2015年11月の記事一覧

縁の下の力持ち

雨が続いたここ数日。
雨雲が空を覆っていて日が暮れるのを早く感じる、そんな最近の出来事です。
夜19時半頃だったと思います。

帰宅しようと駐車場まで歩いていたら、3年棟の前にある花壇の近くで何かがモゾモゾと動いているのに気がつきました。

よく見ると、若手の男性職員が薄暗い中しゃがみ込んで何かをしていました。(怖っ!!)

「何をしてるんですか?」と尋ねてみたところ、花植の時期が近づいてきたので花壇整備を生徒としていたが間に合わないと思い、仕事が終わってから草抜きをしていたら日が暮れてしまった、とのこと。

よく見るとその職員、靴が泥だらけ。手も、使っていたクワも泥だらけ。
(…先生、泥だらけじゃないですか。)

日を改めてその先生が草抜きしていた花壇を撮影してみました。
都農高校 3年花壇の様子
まだ少し、草が残っていますが、土も掘り起こされ次の作業がすぐできるように準備されています。

そして本日、花壇整備の日です。
都農高校31HRの花壇
生徒と一緒に、残っている草を全て抜き土を耕しました。

花壇整備
生徒と、花をどのように植えるか相談しています。

花壇整備2
どうやら花の形にした様子。

写真を撮っていると、生徒が「ほら、先生」と手を差し出してきました。
生徒の手
一生懸命に花壇整備をした手は泥だらけでしたが、ステキな手をしているなぁと思いました。

生徒が校内で活動する時、それを影ながら支えている先生がいる。
勉強だけでなく心の成長にも全力で取り組む、それが都農高校の職員のスタンダードです。

都農高校の校舎がきれいになります!!

最近の都農高校。
地域の方や付近にお住まいの方はご存じだと思いますが、しっかりと覆われております。。。

都農高校 校舎の補強

1960年代に建てられた普通教室棟ですが、もう50年以上使われています。
50年間も生徒を見守り卒業させていった校舎なんですね。

都農高校舎 新設時

もともとは高鍋高校の都農校舎として建てられた本校校舎。
1950年に高鍋高校より独立して都農高校となりました。
当時は普通科、農業科、家政科の3科で構成されていました。

都農高校舎 昔1
当時の校舎はこんな感じでした。

都農高校舎 昔2 木造
現在とは全く違いますね。

1966年には普通科と農業科の募集を廃止し、商業科を新設。
時代に合わせて地域の子供達が学べる環境を整えてきた都農高校です。
現在では総合学科(1997年開設)として、生徒が自ら学びたいことを学べる環境が整っています。

都農高校 入学金補助ポスター
入学金補助ポスターについてのPDFファイル
※詳細は本webサイトの「お知らせ」にも掲載してあります。

昨年、創立60周年を迎えた都農高校ですが、来年度より都農町による入学補助金制度もはじまります。校舎の修繕にも多額の資金を投資して、これから都農高校で学ぶ生徒たちの為に整備を進めています!

現在、都農高校で学んでいる生徒たちはもちろんですが、これまで都農高校で学び育っていった卒業生の皆さんにとっても大事な思い出の詰まった校舎です。
今後も、ずっとずっと大事に使っていきたいと思っています。
都農高校が地域をもっと元気にできるように職員一同、生徒と一緒に頑張ります!

都農高校にカッパが出ました。

都農高校 カッパ キュウリ
昼食時間のことです。
職員室の奥にある休憩室に行くと、大量のキュウリを洗っているカッパがいました。

都農高校 河野先生
よく見ると、都農高校の理科教諭 河野先生でした。
星のお話をメシエ博士のコスプレをしてあらゆる場所で語っている彼です。)

どうしてそんなにキュウリを洗っているのかと尋ねてみると、なんといただき物だとのこと。

実は都農高校の1年生は今週水曜日からインターンシップ研修で地域の農家様にお世話になっています。

職員室中央にあるテーブルを見てみると、、、
大量のキュウリ1
たくさんの新鮮なキュウリが袋にいっぱい詰め込まれていました。

都農の取れたてキュウリ
鮮度が良くみずみずしいキュウリです。
形も素晴らしい。
差入れのキュウリ、ありがとうございました。

都農の野菜は本当に美味しいですよね。
大事に育てられているのは都農町内の子供たちも野菜も同じです。
本校生徒たちはもちろんのこと、職員も地域に見守られてこれらのキュウリのように育っいっているのだなと、美味しいキュウリを食べながらしみじみと感じました。

いただいたキュウリには都農高校への期待を感じました!
都農高校はしっかりと地域の子供たちを育てていきます!!

お世話になっている農家の皆さま。心より感謝しております!

インターンシップ実習の内容についてはまた後日、本ブログにて報告させていただきますね(^^)

英語と音楽のコラボレーション授業

10月中、スウェーデンから留学生が来ていた都農高校。

生徒たちは英語だけでなく、その他の言語や異文化にも興味を持ちました。

また、留学生が都農高校生と一緒に授業に参加するために本校職員が協力し合いました。
砂糖を使った和菓子作りで実験をした化学、日本とスウェーデンの医療制度を比較した保健体育、日本と北欧の気候や海流の違いについて学んだ地理など。
都農高校では、英語と日本語を織りまぜた素晴らしい授業が展開されていました。

都農高校 化学の授業
【化学の授業でカルメ焼きを作る留学生と生徒】

数学でも、生徒と職員が「三角形の中心点って英語で何て言うんだっけ」と、留学生と一緒に数学を学びながら英語で伝えようと一生懸命でした。

創立60周年を迎えた都農高校ですが、おそらく過去に前例のないくらい生徒も職員も国際化していたと思います(^~^)

さて、今日のブログはそんな留学生が帰国した後の話になります。
実は、都農高校の英語科の中に他の授業で英語をアウトプット(出力)する楽しさを覚えた職員がいました。(私です。)

何か生徒が他の授業で英語を使って表現できないかなと考えた結果、まず手始めに音楽の先生に協力していただきました。
被災地応援ソング「花は咲く」の英語版「FLOWERS WILL BLOOM」を授業で歌いました。
都農高校 音楽×英語の授業風景
生徒たちは、ALTのクリス先生の歌が上手でとても驚いていました。

英語の歌を歌う都農高校の生徒
何度か朗読した後、メロディに合わせて歌っていきました。
ネイティブの発音を聴きながら歌の練習ができるなんて贅沢ですね。

最後は歌を完成させて披露した都農高校生
あっという間に1時間が過ぎ、曲を何とか歌えるようになりました。
生徒たちは「次も英語の歌を歌いたい!」「次の授業は何をするの?」とワクワクしていました。

本来、言語はコミュニケーションのための道具です。
これからも、生徒が英語で自分の意見や思いを表現できるような授業を展開していきます!

生徒がのびのびと学べる環境を整えたい、と都農高校の職員が思う理由は、生徒たちが素直に学ぶ姿勢を持っているからです。

尾鈴祭の舞台裏

大成功に終わった尾鈴祭。

合唱コンクールや劇、展示物のそれぞれにはドラマがあり、涙と感動がありました。
作品を作りあげていく過程の中で生徒達が大きく成長したと、多くの保護者・職員が感じた尾鈴祭となりました。

前回のブログでは生徒全員が作りあげた尾鈴祭を紹介しましたが、今回はその尾鈴祭を企画・運営した本校の生徒会についてお話したいと思います。

現3年次生に所属する前生徒会長をはじめ、その他の旧生徒会役員にとっても最後の企画となった尾鈴祭。
彼らは準備期間中、遅くまで学校に残り準備をしていました。

私が部活動を終えて帰ろうとする時間帯にも、職員室に戻るとカメラやスケッチブックを抱えて先生方にメッセージ書きを依頼している姿などを見ることがよくありました。

尾鈴祭当日。
生徒達の休憩時間。本部席で机にうつぶせになって休む役員たち。
都農高校 尾鈴祭 生徒会の様子
スタートしたばかりの尾鈴祭にホッとしたからか、疲れがピークに達した為か、たった10分程の時間でしたが休憩していました。

合唱コンクールが始まった時。
それぞれのHRでは上手に歌えるか、間違わずに伴奏できるか、入賞できるかと心配だったと思います。
都農高校 合唱コンクール 見守る姿
その姿をステージ横で見守りながら生徒会役員は時間を計ったり、スケジュールの進行を確認したり、生徒・職員・保護者の思い出となる尾鈴祭にするために運営に努めていました。

3年生役員にとっても高校生活最後の学校行事。
きっとクラスの友人と一緒に鑑賞したり一緒に緊張したりと同じ時間を過ごしたいという思いもあったのではないでしょうか。

都農高校 尾鈴祭 生徒会の様子2
尾鈴祭の終わりが近づくにつれて、安心した表情を見せる生徒会役員達でしたが、その表情の中には「これで最後だ」という悲しい表情を見せる者もいました。

尾鈴祭が終わり、後日生徒会役員より「大変だった。」「忙しかった。」という言葉を聞きました。しかし、「楽しかった」という言葉を一番多く聞きました。

都農高校 尾鈴祭 生徒会の様子3
閉会行事の時に流れた映像を見ながら涙を流す生徒会役員たちの様子です。

これまでの活動を振り返り、「このメンバーで企画・運営をするのはこれで本当に最後だ」と涙を流していました。

都農高校 尾鈴祭 生徒会の様子4
最後に、生徒会担当の職員より裏方として頑張ってきた彼ら・彼女らに対して労いの言葉が送られました。
旧生徒会長は感極まってずっと涙を流していました。


今年の尾鈴祭では、私自身も職員バンドや軽音楽部のバンドの一員として参加しましたが、1つ1つの作品は全て、クラスの友人やバンドのメンバーと作りあげられました。
作品が上手に出来なければ落ち込むし、悔しい思いもします。
しかし、全員で作りあげた尾鈴祭をだからこそ、心から「楽しかった」「よい思い出ができた」という気持ちで終えることができたのだと思います。

個ではなく、全員で作りあげるから楽しいと思える。それが都農高校の文化祭です。

尾鈴祭を作りあげる過程で、それぞれの学級、それぞれのグループの中にドラマがあり、成長がありました。今後の学校生活にこの学びを活かしつつ、来年は更に素晴らしい尾鈴祭を作りあげていきましょう。

生徒会のみなさん。
感動をありがとうございました。

平成27年度尾鈴祭!!

10月31日(土)、11月1日(日)
都農高校の尾鈴祭が盛大に行われました!!

体育大会直後の短い準備期間で、生徒会を中心に素晴らしい文化の祭典を創り上げました。


文化委員長のあいさつでは
「今回の尾鈴祭のスローガンは『Memories~笑いあり涙あり~』です。
思い出は、沢山の笑いと涙で作られます。沢山の想いを皆で分かち合いながら、
思い出に残る素敵な尾鈴祭にしましょう。」

と、尾鈴祭スタートへの期待を語りました。


それでは、ここからは各クラスや部活動、個人の出し物などを紹介していきます!

【合唱コンクール】
今年も、1年生~3年生までの全クラスによる合唱コンクールが行われました。
優勝したのは、32HRの「手紙」です!
少人数ながら、素晴らしい歌声でした。


【教科発表】
英語科によるスピーチです。
長文の英語を暗記し、流暢に話す姿は圧巻でした。


手話選択生による発表は、手話での合唱です。「花は咲く」を歌っています。
この写真は、「花は咲く~♪」の部分を手話で表現しているところです。


書道選択生による実演です。
大きなキャンパスにダイナミックに文字を書いていきます。


【文化部発表】
天文科学同好会による研究発表です。
流星について研究した彼らは、来年度の高文祭全国大会に出場が決まりました。


音楽部による合唱です。
1年生も加わり、昨年以上に素敵なハーモニーを奏でました。


【3年ステージ発表】
今年も、3年生による演劇が行われました。
各クラス、趣向を凝らして笑いあり、涙ありの舞台を作りました。

32HR「かぐや姫」
恥ずかしがり屋のかぐや姫は、いつもクマのぬいぐるみをかぶっており・・・?
意外性のあるキャスティングが傑作でした。


33HR「Wonderful day~ただいま。~」
携帯会社auのCMのような、桃太郎、浦島太郎、金太郎が登場する演劇です。
タイムスリップした登場人物達が、現代の歴女と出会い・・・?
今年度の最優秀演劇作品でした!


31HR「モノクロ姫」
白雪姫を大胆にアレンジして、問答無用の世界観を創り出しました。
とにかく、ノリノリです。観客を全員立たせて「ブンブン」していました。
芸達者の揃うクラスです。


【生徒会企画】

生徒会企画では、都農高校にまつわるクイズ大会が行われました。
沢山の先生から出題があり、
「永井先生と成合先生が腕相撲をしたら、どちらが勝つでしょう?」
など、バラエティに富んだ楽しいクイズ大会でした。


生徒達のこの笑顔!


【個人発表】

生徒達のダンスや、バンドなどの個人発表も行われました。
そして、なんと先生によるバンドも!!
(若手の先生達、毎晩遅くまで学校で歌の練習をしていました・・・。)


【クラス展示】
展示作品の紹介です。
今年度から展示場所が教室となり、かなり自由度の高い展示作品が増えました。

~1年生~
11HR「ステンドグラス」
綺麗なセロハンを使ったアートです。


12HR「ステンドグラスパーティー」
まさかのステンドグラス被り!と見せかけて・・・こちらは
樹脂で作ったステンドグラスです。
今年度1年生の優秀作品です。


13HR「ドラえもんの貼り絵」
このドラえもん、折り鶴です。
しかも、教室後方からトンネルの道をくぐると、このドラえもんが出て来るステキ仕様。


~2年生~
21HR「怪盗ミニオンとゆかいな先生たち!!」
中心のミニオンは人が入れるくらい大きな立体物です。


22HR「つながり・つまようじアート」
なんと、33万本のつまようじを使用した、アートです。
その大きさに圧巻!!
2年次の最優秀作品に選ばれました!!

近くで見ると、全てつまようじ!!


23HR「校訓・木彫りアート」
都農高校の校訓を、100枚の板に彫刻しました。
文字が浮き出しています。渋いですね!!


【その他、校内の様子・・・】
食品バザーもあり、カフェテラスでは沢山の生徒や先生が食事を楽しみました。
先生の方がテンション高いですね。→


【食品バザーを運営して下さったPTAの方々】
PTAの方々には、前日から仕込みをしていただき
美味しいメニューを提供して頂きました。

魔女のようにカレーを煮込むお母さん・・・(笑)


そして一方、今回の尾鈴祭ではこんな別れのシーンも・・・。

【カリン・アンダーソンさんお別れ式】

ついに1ヶ月間の留学期間を終え、カリンさんがスウェーデンに帰る時が来ました。
尾鈴祭の初日、合唱コンクールに参加した後、生徒達と別れの挨拶を交わしました・・・。

学年関係なく、全校生徒と仲良くなったカリンさん。
彼女はあいさつで、「また日本に来ます!」と宣言してくれました。
それほどまでに、都農高校での生活を気に行ってくれたのです。

短い間ですが、涙があふれてきます。
カリン、また必ず会いましょう!!