部活動

2016年2月の記事一覧

根心

 2月も今日で終わり、明日からいよいよ3月に突入します。1月末から取り組んできた“技”と“体”の基本練習も、先日の週末で一応終了し、 今月は再度“心”を高めて行くような練習メニューにしていきます。タイトルの“根心”とは、心の底、本心、本音という意味の私が作った造語です。渾身の力を出して、心の根っこからバレーに打ち込んでほしいという思いを込めています。

 言うまでも無く、すべての“技”や“体”を使うのは“心”です。その心の中には、“プレッシャーに負けない心”や、“逃げずに攻める心”、“冷静に状況を判断する心”、“最後まであきらめない心”、“最後まで気を抜かずに集中する心”、“他の人のことを思いやる心”、“自分を犠牲にする心”などたくさんあります。その中でも特に大事にしたい心が、“バレーボールを楽しむ心”です。

“根心”からバレーボールを楽しむということは、つらい練習やきつい練習、単調な練習や自主トレーニング、厳しいプレッシャーや苦手なことなどのすべてを“バレーボールのために楽しむ心をもっている”ということです。この“楽しむ心”が根っこにあれば、すべてのことに対して、受け身ではなく前向きに取り組むことができ、自然とバレーボールの技術はもちろんのこと、人間力も高まっていくはずです。

 具体的には、基礎基本と平行して、その基礎基本を使った様々な種類の練習や、ゲーム形式の練習を中心に練習を組み立てていこうとしています。そういった、いつもとは違った練習やゲームの中で、いかに基礎基本を意識できるか、そしてバレーボールを楽しむことができるかをテーマにやっていきたいと思います。このやるべきことをしっかりとやることと、楽しむことの両立をきちんとすることは難しいことだとは思いますが、このバランスが実際の試合の中で大切になってきます。まだまだ信用できない生徒もいますが、こちらがやらせるのではなく、あえて信じてまかせることで、8名全員の成長を期待したいところです。


 3月といえば別れの季節です。このチームは夏の中総体まで続きますが、私は今年榎原中5年目となり、異動対象者ですので、この3月が一つの区切りとなります。つまり、どのような状況になっても、しっかりと自分たちで自立して目標に向かって取り組むことができるようにしておかなければなりません。
 “夢追う者に奇跡あり。”これは前任の顧問であるK先生が榎原中に残している言葉です。夢を追わなければ、夢は叶いませんし、奇跡は起きません。自分を信じて、仲間を信じて、すべてのことに前向きに取り組み、絶対にあきらめない心をもって毎日を過ごしてほしいと思います。

0

散々

 先の鹿児島遠征でまずまずの内容で、少しは光明が見えてきた矢先ではありましたが、月曜日の学校生活は散々でした。九州大会用の写真を撮るためのユニフォームを忘れていたり、課題の提出をしていなかったり、課題のやり直しが終わらず17時30分を過ぎてもミーティングを始めることができなかったりという状況でした。その日はあまりに情けなくて、結局予定していたミーティングもせず、副顧問のK先生にあとをお願いして帰ることにしました。

 翌日、昨日のK先生の話が伝わっていたのか、朝全員で集まっていました。そこで私の部活動に対する考えを再度伝えました。それは、部活動はバレーボールクラブではなく、あくまで学校生活があってこその活動なので、バレーボールの技術を教えることがメインではなく、それ以上に礼儀面や人間関係作り、そしてそこで得たものを普段の生活の中で生かせるようにすることを最も大切にしているということ。生活面と部活動面で経験したことや学んだことをお互いに生かしながら、その両輪をバランスよく回すことができれば、結果的には目標に向かってまっすぐ進むことができるということ。部員全員の学校生活がしっかりできないようであれば、指導者の指導力不足であり、それはつまり私には指導する資格がないということを伝えました。

しかし、この日もまた1名忘れ物をしているということでした。言葉やバレーノートの中では反省をしていると言っていますが、言われていることの本当の意味を理解していないからこのようなことが起きます。そしてそれは彼らにしっかりと伝えることができていない私の責任です。この日は8名の中のたった1名でしたが、8名全員が榎原中男子バレーボール部の一員である以上、全員でしっかりとやるべきことをやらなければなりません。結局この日も練習指導はK先生にお任せして、私は練習終了までずっと体育館の外にいました。


 現在、“技”と“体”が少しずつついてきていますが、その“技”と“体”を使う“心”がすべての基本です。自分たちが掲げた“心”の文字を忘れずに、自分の弱さに負けないように、当たり前のことを当たり前にできるように強く意識しなければなりません。来週の鹿宮対県大会や九州大会には、宮崎県代表として大会に臨みます。“強い”だけではなく、“良い”チームを目指して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。

0

光明

 この週末は、2日間とも鹿児島県での練習試合に参加させていただきました。土曜日は有明体育館で、高原中・宇都中・重富栗野中・大崎中・末吉宇都中・吉野中と11セット、日曜日は宇都中体育館で、宇都中・花岡学園・第一鹿屋中・(鹿児島)南中と9セット試合をさせていただきました。

 この
鹿児島遠征では、3週間ぶりの実践、テスト休み明け、エース温存、裏ローテースタートなど、なかなか厳しい条件の中、なんとか踏ん張り、全勝で終えることができました。正直これは出来過ぎな感じではあります。しかし、力を出し切ればこのくらいはできるということも確かです。
 
もちろん、この20セットの中には、内容が良くないセットもありました。しかし、それ以上に内容が素晴らしい、榎原中が目指すバレーをすることができたセットが数セットありました。それはどんな内容かというと、チームの約束事を強く意識して、8名全員が自分の力を出し切ることができていたということです。その理由は、チームの中心である2年生がコート内外で1年生を引っ張ってくれたことにあります。
 
①はゲームキャプテンとして、いつも通り自ら身体を張ってプレーすることができていました。③は副キャプテンとして、レシーブの中心となって、自分がすべて取るという強い意識でプレーすることができていました。⑤は主将としてエースとして、まだコンディションは万全ではありませんが、一時期と比べてプレーがかなり安定してきており、随所にエースらしいプレーをすることができていました。

 
2月は、いわゆるフォーメーション練習はまったくせず、すべて基本練習、形を作ることと身体を鍛えることのみをやっています。その半ばでのこの鹿児島遠征のテーマは、練習で意識している形を試合の中で意識していくことと、試合の中でコミュニケーションをとっていろいろと修正していくことでした。この2つの点に関しては、合格点を与えて良いと思います。何回かスタッフの思いとコート内の思いがシンクロした場面がありましたし、こちらの想像を超えたプレーも何度かありました。まさにチームが“守”から“破”に変わろうとしている、そんな瞬間でした。

 
また、土曜日に諸事情で遅れていたJA杯の反省会をしていただきました。たくさんの方々に支えられて自分たちの大好きなバレーボールをすることができている、そして自分の大好きなバレーボールをすることで、たくさんの方々を笑顔にすることができていることを忘れずに、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。

0

逆算

 2月は基本の再構築がテーマということで、心技体のうち、すべての基本である“心”に関しては今まで通り、そして“技”の基本であるレシーブ、トス、スパイク、ブロック、サーブの形をもう一度徹底して意識させるとともに、“体”の基本である体力、特に体幹を中心とした筋力アップを徹底しています。

そんな中、学年末テストも終わり、今日から練習が再開します。当然この期間でやるべきこと、この期間でしかやれないことがあるので、トレーニングメニューなども渡してあります。ここでトレーニングをすることができていなかった選手は、おそらく夏には勝負できません。しかし8名全員がしっかりとこの期間を過ごせたかというと、まあそんなことはないだろうと思います。

中学生はまだまだ未熟なので、自ら先を見据えて行動できる生徒はなかなかいません。そこで必要となるのが、周りにいる大人の声かけです。大人の役割とは、子どもたちに先をどれだけ具体的に想像させることができるかだと思います。我々はいろんな経験を積んでいる分、今こうしなければこういう結果になる、今こうすればこういう結果になるということが想像できます。それは、ほとんどが自分の失敗経験からなのですが、それをどれだけ説得力を高めて伝えることができるかがポイントになります。


 私は、すべては逆算することが大切だと思っています。このチームのメンバーでできる最終的な形をイメージし、逆算して練習メニューや戦術を決めていっています。こうなるためにはこれが必要で、これを得るためにはこれをしなければならないということを理解して、今この瞬間に全力で取り組まなければなりません。サッカー日本代表の本田圭佑選手は、「本気でトップを目指している人間として、ただ意味もなく行動することはない。目指すところがあって、そこからすべて逆算して行動している。逆にいえば、目指すところにふさわしくない行動はしたくないというのが、自分の哲学。」と言っています。

しかし、いくらこちらが逆算して様々なことを考えていても、実際に試合や練習をするのは選手なので、結局個人の意識に頼ることになります。それぞれがこちらの計算を上回るほどの準備をしてくれれば、そのときは本当に素晴らしいチームになるはずです。がしかし、それにはまだまだほど遠い現状です。

 というわけで、夏への準備として基本をもう一度見直しているのですが、今週末は鹿児島県に遠征に行きます。2月は練習試合はしない予定だったのですが、宇都中のS先生から練習試合のお誘いを頂き、呼ばれれば断らない主義なので快く参加させて頂くことにしました。来週もろうきん杯には参加せず、2月の集大成としてじっくり基本の確認をするので、今やっている基本の形を、試合形式の中でどれだけ意識することができるか。実りのある週末になるように、テーマをもって練習試合に臨んでくれることを期待しています。

0

夏の準備開始

 JA杯も終わり、2月に入りました。この時期は学年末テストや入試前後ということもあって、あまり外に出ず、勝負の夏を見据えてじっくりチームの骨格を創り上げる時期にしています。そのため、練習も基本的な内容と筋力アップを目的としたメニューにしています。
 チーム結成当初の夏にひたすら基本の形を作っていたのですが、5か月もするとその形が崩れてきています。その理由としては、練習最初の一番大切な基本練習が雑になってきていることと、様々な試合を経験する中で、形にこだわらず、目の前の一本をとりあえず上げる、決めると言った場面が多くあったことが原因にあると考えています。その結果、一応レシーブは上がっている、スパイクは決まっているものの、形が崩れており、今は良くても、高さやパワーがついてくる夏には決して通用しない状態になってしまいます。その形をもう一度作り上げるために、この2月は基本の形とその形をするために必要な筋力を徹底して鍛えなければなりません。
 そのために、今までは自主練の中で行っていた筋力トレーニングを、部活動の時間内で行うようにしました。筋トレは正しいフォームで行わなければ効果はありません。実際トレーニングをさせたところ、まったくできていない選手がほとんどでした。ボールを扱う技術ももちろん大事ですが、こういった自分の体を扱う技術も同じくらい大切です。 また、このトレーニングにはけが防止の意味も含まれています。
 この時期になると、これまでの疲労の蓄積や寒さのために、ベストコンディションを保てない選手が出てきます。ボールを使った練習がメインになると、どうしても無理をしてしまいます。そこで、ボールを使った練習をなるべくシンプルに短くすることで集中力を高めるとともに、余った時間でじっくりとそれぞれに合わせたトレーニングをするようにしました。
 これらのトレーニング内容について、専門ではない私はとても苦労していたのですが、とにかく筋力トレーニングや体幹トレーニング、そしてストレッチについて調べました。時間や道具の制約、バレーボールに適しているかどうかなど、考え始めたら切りがありませんでした。そして、何冊もの本やインターネットで調べた情報を元に、できるだけ効率よくバレーボールに必要な筋力を鍛えるためのメニューを組んだつもりです。
 しかし、実際にトレーニングをするのは選手たちです。基本練習もトレーニングも、ただやるだけではほとんど効果がなく、逆にマイナスになることすらあります。いかに意識してトレーニングや基本練習に取り組むことができるか。それは、勝負の夏に自分たちがどんなバレーをしているのかというこ
とです。夏に悔いを残さず全力を出し切ることができるように、いまから先を見据えてしっかりと取り組み、地区大会までにしっかりとした体と基本的な技術を身につけつことができるように、それぞれが意識してトレーニングに励んでほしいと思います。

0

大きな2点差

 4日間にわたって行われた第33回JA共済杯UMK中学校バレーボール大会は、男子優勝が福島中学校、女子優勝が尚学館中学校で幕を閉じました。結果は以下の通りです。


 準決勝(第3位)

 榎原中 1(25-15、16-25、23-25)2 福島中


 福島中とはこれまで公式戦で4回対戦しており、サマーリーグでは1-2、地区中体連では2-1、霧島盆地大会では1-2、ウインターリーグでは0-2と1勝3敗と負け越していました。地区のライバルとして今回何としても勝ちたいところでした。前日の日向学院中戦の後、しっかりとミーティングをし、万全の作戦を立てて試合に臨みました。


 1セット目はその作戦通りに試合が展開し、ほとんど両エースに仕事をさせずにセットを奪うことができました。しかし、2セット目は逆に相手のサーブに押され、両エースに点を取られ、逆にセットを奪われました。

 勝負の3セット目。やることは特に変わらず、お互い五分五分の中、あとはいかに気持ちを集中できるか、我慢をすることができるかという状況でした。試合は、終始福島中にリードされる展開のなか、なんとか我慢し、粘って繋いで、苦しい場面でも練習通りの早い攻撃をしかけていった結果、23-23でようやく追いつきました。ここからは気持ちで踏ん張るしかないという状況でしたが、いつものように追いつくことに力を使い果たした榎原中は、最後のスパイクも、まだ余力が残っていた福島中が意地でワンタッチを取り、滑り込んでそれをつなぎ、エースがチャンスで返さずに打ち込んだボールがコート中央に落ちて敗れました。

 結果として勝負に敗れはしましたが、内容としては練習でやってきたことをしっかりと出し、自分たちのバレーを最後まで貫き通せたのではないでしょうか。もちろん、ミスも多くありましたが、それも練習の時からそういう部分があったので、いまもてる力をほぼ出しきった上で、福島中の力が上だったということです。


 その後、福島中は絶対的チャンピオンだった佐土原中にもストレートで競り勝ち、見事優勝しました。榎原中との試合でもそうでしたが、小学生の時に全国大会3位という経験をしているので、厳しい場面や苦しい場面、勝負所でしっかりといつもどおりにプレーすることができる部分の差が大きいように感じました。

 
今回、2点差に泣いて、そして勝った福島中は優勝しましたが、結果的にこのたった2点差が大きな2点差となりました。しかし、この2点差は決して届かない差ではなかったと思います。現に、与えた点の中にはお見合いや確認ミス、スパイクミスなどの単純なミスが多くありました。もちろん物事にミスはつきものです。しかし、今後の伸びしろがあまりない榎原中は、普通のチームなら仕方ないと思えるような細かいミスをなくしていくことこそがチーム力をアップさせるために最も必要なことなのです。これらのことは、バレーの時間ももちろんですが、むしろバレー以外の普段の生活の中でこそ鍛えることができるはずです。

 これで福島中との差がまた広がってしまいましたが、勝負は夏です。しかし夏といっても、県チャンピオンの福島中は同地区であるので、地区大会までに追いつかなければなりません。つまり、あとわずか4ヶ月しかありません。この限られた時間をそれぞれがどのような意識で毎日を過ごすかが大切です。この2点差が永遠に縮まらない2点差なのか、それともすぐに縮まる2点差なのか。それは今後の8人の心構え次第だと思います。

 
今回、後援会や職員はもとより、地域の方々や卒業生、またJOC選抜選手や他の指導者の方々など、たくさんの方に応援していただき、終わった後も温かい声をかけていただきました。たくさんの人に支えられてバレーができているということへの感謝を忘れずに、これからも心のこもったバレーで皆様に応援していただけるようなチームを目指して、また一から頑張りましょう。
http://mvajhs.main.jp/afaffafafsafa/aaseeya/

0

九州大会出場決定!

 先週、第33回JA共済杯UMK中学校バレーボール大会でベスト16に残った榎原中は、土曜日にベスト8(鹿宮対県大会出場権)とベスト4(九州大会出場権)をかけて3回戦、準々決勝を戦いました。結果は以下の通りです。

 3回戦(ベスト8:鹿宮対県大会出場権)

 榎原中 2(25-10、25-16)0 永久津中

 準々決勝(ベスト4:九州大会出場権)

 榎原中 2(23-25、25-22、25-20)1 日向学院中


 3回戦は、朝の設定練習がほとんどできず、それから第4試合までの間に借りていた体育館での練習でなんとか身体を動かして臨みました。1セット目は先週同様エースを使わずに勝利したのですが、次戦の日向学院中戦ではエースの力が必須なので、スタートからフルメンバーで臨みました。しかし、それまでのシンプルなバレーとは異なり、レシーブフォーメーションやコンビが変わることでリズムが悪くなり、最後まで気の抜けない展開となってしまいました。結局19-16から6連続得点でなんとか押し切って準々決勝進出を決めました。

 
そして迎えた次の準々決勝日向学院中戦は、勝てば九州大会出場が決まるというとても大きなプレッシャーのかかる試合で、とてもとても苦しい試合でした。日向学院中とはこれまで練習試合で5セットしていますが、フルメンバーが相手の時は2セットとも25-23でした。能力の高い選手がそろっており、サーブで崩せないとかなり苦しくなることを予想していました。
 1セット目はのせると怖い日向学院中相手に、榎原中は何もできずに23-25で落としました。スコアとしては接戦ですが、最大13-21まで離されてしまい、相手の得点と相手のミスでしか点が動かない状況でした。この第1セットは榎原中の得点は11点で、のこりの12点は相手のミスでの得点でした。

 あとが無くなった2セット目も、終盤までは1セット目と同じ試合展開でした。ただただ相手のミスが出るのを我慢し、後半に望みをつなげていきました。中盤までリードされていましたが、16-19の相手のミスからなんとか21-21で追いつき、最後は榎原中一番の弱点であるブロックで連続得点をし、なんとか最終セットに望みをつなげげました。しかしこのセットも、内容としては負けゲームで、榎原中の得点は11点しかなく、相手のミスで14点もらっている状況でした。

 第3セットは、第2セットの中盤から狙いを絞って攻めていった結果、ようやく榎原中らしくサーブで攻めてコンビで決める展開になりました。しかし、13-9でコートチェンジをしたのですが、17-16に詰め寄られるなど、まったく気の抜けない展開でした。このセットはお互いミスの少ない展開で、かなり白熱した試合となりましたが、最後はサーブで押し切ってからくも勝利することができました。このセットでは榎原中の得点が17点と、ようやく自分たちの流れでバレーをすることができました。

 この試合は、終始失敗を恐れずどんどん攻めてくる日向学院中に対して、それをひたすら耐えて相手のミスが出るまで我慢するという試合展開でした。苦しい展開でもあきらめない、ある意味榎原中の良さが出た試合だったかもしれません。
 見ている人達からしたら見応えのある試合だったとは思いますが、当の監督はそれはもう息をする暇もないくらい、我慢・我慢の苦しい試合でした。しかし、選手たちは最後までしっかりとプレーしてくれたと思います。これでとりあえず九州大会の出場権を得ることができ、最低目標を達成することができました。
 選手にそれほど恵まれていない榎原中は、今後このような試合が多くなってきます。九州大会ではすべての試合で、この日向学院中戦のような状況になることが予想されますので、この試合に勝つことができたのは大きな収穫です。
 負けゲームでも粘り強く我慢して、仲間を信じて自分を信じて最後まで集中することができれば、きっと流れは変わり、勝ちゲームにもっていけるということ経験を生かして、これからの試合も臨んでほしいと思います。

0