日誌

タグ:探究的な学びへの支援

地域巡見を予定している高鍋高校普通科・生活文化科1年生向け「新聞講座」を行いました

「地域の今を調べ、歩き、20年後の未来新聞を作成する」

高鍋高校1年生普通科・生活文化科の特色ある地域探究活動も4年目となりました。

児湯郡唯一の普通科のある高校、高鍋高校では、1年生の普通科・生活文化科の生徒は

秋になると、5つの町の地域の方々にお越しいただき、町のことを教えていただいたあと

東児湯5町(高鍋町、新富町、川南町、木城町、都農町)へフィールドワークへ向かいます。

今年の地域巡見では、現地視察で生徒たちによるインタビュー企画を盛り込むという新しい試みが計画されました。

より有意義なインタビューとなるよう招聘されたのは、朝日新聞社で新聞記者や週刊誌編集長を務められたキャリアも持ち、今はフリーで記者・編集者をしながら、宮崎県キャリア教育支援にも携わる佐藤修史さん。

新聞の特徴や基本的知識をお伝えいただいたあと、インタビューに向かう前にやっておくべきこと、インタビュー後すぐにやっておくと良いこと、取材道具などの具体的なアドバイスや、新聞作成のための大事な視点をたくさん教えていただきました。

 

見学された先生や、新聞講座を受けた生徒たちからも「わかりやすかった!!!」という声だけでなく、

「1年生だけでなく2年生にも聞かせたい」「いや、全員に聞かせたい」と大絶賛の声でした。

生徒たちは、地域講座や今回の新聞講座を踏まえ、10月のフィールドワークに向けて準備中です。

東児湯の個性あふれる各町を、彼・彼女たちの感性で様々な角度から切り取り、未来を描き

「地域を編集」する面白さを感じながら探究を進めてもらえたら嬉しいです。(コーディネーター 福島)

 

昨年に続き、西都市内6中学校の学びの共有「さいと学アワード」2回目が開催されました

今年で2年目となる、「さいと学アワード」。

「さいと学アワード」では西都市内6中学校(妻中学校、三財中学校、穂北中学校、都於郡中学校、三納中学校、銀鏡中学校)が学校の枠を飛び越えて、探究活動の学びを共有しています。

学校選抜で選ばれたグループの中から決勝まで勝ち抜いたグループが「さいと学アワード」で発表を行います。

審査員には妻高校3年生や教育委員会の方々、他にも様々な有識者の方が参加されました。

西都市にある中学校の生徒たちが地域の課題発見と解決のため、それぞれの視点で試行錯誤を繰り返し、取り組んできました。

優勝に輝いたのは、三財中学校。

ゴミ問題の解決に向けて、PDCAを繰り返した継続的な取り組みに賞賛の声が上がりました。
中でも「この探究には愛がある」という審査員の言葉が印象的でした。

探究活動の中で、問い作りから始め、仮説を立て、実行し、その結果に基づいて問いを作り直すというPDCAのサイクルを回しながら、課題解決に励んできました。

はじめに取り組んだのは住みやすい街にするためのゴミ拾いでした。多くの人にこの活動に参加してもらうための呼びかけも積極的に行なっていました。しかしゴミ拾いを繰り返す中で、拾い続けてもゴミが落ちている状況を目の当たりにします。さらに街を綺麗にするためには、「ゴミに価値を感じてもらうことが大切である」という答えに辿り着きました。

「普段なら捨ててしまうゴミも価値のあるものならば捨てない」という仮説のもと、堆肥農家へのインタビューも行いました。ゴミ問題を解決する取り組みの一つとして、コンポストを制作し、地域のお祭りではコンポストキットを販売する計画も立てています。(コーディネーター 福島)

 

今年度も妻高校普通科2年生「妻みらい塾」が始まりました

今年度も6月23日より、妻高校普通科2年生(111名)の地域探究学習

「妻みらい塾」が始まりました。

 

行政関係者や地域の事業者さんを中心とした28名のメンターが

探究プロセスを通じて、生徒自身の主体的な学びが促進されるよう伴走します。

 

西都児湯エリア担当の福島は、「校則改定」をテーマに取り組む4名の生徒を担当します。

まずは、自己紹介から始まり

問いと仮説、思い(WHY)、ゴールはいつまでに何を設定するのかを確認しました。

生徒のモヤモヤを聞いていると

どこまでがよくて何がNGなのか、ボーダーが人によって曖昧なように感じる。(全体)

一度きりの高校生活。自分らしさを表現したい。(容儀関係)

思い出に残る行事のタイミングで、いろんな写真を残したい。(スマホ使用)

が出てきました。

「何かを変えるのはどうしてもハードルがある。

 小さく、短く、テスト的に実行することをパイロット的にやる、と言ったりするけど

 問題がないことを証明できるチャンスはどこかにあるかな?」

「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」

「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」

「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」

と聞いてみると

それまで生徒だけにアンケートを取ろうと話していたグループでしたが

「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
妻高生だけでなく、先生や、地域の人、保護者、妻高校に入学を控えている中学生

 

「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
妻高校ってやっぱりいいよね、妻高校の生徒はちゃんとしてる というイメージは大事にしたい。

 

「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
生徒だけでなく、広くアンケートを取ろう。

 

と変わっていきました。

7月20日には中間発表、12月21日には最終発表を予定しています。

生徒たちのチャレンジをサポートできるよう、しっかりつとめさせていただきます。