の練習をしっかりと意識をしながら、K先生を中心に、自分たちで目指すバレーを追求してほしいと思います。
0