日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

平成29年度が終わります。

 3月27日(火)に先生方とのお別れの式「離任式」を行いました。



 今年度の定期異動で、15名の先生方が美郷北学園を離れることになりました。
  宇都宮茂樹教頭先生・・・高鍋町立高鍋東中学校へ
  齊藤正行先生・・・都城市立大王小学校へ
  頼篤子先生・・・・宮崎市立大宮中学校へ
  松山智裕先生・・・西都市立三財小中学校へ
  河野友梨香先生・・三股町立三股西小学校へ
  髙瀬詩史先生・・・宮崎市立清武中学校へ
  成合正和先生・・・美郷町立田代小学校へ
  時松尚也先生・・・美郷町立西郷中学校へ
  桑津絵莉香先生・・県立ひまわり支援学校へ(新採)
  日髙元喜先生・・・宮崎県中央福祉こどもセンターへ
  中田高子先生・・・神門保育所(南郷)へ
  デイヴィッド・ベリス先生・・・美郷南学園、西郷中学校へ
  岡本理恵先生・・・ご退職
  夏田千保先生・・・ご退職
  齊藤正子先生・・・ご退職

卒業式で号泣した子どもたちでしたが、それ以上に涙が止まらないようでした。また、職員も涙をおさえきれないようでした。「会うは別れのはじめ」といいますが、この日がくるのをためらう毎日でした。美郷北学園開校当時からかかわってこられた先生方ばかりで、その礎を築いてこられました。学園への影響は大きなものがありますが、残る職員と新しいスタッフで何とかがんばっていきたいと思います。転任される先生方、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 平成29年度もいよいよ終了です。4月からは、どんな学校生活が待っているのでしょうか。開校4年目の新しいステップを模索してまいります。保護者や地域の皆様、全国にいらっしゃるOBの皆様、これからも美郷北学園をよろしくお願いいたします。
 1年間、ありがとうございました。

第45回卒園式

 昨日22日(木)、先週の卒業式に引き続いて北郷幼稚園の卒園式を行いました。
 今年で45回目となる伝統行事でもあります。卒園生は、既に950名を超えており多くの先輩たちを輩出しています。今年度は、「そら組」8名の卒園でした。



 担任である奈須千晶先生のご指導の下、毎日元気に仲良く過ごすことができました。美郷北学園は小中一貫校ですから、日頃から小学生や中学生と過ごしています。そのため、本学園の幼稚園生はどことなく落ち着いて見えます。よきお手本となる上級生の存在は、言葉で説明するより何倍も効果がありそうです。一貫教育のメリットの一つといえるでしょう。
 式場の中央に飾られた花たちが、卒園生を優しく見送っているようでした。なお、写真ステージ上には、卒園児がつくった「将来の自分」が展示されていました。これもまた、本学園が進めるキャリア教育(幼児期から始める進路学習)の成果の一つです。
 8名の卒園児の皆さん、保護者の皆様、ご卒園おめでとうございました。これからも仲良しの親子同士でいてください。

第3回卒業式

 16日(金)に卒業式を挙行いたしました。本年度で3回目となります。美郷北学園としてスタートした年に7年生(中学1年生)として「入学」してきた子どもたちが、いよいよ卒業となります。中学部の新しい制服に初めて袖を通した学年でもあります。いろいろと期待が大きかったのは間違いありませんが、それも11人の力強いきずなで克服してきました。
 開校当時から「気風創造」をスローガンに、学園の目指す方向性を探ってまいりましたが、9年生の子どもたちは真剣さと大胆さを前面に出してその気風(校風)づくりに励んできました。3年という節目を終えるに当たり、彼らの残した気風を今後も継承し形づくっていきたいと思います。卒業生の皆さん、本当にありがとうございました。そして、ご卒業おめでとうございます。


 ところで、今日19日(月)は県立高校の合格発表がなされました。本学園からは、9名が県立高校を受験しました。結果、全員合格となりました。ずいぶんと気をもみましたが、なんとか高校生活の切符をつかむことができました。進路は以下のとおりです。
 阿部 良樹さん・・・日向工業高校
 宇和田朝陽さん・・・鵬翔高校
 菊田 悠輝さん・・・日向高校
 黒木 翔馬さん・・・聖心ウルスラ学園高校
 竹原 賢龍さん・・・日向高校
 柳田 起希さん・・・宮崎工業高校
 海野 紗香さん・・・宮崎南高校
 大藪 侑里さん・・・延岡工業高校
 甲斐 夏音さん・・・延岡工業高校
 奈須 真弥さん・・・富島高校
 新田 直子さん・・・延岡商業高校
11名の輝かしい未来を心から祝福したいと思います。長い間大切に育ててこられた保護者の皆様にも、敬意を表します。

1/2成人式

 昨日8日(木)は、幼稚園と小学部の参観日でした。今年度最後ということもあって、多くの保護者の皆様にご参加いただきました。どの学年も授業参観の後学級懇談をしていただき、この一年の子どもたちの成長を確かめていただきました。近日中に学級懇親会を予定されているところも多いようで、和気あいあいとした雰囲気でした。
 そのような中、4年生は「二分の一成人式」を行いました。これは、成人式を迎える20歳のちょうど半分である10歳4年生に、これまでの成長を保護者に感謝し、またこれからの将来に向かって気持ちを新たに進んで行ってほしいという願いを込めて執り行っているものです。



 式では、子どもたち一人一人が保護者の前で「未来の自分へ、家族へのメッセージ」と題した作文を読み上げました。中には感極まって涙するシーンも見られ、参加者一同感激のひとときでした。この一年間で大きく成長し、すっかり高学年の雰囲気をもつ4年生。4月からは小学部高学年、北学園では中期ブロックになります。ますます力をつけ、学校のリーダーとして活躍することでしょう。その確信をもつことのできた二分の一成人式でした。4年生の皆さん、おめでとうございます。

県立高校一般入試が終わりました。

 6日(火)・7日(水)の2日間、県立高校の一般入学試験が実施されました。第1日目の6日は国語・理科・外国語が、第2日目の7日は社会・数学と面接試験が行われました。北学園からは4名の生徒が受験しました。自分の夢の実現に向けての第一歩が受験です。各教科での勉強はもちろん、面接練習も十分にこなしてきました。その成果が結果に表れることを祈ってやみません。「努力は必ず報われる」という言葉を心から念じています。
 結果発表は、卒業式(16日)後の19日(月)です。落ち着かないままの卒業ですが、とりあえず全力を尽くしたことにひと呼吸をおいて卒業式を迎えましょう。受験した9年生の皆さんはもちろん、ご家族の皆さん、ご指導いただいた先生方、本当にお疲れ様でした。

2月が終わります。

 2月は「逃げ月」といわれますが、本当にあっという間に過ぎた気がします。今月は、体験入学や幼稚園入園説明会、6年生の中学部への進級説明会、次年度小学部入学予定者への入学説明会と、新年度への説明会等が多くありました。子どもはもちろん保護者にも新しい環境に少しでも早く馴染んでいただけるよう、できる限り努力していきたいと思います。また、9年生にとっては、私立高校合格発表や県立高校推薦入学試験が行われ、受験もいよいよ大詰めです。3月6日(火)・7日(水)には県立高校一般入学試験が行われます。ぜひとも夢をかなえてもらいたいと思います。
 さて、明日から3月です。平成29年度もいよいよまとめの月となります。今年度の取組の成果と今後の課題を整理して、平成30年度に備えます。今後ともご指導・ご助言を賜りますようお願い申し上げます。


 校長室には、たくさんの花鉢が並んでいます。技術員の徳田先生のご配慮です。気持ちが落ち着きます。日当たりのよさも功を奏しているようです。


中でもカランコエはみごとです。

最後の参観日(中学部)

今日23日(金)は、中学部の今年度最後の参観日でした。5時間目に参観授業、6時間目に学級懇談を行いました。参観授業は、


7年生:英語「Let's make a speech!」と題して、英語で自己紹介。
8年生:理科「電流の性質とその利用」で、電熱線を用いて熱量の変化を調べる学習。
9年生:音楽で卒業式の歌を中心に、保護者に聴いていただきました。
 特に9年生は、3月6日(火)・7日(水)の県立高校一般入試や16日(金)の卒業式と、北学園での生活もいよいよ大詰めです。一日一日を大切に過ごし、充実した毎日を送ってほしいものです。
 ご多用な中ご参加いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。

教育論文表彰式

 22日(木)、美郷町小・中学校教職員教育研究論文表彰式が西郷ニューホープセンターで開催されました。今年度は、町内4校から36編の論文が応募され、一席から三席までの上位入賞者などが表彰されました。

 美郷北学園からも20編を応募しました。各教科、領域等多様なジャンルでの実践研究論文で、先生方の努力に感銘を受けました。そのうち3名の先生が三席までに選ばれました。


 第二席 加治屋慶史 教諭 
   「言葉に拘る姿勢をもった生徒の育成」
    ~語彙力増強を基軸とした多様なアプローチを通して~
 第三席 日野希代子 教諭
   「自立に向けて生き生きと生活し、学習できる児童の育成」
    ~特別支援教育学級における支援を通して~
 第三席 河野友梨香 養護教諭
   「健康に関心をもち、自分の力で健康的な生活習慣を実践する幼児児童の育成」
    ~到達目標に向けた保健指導の実践を通して~
 ※ 写真は日野教諭(左)と河野養護教諭。加治屋教諭は体調不良で欠席でした。
 
 日頃の多様な業務に加えて、この様な実践研究に取り組まれた先生方に敬意を表します。ありがとうございました。なお、今回は学校賞もいただくことができました。

お誕生会

 幼稚園では、毎月「お誕生会」を開きその月誕生のお友達をお祝いしています。
 今日20日(火)は、2月生まれのお友達の番でした。
2月生まれは一人だけだったので、みんなの「おめでとう」の祝福を独占していました。明後日22日(木)が誕生日だというH・Zさん。誕生プレゼントは、バイクのレゴブロックだそうで、乗り物好きのH・Zさんらしいお祝いです。ハキハキと受け答えのできるH・Zさん、お誕生日おめでとうございます。もうすぐ小学生ですね!

立志式

 6日(火)、南郷多目的センターにて「第12回美郷町中学校合同立志式」が厳かな雰囲気の中で挙行されました。これは、町内の3中学校(西郷中、美郷南学園、美郷北学園)の8年生(中学2年生)が一堂に会して行う式です。長尾勇教育長のご挨拶の後、立志証書授与(代表 齊藤丈留さん)、来賓祝辞と進み、出席した生徒全員による決意表明がありました。

 北学園は、今年度事務局校ということもありすべて最初に登場しました。とても緊張していたようですが、8名の子どもたち全員が立派に決意を述べることができました。その内容は、

 ◇ 甲斐無限さん・・・「時は金なり」(限られた時間を有効に使い、夢をかなえたい)
 ◇ 加藤龍侍さん・・・「雲外蒼天」(どんなに辛いことがあっても、逃げずに乗り越えていきたい)
 ◇ 鴨田駿佑さん・・・「現状維持は退化」(努力を惜しまず、確実に前進していきたい)
 ◇ 鴨田優佑さん・・・「壁を越えるだけではなく、自分の色で彩れ」(将来出会う壁は成長のためのチャンスととらえて、自分らしく乗り越えていきたい)
 ◇ 齊藤丈留さん・・・「諦めない」(どんなときも目の前にそびえ立つ壁を全身全霊で乗り越えていきたい)
 ◇ 柄 神音さん・・・「人事を尽くして天命を待つ」(自分がもつ100%の力を出せば、運命は必ず開ける。)
 ◇ 阿部莉々楓さん・・・「意志堅固」(夢の実現に向け強い気持ちで立ち向かっていきたい)
 ◇ 上杉純世さん・・・「日進月歩」(夢をかなえるために、日々諦めずコツコツと努力をしていきたい)

 最後は、29名の生徒を代表して鴨田優佑さんが「立志の誓い」を宣誓しました。人生の一つの節目として、これからの自分をしっかりと見つめるよい機会となったようです。その凛々しい立ち振る舞いに、感動しきりでした。がんばれ8年生。立志の日、おめでとうございました。

雪です!

 今日から2月・・・と、突然の雪です。

 まるで水墨画のような世界が広がっています。今朝6時くらいから降り始めました。南国宮崎とはいえ、県の北部山沿いにある美郷町は、冬の寒さが厳しいところでもあります。ここ2週間は、ほぼ毎日氷点下の最低気温が続いています。この雪の影響で、今朝はスクールバスが少し遅れて到着しました。バスの運転手さんはもちろん、教育委員会の皆様のご配慮により、何とか通常どおりの授業ができています。本当にありがとうございました。


 運動場はというと・・・こちらも銀世界です。宮崎とは思えない景色です。
 ん?あれっ?よく見ると、なにやら人影が・・・



 やはり遊んでいました。この大雪の中、元気にはしゃぎ回っています。これは宮崎らしいのかもしれません。これほどの雪は、平野部はもちろん美郷町でもなかなか見られないでしょうから、子どもたちが喜ぶのは無理もないかと思います。先生も子どもも一緒になって楽しそうに遊んでいます。
 冬の思わぬプレゼントでした。

1月が終わります。

 今日は1月31日(水)です。ついこの間3学期の始業式を行ったように思うのですが・・・。9年生は、昨日から私立高校の入学試験に臨んでいます。専願生も併願生もいますが、初めての受験を精一杯力を出し切って乗り越えてほしいと思います。義務教育9年間の締めくくりの一つとして、新たな夢と希望の実現に向かって突き進んでいってほしいと思います。がんばれ9年生!
 明日から2月です。学年のまとめと同時に、次学年の準備の学期(ゼロ学期)としてもしっかりと子どもたちを支えていきます。
 全国的に寒い日がまだしばらく続くようです。保護者の皆様、地域の皆様、全国にいらっしゃるOBの皆様、お体ご自愛ください。

【春を待つ学園花壇】

給食に感謝

 毎日、給食室コーナーの「今日の給食」でお知らせしている美郷北学園の給食ですが、どのような感想をお持ちでしょうか。機会がありましたらぜひうかがいたいものです。できる限り地元産の食材を使用したり、子どもたちの健康を考えたメニューづくりをしたり、好き嫌いを減じるための調理の工夫をしたりと、かかわってくださるすべての方のお力によって成り立っている学校給食です。

 そんな関係者の皆様に、日頃の感謝の気持ちを表す「給食感謝週間」が今週開催されています。写真はその掲示物の一つです。正面玄関にあります。

 ここでは、調理員さんをはじめ、生産者の方のほか、JAや美郷町教育委員会の学校給食担当者の方などへの感謝の寄せ書きが展示してあります。黒木亜紀先生と髙瀬詩史先生のお二人の給食主任、そして児童生徒会を中心に企画された取組です。




 食べられることが当たり前にならないように、感謝の気持ちを忘れずこれからもいただきたいと思います。寄せ書きは、後日それぞれに直接お届けする予定です。いつもおいしい給食をありがとうございます。

一貫校ならでは

 寒さが少し和らいだある日の昼休み。学校自慢のふれあいスペース「光の庭」で、なにやら楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿がありました。

よく見ると、小学生と幼稚園生が一緒になって段ボールでつくった迷路や隠れ家で遊んでいます。じつはこれ、2年生が図工「だんだんダンボール」で作成した立派な作品。思い思いのアイデアで作られた作品がつながって、いつの間にか巨大なものになっていました。子どもたちがこれを見逃すはずはありません。昼休みを待って、他の学年や幼稚園生が大挙して遊びに参加したようです。下級生に丁寧に遊び方を教える2年生の姿も頼もしく感じました。わざわざ打ち合わせをしたり特設の機会を設けなくても、こうして自然にかかわり合える環境があることは、これからも大切にしていかなければなりません。
 ちなみに、ダンボールで遊ぶ子どもたちのそばを「楽しそうだなあ。入ってみたいなあ」といわんばかりの顔で通り過ぎる中学生がいたことも申し添えておきます。

始業日から1週間

 3学期が始まってから1週間が経ちました。
 4年生に転入児童があり、全学園生106名でのスタートとなりました。インフルエンザり患により、今日現在幼稚園3名、小学生3名、中学生1名の計7名が欠席しています。り患した時期が少しずつずれているので、全員がそろうにはまだ時間がかかるかもしれません(新たなり患も心配されます)が、一日も早く回復してほしいものです。
 9年生にとっては、今月末から私立高校の入学試験が始まります。2週間前です。万全な体調で臨むことが第一条件ですから、「絶対に」り患しないように手洗い・うがい、マスクの着用を推進してまいります。
 そんな中、今朝は「登下校集会」が開かれました。

学期はじめに当たり、登下校における安全確認を全学園生と職員で行いました。特に、集団登校をしている学校近隣から通う小学生と幼稚園生は、集合時刻や場所の確認と途中の危険箇所等を念入りに確認しました。
 3学期も事故のない安全な登下校ができるよう、学園全体で取り組んでまいります。

明けましておめでとうございます。

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も変わらぬご指導・ご支援をいただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、平成30年(2018年)がスタートして、1週間が過ぎました。本日9日(火)、第3学期の始業の日を迎えました。残念ながらインフルエンザや腹痛、発熱等で欠席の子どもさんがおり、全学園生がそろうことはできませんでしたが、1校時に「始業式」を行いました。
 式では、3人の代表学園生の発表がありました。それぞれが3学期に向けてがんばりたいこと、新年の抱負を語りました。
◇ 坂本凜さん(3年)※インフルエンザで欠席のため、担任が代読。
  がんばりたいことは、①JRC活動 ②下級生に優しくすること ③習字の級を上げること の3つ。前期ブロックのリーダー(4年生)になるので、当たり前のことを当たり前にできるようになりたい。
◇ 佐貝凜さん(5年)
  漢字(漢検)6級合格とJRC活動(特にあいさつ運動)をがんばりたい。苦手なことにもチャレンジしていきたい。
◇ 竹原賢龍さん(9年)
  「自分に負けない」という目標を立てた。目の前に、高校入試という大きな壁があるが、9年生一丸となってみんなで乗り越えていきたい。笑顔で卒業の日を迎えたい。
 
 3人に共通していたのは、しっかりとした明確な目標が設定されていることです。「こんな自分を目指す」「これに合格する」という強い意志を感じました。あきらめることなく、努力を続けてほしいものです。
 
 もうひとつ、ご紹介したいことがございます。
 それは、新しい職員が本日から着任したことです。

《学習支援員 桑津絵莉香(くわづ えりか)先生》

 1・2年生を中心に、特別な配慮の必要な子どもたちへの学習支援をしていただきます。桑津先生は、小学校や児童福祉施設のほか、特別養護老人施設などにも勤務経験があり、その道のスペシャリストです。先生のお力添えをいただきながら、子どもたちが安心して学校生活を送ることができるようにしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

2学期が終わりました。

 今日22日(金)は、第2学期の終業日です。2時間目の大掃除のあと、体育館にて終業式を行いました。式では、沖田莉唯さん(1年)、佐藤慎太郎さん(7年)、加藤龍侍さん(8年)、甲斐無限さん(児童生徒会代表)の4人が、2学期の振り返りを発表しました。4人に共通していたのが、努力した結果できるようになったことが増えたという達成感でした。粘り強さや積極性というキーワードも聞かれました。中でも甲斐無限さんの「大きな変化は、小さな変化の積み重ねだということを学んだ」という言葉には感動しました。経験したものでしか分からないことかもしれませんが、実感を伴っていました。ぜひ学園全体に広めていってほしいと思います。
 校長講話では、先に発表された今年の世相を表す漢字「北」を取り上げました。もちろん、美郷「北」学園の素晴らしい成長を表したものとして紹介しました。

運動会や北郷フェスティバル(学習発表会)、校内ロードレース大会などで見られた一人一人のがんばりと学園全体のチームワークに「あっぱれ」もあげました。
 明日から17日間の少し長い冬休みです。第3学期の始業日は、平成30年1月9日(火)です。105名の子どもたちの元気な笑顔との再会を楽しみにします。保護者の皆様、地域の皆様、全国のOBの皆様、どうぞよい年をお迎えください。

読書・読書・読書

 宮崎県は、「読書県日本一」を目指して様々な取り組みを推進しています。学校のみならず、家庭や地域と連携しながら子どもたちが本に親しむことのできる環境づくりを行っています。さて、本学園では・・・
 15日(金)5時間目に「選書会」を行いました。
取扱業者に来ていただき、図書室いっぱいに並べられた本は圧巻でした。子どもたちは興味のある本を手に、時間が過ぎるまで楽しんでいました。もともと読書好きの学園生ではありますが、大人になっても時間があれば読書にいそしむような人であってほしいと思います。こうした習慣は子どものうちに身に付くものです。今のうちに可能な限りたくさんの本に出合う機会を作りたいと考えます。
 その一つが校内環境づくり。これをご覧ください。

子どもたちにとって待ち遠しいクリスマスを、読書の世界からも楽しませてくれる掲示です。「本を読みなさい!」だけでは絶対にたどり着かない世界です。子どもたちが毎日ひきつけられている様子を見てうれしい限りです。徳田先生、ありがとうございます!

人権週間のまとめ

 前回お伝えした人権週間のまとめは、すべての学園生が標語を作成することで啓発を図りました。それぞれが短冊に記入し、玄関などに掲示されました。


 作品をいくつか紹介します。
◇ だいじょうぶ 一人じゃないよ となりにいるよ (1年 おき田 りい)
◇ 人権は 人の心を よむ力 (4年 甲斐 奏太)
◇ 世界人権宣言 あれば創造の道 なければ破滅の道 (8年 齊藤 丈留)
◇ SNS 使い方間違え SOS (9年 新田 直子)
 作品は、給食時間の校内放送でも紹介されました。一人一人の人権意識が高まりますように・・・。ステキなアイデアを出し取り組んでくださった担当の先生方にも感謝申し上げます。

人権週間

 12月に入りました。今年は例年になく冬将軍の訪れがはやいようで、北郷の「あの」寒さが思い出されるほどになりました。氷点下の厳しい朝を迎える日もそう先のことではなさそうです。今から体力をつけて、厳しい冬を乗り越えようと思います。
 さて、今週は「人権週間」です。思いやりの心で豊かな人間関係をはぐくもうと宮崎県が推進している取組です。美郷北学園でも、先週から校内にこの人権週間にちなんだ掲示物が見られるようになりました。
【学園生玄関の展示】
 人権ポスターや人権に関する図書が掲示されています。技術員の徳田先生のアイデアがつまった掲示です。子どもたちは、登下校の際にじっと見入っています。

よく見ると、「人権とは?」「人権週間」「人権週間は誰がつくったの?」など分かりやすい解説もついています。こんなアプローチの仕方もあるのですね。感心しきりです。

 
 今日5日(日)は2学期最後の参観日でもありました。参観授業は、全学年「人権に関する授業」で統一しました。各学年の発達の段階に合わせて、言葉づかいやコミュニケーションの取り方、人権作品の鑑賞、人権の歴史、SNSにおける人権侵害など、多彩な授業が行われました。

【6年生の参観授業の様子】
こうした機会を捉えて、みんなでしっかりと人権について考えることは大切です。多くの授業の中で、「いじめを許さない」「誰でも人間として認められるべき」「自分のこととして考えるべき」という発言が聞かれました。素晴らしい一日でした。

11月が終わります

 学校周辺の木々も色づき、里山にも晩秋の趣が感じられるようになりました。




 11月が終わります。今月は、一大行事「北郷フェスティバル(学習発表会)」が大盛会のうちに行われました。それぞれの学年が工夫を凝らし、見応えのあるものとなりました。おいでいただいた方の総数はおよそ170名で、皆さん感激していただいたようです。一つ一つの行事に一生懸命取り組む中で、子どもたちはグングンと成長しています。実感として断言できます。幼稚園から中学部までが一体となって進む姿は、一貫校ならではです。
 さて、12月は2学期のまとめ。9年生は、いよいよ高校受験の手続きも始まります。しっかりと目標をもって過ごす月となりそうです。学校行事としては、校内ロードレース大会(16日)が大きなものとなります。
 年末に向けて慌ただしい日々となることでしょうが、全国のOBの皆様もどうぞ元気にお過ごしください。

個人研修

 11月20日(月)から24日(金)までの1週間には、校内主題研究の一環として全職員が授業公開を行いました。
 今年度は、主題研究を「一人一研究」として、児童生徒の学力向上を前提に教員の授業力向上を目指した研究を進めています。学年や教科の違いはありますが、それぞれが考えている課題を改善するためにグループ編成を行い、複数名で検討を進めてきました。10月25日(水)の学校支援訪問で研究授業を行った3名の先生を除いた12名の先生方が、今回の授業を提供してくださいました。その筆頭は教頭先生です。管理職でありながらも、小学部3・4年生の理科の授業を週6時間も担当していただいており、ただでさえ頭の下がる思いなのですが、その上今回授業も公開してくださいました。

 もともと中学理科がご専門ですので、授業そのものは洗練されていますが、慣れない小学生との授業にも積極的にかかわっていただいています。子どもたちの笑顔があふれる素敵な授業でした。
 授業後に「フィードバック(指導・助言)をお願いします!」と校長室を訪ねられる先生方の熱意の高さに、改めて校長としての責任の重大さを実感します。
 授業を提供してくださった先生方の詳しい様子については、「主題研究」のコーナーでお知らせできるかと思います。どうぞご期待ください。
 授業をしていただいた先生方、本当にありがとうございました。

立派な発表でした。

 16日(木)から18日(土)の3日間、長崎県佐世保市で「第58回九州国公立幼稚園・こども園会教育研究大会」が開催されました。毎年九州各県の持ち回りで開催される大きな大会です。今回は300名を超える参加者が集まったようです。会場は駅に近い「アルカスSASEBO」で、大きくとても立派なホールでした。
 この大会の全体発表で、北郷幼稚園の奈須千晶先生が、宮崎県を代表して研究発表を行いました。
 発表テーマ「子どもと夢いっぱいの未来をつなぐキャリア教育~幼児期から始める進路学習をとおして~」について、20分間落ち着いて丁寧に発表することができました。前日の情報交換会でも幼小中一貫校の取組に興味をもたれる方が多く、当日の発表を楽しみにしていらっしゃいました。ご本人は「緊張しています」とおっしゃっていましたが、立派なご発表でした。

 昨年度から準備を進めてきただけに、いろいろな面で大変だったことでしょうが、主任として精一杯の力を発揮できたと思います。本当にお疲れ様でした。

ありがとうございました。

 14日(火)、先日行った「稲刈り」に続き、「脱穀」作業を5年生が行いました。今回も甲斐栄さんご夫妻にご協力いただき実施しました。

 詳しい内容は、学園ニュースでご報告いたします。
 ここでは、私が特に感心した道具についてお伝えいたします。機械化された現代では、もちろん農業においてもあらゆる作業が機械で進められます。甲斐さんのお宅にも田植機やコンバイン、脱穀機などたくさんの機械が準備されていました。1台数百万という金額に目を丸くしますが、必要なものとなれば仕方ないわけです。

 作業を始める前に、子どもたちに貴重なものを見せていただきました。機械化する以前の道具の移り変わりを現物で紹介していただいたのです。千歯こきやとうみなど私が子どもの頃には農家の一角に必ず置いてあったものです。
 今では歴史資料館などでしか見られなくなってしまいましたが、甲斐さんの家には、しっかりと手入れをされたものが残っています。甲斐さんのお宅では、3年ほど前まで牛を飼っていらしたそうで、今でも小屋にその名残が感じられます。

 農業という生業が、生活と密接に関係していたことが一目で分かるつくりになっていて、とても興味深いものです。稲作という作業を体験できるだけでなく、こうした生活や仕事とのかかわりも学ばせていただける甲斐さんご夫妻に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

子どもたちの活躍の場

 地域と連携して取り組む活動は、今の学校教育において欠くことのできない機会です。ここ美郷町でも、1年を通じて様々な活動に取り組む中で美郷北学園にもかかわることのできるチャンスが多くあります。
 7日(火)は、北郷福祉スポーツ大会が開かれました。社会福祉協議会主催のこのイベントは、地区の高齢者クラブの皆さんが一堂に会しての「運動会」です。主催者の楽しいアイデアを生かした競技がたくさん準備されていました。
 このイベントに本学園幼稚部の園児が参加しました。

ダンスや団技、そしてかけっこまで出させていただき、子どもたちはもちろん大満足でしたが、参加された皆さんが笑顔で応援していただいたことに何より充実感がありました。高齢化の進む美郷町ですが、こうした場が地域を活性化するのだと、改めて感じたひとときでした。子どもたちがまた少し大きく成長できた機会でした。

小野葉桜まつり

 11月3日(土)文化の日に、恒例の「小野葉桜まつり」が西郷ニューホープセンターにて開催されました。美郷町出身で薄幸の歌人「小野葉桜(おのはざくら)」を顕彰する行事です。美郷町長、顕彰会会長(副町長)、教育長、遺族代表などたくさんの方が出席して、厳かな雰囲気の中執り行われました。

 式典では、神事の後地元吟遊会の方の葉桜のうたの朗詠やコラ-スの「葉桜のうた」が披露されました。その後、会場を室内に移して「葉桜のうたコンサート」と「第29回葉桜短歌賞表彰式」が行われました。

 表彰式では、県内外から応募のあった1796首の作品の中で見事入賞した皆さんの晴れやかな顔が印象的でした。今年は、美郷町内小中学生のがんばりが目立ったコンクールのようでした。美郷北学園からも、2人の入賞がかないました。


小学生の部 佳作 川名泰平(かわなたいへい)さん 1年生
作品:なつやすみはなびたいかいいってきたはなびきらきらおみせきらきら

小学生の部 佳作 日野雄斗(ひのゆうと)さん 1年生
作品:あさがおがたくさんないてうれしいなあさのたいそうえがおでみてる

 2人とも立派な賞状と盾を手にして、とてもうれしそうでした。歌人の大口玲子さんからも素晴らしい講評をいただきました。学習や運動にこうしたがんばりを見せることも大切です。大きな自信となることでしょう。おめでとうございました。

児童生徒会選挙

 11月に入りました。今月最初の行事は、児童生徒会執行部役員「立ち会い演説会及び選挙」です。小中一貫校の美郷北学園では、中・後期ブロック(5~9年生)の子どもたちに選挙権が与えられていますが、次年度への経験を積む意味で4年生以上が立ち会い演説会に参加します。幼稚園から前期ブロックの子どもたちには、事前に学級の方へ立候補者が出向き、公約を説明してきました。

 立候補者は2名で、会長及び副会長選出の「信任投票」となりました。上杉純世さん(写真左)と鴨田駿佑さん(同右)いずれも8年生です。応援演説は、上杉さんに鴨田優佑さん、鴨田駿佑さんには柄神音さんが行いました。

 両陣営とも、自分の考えをしっかりと伝え、有権者に理解してもらうことができたようです。

 選挙結果は即日開票され、2日には互選をし、全校専門委員会や執行部の組織編成を経て、今月17日(金)に任命式を行う予定です。
 ちなみに、投票は「受付」「記載所」「投票箱」と本格的です。選挙権が18歳以上となり、選挙に対する意識付けをしっかりと行う必要がありますが、美郷北学園なりの方法で積極的に実施していきたい取組の一つです。新しい組織については、後日お知らせできると思います。

【受付は選管委員が】

【記載所で真剣に投票する6年生】

【ノスタルジックさえ感じる投票箱】

10月が終わります。

 先週の台風21号に続き、今週末も台風22号の接近が予想されています。先週は関西地方から北で特に大きな被害が出たようですが、今回は何事もなく過ぎ去ってくれることを祈るばかりです。台風の勢力や進路次第ではありますが、今のところ30日(月)は通常どおりの授業を行う予定です。最終的には、前日29日(日)の正午に判断をし、変更がある場合のみ保護者に連絡するようにします。何とぞご理解をお願いいたします。

 10月が終わります。今年も残すところ2か月です。はやいものです。11月は児童生徒会役員選挙(1日)、北郷フェスティバル(11日)などが予定されています。特に北郷フェスティバルは、運動会と並んで大きな行事です。先生方も子どもたちも毎日一生懸命準備に励んでいます。その成果をしっかりと発揮してほしいものです。是非たくさんの皆様にご覧いただきたいと存じます。ご近所お誘い合わせの上、ご来校ください。

みさと焼き

 少し前の話になりますが、美郷町教育委員会主催の家庭教育推進大会に参加した後の懇親会のことです。研修会での講師の素晴らしいお話とコンサートの余韻に浸りながら、思い思いテーブルに着き感想を述べ合う時間でした。午後7時を過ぎていましたので、そろそろ空腹も頭をもたげていました。そんなとき出会ったのが「みさと焼き」でした。もちろん焼き物(陶器)ではありません。「たこ焼き」ならぬ「みさと焼き」です。懇親会のメインメニューとして、担当課職員の皆さんが準備してくださったものでした。

 これは、美郷町で密かに(?)流行しているグルメで、タコの代わりに地元のおいしい食材を入れて焼いた粉ものです。主流は、シイタケやキムチ、栗などを入れるようですが、子ども向けにいろいろとアレンジもされているとのこと。なるほど、おいしいものはどんな調理をしてもおいしいはずです。参加者一同感心しながらいただきました。美郷町には、まだまだ奥深い食があるようです。

職人技?


 ここ数日、事務室の先生方の動きが激しいな・・・と思っていたら、新たな学校改善に取り組んでおられました。管理棟の窓ガラスが野鳥等の糞やクモの巣でかなり汚れていたので、教頭先生が毎日のように掃除をしてきれいにしてくださっていたのですが、今度は事務室の先生方が窓ガラスに紫外線カットのフィルムを貼っておられたのです。
 このホームページのトップにも写真がアップされていますが、美郷北学園では校舎のあちらこちらに本が展示してあります。いつでもちょっとした時間があるときに手にとって見ることができるように、子どもたちが少しでも本に親しむことができるように、事務室の先生方の温かいご配慮が形になったものです。今回、それらの本を日焼けから守ることを目的に始められた作業だったのです。
 はじめは3人でしたが、養護教諭の河野先生や学習部長の頼先生も合流しての作業となりました。

 改めて、学校は校長一人では経営できないことが分かります。先生方のアイデアとやる気が欠かせません。校長室にじっと閉じこもってパソコンを見つめている時間があれば、校内を見たり子どもたちの様子を観たりする方が、よほど有意義かもしれません。先生方に心から感謝します。

目からウロコ

 12日(木)は、幼稚部から前期ブロック(1~4年)までの学校参観日でした。
 今回は、幼稚園の参観に「本の読み聞かせ」を取り入れた親子読書を実施しました。まずはじめに、子どもと保護者に分けて、保護者に北郷図書館の司書(山本恵子さん)が読み聞かせの素晴らしさと進め方を講義され、その裏で子どもには本校の読み聞かせの達人(徳田三枝 技術員)が楽しい読み聞かせをしてくださいました。

【講話をされる 山本先生】

【徳田先生による読み聞かせ】

 私の浅いこれまでの経験では、ここで終わりでした。「読み聞かせは大切です。お家でも是非読んであげてくださいね。」と呼びかけて、後はお任せする。まあ、ここまでできただけでも効果はあるはずです。ところが・・・
 2時間目、今度は場所を移して親子で読み聞かせを楽しみました。もちろん、山本先生と徳田先生による素晴らしいコラボレーションでした。子どもたちも保護者も(わたしも)ぐいぐい引きつけられました。「さすがだなあ・・・」と感心しきりでした。

 なるほど、保護者に読み聞かせを推奨するために、まずはお手本を見せるということなのでしょう。保護者もずいぶん興味をもったようでした。
 と、次の瞬間、先生から「では、これからお子さんに読んであげましょう!」との声。「えっ!いきなり大丈夫かな?」とどぎまぎしているのは、わたしだけでした。子どもたちは読んで欲しい本を手に取ると、すっと保護者のもとへ。しかも膝の上。しかも遠慮なく。

 こんなにも自然に、そして楽しそうにふれあう親子の姿を、恥ずかしながらわたしはあまり見たことがありませんでした。これこそ親子の姿です。きっといつもこんな感じでスキンシップを図っているのでしょう。北郷の子どもたちが落ち着いて生活できる一因を垣間見ました。わたしは、感動のあまり動悸が激しくなりました。
 目からウロコ。正にそんなひとときでした。企画していただいた山本先生、徳田先生、幼稚園の先生方、そして参加していただいた保護者の皆様、幸せな時間を本当にありがとうございました。

がんばった中体連

 9月30日(土)と10月6日(金)に、第41回東臼杵地区中学校秋季体育大会が行われました。美郷北学園は、30日(土)に男女ソフトテニス部、6日(金)に陸上部が出場しました。6月の大会で3年生が引退した後、2年生を中心に新しいチーム作りに取り組んできましたが、その成果を発揮する大会でもありました。どの部も新キャプテンを中心に、切磋琢磨しながら練習に励んできました。チームをまとめるのはなかなか大変なことですが、その分得るものも大きいはずです。メンバー一人一人が自分の立場を自覚して、さらに高みを目指してほしいものです。

 さて、大会の結果は以下のとおりです。
【ソフトテニス部】:西郷中学校テニスコート
  男子 第3位 佐藤慎太郎・奈須海玖空ペア
     第4位 加藤龍侍・夏田和弥ペア
  女子 準優勝 上杉純世・阿部莉々楓ペア(写真)
     第4位 大和久尚・山下夏澄ペア
【陸上競技部】:延岡市西階陸上競技場
  7年 奈須瑛琉(100M)2位 16”20
  8年 鴨田優佑(100M) 1位 12”23
     柄 神音(100M) 2位 13”20
     甲斐無限(100M)5位 13”90
     鴨田駿佑(200M) 1位 25”23
     齊藤丈留(1500M) 1位 4’49”86)
  4×100Mリレー(柄、鴨田優、甲斐、鴨田駿) 1位 48”90
 なお、参加した全員が11月に行われる県大会への出場権を獲得しました。学校代表から地区代表となります。思う存分力を出し切ってほしいものです。応援よろしくお願いいたします。


うれしいニュース

 今日4日(水)は、全校朝会を行いました。毎月1回、校長(教頭)講話や各指導部の先生のお話、表彰等を行っています。今日は、宇都宮教頭先生と保健体育部長の原口朗先生のお話でした。その後、先日行われた中体連秋季大会東臼杵地区大会(男女ソフトテニス競技)の結果報告と表彰をしました。地区大会では全員が入賞し、11月に開催される県大会への出場権を得ました。詳しくは、後日陸上競技の結果とともにお知らせいたします。
 今日は、もう一つの表彰についてお伝えします。

 それは、本学園2年生の黒木陽太朗さんの表彰です。陽太朗さんは、みやざきサイエンティスト育成推進事業「夢・創造サイエンスコンクール」で見事、地区優秀賞を受賞しました。夏休みに自由研究で作成した昆虫採集が、高い評価を受けたのです。運動神経がよく、いつもニコニコしている陽太朗さん。虫好きでも有名ですが、しっかりと学びにもつなげているところが素晴らしいです。本当におめでとうございます。
 運動面だけでなく、学習面でもがんばる美郷北学園の子どもたちです。

よろしくお願いします

 気付くとキンモクセイの香りが流れてくる季節となっていました。
 10月です。ひと雨ごとに秋が駆け足で近づいてきます。ついこの間まで、「暑いですね。早く涼しくなるとよいですね」とあいさつしていた気がします。暑ければ寒さを、寒ければ暑さを求める・・・何と都合のよいものでしょうか。。。しっかりと今の季節を味わいたいものです。
 さて、10月1日付けで、美郷北学園幼稚部に新しい先生が配属されました。
杉本祐樹(すぎもと ゆうき) 先生(27歳) 西郷出身
西郷中を卒業後、宮崎市の高校・短大を経て幼稚園教諭や保育士、介護福祉士などの免許を取得され、先月まで宮崎市の介護施設にお勤めでした。長年の夢であった幼稚園勤務と地元に戻ってきての仕事に、意欲満々です。親孝行をしながら、ぜひ早く美郷北学園に馴染んでくださいね。これから、どうぞよろしくお願いいたします!

9月が終わります

 2学期が始まって1か月が経ちました。運動会という最大行事を前後して、いろいろなことがあった月でした。こうした大きな行事の後は、気持ちの切り替えがうまくいかず子どもたちも先生方もちょっとした空白期間を迎えてしまいます。事故やけがなどが起きないように、細心の注意を払っておきたいと思います。

 これからの美郷北学園は、11月11日(土)に実施予定の「北郷フェスティバル」(学習発表会)に向けての準備が始まります。これもまた大きな学校行事です。目標をしっかりともたせ、有意義なものにしていきます。どうぞご期待ください。それ以外にも、町合同宿泊学習(5年)、町合同学習会(4年)、町鑑賞教室(幼・小)、秋の遠足(幼~4年)などが計画されています。一つ一つの意義と目的を再確認し、身に付けるべき力をしっかりと身に付けさせます。
 なにより、しばらくは「じっくり勉強する」期間を設けたいと思います。

感動の中の運動会

 9月24日(日)、1週間延期した第3回運動会を実施しました。曇天の上、朝から肌寒い中での開催でしたが、何とか天気ももちこたえてくれました。

 当日は、尾畑英幸美郷町長様、岩倉朗副町長様、日髙隆一北郷支所長様、長尾勇教育長様をはじめ、多数のご来賓の皆様、保護者やご家族、そして地域の皆様のご来場をいただきました。3回目ということもあり、少しずつ美郷北ならではの運動会ができつつあります。幼稚園から9年生まで、11年間と幅のあるの子どもたちの競技・演技でしたが、どの学年も創意工夫に満ちたものでした。学年が上がるにつれて、子どもたち自らが考え演出させることができており、発達の段階と成長の足跡を感じることができました。また、下級生は上級生を慕いあこがれ、上級生は下級生のよき手本となり見守る姿が随所に見られました。また一つ、大きな頂に立てた気持ちになりました。


 柳田起希実行委員長、柄神音副委員長、宇和田朝陽赤団団長、黒木翔馬白団団長は、特に大会運営に当たって大きな力を発揮しました。児童生徒会を運営していく喜びと大変さを改めて実感したことでしょう。9年生にとっては最後の運動会となりました。たくさんの思い出を胸に、次なるステップに向けて切り替えもお願いしたいところです。
 先生方と子どもたち、保護者の絆も深まった感動的な運動会でした。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げ、ご報告といたします。ありがとうございました。

運動会は・・・

 またまた、雨です。台風18号の通過で、大雨による洪水や竜巻など全国的に大きな被害が見られました。心よりお見舞い申し上げます。その後も、スッキリとした秋晴れを望める日は少なく、今日も朝からずっと雨が降っています。
 24日(日)に延期を決めた運動会ですが、本日予定していた準備作業は中止としました。明日23日(土)は何とか回復傾向のようですので、午後3時から準備をしようと考えています。運動場の清掃等は昨日までにほとんど終わらせていますので、万国旗の設置や杭打ち・ロープ張り等が主な作業となります。都合のつかれる保護者の皆様は、どうぞお力添えをお願いします。
 今日は最後の全体練習でした。子どもたちは、モチベーションの維持が難しい1週間のようでした。実行委員長をはじめ、赤白双方の団長が声をからせての応援練習を続け、今日までがんばってきました。その努力を皆様に見ていただくためにも、24日(日)はどんなことがあっても運動会を開催したいと思います。「百花繚乱~咲き誇れ勝利と感動の花~」のスローガンのように、児童生徒はもちろんおいでいただいた皆様が美しく咲き誇る花のように運動会を彩っていただければ幸いです。

運動会は延期します


 雨です。昨夜からかなり激しい雨が降り続いています。非常に強い台風18号が接近中で、明日朝から午後にかけて九州南部に上陸・通過の予報が出されています。
 明日17日(日)は、美郷北学園第3回運動会を予定していました。1学期末に結団式を行い、約2か月。先生方も子どもたちも楽しみにしていた運動会ですが、まさかの台風接近でした。運動会は、1週間後の24日(日)に延期としました。できる限りたくさんの方においでいただきたいという願いのもと、お休みのとれる日曜日を選択しました。県内の多くの中学校が同じ日に計画していたので、同様に残念な週末を迎えていることでしょう。
 
 校内通路には、てるてる坊主が飾られていました。子どもたちの残念な気持ちがよく表れています。しかし、1週間の猶予があるということは、それだけ練習時間もあるということです。これまで十分でなかった演技や改善の余地のある競技に、今少し時間をとってよりよいものにしてほしいものです。練習の疲れからか体調の優れない子どももいたようですので、この連休に回復して万全の態勢で24日を迎えられるよう全職員で見守ってまいります。
 何はともあれ、雨です。台風が大きな災害をもたらさないことを願ってやみません。

命の誕生

 今日6日(水)の朝の活動は、ブロック別集会でした。毎月1回、前・中・後期のそれぞれの特色を生かした集会が開かれています。毎回いろいろな工夫がなされていて、とても楽しみな集会です。
 今回は、前期ブロックが1年生の発表(郡読)、中・後期ブロックが運動会の歌の合同練習でした。
 1年生の発表は、グループごとにしっかりと大きな声で気持ちを込めて朗読できました。1学期の成長を実感できる素晴らしいものでした。中・後期ブロックは、団長を中心に赤・白ともによく声が出ていました。先生方が審判となりどちらが優勢か判定していましたが、甲乙付けがたいというのが私の感想です。
 さて、そんなブロック集会ですが、前期ブロックでは毎回先生方のお話のコーナーがあります。今回は、養護教諭の河野友梨香先生のお話でした。

 先生は、赤ちゃんの誕生についてクイズ形式で子どもたちに分かりやすくお話しされました。生まれる前の赤ちゃんの様子や生まれるときの身長・体重のことなど、イラストや模型を使って説明しました。専門的な立場で子どもたちに語りかけるように話される姿を拝見しながら、「さすがだなあ」と感心しました。
 ところで、河野先生のお話が特に説得力があったのは、本学園の1年担任の黒木悠先生が妊娠中であることも関係しています。

 1月に出産予定の黒木先生のことにも触れていただき、子どもたちは黒木先生の体を通じて赤ちゃんの命を具体的に学ぶとともに、お母さん(黒木先生)の体をみんなで気づかうことの大切さも感じたようです。河野先生の温かい思いやりも垣間見た気がしました。ありがとうございました。
 

運動会の練習

 2学期に入り、まずスタートしたのが運動会の練習です。美郷北学園では、幼稚園児から9年生までが合同で行います。結団式の様子は、このHP「学園生」のコーナーでご覧いただけます。かけっこや団技、表現(ダンス)、リレーと、どの学年も赤白それぞれに分かれて一生懸命に練習しています。
 そんな中、5・6年生の表現(伝統芸能)「たかなべ」の指導に、地域の保存会の方に来ていただいています。


 
 太鼓や三味線、歌を「本物」でやっていただく本当にありがたく貴重な経験となっています。子どもたちも真剣に学んでいます。地域の方のこうした献身的なご協力があってこその美郷北学園です。後継者不足を語っていらっしゃいますが、子どもたちがそれに貢献できたらいちばんの恩返しになることでしょう。
 運動会は、9月17日(日)に行います。どうぞご期待ください。

2学期始動!

 今日8月28日(月)は、第2学期の始業日でした。
 宮崎県内では、早い市町村で25日(金)が始業日だったようですが、美郷町は本日一斉の実施となりました。38日間の夏休みでしたが、子どもたちに大きな事故等がなかったことが何よりでした。
 始業式では、3人の代表が夏休みの振り返りと2学期の目標を発表しました。

◇左:黒木小春さん(2年)・・・2学期の目標は「にっこりニコニコ元気で過ごす」こと。あいさつや姿勢(立腰と鉛筆の握り)、給食、読書にがんばります。
◇中:長田大成さん(6年)・・・①進んでチャレンジする ②仲間を信じる ③「美郷北学園」開校3年目の6年生としてあいさつや学校行事などで学園をリードする。
◇右:新田直子さん(9年)・・・運動会副団長として、全校生活委員長として、自分の果たすべき役割をしっかりと果たしたい。また、受験生として悔いのないように全力でぶつかっていきたい。

 3人とも素晴らしい発表でした。しっかりとした目標とその実現に向けた決意が感じられました。他の子どもたちもそれぞれに2学期の目標を立てたことでしょう。運動会や「北郷フェスティバル(学習発表会)」といった行事への取組をとおして、ひとまわりもふたまわりも成長することを願ってやみません。
 保護者の皆様、地域の皆様、全国でご活躍のOBの皆様、2学期も美郷北学園は「気風創造」を合い言葉に邁進します。ご支援のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

1学期が終わりました。

 今日20日(木)は、1学期の終業日でした。
 3校時に全学園生が一堂に会しての終業式を行いました。4人の児童生徒が代表で「1学期を振り返って」発表しました。それぞれの発表内容は以下のとおりです。
◇ 甲斐輝さん(3年)・・・水泳と勉強をがんばった。繰り返し練習することとあきらめないことを学んだ。集中する力がついた。
◇ 佐藤健太郎さん(5年)・・・JRC活動と水泳にがんばった。今まで以上にがんばることができ、できることがたくさん増えた。
◇ 鴨田優佑さん(8年)・・・陸上部(部活動)でのスランプを経験し、悔しさを達成感に変えることを学んだ。後期ブロックとして「積極性」を高めることに努力したい。
◇ 海野紗香さん(児童生徒会)・・・みんなのために役立つことを意識して取り組んだ1学期だった。あいさつなど一人一人の心がけを促したい。今後も自覚をもって取り組みたい。 
 美郷北学園として3年目の春を迎えた1学期でしたが、子どもたちや保護者、地域の皆さん、そして何より教頭先生をはじめ積極的に学校運営にかかわってくださった先生方に、心より感謝いたします。解決すべき課題はまだまだ多くありますが、夏季休業中にしっかりと検討し2学期に生かしていきたいと思います。
 何はともあれ、何とか1学期が終わりました。本当にありがとうございました。全国でご活躍のOBの皆さん、暑い夏です。お体ご自愛ください。

七ツ山小学校PTAが来校されました


 お隣の諸塚村からPTA視察研修においでになりました。11名の皆さんでした。小中一貫校の現状をご覧になりたいとのことで、中学部教務主任の井上先生が学校の概要を説明した後、校舎施設等を見学していただきました。小学部宮本教頭先生の進行で進めた協議の中では、一貫校開校までの経緯やメリット・デメリットなどが話題となりました。児童生徒数の減少など、美郷町と同じような課題に直面している諸塚村でも、小中一貫教育は選択肢の一つとしてお考えなのかもしれません。学級長さんの「子どもたちの将来のために」という言葉が印象的でした。
 短い時間ではありましたが、とても熱心な皆さんと有意義な時間を過ごすことができました。ご来校いただき、ありがとうございました。

1学期最後の参観日


 今日11日(火)は、1学期最後の参観日でした。全学園を対象とした学園参観日でした。天気情報では終日「曇り」の予報でしたが、ありがたいことに真夏を思わせるような天気となりました。本日の計画は、
  2校時:一斉授業参観
  3校時:一斉学級懇談(5~9年生は、特別講師による命の授業)
  4校時:学校保健委員会(保護者対象の講演会)
となっています。「命の授業」及び学校保健委員会には、宮崎市立木花中学校教諭の藤田司先生を講師にお招きしました。詳しい内容は、「美郷北学園ニュース」でご報告いたします。

 参観授業は、
 幼稚部から小学部は、水泳学習の成果を披露する「水泳発表会」を行いました。うだるような暑さの中、気持ちよさそうに游ぐ子どもたちを汗だくで見守っていただいた保護者の皆様でした。どの子も学習はじめの目標を大きくクリアしました。一人一人の努力に拍手をおくります。

 7年生は、理科(原口亜希子先生)の学習で、「謎の物質Xの正体をあばけ!」というミッションを受け、物質の燃焼実験を行いました。原口先生の授業は、子どもたちの興味関心をグッと引きつける授業です。さすがです。

 8年生は、英語(井上敬康先生)で、「MUST]を使った義務や命令の表現について学習しました。ペアを組んでスピーチの練習をしながら理解を深めました。

 9年生は、社会(頼篤子先生)で国民生活と日本国憲法(公民)の導入の学習を行っていました。身近にある偏見(先入観)を洗い出し、憲法とのかかわりの中で問題意識をもたせようとするものでした。

 ちなみに、恒例になった8年生の教室前のプレートです。

 1学期は、大きな行事(修学旅行等)もありましたが、全学園生が元気に過ごすことができました。これもひとえに保護者や地域の皆様のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。ご多用な中、参観日においでいただいた保護者の皆様、本日は誠にありがとうございました。

7月に入りました。

 7月に入り、1週間が経とうとしています。明日は七夕です。
 今週は台風3号の接近に始まりましたが、ここ九州南部は大きな影響はなかったものの、昨日5日(水)の大雨の影響で九州北部には甚大な被害が発生したようです。特別警報も発表されました。心よりお見舞い申し上げます。
 さて、6月の全校朝会では子どもたちに少し発破をかけました。

 1学期はじめの緊張感が薄れ、行動やあいさつに元気や自主性が見られなくなりつつあったからです。こんなときは、得てして生徒指導上の問題等も気になるようになるものです。そこで、気分のメリハリを付け、物事に集中して取り組むようにと、

という言葉を示しました。特に9年生には、高校受験に向けてこの7月から真剣に切り替えてほしいという願いも伝えました。1学期も残り2週間です。気を引き締め、「やるときは やる!」気概をもって生活してほしいと思っています。

梅雨どきです

 先週から本格的な梅雨に入ったような九州南部地方です。とはいえ、沖縄地方はすでに梅雨明けし、奄美地方もそろそろだとか。九州南部の梅雨明けは、平年では7月14日頃だそうですから、もうしばらく雨とお付き合いというところでしょうか。北郷地区では、アジサイが見頃となりました。昨年ご紹介した椎野地区の観光名所「あじさいロード」は、思わぬ葉化病の蔓延で残念ながら今年は花が少ないようです。手塩にかけて育ててこられた地区の方の心中は、さぞ辛いものがおありでしょう。少しでも早くあの見事なアジサイが見られることをお祈りいたします。
 6月も今週までです。来週からはいよいよ7月です。1学期もまとめの時期となります。夏に向けての準備も始めなければならないようです。
 ところで、今年の美郷北学園の夏はひと味違うものになりそうです。夏休み中の取組に、少し工夫を加えることができそうです。 
 まずは、「うなま地蔵夏祭り」(8月5日土曜日開催予定)への参加です。これまでも学園としてオープニングセレモニーで合奏と合唱を披露してきましたが、今年はそれに加え ①テントブースを使ってのイベント ②会場内の清掃・管理 ③コンサートイベントでの会場設営 に児童生徒会を中心にかかわらせていただくことになりました。北郷商工会議所主管の企画会や実行委員会に参加し、「企画段階から町の行事にかかわること」で地域のためにできることを子どもたちと考えたかったからです。初めての取組ですのでどの程度地域に貢献できるのかは未知数ですが、しっかりと見届けたいと思います。

【うなま地蔵夏祭り実行委員会の様子】
 また、7月24日(月)には美郷町社会教育課が主催する「みさとでお仕事」という職業体験イベントが開かれます。そこに本学園の4年生を全員参加させる計画です。キャリア教育の一環として様々な職業を直に体験してほしいと思います。
 そのほか、沖縄県豊見城市との交流(5年生)や登校日の「ようこそ先輩」(8月21日予定)なども楽しみな行事です。子どもたちが、ワクワクするような夏休みになれば・・・と思います。

雨の日の過ごし方は

 梅雨入りした途端天気のよい日が続き「空梅雨」が心配されましたが、どうやら今日から数日間は梅雨らしい天気が続きそうです。とはいえ、沖縄地方では相当な豪雨で被害も出ている様子。心からお見舞い申し上げます。何事もほどほどがよいようです。
 さて、そんな中今日はブロック別集会が開かれました。本日より美郷町合同での修学旅行に出発した8年生が不在のため後期ブロックは中止となりましたが、前期ブロックは3年生の発表、中期ブロックは6年生の修学旅行の報告を行いました。

【前期ブロック集会】
 11年間という幅の広い美郷北学園ですから、子どもたちに具体的な話をする場合はこのブロック集会を活用しています。今日は、梅雨時期の室内での過ごし方についてもブロック長の井上愛先生からご指導いただきました。具体的には、

という「当たり前6か条」に示されています。4月以降、前期ブロックのきまりとして大切にされてきたものですが、今一度しっかりと理解し「実践」できるようになりたいものです。

英会話科授業研究会

 本日、美郷町教育委員会の主催による「英会話科授業研究会」を本校で実施しました。美郷町は、平成22年文部科学省から「教育課程特例校指定」を受け、町内すべての学校で「英会話科」を実施しています。コミュニケーション力を高めることを目的に、「話す・聞く」ことを重視した指導を推進しています。毎年この時期に、新しく町内に赴任した小学校の先生方と中学校英語科の先生を対象にしたこの「英会話科」の研修会が行われています。
 本日は、8年生の授業を見ていただきました。教室入り口には、いつものように子どもたちからのメッセージが掲げられていました。

今日の授業は、過去形や過去進行形を用いた自作のプレゼンテーションを紹介する内容でした。
 授業は、中学部英語科の井上敬康先生とALTのDavid先生が行いました。もちろんオールイングリッシュです。外国の土地や動物、音楽、スポーツなど自分の好きなものを伝えることを目的に、パソコンを使ってジェスチャーや笑顔をそえて一生懸命に取り組んでいました。

 次期学習指導要領からの小学校での教科化にともない改善すべき課題が山積ですが、教育委員会はもちろん中学部教員(特に井上先生)の協力を得て取り組んでいきたいと思います。「忙しい人間に仕事は回ってくる」といいますが、県の学力向上推進委員でもあり、あちこちで発表等が予定されている井上先生ですが、よろしくお願いします。

【井上敬康(いのうえ のりやす)教諭】

6月に入りました

 早いもので、新学期から2か月。1学期も折り返しに入りました。今年は梅雨入りが例年よりも遅れているようですが、週間予報を見るとそろそろなのかな・・・と思います。夏のような日差しもしばらくはお預けでしょうか。それでも、梅雨は農作物にとっては欠かせないもの。学校周辺の水田では田植えの準備が急ピッチで進んでいますし、農家の畑にもかぼちゃや茄子など露地物の苗が元気に育っているいるようです。
 ところで、花の栽培に関しての本校の課題は花壇が少ないということです。元々中学校(北郷中)の校舎を改築して造られているため、学級園や観察園などが不足していたのですが、情操教育を進める上で花壇は欠かせません。これまでプランターを活用して何とか対応してきたのですが、撒水等の管理が大変でした。「何とかならないものか・・・」と徳田技術員をはじめ事務室の先生方と検討してきました。その結果、「ないなら造ろう」と立ち上がった事務室トリオです。
 まずはじめに、玄関脇にテストピースを並べて、わずかな広さながら立派な花壇ができあがりました。
 続いて中庭にも素晴らしい半円形の花壇が登場です。
 3人の素晴らしい点は、熟慮の上決断したら速攻でとりかかるフットワークのよさです。いろいろな知恵を出し合って、よりよいものをつくり出そうとするところです。今回の花壇も、スペースを考慮して半円形のステキなものができました。もちろん教育委員会の了解もしっかりと得ています。

 アイデアもさることながら、見事に仕上げる技術も目を見張ります。学校においでの際は、ぜひご覧ください。また、事務室トリオに一声かけていただければ幸いです。
 これからの夏の花がとても楽しみです。ありがとうございました。

【事務室トリオ】 左から 西副主幹 徳田技術員 日髙主事

修学旅行あれこれ

 5月24日(水)から26日(金)までの3日間、美郷町内3校の小学校合同での修学旅行に行ってきました。美郷町では、道路事情や活動内容等を考慮して、通常の1泊2日を2泊3日に延長して修学旅行を実施しています。前日までの天気予報があまりよくなく、雨が心配されたのですが、1日目の活動の一部(吉野ヶ里遺跡)で小雨に降られただけで、2日目以降は暑すぎるくらいの好天で、全員よく日焼けをして帰ってきました。
 1日目は、新幹線乗車体験(熊本駅~新鳥栖駅)と吉野ヶ里遺跡の見学、佐賀県立宇宙科学館の見学でした。

 吉野ヶ里遺跡は、大規模な遺跡だけにじっくりと時間をかけて学習させたいのですが、移動時間との兼ね合いでわずか1時間足らずの見学でした。その後の宇宙科学館も同様で、素晴らしい施設と内容に対して時間が不足しました。限られた時間を有効に活用するためにも、次年度は少し工夫が必要です。

 2日目は、今回の修学旅行の中でも重要な位置付けをした1日でした。

 まず初めに「平和学習」です。長崎原爆平和公園で平和祈念セレモニーを行った後、原爆資料館を見学しました。同世代の子どもたちの犠牲について、真剣に考える姿が見られました。自分たちの果たさなければならない「平和の遵守」についてじっくりと考えるよい機会となりました。

 また、3校合同で作製した「折り鶴」を資料館におさめさせていただきました。

 その後、長崎駅前で「美郷町PR活動」を行いました。
町や自作のパンフレットを配りながら、長崎県民や観光客の皆さんに美郷町の特産物や観光地を宣伝しました。はじめはなかなか大きな声が出なかった子どもたちも、時間が経つにつれ積極的になりました。ふるさと美郷を堂々と語る姿は、見ていて頼もしいものでした。相手に「聞いていただく姿勢と言葉遣い」が今後の課題となりそうです。
 その後の班別自主研修は、長崎駅前からグラバー園までをそれぞれの班の計画に沿って路面電車を使って移動しながら行いました。途中昼食も自分たちで考えてとるようにしましたが、事前にインターネットで検索してお目当ての食事を楽しんだようです。

 3日目は、グリーンランド(熊本県荒尾市)で半日楽しく遊びました。天気にも恵まれ、所期の目的を十分に達した修学旅行でした。日程や行程等検討課題も多くみつかりました。次年度に向けて改善していきたいと思います。
 2日目のホテルを出発する際に、ホテルの担当の方に「こんなに礼儀正しく、きまりを守る生徒さんは初めてでした。そのことをぜひお家の方や先生方にも伝えてください。」とほめていただいたことが、今回の旅行のすべてではなかったでしょうか。ご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。

地産地消・美郷の日

 今日16日(火)は、「地産地消・美郷の日」です。毎日おいしい給食で、子どもたちも大満足なのですが、今日は特別な日です。山の幸にあふれているここ美郷町ですが、旬の味はまた格別です。最近では、農業技術の進歩で一年中いろいろな食材が食べられるようになりましたが、やはり季節の味は大切にしたいものです。特に学校給食においては、「食文化を学ぶ」という点からも重要なものといえます。地域でとれた新鮮な食材を、地域の方の手で調理していただき、できたてをいただく。何と幸せなことでしょう。
 さて、今日のメニューは・・・
【麦ごはん 美郷野菜のそぼろ煮 なめこ汁】
でした。「あつあげ、とうふ、たまねぎ、しいたけ」が北郷産です。写真を見ただけでおいしさが伝わってくるのではないでしょうか。和のテイストに心も体も癒されます。
 生産者の皆様、調理員の皆様、栄養教諭の黒木先生、ごちそうさまでした。とてもおいしかったです。幸せです。

パワーアップタイム

 本学園の学力向上対策の一つに「パワーアップタイム」があります。学習内容の基礎基本の定着を目的に、朝の活動時間を利用して小学部・中学部ともに一斉に実施しています。
 できる限り習熟度別の個別指導を行っています。指導者も学級担任だけでなく、副担任(小学部も副担任制を採っています)や管理職も参加し、全職員体制で臨んでいます。

 わずか20分程度の時間ではありますが、子どもたちのウィークポイントを克服するために、学習指導部の計画のもと少しずつ効果を上げています。

 中学部では個別指導を充実しています。(写真左は国語科の指導の様子)
 また、中学部教員による「一部教科担任制度」を導入していることから、このパワーアップタイムでも、小学部児童に中学部教員が指導を行っています。(写真右は中学部理科教員による6年生の指導の様子)ここにも、「全員体制による学力向上」があらわれています。

 なお、いよいよ受験の年を迎えた9年生(中3)は、同時間帯に「セミナー」による徹底指導を行っています。朝から先生方の気合いの入った声が校舎内に響く美郷北学園です。

1か月が過ぎました

 新学期から1か月。大型連休中も大きな事故やけがの報告がなく、ほっとひと安心でした。それでも、連休明けの子どもたちはどことなく疲れている様子です。(大人も同じかもしれませんが・・・)せっかく身に付いた学校生活のリズムを少しでも早く取り戻してほしいものです。
 さて、メディアの報道では、北海道で30度を超える暑い日が記録されるなど、春を通り越したような陽気が続いているようです。大雨や冷夏など、今後の社会生活に影響が出ないことを祈るばかりです。
 学園では、そうした様子とは裏腹に、春の花が満開です。

 技術員である徳田先生の渾身の作品が、校内の至る所で見られます。先日は、「とてもきれいですね。しばらく鑑賞させてください。」と通りすがりの方が立ち寄られました。
 
 PTAニュースでご紹介した田島さんにご寄贈いただいたチューリップは、今年も見事な花を付けました。子どもたちも、花壇やプランターの風に揺れる花々を見て、どことなくうれしそうです。

 移動教室の際には、「次の授業もがんばってね!」と励ましているかのようです。

 もちろん、読書活動推進を図る本学園では、図書の紹介とともに美しい花も添えられています。子どもたちの豊かな情操の育成にも大きく寄与している花たちです。

小学校合同修学旅行

 5月に入りました。週末は、初夏を通り越して夏を思わせるほどの陽気でした。そういえば、昨年も春の暖かさを味わうことなく一気に夏を実感したことを思い出します。これも異常気象なのでしょうか。
 さて、美郷町では4年ほど前から町内の3小学校が合同で修学旅行に出かけています。本年度も5月24日(水)から26日(金)までの2泊3日で予定されています。通常よりも1日長い旅行です。今日1日(月)は、全児童が田代小学校に集合して「事前学習会」を行いました。

 自己紹介をした後、行程や準備物、平和学習の在り方、集団行動の仕方、保健面等の指導を行いました。また、生活班の班編制や役割分担等について班ごとの打ち合わせも行いました。
 せっかくの機会ですので、3校の26名全員と友達になれるよう引率の先生方もきめ細かな配慮をしています。安全で学習効果が深まる楽しい旅行になるよう、準備をしっかりとしたいものです。

 なお、主な行程は以下のとおりです。
①24日(水)1日目
 美郷町→新幹線乗車体験(熊本~鳥栖)→吉野ヶ里歴史公園→佐賀県立宇宙科学館→ホテル(長崎市泊)
②25日(木)2日目
 ホテル→長崎原爆資料館・平和公園→長崎駅前(美郷町PR活動)→班別自主研修(長崎市内)→ホテル(熊本泊)
③26日(金)3日目
 ホテル→グリーンランド→美郷町
 2日目の長崎市での平和学習と美郷町PR活動が大きな取組となります。PR活動では、手作りのパンフレットを手渡しながら道行く人に美郷町を紹介する計画です。同様の取組は、中学2年生が同じ合同修学旅行(京都市)でも行っています。活動時間は、10時15分から11時までの予定です。お近くにお住まいの方やその時間に長崎駅前においでの方は、ぜひお立ち寄りいただき激励していただければ幸いです。
 修学旅行の様子は、後日ご報告いたします。

異学年交流活動

 本学園の特色ある活動の一つが、幼稚園生から9年生までの全学園生で行う異学年交流活動です。全学年を縦割り班にした「じぃ~ぞ班」がその母体。「じぃ~ぞ」とは地域の宇納間地蔵尊の「お地蔵様」が由来だとか。
 本日、そのじぃ~ぞ班の顔合わせ会を行いました。

 一人一人自己紹介をした後、第1回目の活動である「歓迎遠足」(5月2日実施予定)に向け、気持ちを高めました。歓迎遠足では、じぃ~ぞ班対抗のウォークラリーが計画されています。チームワークが大切ですが、さてさて中学生がうまく幼稚園生までをリードできるか・・・。とても楽しみです。

初めての参観日

 今日22日(土)は、今年度第1回の学園参観日を実施しました。幼稚部から中学部までの一斉参観日です。小学部のみや中学部のみの参観日も設定していますが、年間に数回地域の方もお招きしてのオープンスクール形式での全校参観日です。
 新学期が始まっての初めての参観日。子どもたちは少し緊張気味でしたが、どの学年も落ち着いた参観授業を行っていました。授業は、幼稚園が「制作」活動を、小学部は全学年「国語」を、中学部は7年生が「数学」8年生が「道徳」9年生が「学級活動」をそれぞれの教室にて行いました。
 
8年生の教室入り口には、こんなプレートが掲げてありました。
 参観授業の後学級懇談会、そしてPTA総会が開催されました。宮本教頭先生と宇都宮教頭先生の下準備とPTA役員の皆様のご協力により、予定されていた審議がすべて滞りなくなされました。
 校長の学校経営ビジョン説明においては、次の3つをお願いしました。
① 宮崎県が目指す「日本一の読書県」実現に向けての家庭読書(家読)の充実
② 学力向上のための家庭学習の場づくりと見届け
③ 親の背中で語るキャリア教育の推進を目指すPTA活動への積極的な参加協力
 美郷北学園PTAとして3年目を迎えます。活動が定着し、美郷北PTAならではの取組ができますよう、現会員はもとよりOBの皆様もご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

朝の光景

 新学期が始まって2週間が経ちます。
 幼稚部、小学部、中学部のそれぞれが、落ち着いた雰囲気で過ごした2週間でした。小学部1年と7年(中学部1年)でのプロブレムやギャップは、一貫校の本学園ではまず見られません。上級生の姿をしっかりと見る機会が日常的に多くあるからでしょう。何はともあれ、好調なスタートに胸をなで下ろしているところです。
 ところで、本学園の特色ある活動の一つに「JRC活動」があります。アンリ・デュナンの遺志を受け継いだ「青少年赤十字」の取組です。本学園では、基本的にはボランティア活動に重点を置いていますが、毎朝のボランティア清掃もその一つです。
 朝、登校した子どもたちから順に箒を手に手に教室前の廊下や渡り廊下、玄関先をはいたり、ペットボトルに水を汲み植木鉢やプランターの花に散水したりと、自分にできるボランティアに取り組みます。個人の時間がなかなかとれない中で、子どもたちには定着してきた活動です。キャリア教育を標榜する本学園では、勤労精神も大切に育てたいと考えています。

美郷の恵みに感謝

 今日17日(月)の給食は、「地産地消献立・美郷の日」でした。これまでもこのコーナーでご紹介してきましたが、毎月1回地域の食材をふんだんに使ったうれしいメニューが立てられます。子どもたちも職員も大変楽しみにしている給食です。
 さて、今日のメニューは・・・

【じとっこの炊き込みごはん 牛乳 きびなごフライ スナップえんどうのマリネ あおさ汁】
でした。美郷産の食材は、地頭鶏、豆腐、スナップえんどう、椎茸でした。中でもスナップえんどうは、北郷産で最近生産者が力を入れている作物の一つだそうです。時代とともに消費者の好みに合わせて、多様な作物作りにチャレンジしていらっしゃる農家の皆様には感心するばかりです。
 今日もおいしい給食に感謝します。ごちそうさまでした。

全学園生がそろいました。

 昨日12日(水)に「入学式」を、本日13日(木)には「入園式」を実施しました。
 新1年生13名と幼稚園ほし組(年中組)7名が新しく仲間入りし、全学園生105名となります。5年生と6年生に転入があったため、うれしい「複式学級解消」が実現されました。幼稚園2学級、小学部7学級(うち特別支援学級1)、中学部3学級の12学級でのスタートとなります。職員は、幼稚部4名、小学部16名、中学部14名、調理員6名の40名の大所帯となります。全職員で子どもたちを支援していきたいと思います。

【新1年生 入学式】

【ほし組 入園式】
 4・3・2のブロック制を採っている本学園では、ほし組と新1年生の入園・入学式のみを行っています。7年生(新中1年生)は、中学部の制服を着て新1年生と入学式に手をつないで入場しました。校長式辞の中で全体へのお披露目をしましたが、新しい気持ちで臨めたようです。

【新7年生と学級担任、副担任】入学式の後で記念写真。
 本年度の職員(業務の都合上、調理員を除く)です。平均年齢42歳の勢いと実力のある充実したスタッフです。心強いばかりです。全職員「一丸」となって開校3年目にチャレンジしていきます!

平成29年度がスタートしました!

 今日4月10日(月)は、美郷町公立小中学校の始業の日でした。
 子どもたちは、体育館に登校した後事前指導を受けて「新任式」「始業式」に臨みました。ほし組(幼稚園年中)と新1年生がまだそろっていませんが、全員そろうと105名の全学園生となります。新任式では、新しくおいでいただいた先生方をご紹介しました。

小学部教頭 宮本 一郎 先生(宮崎市立清武中学校から)
中学校体育 原口 朗 先生(宮崎市立本郷中学校から)
中学校理科 原口 亜希子 先生(宮崎市立宮崎西中学校から)
中学校国語 加治屋 慶史 先生(川南町立唐瀬原中学校から)
栄養教諭 黒木 亜紀 先生(綾町立綾小学校から)
 このほか、広島大学教育学部を卒業されたばかりの 時松 尚也 先生の合計6名の先生方です。お一人お一人に新任のご挨拶をいただきました。
 引き続き、始業式を行いました。

 3名の代表児童生徒が新学期の抱負を発表した後、ブロックリーダーとなる4年生・7年生・9年生の紹介が行われました。自分たちの果たすべき役割をしっかりと自覚し、「がんばろう」という意欲にみなぎっています。頼もしい限りです。

 校長講話では、1年間の目標をしっかりともつこととその実現に向けた具体的な手立てを準備し実行すること(構えをもつこと)を話しました。また、学園の教師と子どもたちの合い言葉である「気風創造」を今年も目指すこと、そのサブテーマに「わたしたちが創る理想の学園」を添えたことを伝えました。
 開校3年目を迎えた美郷北学園です。保護者や地域の皆様、全国でご活躍のOBの皆様のご期待に添えるよう、全職員一丸となって邁進して参ります。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

春 別れの季節

 桜のつぼみが大きく膨らみ、ここ北郷にもいよいよ春が訪れようとしています。あんなに寒かった冬も、過ぎ去ってみると懐かしささえ感じます。
 春は「別れの季節」でもあります。16日(木)は9年生(中学校3年生)の第2回卒業式を、22日(水)には幼稚園の第44回卒園式を、そして24日(金)に6年生の小学校課程修了式と平成28年度の修了式を行いました。4・3・2のブロック制を採用している本校では、「卒業」と名のつく式は9年生のみですが、小学校課程を終える大きな節目となる6年生にとってもきちんとした式を執り行うために、保護者をご招待して「卒業証書」を授与いたしました。
 どの式も、子どもたちの真剣な態度と職員の綿密で温かみのある計画・指導のおかげで、立派な式となりました。

9年生の卒業式。自分の将来の夢の実現に向けてしっかりと第1歩を踏み出しました。これからも見守り続けたいと思います。たくましくあれ卒業生。強く強く生き抜いてください。


 卒園式。式場を円形の対面式にしてみました。卒園児を包み込むように、温かな雰囲気づくりができました。4月からは、全員本学園の一年生です。

 そして、小学部6年生の「小学校課程修了式」です。保護者にもおいでいただき、「卒業証書」を手渡しました。一人一人が小学校の思い出や保護者への感謝の気持ちを伝えました。また、7年生から激励の言葉を受けました。4月からは中学部の制服を着て登校することになります。
 それぞれに異なる立場で卒業・卒園・修了を迎えた子どもたちですが、4月からの新しい生活を精一杯過ごしてほしいものです。保護者の皆様のこれまでのかかわりに敬意を表しますとともに、心より感謝とお祝いを申し上げます。

地産地消・美郷の日

 明日16日(木)は、本学園第2回の卒業式です。
 小中一貫校の本学園では、「卒業式」としては9年生(中学3年生)のみで行うことにしています。この一年間、常に学園の先頭に立って引っ張ってきた9年生。明日はその晴れ舞台として、卒業式を挙行いたします。心を込めて送り出したいと考えます。
 さてそんな中、9年生にとって最後となった本日の給食は、「地産地消・美郷の日」でした。栄養職員のO先生のご配慮により、「ランキング給食の第1位」のメニューで飾っていただきました。

【地産地消・美郷の日 ランキング給食第1位】
麦ごはん 牛乳 チキン南蛮 うめぼし キャベツ 新タマネギのみそ汁

 牛乳以外は美郷産か?と思えるほど、地元にゆかりの食材ばかりです。とりわけ、鶏肉はご存じ「地頭鶏っこ」で、ジューシーでした。タルタルソースとの相性が抜群でした。新タマネギのみそ汁にも癒されました。9年生にとって、思い出深い給食となったことでしょう。O先生、調理員の皆様、生産者の皆様、ありがとうございました。ごちそうさまでした。 

小学生の職業体験

 3月になりました。北郷地区も日に日に暖かさを感じるようになりました。春もそこまで来ているようです。
 さて、2日(木)・3日(金)の2日間、小学6年生において「職業体験」学習を実施しました。これは、実際に職場で働く経験をとおして、子どもたちに望ましい職業観や勤労観を育むことを目的として、地元北郷地区の職場に出向き「働かせていただく」ことを学ぶ取組です。本来、職場体験は中学生で行うことが多いようですが、本学園では11年間をとおしたキャリア教育の観点から、6年生で地場産業を、中学2年で町外での職場体験を行っています。キャッチフレーズは「幼稚園からはじめる進路指導」です。
 今回6年生は、「柳田しいたけ(椎茸の生産・販売)」「岡田商店(林産物の加工・販売)」「服部巷製菓店(菓子製造・販売)」「杉本きのこ園(椎茸の生産・販売)」の4工場の皆様のご厚意をいただき、2日間研修をさせていただきました。いずれも美郷町を誇る地場産品に携わる店舗です。

【杉本きのこ園】

【服部巷菓子店】

【岡田商店】
【柳田しいたけ】
 当然のことではありますが、子どもたちは真剣な態度で働いていました。「自分たちにもさせていただけることがあること」「働く上では、人とのコミュケーションが大切であること」「どんな仕事にも工夫とアイデアが必要であること」「生きるためにはたらくこと」など、学校の中だけでは理解が不十分なことを体験をとおして学ぶことができたようです。貴重な体験をさせていただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。

新たな取組として

 昨日ご案内したとおり、19日(日)から今日21日(火)までの3日間、地元北郷地区の最大イベント「宇納間地蔵大祭」が開かれました。中日の昨日は、雨天のため参拝者も少し少なかったそうですが、今日は快晴でした。気温もグングン上がり、上着なしでも過ごせる暖かさだったので、人出もずいぶん増えたようです。ある出店の方にうかがうと、「初日(日曜日)が予想以上に多かったので、1日で3日分売り上げましたよ」とのこと。満面の笑みが印象的でした。

 ところで、「キャリア教育」を展開している本校では、地域に貢献できる人材の育成を目指して、地域行事に積極的に参加することを心がけています。今年のお祭りには学校としても「自分たちにできることを」という考えのもと、児童生徒会で検討し5~8年生の縦割り班で参加しました。題して「じぃぞボランティア」です。
 具体的には、
① 参拝客への「1年生~4年生手作りのお守りしおり」や「8年生手作りの美郷町や北郷地区の案内パンフレット」の配付
② 駐車場や会場のトイレの清掃
③ あいさつをしながらの巡回清掃
などでした。8年生は、魅力的な町づくりに向け、総合的な学習と絡めて北郷地区(美郷町)についての街頭アンケート調査も行いました。

 こうした取組を続けていくことで、少しでも地域に目を向けかかわることの大切さを学習することができれば幸いです。ご協力いただいた北郷支所や商工会議所、全長寺の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

ごちそうさまでした!

 昨日2月19日(日)から21日(火)までの3日間、北郷地区は「宇納間地蔵大祭」一色です。例年、地区内外からたくさんの参拝者の皆様においでいただき、大変な賑わいを見せています。昨日は天気も良かったため、予定していた駐車場が足りなくなる事態になるほど大勢の来場者があったようです。祭には地元産の食材がたくさん出回っています。お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。本校児童生徒も「おもてなし」に参加させていただきます。
 ところで、今日は地元の食材を生かしたうれしい献立「地産地消献立・美郷の日」でした。個人的には10月以来の「美郷の日」です。出張等が重なり実に4か月ぶりです。待ちに待った給食でした。さて、今日のメニューは、

【美郷んキムチ丼 牛乳 たまごとわかめのスープ きんかん】
でした。
 北郷産は、豚肉・とうふ・椎茸、そして米。同じ美郷町内のきんかん(西郷)とキムチ(南郷)も使われました。きんかんは、JAの「きんかん部会」様よりいただいたもので、カリッとした食感が気持ちよいフレッシュなきんかんでした。また、キムチは「百済の里」として知られる南郷地区のもの。お隣韓国とのつながりを大切にしている、南郷地区ならではの手作りキムチでした。
 丼物をこよなく愛する私には、とても幸せな給食でした。生産者の皆様、調理員さん、そのほか給食にかかわっていただいている皆様に、改めて感謝します。ごちそうさまでした。

一日雪です

 今シーズン最強の寒波が襲っているそうで、今週末は西日本でも積雪が予想されています。寒波と言えば、先月末の寒さは格別でした。-5~-6℃の日が続き、朝台所の水道が凍結しました。洗面所でかろうじて出る水を流してみると、流れ出る先からみるみるうちに凍っていくのを見て、「これは、これは。なかなか見ることのできない光景だ!」と一人興奮してしまいました。
 昨日は、教育委員会から水道管破裂への対策をするようにと指示がありました。今朝はそれほど気温は下がらなかった(それでも-1℃でしたが・・・)ようで、一安心でした。ただ、明け方からずっと雪が舞っています。降り積もるほどではないので、子どもたちも(慣れているのもありそうですが)取り立てて騒がず、優雅に眺めています。
 本日は、昨日の「幼稚園入園保護者説明会」に引き続き、午後から小学6年生とその保護者を対象にした「進級説明会」です。6年生児童は、体験入学ということで、一時間目から中学部の先生方の授業(国語、社会、数学、英語、理科)を受けました。顔見知りではありますが、いつもと違う雰囲気の先生方の授業を一生懸命に受けていました。子どもたちはもちろんですが、中学部の先生方にとって有意義な時間だったと感じました。
 ともあれ、天気の回復を朝から祈っています。

いよいよ受験シーズンです

 「暖冬」といわれていた今年の冬も、この数週間は厳しい寒さに見舞われています。毎朝教頭先生からの気温の報告も、-5℃、-6℃と耳を疑うような氷点下です。鳥取県など雪による交通や生活への影響もでているようで、これ以上の寒波は御免被りたいところです。
 しかし、9年生(中学3年生)にとっては、寒いなどと言っていられません。いよいよ高校受験の時期となったからです。明日26日(木)と27日(金)は、県内の私立高校の入学試験です。本校の9年生のほとんども、それぞれが志望する高校の門をたたきます。保護者はもちろん、学級担任や他の先生方の支えを受けそれに感謝しながら、堂々と自分を出し切ってきてほしいと思います。希望どおりの「15歳の春」を笑顔で迎えられるよう、精一杯のエールをおくります。
 全国でご活躍のOBの皆様も、どうぞ合格をお祈りください。

授業力向上

 本日は、6年生担任のM先生の研究授業(算数)「割合を使って」を行いました。
 M先生は、宮崎大学教職大学院で教育学(学級・学校経営)について学ばれた先生で、現在5・6年生(複式学級)の学級担任をお願いしています。教職大学院では、卒業した院生のスキルアップを図るためにこうした授業研究会「授業力向上フォローアップ事業」を計画的に行っているそうです。満丸洋一客員教授(附属教育協働開発センター)と遠藤宏美准教授(宮崎大学教育学部)がおいでになりました。
 
 授業では、M先生の得意なICTを使い視覚的に理解を支援する授業が展開されました。
 いつも以上に緊張した様子の子どもたちとM先生でしたが、しっかりとした授業準備と丁寧な指導により、全員の児童が理解を示していました。自力解決からペア学習へのアウトプットもできていました。6年算数の中でも理解が難しいとされる「割合」の学習を、穏やかでメリハリのある指導で進めることができていました。また、個別の支援にもしっかりと意識が払われていました。

 貴重な機会なので、小学部はもちろん中学部の先生方にも参観していただきました。こうした研究授業の機会をできるだけ多く設定することにも意を払いたいと思います。
 M先生、お疲れ様でした。

地蔵テスト

 今日17日(火)の朝の活動は、毎月1回の「ブロック集会」でした。本校は、前期ブロック(幼稚園~小学4年)、中期ブロック(小学5年~中学1年)、後期ブロック(中学2・3年)の4・3・2ブロック制を採っています。6・3制とは違った細かな区割りで発達の段階に即した指導を目指しています。「ブロック集会」もその一つで、担当する先生方の腕の見せどころでもあります。
 今月の集会の共通内容は、「地蔵テスト」の表彰でした。このテストは、本校独自のテストで、冬休みに課題を提示しそこから出題する課題テストです。そのコンセプトは、「100点がとれるテスト」です。学力の2極化が課題となっている本校児童生徒に、「少しがんばれば100点がとれる!」経験をさせることで、学習への意欲を高めようとするものです。小学1年から中学3年までが先週実施し、その結果を今日の集会で公表し表彰しました。

 結果、ほぼ9割以上の児童生徒が100点をとることができたようです。学力向上に向け、これからもいろいろな取組をしていきます。ちなみに、「地蔵」とは北郷地区の「宇納間地蔵」さんからつけたものです。

継続は・・・

 年明け早々うれしいニュースが入って参りました。法務省人権擁護局と全国人権擁護委員連合会から本校に感謝状が贈呈されたのです。
 本校の中学生は、毎年「全国中学生人権作文コンクール」に「全員」が応募してきました。旧北郷中学校時代からの長年の取組に対するもので、生徒はもちろんですが、かかわっていただいた先生方に心から敬意を表します。どんなことでも、継続することに大きな意味があるのでしょう。「美郷北学園」として再出発した本校でありますが、大切な伝統は受け継いでいきたいと思います。
 感謝状は、6日(金)の始業式の折に全学園生に紹介しました。また、生徒を代表して9年生の山﨑太一さんに受け取ってもらいました。

【贈られた感謝状と山﨑太一さん(9年生)】

明けましておめでとうございます。

 平成29年(2017年)がスタートしました。明けましておめでとうございます。旧年中は公私にわたり大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。酉年の今年は、職員も子どもたちも大きく羽ばたく年にできるよう、精一杯努力して参りたいと思います。皆様、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、本日、第3学期の始業式を行いました。
 代表児童生徒(3年生、5年生、9年生)の発表「3学期の目標」に共通していたのは、しっかりとした「目的意識」でした。ブロックリーダー(3年生)や小学部最上級生(5年生)、受験生・卒業生(9年生)と、それぞれが置かれた立場を真摯に見つめ、考え、しっかりとした目標を立てていました。きっと充実した3学期になることでしょう。頼もしい限りです。
 校長講話では、宮崎県(清武町)が生んだ郷土の偉人である安井息軒の「一日の計は朝にあり 一年の計は春にあり 一生の計は少壮の時にあり」という教えを紹介しました。今こそしっかりとした目標を立て、油断せずコツコツと努力することの大切さを話しました。特に9年生は、いよいよ受験を控えています。卒業を含め、「15の春」を笑顔で迎えられるよう、保護者と手を取りながら全力で支援していく決意です。

チーム美郷北学園

 先日来、皆様に協力をお願いしておりました「学校支援ボランティア」のご報告です。
 現在、個人・グループでご登録いただいているのが36名(グループ)です。ご登録いただき本当にありがとうございます。12月20日(火)18:00より、本校にて発足式を行いますので、時間の都合のつかれる方はぜひご参加ください。なお、会員はまだまだ不足しています。さまざまな取り組みを充実させていくためにも、できるだけ多くの皆様のご協力をお願いいたします。まだ登録されていなくても発足式にぜひおいでください。ご近所・お知り合いの方にもどうぞお声をかけ合ってください。よろしくお願いいたします。
 ところで、今回この学校支援ボランティアの会を立ち上げるに当たって、宮崎県こども政策課の未来みやざき子育て県民運動推進協議会(会長 河野俊嗣 宮崎県知事)が主管する「みやざき子育て支えん隊」に参加登録を申請していたところ、先日認定証が届きました。
 今後は、宮崎県も支援してくれる団体として胸を張って取り組んでいただきたいと存じます。ちなみに認定証と同時にオリジナルスタッフジャンパーも寄贈していただきました。発足式の折にご紹介したいと思います。団体名は「チームMKG(美郷北学園)」としています。

ようやく実現できました

 11月28日(月) 旧黒木小学校体育館において、地域の高齢者クラブの皆さんと本校1・2年生が交流をさせていただきました。昨年4月の美郷北学園誕生により、黒木小学校は閉校となりました。地域から学校がなくなるというのがいかに寂しいことかは、前任校でも経験しました。しかし、学校がなくなったから、地域の灯が消えたとだけはしたくない・・・と考えています。できるだけ早い時期に黒木地区へ出かけて、子どもたちの活動する姿を見ていただく機会をもちたいと考えていましたが、ようやく実現することができました。
 
 当日は、子どもたちからの歌のプレゼントの後、おじゃみや羽子板、独楽回しなど昔の遊びを中心に交流しました。「初めて羽子板をやったわい」「独楽回しをしてみたかったのよ」と、子どもたち以上に(?)楽しんでいただけたのも嬉しい場面でした。この日のために名札や名刺を準備した子どもたち。後で感想を聞くと「おもてなしの心」を学んだようです。
 最後は全員で記念撮影。ハグや握手をしてお別れをしました。

 初めての黒木地区訪問でしたが、これをきっかけに全学園生が出向き、遠足や奉仕作業などそれぞれの学年でできることに取り組んでいきたいと考えています。黒木地区の皆様、そのときはどうぞごよろしくお願いいたします。。
 今回の交流に際して、事前の打ち合わせから準備、体育館の開閉と後片付けまで、いろいろとご協力いただいた小田区長様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

五穀豊穣

 今月22日(火)から27日(日)にかけて、北郷地区は各神社の秋の大祭が開かれました。年に一度のお祭りは、地区をあげての盛大なものでした。
 子どもたちも子ども神輿や伝統舞踊に積極的にかかわり、地域の一員として貴重な文化を受け継いでいるようでした。どの子もおよそ1か月間かけて練習や準備をしてきたとのこと。中にはうまくいくまで夜遅く親子で練習した子もいたそうです。
 また、各地区の「おもてなし」の心にも十分に触れることができました。温かい汁の炊き出しや煮染め、おにぎりなどのふるまいを受け、思わず「おふくろの味」を思い出しました。地区によっては、2日間かけて行うところもありその準備の大変さを目の当たりにしました。
 地域でしか育てられない子どもたちの姿を見ながら、また少したくましさとおおらかさを感じることができました。
【宇納間神社大祭】子ども神輿と浦安の舞
【黒木神社大祭】かわいい子ども神輿の出発です。
【入下神社大祭】子ども神輿と浦安の舞・・・あいにくの雨でした。

「チーム美郷北」の大黒柱

 中教審は、平成27年12月「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」を取りまとめ、学校が複雑化・多様化した課題を解決し子どもに必要な資質・能力を育んでいくためには、組織として教育活動に取り組む体制づくりが必要であることを示しました。この「チームとしての学校」の体制を整備することによって、学校において子どもたちが成長していく上で、教員に加えて多様な価値観や経験を持った大人と接したり、議論したりするなどより厚みのある経験を積むことができ、「生きる力」を定着させることにつながるとしています。
 本学園でも、学校や保護者、地域の人的財産を生かした効果的な教育活動を展開するための基盤づくりに着手しています。その先陣を切って活動を展開しているのが、事務室の3人の先生方です。

【 西智之副主幹(左) 徳田三枝技術員(中) 日髙元喜主事(右) 】 
 本年度の学校経営重点事項の一つに挙げた「読書活動の推進」を受け、自発的に3人の先生方が様々な読書推進に向けた取組をしていただいています。以前このコーナーでもお知らせした「本のギャラリー」は県の図書館教育研修会でも紹介されました。また、貴重な時間を割いて子どもたちへの読み聞かせも行っています。

 自分たちにできることを可能な限りやっていく姿に、職員一同感銘を受けています。もちろんこのほかにも学級事務や校納金の手続き等、教員の負担軽減に積極的にかかわっていただいています。また、安全管理と活動記録を目的に校外学習にも同伴しています。学園のホームページにも多くの記事を掲載し、広報活動にも積極的です。今年は、事務室便り「MNG~事務室からみなさんへ」の定期発行も好評です。大黒柱の3人に、感謝の毎日です。

「人権の花」運動に感謝します

本日11月14日(月)、本学園光の庭にて「人権の花」運動における感謝状贈呈式を行いました。
北郷支所の日髙隆一支所長様、延岡人権擁護委員協議会の金丸秀裕会長様、宮崎地方法務局延岡支局の吉永裕二総務係長様他の皆様においでいただきました。これは、本年6月にいただいた花の苗を育てた子どもたちに感謝状が贈られるもので、児童生徒を代表して2年生の坂本凜さんが受け取りました。また、金丸会長様よりご講話をいただきました。


 式典の最後に児童生徒を代表して6年生の山下夏澄さんがお礼のあいさつをしました。

その一節を紹介します。

 花は人間に似ています。花は、太陽の光があたっているときや雨が降ったときなどはとても元気で、曇りのときは少ししおれています。人間は、友達と仲良くしているときは笑顔だけれど、けんかをしたときは元気がなくなります。(中略)これからは、この「人権の花」を育てた経験を生かし、友達に優しくしたりいじめのない学校生活を送ったりしたいです。

 このあいさつのとおり、「人権の花」事業の意義は達成できたのかなと思います。感謝状をいただきましたが、本当に感謝しなければならないのは私たちの方です。子どもたち一人一人が花を大切に育てながら、命や思いやりについて考えるチャンスをいただきました。目に見えない命や思いやりという言葉を花を通じて理解させていただきました。本当にありがとうございました。

葉桜まつり

 11月3日(木)「文化の日」に西郷ニューホープセンターで「第28回葉桜まつり」が開催されました。この祭は、郷土美郷町西郷が生んだ歌人「小野葉桜(おの はざくら)」の偉業を顕彰するものです。葉桜は、明治12年生まれで歌人若山牧水とも親交がありました。遺稿歌集「悲しき矛盾」は、没後40年を経て出版されました。

 式典では、神事の後、歌碑まつりや葉桜の歌コンサートなどが催されました。その後、「葉桜短歌賞」の表彰式が行われました。
 今回の短歌コンクールには、本学園からも多数の作品を応募しましたが、そのうち3点が見事小学生の部で入賞しました。
 【優秀賞】
   みんなでねなわとびするとたのしいねなんかいとぶのほしのかずだよ
                       1年 尾形 亜依 さん
   もういいよはやくでてきておつきさまつぎはわたしがかくれるからね
                       1年 黒木 小春 さん
 【佳 作】
   ありさんは何でもはこべる力もちオリンピックなら金メダルだね
                       2年 中村 飛悠 さん
 いずれも小学生らしい感性で、特に結句が素晴らしいと選者の伊藤一彦先生からも絶賛されていました。地元美郷町だからこそ、受賞の意味も大きいと思います。名誉なことです。本当におめでとうございました。
【入賞した 黒木さん(左)と尾形さん、そして中村さんです。】

収穫の秋

 どこからともなくキンモクセイの香りが漂う季節となりました。1か月前には彼岸花の話題をお届けしましたが、それも今ではコスモスに代わっています。鮮やかな愛らしい花です。

 その向こうには、頭を垂れる稲穂。10月も後半に入り、北郷地区の水田も実りの秋を迎えています。農家の皆さんは、天気を気にしながらも収穫に大わらわのようです。家族総出で刈り取る姿をあちこちで見かけます。
 本校も6月に5・6年生が田植えをした水田があります。

今では、

ここまで成長しました。八十八の手間がかかるといわれる稲作ですが、

こんなに立派に実りました。自然の素晴らしさはもちろんですが、これまで管理をしていただいた学校支援ボランティアの「甲斐栄 さん」のお力によるところが大きいのです。
 実は、10月21日(金)に稲刈りを行いました。天候を見て少し早めの収穫となりました。


 しばらく乾燥させ、脱穀・精米の後12月には、9年生の受験合格祈願に餅をつく予定です。お世話いただいた甲斐栄さんと奥様、本当にありがとうございました。もうしばらくよろしくお願いいたします。

【甲斐栄さんです。】



「弁当の日」

 2001年、香川県の小学校の校長先生をしていらした竹下和男先生が始めたのが「弁当の日」です。子どもたちが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取組です。宮崎県でも多くの学校で推進され、竹下先生の講演も度々実施されています。
 さて、本校では今日21日(金)を弁当の日として、幼稚園から9年生までがそれぞれの段階に応じて弁当を作り、持参しました。そのねらいは、
①弁当作りを通して食と命を見つめ、食への関心を高めるとともに感謝の心を育む。
②子どもが自ら考え、「実践・失敗・改善・工夫」といった一連の体験を繰り返すことによって、生涯に渡り生きてはたらく暮らしの力を身に付けさせる。
ことにあります。前期ブロックの子どもたち(幼稚園から4年生まで)は、秋の遠足に出かけ自然の中でおいしい自作のお弁当を堪能しています。

【中期・後期ブロックみんなそろっての弁当ランチタイム】
 この取組を推進するに当たり、中心となって力を尽くしたのが本校栄養職員のO先生です。全体の企画立案から事前学習、当日の運営まで、実に精力的に取り組んでいただきました。すべての学級に出向いて授業をしたり、「給食便り」を発行して啓発したりしていただきました。


【O先生による事前指導 正に専門家による素晴らしい授業でした】
 おかげさまで、本日は賑やかな弁当の日でした。子どもたちの笑顔がはじけるステキな時間となりました。いろいろとかかわっていただいた保護者の皆様にも心より感謝申し上げます。

学校支援訪問

 10月19日(水)は「学校支援訪問」でした。宮崎県教育委員会は、本年度よりこれまでの学校訪問の在り方を見直し「形式よりも内容を重視した」学校訪問を実施しています。県教委・研修センター・教育事務所・町教育委員会が連携して、各学校の課題解決を図ることを最優先とした支援を「全力で」していただいています。本年度、美郷町の4小中学校はすべてが重点校としてきめ細やかな支援をいただいています。美郷町では、美郷南学園と田代小学校に続いて本校が3校目でした。本校の今回のテーマは、「授業力の向上」でした。
 当日は、県教育庁学校政策課の根井清指導主事様をはじめ5人の指導主事の先生方においでいただき、すべての授業参観とその後の個別協議をお願いしました。これまでは、研究授業についての協議は行っていましたが、今回一般授業の一つ一つまで丁寧に個別のアドバイスをしていただくことができました。「校長先生、懇切丁寧に指導していただき、本当によかったです!」と報告する先生もいました。先生方の授業力向上に向け、大きな成果があったようです。
 また、通常どおりの研究授業もブロック別に行いました。


 前期ブロック・・・3年生算数「何倍でしょう」 黒木悠 教諭
 中期ブロック・・・5年生算数「面積」 齊藤正行 教諭
 後期ブロック・・・8年生理科「空気中の水の変化」 瀬戸口和昭 教諭
の3本です。ブロック別の協議会では、「話合い活動」や「「生徒の自主的な活動」をキーワードに授業研究や協議が進められました。

 どのブロックも熱心な協議が行われました。先生方と指導助言者の熱い思いが十分に伝わってきました。最後は全体会をもち、各ブロックの協議内容を共有するとともに、美郷町教育長長尾勇様の指導講評をいただきました。

 終日の訪問となりましたが、大変充実した一日となりました。所期の目的を果たせたことを大変ありがたく思っています。授業をしていただいた先生方、ご指導いただいた訪問者の皆様、接遇等を積極的にしていただいた事務室の先生方、そして何より企画・準備から当日の運営を進めていただいた研究主任、教務主任と教頭先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。

今日は、「美郷の日」でした。

 今日の給食は、毎月恒例の「地産地消献立 美郷の日」でした。子どもたちも職員も楽しみにしているスペシャルメニューです。さてさて、今日のメニューは・・・

【美郷の山の栗おこわ 牛乳 きゅうりのツナ和え タラの三平汁】
でした。美郷町産の食材は「たけのこ こんにゃく 米 栗」でした。どれもおいしくて大満足でしたが、やはり「栗おこわ」は格別でした。ホクホクとした栗が、ほどよい粘りのおこわとベストマッチです。そして、美郷産のお米が本当によい演出をしています。これほどクオリティの高い給食もそうはないでしょう。
 秋の美郷は、少しずつ冬に向かっています。今が旬の食材を楽しみながら、厳しい冬に備えたいものです。今日も「美郷の日」に、生産者や調理にかかわっていただいたすべての皆様に感謝します。ごちそうさまでした。

北郷フェスティバル(学習発表会・文化祭)のお知らせ

 運動会と並んで学校行事の中でも大きなものに学習発表会(文化祭)があります。本学園では、「北郷フェスティバル」と呼んでいます。9月18日(日)の運動会が終わった直後から、担当職員を中心に準備を進めています。内容は、総合的な学習の時間の発表や劇、合奏・合唱などが中心となりますが、幼稚園児から中学生までが在籍しているので多彩なものとなります。お時間の都合がつくようでしたら、ぜひとも足をお運びください。全学園をあげて歓迎いたします。
  日時  平成28年11月12日(土)  8:30 開会   15:10 閉会
  会場  美郷北学園体育館
  ※ 駐車場は、旧北郷小学校跡地をご利用ください。  
 ポスターを添付しますのでご覧ください。なお、このポスターは9年生の大和久悠さんが作成したものです。
第2回北郷フェスティバル ポスター1.pdf

楽しく、しっかり学ぶ

 いつもと変わらない週末金曜日の2時間目。日課の校内観察に向かうと、オープンスペース「光の庭」から何やら賑やかな声がします。
 近づいてみると、小学1年生の「算数」の学習でした。

 H先生「う~ん、困ったなあ・・・。この2つの容器はどっちの方がたくさん水が入るのかなあ。」と、大きさはほぼ同じだけれど形の異なる容器を提示。子どもたちは、ああでもない、こうでもないと比べる方法を協議開始。すると、「別の容器にそれぞれ移して比べれば?」とIくん。「おおっ、いいねえ」と賛同の声。早速確認実験。一同納得した様子。
 「じゃあ、他に容器がなかったら・・・どうする?」と、新たな発想を求めてH先生。今度はしばらく「う~ん・・・」子どもたちの目はキラキラしっぱなしです。これです。学ぶということは。きっと脳の中のシナプスがグングン活動していることでしょう。
 そして、「分かった!」とYさん。「片方にいっぱいにためた水を、もう片方に移してみればいいんじゃない?」と発言。しばらくの静寂の後、「そうか!すげ~っ!」と拍手喝采。満面の笑みのYさん。この最高の瞬間に立ち会えた私も幸せ。

 全国どこの学校でも、こうした光景は毎日見られるはずです。子どもたちとともに先生方も丁寧にそして一生懸命に学びを深めています。子どもと先生の信頼関係が、手に取るように感じられます。もちろん本校でも、すべての学級で同じように「生きる学び、つながる学び」が展開されています。機会を捉えてご紹介いたします。
 折しも昨日(29日)には、全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。本校でも今後の在り方についてしっかりと検討し、学力向上に努めていきたいと思います。
 ちなみに、子どもたちが座っているベンチは、本校の教頭先生とお父さん方のボランティアが作ってくださった手作りベンチです。効果的に活用させていただいています。

学校関係者評価委員会

 本日、学校関係者の皆様においでいただき評価委員会を開催しました。
 本年度の学校評価に向け、学校経営方針を説明した後に授業の様子を観ていただきました。2月の評価の時期までに学校の様々な行事を観ていただき、子どもたちや職員の様子について、また私の学校経営についてのご意見を頂戴することになっています。
 協議では、
 ① 通学路の安全確保  ② 子育ての在り方  ③ 伝えたい伝統技術
などが話題となっていました。共通したのは、保護者や地域の大人が率先して子どもたちにかかわること、そして背中でその姿をしっかりと見せ生き方を伝えること、体験や多くの経験を通して「生きる力」を身に付けさせること・・・でした。
 そのためにも、現在進行中の「美郷北学園 学校支援ボランティア」の組織を確立し、子どもたちを地域で育てる町づくりに取り組んでいくことが求められていると考えます。多くの示唆を与えていただいた委員の皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
【委員の皆様】大野さよ美さん、小田哲義さん、山田恭一郎さん、井上千穗子さん、竹原栄蔵さん(左から)

秋の風物詩

 彼岸花が校庭やその周辺に咲き始めました。
 この花を見ると、妙に心寂しくなります。鮮やかな色の花なのになぜか、もの悲しくなるのです。これといった思い出があるわけではないのですが・・・。子どもの頃に見た「日本むかし話」の影響でしょうか。唯一思い出せるのは、小学校のときに下校途中の道すがらに咲いていたことくらいです。5~6㎞ほどの道を毎日歩いて通学していました。田舎の田んぼの畦道や土手には、いつの時期も季節の植物が満載でしたが、彼岸花もその一つでした。夏から秋に変わる空気とともに現れるこの花に季節の移り変わりを見ていたのでしょうか。
 ところでもう一つ。
 本校の校庭には、大きなイチョウの木があります。

 堂々としたその立ち姿は、いつも子どもたちをおおらかに見守っているかのようです。じきに鮮やかに色づくことでしょう。そのときはまたお知らせしたいと思います。
 ところで、校庭に出るとこの木の方から独特な臭いがしてきます。この木が大好きな子どもたちも、さすがにこの時期はあまり近づかないようです。その原因は、

 大量のギンナンが落ちているからのようです。食材としてはとても重宝なのですが・・・。そういえば、ずっと以前勤めた職場では夕方になると地域の方が通りがかりに拾っている姿を見かけることもありました。古き良き時代だったのでしょうか。
 さて、このギンナンをどうするか。これはこれで思案どころです。

今日の給食

 今日の給食は、「地産地消献立・美郷の日」です。毎月の楽しみの一つです。

 メニューは、「麦ごはん、牛乳、秋野菜の煮物、梅肉和え、梨」でした。地元美郷町産の食材は、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、梅干し、梨、米、栗、地頭鶏と、ほぼ全部といってよいほどです。写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、彩りのきれいなこと。また、野菜のもつ旨味がしっかりと感じられました。とりわけ梨は、西郷地区の「みやもと農園」のもので、おいしいと評判の梨です。直売所でも飛ぶように売れるそうです。
 煮物を好んで食べるようになったのは大人になってからですが、給食でいただくにものは格別です。いろいろな種類の煮物を味わうことができるからでしょう。和食のすばらしさを再確認できます。そういえば、初任の地「高千穂町」では、家庭訪問などのお茶うけは「煮しめ」でした。どのご家庭でも独自の味付けがあって、感銘を受けたのを覚えています。前任校でも給食で「北方煮しめ」が出されていました。子どもたちも大好きなメニューでした。
 学校給食は、日本の文化の一つです。食を通じて伝統や文化を学び、後世に伝えることができます。大切にされなければならない取組です。改めて、生産者の皆様をはじめ、本校栄養職員のO先生、そして調理員の皆さんに感謝いたします。ごちそうさまでした。

秋の味覚

 少しずつ秋を感じるようになってきました。日差しや風もそうですが、やはり食べ物が違います。店頭には秋の味覚が続々と並ぶようになりました。
 北郷地区は、農林業が盛んなところです。とりわけ椎茸と栗は特産品で、質の高いものが多く生産されています。スーパーなどでは、たくさんの北郷産を見つけることができ誇らしい限りです。
 さて、そんな中地域の方から嬉しい差し入れがありました。

 「栗のおはぎ」です。おはぎといえばあんこのイメージですが、さすが北郷。栗を贅沢に使ったおはぎに、しばし見とれてしまいました。そういえば、先日地元のパン屋さんで見かけた「栗を使ったパン」にも感激しました。身近でとれる食材を生かしたひと工夫。これもふるさとの味なのでしょう。

チームKBC

 北郷地区には、「チームKBC」という名の女性ダンスユニットがあります。正式には、「チーム 北郷ビューティフルクラブ」の略号だそうです。ちょっとワクワクするネーミングです。初対面は、8月に行われた「うなま地蔵夏祭り」でした。ステージ上でキラキラとした汗を流しながら、「星降る里は きみのふるさと」を熱演していらっしゃいました。
 そして今回、本学園の運動会(9月18日実施予定)の全校ダンスの講師を、このステキなチームKBCの皆さんにお願いすることになりました。チームは、結成して4年。現在のメンバーは約20名ほどで、幅広い年代の皆さんが参加していらっしゃるそうです。前身は地元の婦人連絡協議会だそう。年々若い人たちの参加が少なくなり、後継者を育てるのが課題だとか。それでも「少しずつ広がる輪をみんな楽しみにしています。たくさんの皆さんと知り合える絶好の機会。子育ての悩み相談にものりますよ。」とのこと。地域にこんな方たちがいてくださることは、本当にありがたいことです。子育て中のお母さん、ぜひチームKBCにご参加ください!

【チームKBC代表メンバー】 井本さん 井上さん 岩倉さん(左から)
 
 運動会では、「星降る里は きみのふるさと」を全校学園生で披露します。この曲は、平成元年に旧北郷村として置村100年を祝ってつくられた曲で、小椋桂さんのものだそうです。どおりで優しい歌詞とメロディです。「星降る地蔵の里」を誇る北郷ならではの曲でもあります。
 運動会の表現には、このほかに郷土芸能として「黒木ばんば」と「北郷音頭」があり、3つの曲を2つずつ組み合わせて発表しています。今年は、「星降る・・・」と「北郷音頭(盆踊り)」を取り上げます。どうぞご期待ください。
 こうして地域の皆様とかかわりながら、後継者を育てていく営みも学校としては大切にしたい取組です。地域住民の後ろ姿に学ぶ・・・やはりキャリア教育です。

本物との出会い

 子どもたちの感性を育てるためには、その道のプロフェッショナルの技を直に見聞きすることが大切であることに異論はないでしょう。「百聞は一見に如かず」ともいいます。今日、本学園の前期ブロックの子どもたちは、正に本物と出会うことができました。しかも身近な先生からでした。
 今日9月6日(火)は、月1回のブロック別集会の日。前期ブロック(1~4年生)は、毎月先生方からのお話をしていただいています。今日は音楽専科のY先生の順番です。


 いつもにも増してドレスアップしたY先生。T先生のピアノ伴奏に合わせて歌い出したのは、ヴェルディ作曲「乾杯の歌」という曲でした。イタリア語でした。その伸びやかで迫力のある歌声に、子どもたちも職員も一瞬で魅了されました。水を打ったような静けさの後から割れんばかりの拍手。どよめきが起きました。鳥肌が立ちました。全員が笑顔になりました。

 実はY先生、某有名音楽大学声楽科を卒業後イタリア留学も経験したプロのソプラノ歌手でもあるのです。いつもやさしく穏やかに接してくださるY先生。指導力の高さの裏付けとなる実力の確かさを子どもも職員も実感できた時間でした。

 ところで、ピアノ伴奏をしてくださった学習支援員のT先生。実はT先生も大学で音楽を専門に勉強され、高校の音楽免許をお持ちの才女です。流れるような演奏は、Y先生の歌唱をさらに引き立てていました。キラリと光る技を披露していただきました。
 このほかにも、小学部の鼓笛や合奏を熱心に指導してくださるO先生も高校の音楽免許を持っていらっしゃいます。それぞれがスペシャリストとしてご自分の力を発揮しながら、日常の指導に当たっていただけます。こんな環境にあることを子どもたちとともに感謝したいと思います。

学校支援ボランティアを募集しています

 開校2年目を迎えた美郷北学園ですが、学校を取り巻く組織づくりについても少しずつ取り組んでいます。その一つとして現在進行しているのが、学校の様々な教育活動を支援してくださるボランティアさんの組織についてです。実はこれまでにも、本の読み聞かせや野菜・米作りなど多くの活動にご協力いただいてきましたが、一つ一つが単発で学級担任と協力者とが直接やり取りをしながら進めてきました。活動が多岐にわたるにつれ、協力者の重なりや担当窓口の一本化が課題となってきました。
 そこで、地域の皆様と学校をつなぐ組織として「学校支援ボランティア・美郷北みまもり隊(仮称)」を立ち上げ、支援コーディネーターさんを中心に活動の充実を図っていくことになりました。この活動は、従来の学校への協力だけでなく、地域の皆様の趣味や特技を生かしていただくことも目的としています。また、子育て中のご家庭におかれましては、地域の先輩や同じ子育てに励んでいらっしゃる仲間とのコミュニケーションの場としてもご活用いただきたいと考えています。「子育てが楽しい」「美郷に住んでよかった」と思っていただけるような地域づくりに、少しでもお手伝いできればと考えています。
 学校通信「気風創造」でもお知らせしていますが、今回募集のチラシを作成しましたので、こちらもご覧ください。そして、ぜひともたくさんに皆様にかかわっていただければこの上ない喜びです。もちろん、美郷に住んでいなくても、遠く離れていらしても、ご協力いただけることがあればぜひお願いいたします。ご連絡をお待ちしております。

毛虫が大量発生!

 9月に入りました。日中は相変わらず暑い毎日ですが、朝夕は涼しさも感じるようになりました。
 そんな折、「校長先生、毛虫が大量発生しています!」との報告・・・。敷地内の桜の木に7~8㎝の毛虫がモゾモゾとうごめいています。特に体育館入り口の木には大量にいました。

 調べてみると「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫であることが分かりました。8月から9月にかけて発生するらしく、時期もぴったり。毛毒はないとのことでひと安心しました。
 しかし、9月18日(日)の運動会に向けて練習が始まっていることや当日の来客のことを考えて教育委員会にすぐに連絡をしてもらい、駆除をお願いしました。すると、課長補佐を先頭に3名の方がすぐにやってきて駆除してくださいました。

 このフットワークのよさが、美郷町の素晴らしいところです。これで明日からも安心して運動会の練習に取り組めます。教育委員会の皆様、本当にありがとうございました。

2学期が始まりました。

 本日8月29日(月)、第2学期の始業式を行いました。
 39日間の休みでした。生活リズムを取り戻し、気持ちよくスタートしていけるよう全職員あげてサポートしていきます。2学期は、運動会(9月18日)を皮切りに、合同修学旅行(6年:9月28日~30日)、中体連秋季大会、合同学習(4年:10月6日)、町合唱祭(11月2日)、学習発表会・文化祭「北郷フェスティバル」(11月12日)と大きな行事が目白押しです。いずれも重要なものばかりです。一つ一つの意義と目的をしっかりと子どもたちに理解させ、創意工夫しながら積極的にかかわることができるよう、職員にも協力をお願いしました。やらされる行事ではなく、自分たちで創り上げる行事を目指します。幼稚園から9年生まで、それぞれにできる形でかかわることを大切にしていきます。
 まだまだ暑い日が続いています。保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様、お体ご自愛の上、2学期もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今、学校は・・・その③(北郷中学校)

 さて、シリーズ最終回は北郷中学校です。美郷北学園は、実際のところ旧北郷中学校の校舎を改築して幼稚園と小学部を併設したので、所在地や電話番号は旧北郷中のままです。学校の沿革史も美郷北学園とは別に北郷中学校の延長としています。
 開校は昭和22年5月ですから、今年で70年の節目となります。研究に熱心な学校で、統計教育・安全教育・生徒指導・学習指導など文部省(当時)や県の指定を受けて多くの研究公開をしてきたようです。平成に入り、道徳教育やへき地教育にも取り組みました。平成8年には創立50周年記念式典を、平成18年には60周年記念コンサートを実施しています。通算すると私が23代目の校長となります。

 写真は、正門から見た校舎正面です。奥の3階建ての校舎は当時のまま。下足棟を新たに増築し幼稚園生から中学生、職員、来客と入り口を1カ所にしてあります。外来の方の把握もしやすくなっています。入り口には事務室が新設され、大きく開放的な受付カウンターとさわやかで明るい職員が出迎えてくれます。
 写真は、中庭の様子。右手が特別教室と管理棟、中央の連絡通路を挟んで左手が中学部の校舎です。2階には木造のおしゃれなテラスがあるのですが、老朽化がみられ現在は開放していません。手前には小学部校舎とをつなぐ連絡通路があります。

 小学部棟は2棟あり、いずれも平屋建です。右手が5・6年教室と保健室、特別支援教室、図工室になっており、左手が1年生から4年生までの前期ブロック教室と奥には幼稚園の園舎があります。二つの校舎の間には、すべて地元の木材を使ってつくられたオープンスペース「光の庭」があります。明るく柔らかな光に包まれた子どもたちの大好きな場所です。

 小学部棟を上から見たところです。左の屋根にはソーラーパネルが設置されています。月間約1000KWhを超える発電(実績)ができます。校内で使用する電力のほとんどをまかなっています。すべての教室に空調設備が設置されているのも特筆すべき点でしょうか。
 新しく生まれ変わった「北郷中学校」ですが、歴史はそのまま息づいています。多くの卒業生の期待に応えられるよう、これからも進化(深化)して参ります。

今、学校は・・・番外編(小原分校)

 旧北郷小学校は、明治40年に地域の5つの小学校が統合されて設立されたことは、前々回の本コーナーでお伝えしました。今回は、そのうちの一つ「北郷小学校小原分校」をご紹介します。残念ながら旧北郷小を除く残りの学校は、今現在当時の面影を見つけるのが難しい状況にありました。日を改めてご報告できればと考えています。
 さて、小原分校は明治31年2月に創立され、明治40年に北郷小に統合され分教場となりました。大正13年校舎が全焼し、新築されました。戦後の昭和22年に北郷小学校小原分校と改称し、昭和48年北郷小学校に統合されるまで、地域の学校として愛されてきたようです。75年の歴史には、教職員と児童、保護者、地区住民の学校に対する熱い思いが刻まれています。
 写真は、正門入り口から旧校舎跡地を見た様子。階段を上がっていくと運動場と校舎跡の施設(小原公民館)、プールが残っています。
 校門から見た敷地内です。奥の建物が現在公民館となっています。また、同じ敷地内には、本校小学部の教頭先生の住宅もあります。運動場は静かなたたずまいで、今でも地域の憩いの場となっています。門柱には「北郷小学校小原分校」としっかりと刻まれています。

 校門から小原地区を臨むと、今でも子どもたちが集まってきそうです。学校が地域とともに歩むのは、今も昔も変わらないことを実感します。

今、学校は・・・その②(旧黒木小学校)

 第2回は、旧黒木小学校について。
 創立は明治13年(1880年)といいますから、134年の歴史を誇る学校でした。戦後同じ敷地内に中学校を併設し、昭和49年に北郷中学校に統合されるまですでに『小中一貫校』として独自の教育が進められていたようです。昭和56年には創立100周年を迎え、記念碑・記念植樹・タイムカプセルなど記念行事も盛大に行われました。また、昭和60年代は、算数教育や福祉教育の研究に取り組み、学研やミツノ教育財団等多くの教育賞を受賞しています。
 平成に入ると、運動場や体育館等施設の整備に力を入れ、地域の学校としての役割も担ってきました。とりわけバドミントンが盛んで、素晴らしい成績を残し表彰されてきたようです。平成16年の秋の運動会は記念すべき第100回大会で、地区住民みんなで喜びを分かち合ったそうです。翌17年には素晴らしい体育館が完成しました。
 平成18年の合併により美郷町立黒木小学校となり、環境教育や体力つくりに積極的に取り組みました。昭和34年には177名を数えた児童数も年々減少し、平成27年閉校時には12名でした。平成27年3月「優れた『早寝・早起き・朝ご飯』運動の推進にかかる文部科学大臣表彰」を受け、同3月31日をもって長い歴史に幕を降ろしました。
 写真は、運動場から見た校舎と体育館です。体育館は学校施設はと思えないほど立派です。今なおバドミントンやバレーボールなど地区住民の大切な活動の場となっています。右側の校舎は、階段を昇った少し高い場所にあるユニークなつくりで、プールをはさんだ中庭には飛行機をかたどった遊具もあります。校舎は、宿泊施設を含め今後の活用が検討されているようです。

今、学校は・・・その①(旧北郷小学校)

 旧北郷小、黒木小、北郷中を統合して開校2年目を迎えた「美郷北学園」ですが、それぞれの学校は、今どうなっているのか。閉校までにどんな歴史があったのか。この夏、私の課題の一つがこのことを学ぶことにあります。どんな地域にも学校があり、子どもたちが学び遊び、地域の風土と文化の中でともに歩んできた歴史があります。「学校がなくなったから、寂しくなった」とせず、地域のよさを生かした学校づくりを模索したいと考えたからです。
 さて、第1回は「旧北郷小学校」を取り上げます。沿革史によると、明治6年には役場にて寺子屋式の授業が始まり、明治40年に村内の5校(宇納間、入下、秋盛、小原、長野の各小学校)合併して「北郷尋常小学校」が開校。これが創立記念とされているようです。旧北郷小学校の校章には、この5校が集うイメージが表されています。

 その後大正時代に現在地付近に移設され、昭和に入ると「放送教育」や「道徳教育」などに力を入れてきたようです。平成4年には、時事通信社「教育奨励賞」の優良賞を受賞しています。平成18年の美郷町誕生により北郷村立から美郷町立となり、PTA活動を含めた緑化活動にも力を注いでいます。平成20年には「創立100周年記念式典」を、同27年2月21日に閉校式を開催し、109年の歴史に幕を降ろしました。
 現在は、耐震化が十分でなかった校舎を解体し更地になっています。体育館と運動場は、スポーツ少年団活動など社会体育の場として活用されています。今後、跡地をどう活用していくのかが注目されています。


 写真(上)は、正門から見た跡地。ここに校舎が建っていましたが、今では運動場が目に飛び込んできます。写真(下)は、正門東側に残されたパンダとペンギンのモニュメント。「懐かしい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。

授業づくり研修会

 本日(28日)、宮崎県教育委員会が主催する「子どもの学びを高める“ひむか”の授業づくり推進事業」に係る授業づくり研修会が、本校を会場に開催されました。県北部の中学校の先生方を対象にしたもので、午前中に国語・社会・数学・理科、午後は音楽と保健体育で200名を超える参加者でした。過去これほど多くの先生方においでいただく機会がありませんでしたので、早朝からいつもと違う雰囲気の校内でした。
 本研修会の目的は、中学校の生徒一人一人にとって「分かる!できる!」授業を展開するために、教科ごとに具体的な指導方法等についての研究協議を行い、教職員の授業力向上を図り、生徒の学力向上を目指すことにありました。授業改善のための4つのチェックポイント
① 子ども一人一人の理解度を1単位時間の授業の中で評価し、定着や習熟を図る時間が確保されているか。
② 指導内容が精選されており、テンポや間に配慮して授業を進めているか。
③ 授業内容は子どもの実態にマッチしているか。
④ 教師の指示や発問は的確で、子どもに伝わっているか。
をもとに、ワークショップや実践発表などをとおして、熱心な協議がなされていました。3時間という短い時間に、これからの本県教育の目指すところが凝縮されている研修会でした。
 何より感激したのは、前日準備を含め県教委の先生方のチームワークのすばらしさでした。本研修会への熱意を感じました。参加していただいた先生方、本当にありがとうございました。不行き届きがありましたら、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 
写真は、参加者の駐車場の様子です。旧北郷小学校跡地を利用していただきました。こんなに駐車できるとは・・・

1学期が終わりました

 7月20日(水)、第1学期の終業式を行いました。
 4月8日(金)の始業日から数えて、69日の授業日でした。幸い1日も休業することなく、また子どもたちにおいても大きな病気や怪我がなく106名が終業の日を迎えられたことに安堵しています。子どもたちはもちろん、保護者や地域の皆様、そして指導に当たっていただいた先生方に、心より感謝いたします。たくさんの行事を通して、子どもたちは一回り大きく成長したと感じています。職員会議では、課題も多く確認できましたが、具体的な改善策を見出し2学期以降の指導で対応していきたいと思います。
 夏休みは、8月28日(日)までの39日間となります。子どもたちには普段できない様々な体験を、職員には2学期を気持ちよく迎えられるよう心身のリフレッシュとしっかりとした準備を期待しています。いろいろとかかわっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

今日の給食は・・・


 今日は、地産地消献立「美郷の日」です。月に一度のお楽しみ給食のメニューは、
  麦ごはん 牛乳 じとっことゴーヤの揚げ煮 もずく汁
でした。美郷町内でとれた「米、地鶏っこ」と 北郷産の「豆腐、ゴーヤ」がたっぷりと使われていました。水のきれいな美郷町でとれた米は、噛めば噛むほど甘みが増してきてそれはおいしい米です。また、北郷地区はおいしい豆腐の産地でもあり、学校のすぐ近くにある道の駅「北の郷」でも手作り豆腐が製造販売されています。給食ではよく使われる定番食材です。ぜひ一度ご賞味ください。
 「じとっことゴーヤの揚げ煮」は、ジャガイモと鶏肉が甘辛いタレで絡めてあり、ゴーヤの苦みもほどよい絶品でした。ごちそうさまでした。
 本校栄養職員のO先生のアイデアは、毎日の給食にちりばめられています。どうぞ「今日の給食」のコーナーもご覧ください。
 


教頭時代にできなかったこと


 ある朝、校長室のテーブルの上に一輪の花が飾られていました。出勤した私は、息をのみ、それと同時に思わず涙を流してしまいました。
 たった一輪ではありますが、校長室のドアを開けた瞬間にその存在感の大きさで、私を包むかのように迎えてくれたのです。たかが花・・・かもしれません。けれど、私にとっては何物にも代えがたい癒しでした。これは、前出の技術員T先生の心配りでした。
 実は、教頭時代にできなかったこと(たくさんありすぎるのですが)の一つが、この一輪の花の「支え」でした。朝、校長先生を気持ちよくお迎えする手立てとして、「よし、明日は必ず準備しよう」と毎日のように決心していたのですが、ついつい業務にかまけて実現できませんでした。そのことが思い出されたのでした。過去お仕えした校長先生方、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 いろいろと取り組むべきことの多い毎日ですが、テーブルの上に飾られたさりげない一輪の花に、今日もこうして元気をもらっています。