部活動

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バレーは数学?

 現在日本ではワールドカップバレーが開催されています。先週で女子バレーが終了し、今は男子バレーが格上のチームを相手に頑張っています。そんな中、あるコラムを見つけてので紹介をします。

 このコラムは元全日本代表の山本隆弘さんのインタビューをまとめたものです。その中で山本さんは、“男子バレーは数学の発想で楽しむべし”と言っています。

 ディフェンスについては以下のようにおっしゃっています。
 
 近年の男子バレーは数学の発想です。相手の攻撃を分析する際、このローテーションでは誰が攻撃することが多いのか。その数字を確率で示し、その確率に基づいてブロッカーが跳ぶ位置や締めるコース、レシーバーの配置を考えています。

 中学生もレベルは全く違いますが、自分のチームや相手のチームのことをよく理解し、何を徹底して、何を捨てるかということが大切になります。すべてのボールをレシーブできるわけではないので、特にこの“捨てる”ということがポイントです。そして、

 相手の
スパイクレシーブれしーぶするために、まずはコースに「移動する」のではなく、レシーブコースを前もって予想してそのコースに「いる」ことが大切


だとおっしゃっています。この“予想すること”が“捨てる”ためには絶対に必要となります。


 また、攻撃については以下のようにおっしゃっています。
 
 攻撃については、どのチームも前衛3枚+バックアタックの4カ所から展開することをベースとしています。もちろんブロッカーが少なければそれだけ打つコースや幅も広がるので、セッターはトスを4カ所に分散させたい。理想は全部のポジションから均等に、割合で示すならば25パーセントずつの比重で攻撃を展開することです。

 まさに、榎原中男子バレー部が目指している理想のバレーについて、ピンポイントでおっしゃっています。スパイカーが3人しかいない今年のチームでは、3人が30パーセント、そしてセッターの2アタックなどが10パーセントぐらいの比重で、少しでも相手のマークを外しながら攻撃を展開していくことが理想です。それでもたった3人ではマークにつかれる場面が多くあると思います。そこで、スパイクについても次のようにおっしゃっています。

 
日本に限らず、今の男子バレー界では攻撃の際に意識するのは、コートの(縦幅、横幅)9メートルではなく、対峙(たいじ)する相手ブロッカーの手や指です。ただ得意なコースに打つ、ブロックを抜く、とガムシャラに打つだけではなくスパイカーはブロックに当てて外に出す打ち方を考えていますし、ブロッカーは当てられてもどう弾かれないかということを第一に考えています。
 
 今週はほとんどの中学校が体育祭のため、榎原で久しぶりにじっくりと練習をすることができました。“言うは易く行うは難し”とはよくいいますが、来週のゼビオカップ、そして地区中体連に向けて、少しでもヒントになってくれることを願っています。
引用先(赤字)
男子バレーは数学の発想で楽しむべし 山本隆弘が語るバレーW杯の観戦ポイント
田中夕子  2015年9月8日(火)
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509060001-spnavi
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キホンが大事

 先週末は、土曜日は宇都中、姫城中、大淀中、福島中を招いての練習試合、日曜日は榎原での練習でした。

 練習試合では、午後からキャプテンが離脱しましたが、宇都中に2勝1敗、姫城中に2勝1敗、大淀中に2勝、福島中に2勝の8勝2敗でした。私は県選抜チーム帯同のためチームにつけませんでしたが、練習試合終了後すぐにゲームキャプテンと副顧問のK先生からその日の内容についての報告がありました。

 2人の話を聞く限りでは、宇都中・姫城中に敗れた理由ははっきりしていました。まず、宇都中に敗れたセットは、朝の1セット目でした。榎原中は1セット目は審判をしており、相手は1セット終えた後だったということもあって、こちらのテンションが上がる前に一気に押し切られた状況が手に取るように分かります。姫城中に敗れたセットは、午前中に敗れた宇都中に快勝した後のセットだったということで、安心して気が抜けたこととが大きな原因だと思われます。いずれにせよ、残りの2セットはとれていますので、技術的な問題よりも、むしろ精神的な問題が大きいことは間違いありません

 また、この日は宇都中と姫城中との6セットの中で、4連続失点以上が9回(5連続1回、6連続1回、7連続1回、8連続1回)もありました。連続失点が続くということは、基礎・基本の形が崩れていることと、チームの信頼関係や約束事がまだまだできていないことが原因であると思われます。連続失点を個人の力だけ乗り切るのではなく、全員の力できることができるように、普段の練習生活の中でこの2つのことを強く意識することが大切です。

 先週のテレビ番組で松岡修造さんが、「キホンを10回唱えると、キホンキホンキホンキホンキホン・・・・と、ホンキになっていきます。本気とは基本を大事にするということです。」まさにその通りだと思います。

 今週の練習では、県選抜チームで取り組んでいるメニューを実施しています。宮崎県から選ばれた12名でも、基礎・基本を形にこだわって徹底して練習しているということをしっかりと意識して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。

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シンクロバレー

 H27-28年榎原中男子バレーボール部は、8月上旬はビーチバレー部でしたので、盆休み終了後の8月15日に本格的に始動しました。新チームを始動させるにあたって、監督として一番頭を悩ませたのが、どういうバレーボールを目指すのかということでした。

 榎原中はここ3
年間、秋の中体連に向けては、榎原・福島中、榎原・北郷小中、榎原・吾田中というように、ずっと合同(レンタル)チームで大会に臨んできました。ちなみに私は榎原赴任最初は女子だったので、その前は榎原・細田中、東郷・榎原中、榎原・吾田中と、昨年まで4年間ずっと合同チームを見てきました。

 そんなわけで、これまではメンバーが足りないことと、どうしても4月にはチームを再構築しなければならないということもあり、できることが限られていました。しかし今回は、チーム結成当初から8人そろって夏を見据えてチーム作りができるということで、ここでどのようなゴール(完成形)を見据えてチーム作りをしていくのかということが例年以上に大切になっていたわけです。

 今回は3人のそれなりにサイズのあるスパイカーがいますが、残りの5人はスパイカーとしては今後もあまり期待することができません。3人しかスパイカーがいないということは、今までやってきたようなクイックを生かした時間差バレーをするのはなかなか難しいと思われます。この3人のスパイカーをどう生かすか、そして残りの5人の選手をどう生かすか。
 悩みに悩んだ結果、今年はシンクロバレーを目指すことになりました。常に3人が同じテンポでシンクロさせて攻めていき、レシーブの構えや面の作り方などをシンクロさせて守り、サーブの狙いや声の出し方、喜び方、あいさつの仕方、目標に対する思いなど、すべてのことをシンクロさせていくことを目指していきたいと考えています。
 すべてのことをシンクロさせていくことはとても難しいことだとは思いますが、榎原中学校は全校生徒22名の小規模校であるので、学校行事や委員会活動、朝の奉仕作業や授業など、学校生活の中でも行動を共にする場面がたくさんあります。他の学校にはない良さを生かして、できる限りたくさんの場面で8名がシンクロするように心がけてほしいと思います。

 8人の心をシンクロさせるためは一番大切なことは信頼関係です。今年も前期の目標は「信頼関係を強固にするための5ヶ条」にしました。お互いを信頼し、お互いのことを思いやり、お互いのことを認め、お互いのことを励まし合いながら、目指すシンクロバレーを完成させたいと思います。


信頼関係を強固にするための5ヶ条

1、相手の立場になってものを考える
1、約束をきちんと守る
1、言うことと行うことを一致させる
1、結果をこまめに連絡する
1、相手のミスを積極的にカバーする

土光敏夫

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気持ちを新たに

 南那珂地区は本日から2学期がスタートしました。運動会・文化祭・修学旅行と慌ただしい学校行事の中で、計画的に地道な努力をしっかりとし、その経験をバレーボールにも生かしてほしいと思います。
 また、先日、第29回JOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗バレーボール大会の宮崎県選抜チームに、本校の選手が1名選出されました。榎原中としては3年ぶりになります。あわせて顧問の私も今回スタッフとして県選抜チームに係わることになりました。宮崎県の男子バレーボール界のために、微力ながら全力を尽くしたいと考えています。

 さて、土曜日は高原中学校に伺って、高原中・三松中・妻ヶ丘中・佐土原中・福島中と練習試合をさせていただきました。前述の通り、私が県選抜チームの結団式のために参加できず、エースでキャプテンの⑤を負傷で欠くという厳しい状況でしたが、高原中に2勝、妻ヶ丘中に3勝、佐土原中に2敗、三松中と福島中に1敗という結果でした。
 スコアを見る限りでは、負けた試合ではとにかく連続失点が多く、勝った試合でもスコア的にはある程度競っていても、勝負がほとんどつきかけた後に帳尻合わせで得点しているような試合が多かったです。この一日全9セットを通して、4連続失点以上が12回(5連続・9連続が1回ずつ)ありました。当然3連続失点はしょっちゅうです。サーブキャッチミスはそれほどなかったので、原因が直前にフォーメーションを変えたことだけではなさそうでした。特にスパイクミスが多いので、先週までの2m25cmでやっていた感覚のズレと、①・④のスパイク力だけでは、県トップレベルには通用しないということだと思います。
 しかし、副顧問のK先生の下、一日通して気持ちを切らさずにプレーすることができたのは大きなプラスだったのではないでしょうか。

 日曜日は榎原で福島中と北郷小中を招いての練習試合でした。北郷小中は部員が5名なので、福島中から1名レンタルしての活動になります。そこで両校の中間の場所にある榎原で初顔合わせをしました。合同チームは大変ですが、頑張ってほしいと思います。
 練習試合では、福島中に2勝、北郷小・福島中に3勝でした。最近福島中に3連敗中だったのですが、この日は土曜日の内容を修正して、⑤がいない中で最後まで集中して終始優位に試合を進めることができました。特に新しい何かをしたわけではないので、自分たちのやるべきこと、やっていることをしっかりと意識して取り組むことの大切さを学んだのではないでしょうか。

 これから私はほとんど祝祭日はチームにつくことができないので、平日の練習をしっかりと意識をしながら、K先生を中心に、自分たちで目指すバレーを追求してほしいと思います。
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サマーリーグ2015 in 都城

 昨日は都城地区のサマーリーグ大会に参加させていただきました。新チームになって初めての大会ですが、テーマとしては夏に取り組んでいる基礎・基本がどの程度意識できているかということと、どのようなチームの雰囲気を試合の中で作っていけるかということをもって臨みました。結果としては以下の通りです。


予選リーグ(2勝)
榎原中2(25-9、25-13)0妻ヶ丘中
榎原中2(25-6、25-7)0末吉中


1位リーグ(1勝1敗)準優勝
榎原中1(25-22、20-25、13-15)2福島中
榎原中2(25-10,25-22)0庄内中


 予選リーグは先日の練習試合がふがいない内容だったということもあって、かなり気合が入っていました。ほとんど何もいうことのない出来で、新チームとしては最高の滑り出しだったと思います。
 そして1位リーグでは、初戦で同地区のライバルである福島中と対戦しました。土曜日の練習試合では2勝2敗と五分ではありましたが、内容としてはすべて負けゲームだったため、かなり気合を入れて勝ちにいきました。
 福島中は同期のO先生が顧問をしており、一緒に合同チームで活動したり、合同練習や練習試合でもよくお世話になっている学校です。そして今年は昨年の全国3位のメンバーが加入し、どんどんと力を上げてきています。初めは小学校気分が抜けていないところもあったのですが、いろいろと経験を重ねる中で中学バレーにも順応していき、チームの雰囲気もかなり良くなってきています。
 この試合でも、裏エースがけがのため満足にプレーできないにも関わらず、必死でボールをつなぎ、自分たちの長所を生かして点を取っていっていました。榎原中は常に相手に押されている状況で、相手の大きな弱点であった精神的なムラがでることもなく、たくさんの保護者の声援も後押しして見事に力負けを喫しました。


 結果としては準優勝でしたが、同地区のチームに敗れての準優勝ということで、正直悔しさと危機感しか残らない大会となりました。この結果を選手一人ひとりがどのようにとらえたかが一番重要です。南那珂地区は秋は県大会に2チーム出場することができますが、夏はおそらく1枠しかありません。つまり他地区の強豪校にいくら勝つことができても、地区で負ければそこで今の2年生の夏は終わってしまいます
 同地区にそんな強豪校がいることは一見不運なように思えますが、私はそのようには考えていません。同地区内に強豪校がいれば、レベルの高い練習試合をすることができますし、普段の練習の意識も当然高まっていきます。そのせめぎ合いを制することが県レベルでの活躍につながるはずで

 福島中とは今週の土曜日・日曜日、そして来週の土曜日と毎週練習試合を組んでいます。お互い切磋琢磨して南那珂地区のレベルを高めていき、県大会の決勝でお互い対戦できるように、いいライバルとしてこれからも頑張っていきたいと思います。
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「3人のレンガ積み職人」

 最近読んだ本の中に「3人のレンガ積み職人」という話が引用されていて、とても興味深い話だったので、紹介します。

世界中を回っている旅人が,ある町はずれの1本道を歩いていると,1人の男が道の脇で難しそうな顔をしてレンガを積んでいました。

旅人は,その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」

すると,男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日,雨の日も強い風の日も,暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか,まったくついてない。」

旅人は,その男に「大変ですね」と慰めの言葉を残して,歩き続けました。

しばらく行くと,一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
しかし,その男は,先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。

そこで,また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」

すると,男はこう答えました。
「オレはね,ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね。」

旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると,意外な言葉が返ってきました。

「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから,大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」

旅人は,その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。

さらにもう少し歩くと,別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでい
ました。

旅人は興味深くたずねました。
「ここで,いったい何をしているのですか?」

すると,男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ,オレたちのことかい?オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。」

旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると男は,楽しそうにこう返してきました。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け,悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」

旅人は,その男にお礼の言葉を残して,元気いっぱいに歩き始めました。

 【引用元:福山市教育委員会PDF(福山市立城北中学校の生徒指導だより)】

 この話は、自分のこれまでの物事に対する取組方を見つめ直すのにとても有効だと思います。

 例えばパス1本にしても、ただボールを返せればいいと考えて(何も考えずに)取り組んでいる選手と、正しい形を意識してボールを返そうと取り組んでいる選手、そして正しい形を意識しながらも、実際にその技術が必要な場面を想定して取り組んでいる選手とでは、実際に試合に入ったときにまったく違う結果がでます。

 練習では効率化や焦点化をするために、レシーブ、ブロック、スパイクといった技術ごとに分けて練習を行うことが多くなります。そうすると、その練習ではしっかりとできるようになるのですが、同じような練習を少し形を変えて行うとできなかったり、試合でラリーが続いたりするととたんにまったくできなく(しなく)なってしまう場面をよく見かけます。
 これは1つの練習をあくまで単体の練習としてとらえているからで、まさによく言われる練習のための練習になっている状況です。できないことや苦手なことを練習の中で意識をしてできるようにし、その技術を試合の中で意識してできるようにし、さらにどのような場面でも無意識にその技術を発揮できるようになって初めて身に付いたと言えます。そのためには、今やっていることがいったいどのような場面で使われる技術なのか、なんのためにこのような練習をしているのかをしっかりと考えながら取り組まなければなりません。

 練習は嘘をつきません。目標の夏の九州大会出場を達成するために、まずは県でトップの練習の雰囲気を作り上げてほしいと思います

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基礎・基本の夏

 夏休みも後半にさしかかり、今週末には新チームになって初めての大会を控えています。しかし榎原中新チームは、まだローテーションすら定まっていない状態です。

 榎原中バレー部では、夏休み中は基礎練習と体力トレーニングが練習のほとんどです。ポジションや学年等にこだわらず、全員がすべてのメニューをこなしています。基礎練習は10本ずつが1セットで、アンダーハンドパスとオーバーハンドパスがそれぞれ13種類、サーブキャッチが4種類、ディグが6種類の全部で230本を正しいフォームを確認しながら行います。また、練習の最後に体力トレーニングとして6種類のメニューを行い、毎日記録用紙に記録をしています。

 私としては、時間に余裕があるこの時期に、しっかりとした基礎的・基本的な技術と体力を身につけてほしいと思い、このようなメニューを組んでいます。しかし、この夏休みには、練習時間をしっかりと確保することができるというプラスの部分と、指導者がなかなか練習に付けないというマイナスの部分があります。正しいフォームや体力を身につけるためには絶好の機会ではありますが、いくらでも適当にやったり手を抜いたりしてさぼることもできるということです。

 特に基本のフォーム作りについては、これまであまり矯正できていなかった部分をこの機会に正しておかなければなりません。わたしはよく、「間違った漢字を何万回書いて練習しても、それは学習したことにはならず、むしろマイナスになってしまう」と言っています。バレーボールでも同じです。間違ったフォームを練習すればするほど、間違った形がうまくなっていき、結果としてどんどん下手になっていきます

 だから、この時期に必要なことは、昨年同じようなことを経験している2年生が中心となって正しい形や意識を1年生にしっかりと伝えることです。2年生が1年生に練習の意味をしっかりと理解させ、良い練習を作り上げる雰囲気を高めていくことができれば、この夏休みで飛躍的に力が上がることだと思います。

 何事も、努力の成果はすぐには現れず、3ヶ月後に出てくるとよく言われます。ということは、今やっていることの成果が現れるのは秋の中体連県大会です。目標を達成するために、まずは目的をしっかりと意識し、目の前のことに真摯に向き合ってほしいと思います。

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本格的に?新チームスタート!

 8月5日に新チームがスタートして早10日立ちましたが、その間日南市主催の学習会や家庭の事情などが重なって、本日ようやく8名全員がそろって本格的に新チームがスタートしました。

 そんな中、9日には毎年恒例の大堂津海水浴場ビーチバレー大会に参加しました。日南市はその名の通り日本の南に位置し、太平洋に面した素晴らしい場所にあります。
当然ビーチもたくさんあり、中でも南郷町にある大堂津海水浴場はとても美しいことで有名です。そんな素晴らしいビーチがあるので、夏休みは毎年ビーチバレーをしています。

 バレーボールと一言で言っても、6人制や9人制、ミニバレーやビーチバレーなどたくさんの種類があります。私のバレーボール部の目的は、バレーボールを通して人間力を高めることと、生涯に渡ってバレーボールを楽しむことです。その一環としてビーチバレーを取り入れているわけです。
 もちろんバレーボールを楽しむということが一番の目的ですが、風や太陽、砂の影響をたくさん受けるなど、いつもとは違った環境の中で、いかにこれまでの技術や経験を生かしてプレーできるかということも大切です。この経験が体育館に戻ったときにいい影響を与えてくれることを意識しています。
 大会は2チームとも決勝に進んだ大学生と社会人チームと予選で対戦し、善戦はしましたがおしくも決勝トーナメントには残れませんでした。しかしこの経験が今後生きてくることを期待したいと思います。

 そんなビーチバレーも終わり、本格的に始まった新チーム。しかしまだ新チームが始まってていないチームもあります。昨年目標としていた三股中学校は九州大会で優勝し、全国大会に九州チャンピオンとして乗り込んでいきます。一緒に切磋琢磨したライバルが自分たちの目標としていた舞台に立つということに誇りをもって、遠い宮崎からしっかりと応援したいと思います。
 宮崎県勢の最高は、同じように九州チャンピオンとして全国大会に臨んだ平成21年度榎原中学校の第3位という成績です。ぜひ三股中の皆さん、監督のM先生、そしてYコーチと一丸となって、堂々と三股バレーを披露して下さい。

 榎原中も、来年こそは新3年生がこの時期まで仲間とバレーボールができているように、今から1年間、信念をもって真摯にバレーボールに向き合ってほしいと思います。
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新チームスタート!

 先週末に行われたジュニアアスリート、JOCトライアウトも無事?終了し、月曜日の登校日を終えて、今日8月4日から新チームがスタートしました。

 私は新チームをスタートさせるにあたって、これからの意気込みや、これまでの自分をしっかりと振り返ってもらうためにアンケートをとっています。その内容は以下の通りです。

 1.希望する背番号とその理由

 2.希望するポジションとその理由

 3.自分の良さついて

 4.自分の足りないところについて

 5.理想とする選手について(どんな選手になりたいか)

 6.理想のバレーボールについて(どんなバレーボールをしたいか)

 7.チームの目的について

 8.チームの目標について(具体的に)

 このアンケート結果を参考に、ポジションや背番号、フォーメーションや練習メニューを決めていきます。今年は2年生が3人いるので、チームキャプテンとゲームキャプテン、副キャプテンをそれぞれ任命し、さらに1年生のキャプテン・副キャプテンも決めるので、8人中5人は何らかの役職が付いていることになります。この5人の選手達が中心となってしっかりと自分たちの役割を果たすことはもちろんのことですが、一番大切なのは、8人全員が榎原中男子バレーボール部の要であるという自覚と誇りを持てるかどうかということです。8人それぞれが榎原中バレー部の大切な一部で、1人が欠けてもベストのプレーをすることはできません。昨年は5人でチームをスタートしていたので、言うまでもなく1人も欠けることは許されない状況だったのでおのずと一日一日を集中して取り組むことができましたが、今年はそうではない分、甘えや逃げが出てくると思います。特にこの夏休み期間中は、私たちはなかなか練習にずっとつくことはできません。いかに自分たちでいい練習を作り上げるかが大切になってきます。

 明後日から九州大会が始まります。新チームの目的は昨年と同様“人間力を高める”ことで、目標は“夏の九州大会に出場する”ことに決まりました。1年後、彼らがこの目標を達成し、九州大会に向けてまだバレーを続けることができているかどうか。それはこの夏休みにどれだけしっかりとした土台を作ることができるかにかかっています。目的がしっかりと達成できればおのずと目標は達成できます。1年後にこの目標が有言実行になっているように、みんなで力を合わせて、この代ならではの新しい榎原バレーを作ってほしいと思います!

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595セットの軌跡③

 595セットの軌跡も3回目ということで、今日は県トップクラスのチーム(主観)との試合の成績をみていきます。

 県1位 対三股中学校・・・1勝21敗(4月以降は1勝3敗)
 県2位 対本庄中学校・・・5勝7敗(4月以降は4勝1敗)
 県3位 対宮崎西中学校・・・9勝13敗(4月以降は3勝4敗で中体連も含む)
 県4位 対日向学院中学校・・・4勝2敗(4月以降も4勝2敗)
 県ベスト8 対沖水中学校・・・16勝7敗(4月以降は11勝4敗)
 県ベスト8 対三松中学校・・・6勝10敗(4月以降は0セット)
 県ベスト8 対姫城中学校・・・16勝11敗(4月以降は3勝6敗)
 県ベスト8 対木花中学校・・・17勝26敗(4月以降は5勝7敗)

 ベスト4相手の対戦成績(4月以降)を見ると、12勝10敗と少し勝ち越している程度です。練習試合と大会とではまた違うものということもありますが、この数字を見ても、県のベスト4に入る可能性はあったものの、確実に入るだけの実力は足りなかったのだと思います。あとは運を引き寄せるだけのバレーボールに対する真摯な思いがあれば、もしかしたら運を味方に付けることができたのかもしれません。

 上記の強豪校のうち、1年生がレギュラーとして加わっていたのは、おそらく宮崎西中がリベロに1年生を加えたのみで、2名、しかも1人はチームの要のセッターであった榎原中は、チームの完成までに時間がかかり、安定感に欠けたことも原因の一つではあります。3月までは2セッターで、1名は素人1名はレシーバーだったので、そのままミドルブロッカーの⑥とセッターの⑦をレシーバーとして入れ替えておけば、おそらくもっと安定したゲームを展開し、“ベスト4に入る確率”は上がっていたと思います。

 しかし、ベスト4に入ることは目標ではなく、県大会で優勝し、そして九州大会を勝ち抜いて全国大会に行くためには、2セッターでは厳しく、どうしても新しいセッターを育てなければなりませんでした。そこでセッター経験がほとんどない⑦に榎原バレーをたたき込みました。時間がないということもあって、最初から榎原中のセッターとして必要なA・B・Cクイックと、1~9までの12種類のトスを無理を承知で上げさせました。そして⑦はその期待に応えて3年生に混ざっても遜色ないくらいのトス回しができるようになりました。この3ヶ月で一番悩み、そして成長したのは⑦だと思います。他チームの監督さんからも⑦のことが一番良く褒められます。

 実際に、これまでいろいろと試してきたフォーメーションや戦術の最終形態を確認するために行った6月の日南振徳高校での練習試合では、これが全国大会を目指すこの代の榎原中学校のバレーだという理想形でした。結局そのときに裏エースの②が骨折をしてしまったために、この完成形は日の目を見ることはありませんでしたが、セッターを中心に、それぞれの良さを生かした本当に美しいバレーをすることができました。このときのバレーを頭に描きながら、1・2年生は新チームでも頑張ってほしいと思います。

 これで、この代のチームの振り返りはおしまいです。次は土曜日に行われるJOCトライアウトとジュニアアスリートが終わり次第、新チームを始動させようと思います。新チームでも榎原中学校男子バレーボール部をよろしくお願いいたします。
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