2024年9月の記事一覧

県新人大会 結果報告

令和6年度 第57回宮崎県高等学校新人陸上競技が、9月13日(金)~15日(日)に宮崎市のひなた陸上競技場にて開催されました。

先日、新キャプテンに就任した小倉悠聖君(男子キャプテン、短距離専門、2年生産システム科)と山下まりなさん(女子キャプテン、投てき専門、2年建築科)を中心に、夏場も順調に練習をこなしてきました。

とは言え、1・2年生のみの若い選手が出場する大会であるため、私たち(指導者)も「どのような戦いになるだろう?宮工らしい姿を見せてくれるだろうか?」と、期待半分・不安半分でのスタートになりました。

しかし、初日の朝の声出しや校歌斉唱、大きな円陣を組んでの気合い入れの姿が、これまでに見たことがないくらいの元気と笑顔にあふれていました。この姿をみた瞬間に、「これは大丈夫だ。必ずいける!」と確信できました。

いざ競技が始まると、まさに期待通りに全員が一丸になって自己ベストの更新や上位入賞を目指して懸命に頑張ってくれました。自分の専門種目で圧巻の結果を出したもの、1人で何レースもこなし全力を出し切ったもの、初めての種目で戸惑いながらも真剣に挑んだもの・・、まさに宮工らしい戦い方だったと思います。

終わって見れば、何と12年振りの『男女アベック総合優勝』を果たしました!(男子は完全優勝(総合優勝・トラックの部優勝・フィールドの部優勝)、女子フィールドの部優勝)

これもひとえに、部員みんなが日頃の練習に楽しく前向きに取り組んでくれたおかげ、それを支えてくださるご家族や関係者のおかげであると感謝しております。

大会の詳細な結果は、宮崎陸協のHPにありますので省略いたしますが、主な結果と概要だけご報告いたします。

 

男子 総合優勝(184点) トラックの部優勝(100点) フィールドの部優勝(77点)

女子 総合優勝(101点) フィールドの部優勝(92点)

全国高校総体(北部九州インターハイ) 結果報告

こんにちは!

全国高校総体結果報告をさせていただきます。

 本年度の全国高校総体は、7月28日(日)から8月1日(木)までの5日間、福岡県福岡市東平尾公園博多の森陸上競技場にて開催されました。本校からは宮崎県予選会、南九州地区予選会を勝ち抜いた男子18名、女子4名が参加させていただきました。

 連日35℃を上回る猛暑日となり、照り付ける日差しが選手たちを容赦なく襲う中での競技でしたが、保護者の皆様をはじめ周囲のサポートもあり大きなトラブルなく大会を終えることができました。

 全国47都道府県、11地区を勝ち抜いた各種目66名が日本一をかけて戦う高校生最大のスポーツの祭典であるインターハイ。そのふさわしい熱気の中、いよいよ大会がスタートしました。

 本校最初の競技種目は、八種競技100mの三森咲大朗。ピストルの音と共に勢いよく飛び出しました。惜しくも自己ベストには0.09秒及びませんでしたが、他の本校選手に勢いを与える力走を見せてくれました。その勢いに乗り、男子400mに出場の2年生大城直也は自己ベストを上回る48秒96で走りきることができました。大城は本大会を通して、大きく成長した選手の一人だと感じます。まだ2年生ということで、今回の経験を糧にもっと大きく成長して宮崎工業高校陸上競技部を牽引していく存在になることを期待しています。

 もう1人、この大会を通じて大きな成長を見せてくれたのが2年生の大山澄空。本大会では男子やり投に出場し準優勝の成績を収めました。インターハイの投てき種目は予選通過記録が定められています。決勝に進むためには、その予選通過記録を超えるか、予選通過記録を超えた選手が12名未満の場合、上位12名に入ることで決勝に進むことができます。大山は、予選2投目で予選通過記録の61m50cmを超える63m01cmで決勝に駒を進めました。そして決勝。1投目から周りに手拍子を求め、自己ベストを上回る63m56cmでベスト8を決めると、4投目に64m27cm、5投目に65m30cmと自己ベストを更新。初めてのインターハイで最高のパフォーマンスをすることができました。本大会にピークを合わせて各選手の調整を行ってきましたが、それでも思うようなパフォーマンスができないのがインターハイ。その中で、周りの応援や会場の緊張感を力に変えて投げられたやりは最高の放物線を描き周囲に希望と感動を与えることができました。中学時代は野球部の捕手。高校から始めた陸上競技のやり投ですが、持ち前の明るさとひたむきさ、自分の能力に対する自負が彼の最大の強みだと感じます。来年のインターハイでは圧倒的に勝つこと、その先には日本を代表する選手に成長できるよう頑張り続けてほしいと思います。

 ※澄空の準優勝を喜びを分かち合う投擲ブロック

 

 また、3年生の三森咲大朗も昨年に引き続き入賞することができました。1年生からインターハイに出場し、1年生は12位、2年生では4位と順調に順位を伸ばしてきました。そして迎えた最終学年。初日の100mでは、11秒11と惜しくも自己ベストに0.09秒届かず、全体7位で2種目目以降へ進みます。続く得意種目の走り幅跳びですが、自己ベストには及ばず、6m90cm。それでも最後の1500mまで諦めず最終的には5位で競技を終了しました。三森は中学時代、四種競技と三段飛びの選手。三段飛びでは宮崎県中学校新記録を樹立しましたが、本校に入り八種競技に専念すると、いきなり1年生で5305点をマーク。これは高校1年生での歴代8位の記録になります。そこから順調に記録を伸ばしてきましたが、3年生に入り6月に腰を痛めたこともが尾を引いているのか今回のインターハイでは5位という成績になりました。しかし、この3年間の競技生活の中で三森が宮崎工業高校陸上競技部のエースとして周りに与えた影響はとても大きいものだったと思います。練習時も周りを鼓舞しチームの雰囲気を高めました。八種競技ということで、他の競技者よりも練習量が必要になるため、昼休みも練習に取り組みました。多方面からの大きなプレッシャーがあったと思いますが、そのプレッシャーに押しつぶされることなく3年間頑張りぬくことができました。まだ大学での競技生活が残っているのでさらに大きく成長した姿が見られることを楽しみにしています。

 

 高校生最大のスポーツの祭典ということで参加選手の競技力の高さや競技に対する情熱には感動を覚えました。今回出場させていただきました本校選手についても、自分の持つ可能性を信じて精一杯戦い抜くことができました。これまでサポートしていただきました保護者の皆様をはじめ、陸上競技部の仲間、関わってくださった先生方、そして現地の競技役員、運営に携わってくれた高校生活動の高校生のおかげだと思います。心より感謝申し上げます。

 これからも選手・指導者共に日々邁進してまいりますので、宮崎工業高校陸上競技部をよろしくお願い致します。