日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

11月が終わります

 学校周辺の木々も色づき、里山にも晩秋の趣が感じられるようになりました。




 11月が終わります。今月は、一大行事「北郷フェスティバル(学習発表会)」が大盛会のうちに行われました。それぞれの学年が工夫を凝らし、見応えのあるものとなりました。おいでいただいた方の総数はおよそ170名で、皆さん感激していただいたようです。一つ一つの行事に一生懸命取り組む中で、子どもたちはグングンと成長しています。実感として断言できます。幼稚園から中学部までが一体となって進む姿は、一貫校ならではです。
 さて、12月は2学期のまとめ。9年生は、いよいよ高校受験の手続きも始まります。しっかりと目標をもって過ごす月となりそうです。学校行事としては、校内ロードレース大会(16日)が大きなものとなります。
 年末に向けて慌ただしい日々となることでしょうが、全国のOBの皆様もどうぞ元気にお過ごしください。

個人研修

 11月20日(月)から24日(金)までの1週間には、校内主題研究の一環として全職員が授業公開を行いました。
 今年度は、主題研究を「一人一研究」として、児童生徒の学力向上を前提に教員の授業力向上を目指した研究を進めています。学年や教科の違いはありますが、それぞれが考えている課題を改善するためにグループ編成を行い、複数名で検討を進めてきました。10月25日(水)の学校支援訪問で研究授業を行った3名の先生を除いた12名の先生方が、今回の授業を提供してくださいました。その筆頭は教頭先生です。管理職でありながらも、小学部3・4年生の理科の授業を週6時間も担当していただいており、ただでさえ頭の下がる思いなのですが、その上今回授業も公開してくださいました。

 もともと中学理科がご専門ですので、授業そのものは洗練されていますが、慣れない小学生との授業にも積極的にかかわっていただいています。子どもたちの笑顔があふれる素敵な授業でした。
 授業後に「フィードバック(指導・助言)をお願いします!」と校長室を訪ねられる先生方の熱意の高さに、改めて校長としての責任の重大さを実感します。
 授業を提供してくださった先生方の詳しい様子については、「主題研究」のコーナーでお知らせできるかと思います。どうぞご期待ください。
 授業をしていただいた先生方、本当にありがとうございました。

立派な発表でした。

 16日(木)から18日(土)の3日間、長崎県佐世保市で「第58回九州国公立幼稚園・こども園会教育研究大会」が開催されました。毎年九州各県の持ち回りで開催される大きな大会です。今回は300名を超える参加者が集まったようです。会場は駅に近い「アルカスSASEBO」で、大きくとても立派なホールでした。
 この大会の全体発表で、北郷幼稚園の奈須千晶先生が、宮崎県を代表して研究発表を行いました。
 発表テーマ「子どもと夢いっぱいの未来をつなぐキャリア教育~幼児期から始める進路学習をとおして~」について、20分間落ち着いて丁寧に発表することができました。前日の情報交換会でも幼小中一貫校の取組に興味をもたれる方が多く、当日の発表を楽しみにしていらっしゃいました。ご本人は「緊張しています」とおっしゃっていましたが、立派なご発表でした。

 昨年度から準備を進めてきただけに、いろいろな面で大変だったことでしょうが、主任として精一杯の力を発揮できたと思います。本当にお疲れ様でした。

ありがとうございました。

 14日(火)、先日行った「稲刈り」に続き、「脱穀」作業を5年生が行いました。今回も甲斐栄さんご夫妻にご協力いただき実施しました。

 詳しい内容は、学園ニュースでご報告いたします。
 ここでは、私が特に感心した道具についてお伝えいたします。機械化された現代では、もちろん農業においてもあらゆる作業が機械で進められます。甲斐さんのお宅にも田植機やコンバイン、脱穀機などたくさんの機械が準備されていました。1台数百万という金額に目を丸くしますが、必要なものとなれば仕方ないわけです。

 作業を始める前に、子どもたちに貴重なものを見せていただきました。機械化する以前の道具の移り変わりを現物で紹介していただいたのです。千歯こきやとうみなど私が子どもの頃には農家の一角に必ず置いてあったものです。
 今では歴史資料館などでしか見られなくなってしまいましたが、甲斐さんの家には、しっかりと手入れをされたものが残っています。甲斐さんのお宅では、3年ほど前まで牛を飼っていらしたそうで、今でも小屋にその名残が感じられます。

 農業という生業が、生活と密接に関係していたことが一目で分かるつくりになっていて、とても興味深いものです。稲作という作業を体験できるだけでなく、こうした生活や仕事とのかかわりも学ばせていただける甲斐さんご夫妻に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

子どもたちの活躍の場

 地域と連携して取り組む活動は、今の学校教育において欠くことのできない機会です。ここ美郷町でも、1年を通じて様々な活動に取り組む中で美郷北学園にもかかわることのできるチャンスが多くあります。
 7日(火)は、北郷福祉スポーツ大会が開かれました。社会福祉協議会主催のこのイベントは、地区の高齢者クラブの皆さんが一堂に会しての「運動会」です。主催者の楽しいアイデアを生かした競技がたくさん準備されていました。
 このイベントに本学園幼稚部の園児が参加しました。

ダンスや団技、そしてかけっこまで出させていただき、子どもたちはもちろん大満足でしたが、参加された皆さんが笑顔で応援していただいたことに何より充実感がありました。高齢化の進む美郷町ですが、こうした場が地域を活性化するのだと、改めて感じたひとときでした。子どもたちがまた少し大きく成長できた機会でした。