日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

「人権の花」運動に感謝します

本日11月14日(月)、本学園光の庭にて「人権の花」運動における感謝状贈呈式を行いました。
北郷支所の日髙隆一支所長様、延岡人権擁護委員協議会の金丸秀裕会長様、宮崎地方法務局延岡支局の吉永裕二総務係長様他の皆様においでいただきました。これは、本年6月にいただいた花の苗を育てた子どもたちに感謝状が贈られるもので、児童生徒を代表して2年生の坂本凜さんが受け取りました。また、金丸会長様よりご講話をいただきました。


 式典の最後に児童生徒を代表して6年生の山下夏澄さんがお礼のあいさつをしました。

その一節を紹介します。

 花は人間に似ています。花は、太陽の光があたっているときや雨が降ったときなどはとても元気で、曇りのときは少ししおれています。人間は、友達と仲良くしているときは笑顔だけれど、けんかをしたときは元気がなくなります。(中略)これからは、この「人権の花」を育てた経験を生かし、友達に優しくしたりいじめのない学校生活を送ったりしたいです。

 このあいさつのとおり、「人権の花」事業の意義は達成できたのかなと思います。感謝状をいただきましたが、本当に感謝しなければならないのは私たちの方です。子どもたち一人一人が花を大切に育てながら、命や思いやりについて考えるチャンスをいただきました。目に見えない命や思いやりという言葉を花を通じて理解させていただきました。本当にありがとうございました。

葉桜まつり

 11月3日(木)「文化の日」に西郷ニューホープセンターで「第28回葉桜まつり」が開催されました。この祭は、郷土美郷町西郷が生んだ歌人「小野葉桜(おの はざくら)」の偉業を顕彰するものです。葉桜は、明治12年生まれで歌人若山牧水とも親交がありました。遺稿歌集「悲しき矛盾」は、没後40年を経て出版されました。

 式典では、神事の後、歌碑まつりや葉桜の歌コンサートなどが催されました。その後、「葉桜短歌賞」の表彰式が行われました。
 今回の短歌コンクールには、本学園からも多数の作品を応募しましたが、そのうち3点が見事小学生の部で入賞しました。
 【優秀賞】
   みんなでねなわとびするとたのしいねなんかいとぶのほしのかずだよ
                       1年 尾形 亜依 さん
   もういいよはやくでてきておつきさまつぎはわたしがかくれるからね
                       1年 黒木 小春 さん
 【佳 作】
   ありさんは何でもはこべる力もちオリンピックなら金メダルだね
                       2年 中村 飛悠 さん
 いずれも小学生らしい感性で、特に結句が素晴らしいと選者の伊藤一彦先生からも絶賛されていました。地元美郷町だからこそ、受賞の意味も大きいと思います。名誉なことです。本当におめでとうございました。
【入賞した 黒木さん(左)と尾形さん、そして中村さんです。】

収穫の秋

 どこからともなくキンモクセイの香りが漂う季節となりました。1か月前には彼岸花の話題をお届けしましたが、それも今ではコスモスに代わっています。鮮やかな愛らしい花です。

 その向こうには、頭を垂れる稲穂。10月も後半に入り、北郷地区の水田も実りの秋を迎えています。農家の皆さんは、天気を気にしながらも収穫に大わらわのようです。家族総出で刈り取る姿をあちこちで見かけます。
 本校も6月に5・6年生が田植えをした水田があります。

今では、

ここまで成長しました。八十八の手間がかかるといわれる稲作ですが、

こんなに立派に実りました。自然の素晴らしさはもちろんですが、これまで管理をしていただいた学校支援ボランティアの「甲斐栄 さん」のお力によるところが大きいのです。
 実は、10月21日(金)に稲刈りを行いました。天候を見て少し早めの収穫となりました。


 しばらく乾燥させ、脱穀・精米の後12月には、9年生の受験合格祈願に餅をつく予定です。お世話いただいた甲斐栄さんと奥様、本当にありがとうございました。もうしばらくよろしくお願いいたします。

【甲斐栄さんです。】



「弁当の日」

 2001年、香川県の小学校の校長先生をしていらした竹下和男先生が始めたのが「弁当の日」です。子どもたちが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取組です。宮崎県でも多くの学校で推進され、竹下先生の講演も度々実施されています。
 さて、本校では今日21日(金)を弁当の日として、幼稚園から9年生までがそれぞれの段階に応じて弁当を作り、持参しました。そのねらいは、
①弁当作りを通して食と命を見つめ、食への関心を高めるとともに感謝の心を育む。
②子どもが自ら考え、「実践・失敗・改善・工夫」といった一連の体験を繰り返すことによって、生涯に渡り生きてはたらく暮らしの力を身に付けさせる。
ことにあります。前期ブロックの子どもたち(幼稚園から4年生まで)は、秋の遠足に出かけ自然の中でおいしい自作のお弁当を堪能しています。

【中期・後期ブロックみんなそろっての弁当ランチタイム】
 この取組を推進するに当たり、中心となって力を尽くしたのが本校栄養職員のO先生です。全体の企画立案から事前学習、当日の運営まで、実に精力的に取り組んでいただきました。すべての学級に出向いて授業をしたり、「給食便り」を発行して啓発したりしていただきました。


【O先生による事前指導 正に専門家による素晴らしい授業でした】
 おかげさまで、本日は賑やかな弁当の日でした。子どもたちの笑顔がはじけるステキな時間となりました。いろいろとかかわっていただいた保護者の皆様にも心より感謝申し上げます。

学校支援訪問

 10月19日(水)は「学校支援訪問」でした。宮崎県教育委員会は、本年度よりこれまでの学校訪問の在り方を見直し「形式よりも内容を重視した」学校訪問を実施しています。県教委・研修センター・教育事務所・町教育委員会が連携して、各学校の課題解決を図ることを最優先とした支援を「全力で」していただいています。本年度、美郷町の4小中学校はすべてが重点校としてきめ細やかな支援をいただいています。美郷町では、美郷南学園と田代小学校に続いて本校が3校目でした。本校の今回のテーマは、「授業力の向上」でした。
 当日は、県教育庁学校政策課の根井清指導主事様をはじめ5人の指導主事の先生方においでいただき、すべての授業参観とその後の個別協議をお願いしました。これまでは、研究授業についての協議は行っていましたが、今回一般授業の一つ一つまで丁寧に個別のアドバイスをしていただくことができました。「校長先生、懇切丁寧に指導していただき、本当によかったです!」と報告する先生もいました。先生方の授業力向上に向け、大きな成果があったようです。
 また、通常どおりの研究授業もブロック別に行いました。


 前期ブロック・・・3年生算数「何倍でしょう」 黒木悠 教諭
 中期ブロック・・・5年生算数「面積」 齊藤正行 教諭
 後期ブロック・・・8年生理科「空気中の水の変化」 瀬戸口和昭 教諭
の3本です。ブロック別の協議会では、「話合い活動」や「「生徒の自主的な活動」をキーワードに授業研究や協議が進められました。

 どのブロックも熱心な協議が行われました。先生方と指導助言者の熱い思いが十分に伝わってきました。最後は全体会をもち、各ブロックの協議内容を共有するとともに、美郷町教育長長尾勇様の指導講評をいただきました。

 終日の訪問となりましたが、大変充実した一日となりました。所期の目的を果たせたことを大変ありがたく思っています。授業をしていただいた先生方、ご指導いただいた訪問者の皆様、接遇等を積極的にしていただいた事務室の先生方、そして何より企画・準備から当日の運営を進めていただいた研究主任、教務主任と教頭先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。