日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

春 別れの季節

 桜のつぼみが大きく膨らみ、ここ北郷にもいよいよ春が訪れようとしています。あんなに寒かった冬も、過ぎ去ってみると懐かしささえ感じます。
 春は「別れの季節」でもあります。16日(木)は9年生(中学校3年生)の第2回卒業式を、22日(水)には幼稚園の第44回卒園式を、そして24日(金)に6年生の小学校課程修了式と平成28年度の修了式を行いました。4・3・2のブロック制を採用している本校では、「卒業」と名のつく式は9年生のみですが、小学校課程を終える大きな節目となる6年生にとってもきちんとした式を執り行うために、保護者をご招待して「卒業証書」を授与いたしました。
 どの式も、子どもたちの真剣な態度と職員の綿密で温かみのある計画・指導のおかげで、立派な式となりました。

9年生の卒業式。自分の将来の夢の実現に向けてしっかりと第1歩を踏み出しました。これからも見守り続けたいと思います。たくましくあれ卒業生。強く強く生き抜いてください。


 卒園式。式場を円形の対面式にしてみました。卒園児を包み込むように、温かな雰囲気づくりができました。4月からは、全員本学園の一年生です。

 そして、小学部6年生の「小学校課程修了式」です。保護者にもおいでいただき、「卒業証書」を手渡しました。一人一人が小学校の思い出や保護者への感謝の気持ちを伝えました。また、7年生から激励の言葉を受けました。4月からは中学部の制服を着て登校することになります。
 それぞれに異なる立場で卒業・卒園・修了を迎えた子どもたちですが、4月からの新しい生活を精一杯過ごしてほしいものです。保護者の皆様のこれまでのかかわりに敬意を表しますとともに、心より感謝とお祝いを申し上げます。

地産地消・美郷の日

 明日16日(木)は、本学園第2回の卒業式です。
 小中一貫校の本学園では、「卒業式」としては9年生(中学3年生)のみで行うことにしています。この一年間、常に学園の先頭に立って引っ張ってきた9年生。明日はその晴れ舞台として、卒業式を挙行いたします。心を込めて送り出したいと考えます。
 さてそんな中、9年生にとって最後となった本日の給食は、「地産地消・美郷の日」でした。栄養職員のO先生のご配慮により、「ランキング給食の第1位」のメニューで飾っていただきました。

【地産地消・美郷の日 ランキング給食第1位】
麦ごはん 牛乳 チキン南蛮 うめぼし キャベツ 新タマネギのみそ汁

 牛乳以外は美郷産か?と思えるほど、地元にゆかりの食材ばかりです。とりわけ、鶏肉はご存じ「地頭鶏っこ」で、ジューシーでした。タルタルソースとの相性が抜群でした。新タマネギのみそ汁にも癒されました。9年生にとって、思い出深い給食となったことでしょう。O先生、調理員の皆様、生産者の皆様、ありがとうございました。ごちそうさまでした。 

小学生の職業体験

 3月になりました。北郷地区も日に日に暖かさを感じるようになりました。春もそこまで来ているようです。
 さて、2日(木)・3日(金)の2日間、小学6年生において「職業体験」学習を実施しました。これは、実際に職場で働く経験をとおして、子どもたちに望ましい職業観や勤労観を育むことを目的として、地元北郷地区の職場に出向き「働かせていただく」ことを学ぶ取組です。本来、職場体験は中学生で行うことが多いようですが、本学園では11年間をとおしたキャリア教育の観点から、6年生で地場産業を、中学2年で町外での職場体験を行っています。キャッチフレーズは「幼稚園からはじめる進路指導」です。
 今回6年生は、「柳田しいたけ(椎茸の生産・販売)」「岡田商店(林産物の加工・販売)」「服部巷製菓店(菓子製造・販売)」「杉本きのこ園(椎茸の生産・販売)」の4工場の皆様のご厚意をいただき、2日間研修をさせていただきました。いずれも美郷町を誇る地場産品に携わる店舗です。

【杉本きのこ園】

【服部巷菓子店】

【岡田商店】
【柳田しいたけ】
 当然のことではありますが、子どもたちは真剣な態度で働いていました。「自分たちにもさせていただけることがあること」「働く上では、人とのコミュケーションが大切であること」「どんな仕事にも工夫とアイデアが必要であること」「生きるためにはたらくこと」など、学校の中だけでは理解が不十分なことを体験をとおして学ぶことができたようです。貴重な体験をさせていただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。

新たな取組として

 昨日ご案内したとおり、19日(日)から今日21日(火)までの3日間、地元北郷地区の最大イベント「宇納間地蔵大祭」が開かれました。中日の昨日は、雨天のため参拝者も少し少なかったそうですが、今日は快晴でした。気温もグングン上がり、上着なしでも過ごせる暖かさだったので、人出もずいぶん増えたようです。ある出店の方にうかがうと、「初日(日曜日)が予想以上に多かったので、1日で3日分売り上げましたよ」とのこと。満面の笑みが印象的でした。

 ところで、「キャリア教育」を展開している本校では、地域に貢献できる人材の育成を目指して、地域行事に積極的に参加することを心がけています。今年のお祭りには学校としても「自分たちにできることを」という考えのもと、児童生徒会で検討し5~8年生の縦割り班で参加しました。題して「じぃぞボランティア」です。
 具体的には、
① 参拝客への「1年生~4年生手作りのお守りしおり」や「8年生手作りの美郷町や北郷地区の案内パンフレット」の配付
② 駐車場や会場のトイレの清掃
③ あいさつをしながらの巡回清掃
などでした。8年生は、魅力的な町づくりに向け、総合的な学習と絡めて北郷地区(美郷町)についての街頭アンケート調査も行いました。

 こうした取組を続けていくことで、少しでも地域に目を向けかかわることの大切さを学習することができれば幸いです。ご協力いただいた北郷支所や商工会議所、全長寺の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

ごちそうさまでした!

 昨日2月19日(日)から21日(火)までの3日間、北郷地区は「宇納間地蔵大祭」一色です。例年、地区内外からたくさんの参拝者の皆様においでいただき、大変な賑わいを見せています。昨日は天気も良かったため、予定していた駐車場が足りなくなる事態になるほど大勢の来場者があったようです。祭には地元産の食材がたくさん出回っています。お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。本校児童生徒も「おもてなし」に参加させていただきます。
 ところで、今日は地元の食材を生かしたうれしい献立「地産地消献立・美郷の日」でした。個人的には10月以来の「美郷の日」です。出張等が重なり実に4か月ぶりです。待ちに待った給食でした。さて、今日のメニューは、

【美郷んキムチ丼 牛乳 たまごとわかめのスープ きんかん】
でした。
 北郷産は、豚肉・とうふ・椎茸、そして米。同じ美郷町内のきんかん(西郷)とキムチ(南郷)も使われました。きんかんは、JAの「きんかん部会」様よりいただいたもので、カリッとした食感が気持ちよいフレッシュなきんかんでした。また、キムチは「百済の里」として知られる南郷地区のもの。お隣韓国とのつながりを大切にしている、南郷地区ならではの手作りキムチでした。
 丼物をこよなく愛する私には、とても幸せな給食でした。生産者の皆様、調理員さん、そのほか給食にかかわっていただいている皆様に、改めて感謝します。ごちそうさまでした。