学校の今

大貫診療所訪問

10月8日(日)に大貫診療所へ訪問に行き、院長の榎本雄介先生に講話をしていただきました。この行事はMS科が独自に行っているもので、毎年3年生MS科の医療系進学希望者が参加している行事です。今回は、「榎本先生が医師になろうと思ったきっかけ」「地域の人と触れ合うことの大切さ」「病気を診るのではなく、人を診ること」「患者さんとその家族を幸せにさせることの大切さ」「幸福と健康を高めるためには、良い人間関係を築くことが重要」「孤独は不幸であり、そうならないように診療以外に様々な取り組みを行っている(朝に市場を開く、夜に居酒屋を開く、病院の横にカフェ・サウナを開く等)」など、これまでに榎本先生が関わってこられた患者さんのやりとりを交えながら話をしてくださいました。
後半では、隣接されているカフェ(10月19日オープン)に場所を移して、質疑応答の時間を取っていただきました。「地域医療を担ううえで大切なことは何か」「終末医療での人との向き合い方を知りたい」「患者さんへの寄り添い方をどうしているか」「チーム医療を進めるうえで大切なことは何か」「大きい病院での経験が、小さい病院でどう活きるか」「医療従事者として最も必要な資質は何か」など、他にも様々な質問がありました。榎本先生は1つ1つの質問に対して懇切丁寧に答えてくださり、最後に「辛いことがあっても、それが最終的に成功に結びつくことがある」「これから受験勉強で悩むことがあるかもしれないけれど、悩んでいるということは勉強に集中できていない証。心配や不安をする暇がないぐらい頑張ってください」と叱咤激励の言葉をいただきました。
今回の大貫診療所訪問に参加したことで、生徒は「患者に寄り添うとはどういうことか」「将来自分はどのような医療従事者になりたいか」を深く考えることができました。参加した生徒の目が輝いていたので、将来の地域医療を担う医療従事者になってくれることと思います。