日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

本校の玄関では

 本校の玄関は、子どもたちと職員が同じ場所を共有しています。一か所の入り口からすべての人が出入りします。当然、お客様や保護者もそこを利用していただきます。玄関となると個人の家でも気を遣う場所の一つでしょう。その家(学校)の顔と言ってもよい場所です。整理整頓はもちろんのこと、花や絵を飾るなどして美しく保つことに意を払います。それは本校も同じで、毎朝早くから二人の教頭先生が、校内の点検と清掃に努めていただいています。いろいろと工夫しながら子どもたちやお客様を迎えていますが、写真の案内板もその一つです。教頭先生が、毎朝書き直しています。


 当日の行事をお知らせすることが多いのですが、特別な行事等がない日は、こうした子どもたちへのメッセージが書かれています。季節のことや最近の子どもたちの様子など、短い言葉で子どもたちを引きつけるものが綴られています。一日を元気に迎えられる魔法の言葉です。

こんなところでも

 「地域のみんなで子どもを育てる」という地域の教育力が大切なことは言うまでもありませんが、具体的にどうすればよいのかを考えると、現実にはなかなか難しいことなのかもしれません。それぞれの立場で、それぞれの方法で進めていただくことが大事なようです。それは、子育て中の保護者に対しても同じことでしょう。子育てに悩みはつきものですが、周囲が温かく見守っていることを忘れずにいてほしいものです。
 先日、給油に立ち寄ったガソリンスタンドの掲示板で見かけたメッセージをご紹介します。よく知られた内容ではありますが、「こんなところでも教育はなされているんだなあ。」とありがたい気持ちになりました。私も個人的にまだ子育て中です。がんばります。

ちなみに、これは「子育て四訓」
1 乳児はしっかり肌を離すな
2 幼児は肌を離せ 手を離すな
3 少年は手を離せ 目を離すな
4 青年は目を離せ 心を離すな    と書かれてあります。




校章(シンボルマーク)

 本学園の校章(シンボルマーク)は、昨年度新設校としてスタートするに当たって、宮崎市在住のデザイナー「松村慎一」氏にいくつか候補を作成していただき、その中から選ばれたものだそうです。タイトルは「未来へ羽ばたく若い力」。その解説は、

 澄み切った空に広がる満天の星、北郷の象徴でもあるひときわ輝く星(目標)をめざして、また心にいつもキラリと光る星(希望)をもって育ってゆく若い力を「若葉」と美郷のMをデザイン化した「若人」が手を大きく翼のように広げ、未来へ向かって力強く羽ばたく様を重ねて表現しています。

とされています。デザインのすばらしさもさることながら、そこに込められた夢いっぱいの意図に感動すら覚えます。
 新生「美郷北学園」を、保護者や地域の期待に応えながら大きく羽ばたかせていく使命に、改めて身の引き締まる思いがします。

ある日突然・・・


 ある日職員室前の廊下に突然、図書紹介コーナーが誕生していました。本のジャンルを見ると職員向けでもあり、中学生向けでもある。いったい誰が・・・と考えるまでもなく、すぐにその職員が分かりました。本校の技術員のT先生です。
 実は、4月最初の学校経営ビジョン説明の折に「子どもたちが進んで本に親しむ機会をぜひ増やしましょう」とお願いをしたのを、T先生はずっと自分なりにできることを考えていてくださったようです。直接の読書指導が難しいのならその環境を整えようと、図書室の整理や図書のレイアウトを時間を見付けてやってくださいます。どうやら、今回のコーナーもそんな彼女のアイデアが形となったもののようです。アジサイの花がそっと添えられており、見る人の心をぐっと柔らかくしてくれます。
 その日以来、生徒や職員はもちろん本校を訪れるお客様までもが展示してある本を手に取ったり、メッセージカードを熱心に読んだりする姿を見かけます。作戦は大成功のようです。
ちなみに、T先生の「浦島太郎」の本の読み聞かせは、天下一品だということを地区の図書館の方からうかがいました。職員のもつ力に支えられる毎日です。

椎野あじさいロードに行ってきました

 以前このコーナーでご紹介した「椎野あじさいロード」に行ってきました。
 北郷地区の中心部から約7キロほどのところにありました。延岡市側からも西郷地区側からも途中に案内板が出ていますので、とても分かりやすいと思います。標高800メートルもある椎野地区は、中小屋天文台やキャンプ場に続く県道沿いにあり、数件の農家が集まった集落です。その方たちが、手塩にかけて育てているそうで、それは見事な光景が広がっていました。
 畑の手入れをしていらした方に出会ったので声をかけると、偶然にも本校の生徒のおばあちゃんでした。「今年は少し(花の咲くのが)遅いんですよ。20日~25日頃が満開ですかねえ。」と教えてくださいました。それでも、写真のように圧倒されるほどの風景でした。一般道沿いだけでなく、田の畦道や自宅の庭にも鮮やかな花が見られました。田植えを終えた水田とアジサイのコラボも必見です。なお、美郷町観光協会主催の「あじさい祭り」が18日(土)・19日(日)に開かれるそうです。お問い合わせ(観光協会):0982-62-5789

今日の給食

 今日6月14日(火)の給食は、全学園生が楽しみにしている「地産地消献立・美郷の日」です。月に一度のスペシャルメニューは、「美郷の山のたけのこごはん・のり酢和え・豚汁・牛乳」でした。
美郷町産は鶏肉としいたけ、地元北郷産は豚肉、とうふ、たけのこ、こんにゃくなどが使われました。北郷地区では、様々な食材が農家の工夫によってつくられています。ミニトマトやズッキーニも高い評価を受けているそうです。先日の地元紙では、オリーブも試験的に作り始めたとか。農家の皆さんの努力と情熱に敬意を表します。
 さて、そんな地元産の食材をふんだんに使った今日の給食。おいしさはもちろんのことですが、農家の皆さんや調理員さん、栄養職員への感謝の気持ちも話題にして食べてほしいと思います。地域の豊かな恵をいただきます!
 

プール開き

 5月31日(火)に中・後期ブロック(5年生~9年生)と職員でプール掃除をし、6月6日(月)にプール開き(幼稚園・小学部)をしました。当日はあいにくの天気で気温・水温ともに低かったため、体育館にて式のみの実施となりましたが、子どもたちは目の前に迫った楽しい水泳学習が嬉しくて仕方ない様子でした。期間中に事故のないように、子どもたちが自分の目標にたどり着けるように、できる限り多くの職員で見守っていきたいと思います。
 式の中では、リオ・オリンピック競泳日本代表の松田丈志選手の紹介をしました。地元宮崎県(延岡市)出身の松田選手の活躍を大いに期待したいものです。暑い夏になりそうです。

防災訓練を行いました。

 昨日、台風や豪雨等の風水害に伴う緊急下校を想定した防災訓練(保護者への引き渡し訓練)を実施しました。全家庭へ訓練開始の一斉メールを発信してから、最初の保護者が3分後に来られ、約30分でほぼすべての引き渡しが完了しました。速さではなく、いかに落ち着いて安全に引き渡すことができるかを検証したのですが、保護者の皆様のご協力により所期の目的を達成することができました。教育委員会の防災担当者にも観察していただき、今後の課題等を指摘していただきました。
 実施に当たっては、全職員がそれぞれの役割に緊張感をもって当たる様子が見られました。「訓練のための訓練はしない」という認識が浸透していたようです。また、保護者の皆様の協力も欠かせないものでした。子どもたちの安心・安全のために、課題を精査し改善していきたいと思います。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

アジサイの季節になりました

梅雨入りを前に、校庭にもアジサイが咲き始めました。
アジサイは、土質によって咲く花の色が変わるといいますが、まさに子どもたちのように一つ一つ個性があります。育った環境は違っていてもそれぞれが自分の色を発揮しながら精一杯咲き誇っています。大切に育てなくてはならない、地域の宝です。
学校のある北郷地区には「椎野あじさいロード」という、それはそれは美しいアジサイの観光スポットもあります。一度ぜひ訪れてみてください。

子どもたちに身に付けさせたいこと

 学校は、学校の教育目標の具現化に向けて様々な取組をします。子どもたちの発達の段階に応じた内容を、必要な手立てを取りながら指導しますが、とりわけ基本的な学習習慣の定着には力を注ぎます。学習の基本がしっかりとできていれば、自ずと学習に向く姿勢も整うからです。
 さて、本校では「学力向上部」を中心に、「みんなが守る当たり前5か条」として写真のような掲示物を作成して具体的な指導を行っています。特に前期ブロックである幼稚園から小学校4年生には、これを徹底して指導しています。まずはこれだけ・・・というものを吟味し、スモールステップで達成感を味わわせたいというねらいです。理想の学園づくりに向かって、先生方と子どもたちの一歩一歩の歩みを支えたいと考えています。

毎朝の光景


本校の毎朝の光景です。
出勤と同時に、まず外に出て玄関先を掃除し始めるのが生徒指導主事です。元気いっぱいのあいさつで子どもたちを受け入れてくれます。それに触発されて、子どもも職員も元気なあいさつで一日が始まります。とてもさわやかな気分になります。そうこうしているうちに、他の職員も手に手に箒やちりとりを持って外にやってきます。気が付くと校門や玄関だけでなく、学校周辺にまで手分けして掃除をしています。笑顔とあいさつを届けながら・・・。率先垂範。職員に支えられて学校が成り立っていることを実感します。

よろしくお願いします

 平成28年度がスタートして1か月が過ぎました。思えば熊本地震に始まった今年度でした。犠牲になられた皆様のご冥福と被災された皆様が一日も早く日常生活を取り戻せますよう、心よりお祈り申し上げます。
 さて、新生「美郷北学園」が2年目を迎えました。昨年度の経験を生かしながら、新しい学校づくりに向けて、子どもたちや職員とともに精一杯がんばってまいります。何とぞよろしくお願い申し上げます。(末)