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校長より

昨日の3年生の授業では、入試にかかわる話も少ししました。

 

高校入試と言えば、面接。

面接と言えば志願(志望)理由が聞かれることが多いと思います。

志願理由をきかれたら「なぜその高校のその学科を選んだか」を説明するわけですが、生徒にとってこれは簡単そうで難しい問題です。

生徒は今まで経験がないわけですから、何をどのようにどの程度どのように話せば良いのかわかりません。

ですから、まずは自分の将来の夢や職業、受験校の特徴などを元に文章に書いてみることが必要です。

書くことで自分の思いや考えが整理されていきます。

 

そのとき大切なのは、自分の生き方について中心軸となる柱を立てることだと思っています。

「○○という仕事に就きたい」だけで自分の思考が止まっていたら、その仕事に就くことは目標ではありますが、その仕事をする上での目的がありません。

大切なのは「その仕事をとおして何を成し遂げたいのか」という目的です

例えば医者であれば、過疎地の医療に尽くしたい、治療法のない病気を何とかしたい・・・などの目的が重要だと思います。

その目的を達成したところから逆算すると、まずは高校で何を学びたいのか。何をしておくべきなのか、何を経験したいのか・・・ということが明らかになっていき、その高校・学科を選ぶ理由が見えてくるのではないでしょうか。

 

医者になることが目的であれば、単に高校や大学、国家試験に合格するための学力をつければ良いだけです。

しかし、働くことの目的は、誰かのために自分が専門性を高めて身につけた技術やモノ、情報を提供することで周りの役に立ったり、周りを幸せにしたり、喜んでもらったりすることであるはずです。

そのためには、教科の学習以外の学びもとても大切になってくると思うのです。 

 

入試に向けて大切なのは、学力を身につけることはもちろんですが、将来の自分の姿を想像し、「自分は○○な生き方をしたい」「自分は○○の職業をとおして、周りを幸せにしたい」という生き方についての柱をしっかり自分の中で見つけておくことだと思います。

 

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点数

5時間目に3年生に講話を行いました。

事前に担任からの情報で、「自分は頭がわるいから・・・」等の発言があることを聞いていましたので、最初はその話題でスタートしました。

私:「頭がよいかわるいかはどう判断するの?」

生徒:(何人かが)「点数です」

テストの点数か・・・と思いながら、

私:「皆さんが今度受ける実力テストを、そのまま江戸時代の人たちが受けたら何点ぐらい取れると思う?」

生徒:「あんまり取れないと思う」

私:「それじゃ、江戸時代の人は全員頭がわるい?」

生徒:「・・・」

私」「江戸時代の人は知らない知識や言葉がテストにはたくさん出ているよ。英語とか、ほとんどの人は知らないよね・・・」

生徒:「・・・」

・・・

私:「ということは、点数だけで判断するのはおかしいということにならないかな・・・」

 

言葉の影響力の大きさを感じます。

これまでの経験から、多くの生徒達は点数だけを判断基準にしてしまっていました。

自分は点数が取れない、だから頭がわるい。頭がわるいから・・・と、完全に負の思考です。

せっかくそれぞれが良いものを持っているのに点数だけで自分の価値を決めてしまっています。

これは何とかしないといけません。

 

そこで、ポジティブ言葉を使うことを提案です。

『「自分はだめだ」「自分には無理だ」などのネガティブな言葉が浮かんできたときは、「でも」とか「しかし」の言葉を加えて、「自分はできる!」「自分は頑張れる!」などのポジティブ言葉をつなげて言うといいよ。』

『慣れてきたら、一言目からポジティブ言葉を口に出すようにしてみるのもいいね。』

『目の前の課題に対して、できるだけポジティブな言葉で処理していくことが大事だよ。そうすると脳が前向きに働き始めるよ』という話をしました。

 

 話していくうちに、何人かの目が輝いてきたのが印象的でした。

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収穫

校長室にいると「校長先生いいですか?」と廊下から声がかかりました。

何だろうと思っていると、手に袋を提げています。

「入っていいですよ」と言うと、「これ、食べてください」と、須木中農園で栽培していたラディッシュをいただきました。

メッセージ付きでいした!

この前種をまいたばかりと思っていましたが、あっという間に育っていて驚きました。。

生徒達が手間暇かけて育てた野菜です。きっと最高の味がすると思います。

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2つの感動

6月1日(土)に、須木中央保育園の運動会が行われ、来賓として出席をしました。

天候にも恵まれ、運動会日和でした。

青い空の下、8名の園児たちの可愛らしくも一生懸命な姿に心が和みます。

今回の運動会のテーマは「えがおっていいね」でしたが、そのテーマのとおり、会場にいた全員が笑顔になる素晴らしい運動会でした。

 

会場でプログラムの冊子をいただいたのですが、写真を下部に貼付しているので見てください。

表紙はゴールするクマさんで、ゴールテープが閉じひもになっています。とても可愛らしく、そしてアイデアにあふれたデザインです。

感動したのは、これが印刷ではなく、切り絵で手作りされているという点です。

保育園の先生方すごいです!

これを来賓や保護者の分まで作成するのはどれほど大変だっただろうかと思います。

先生方の思いが伝わってくる素敵な冊子です。

子ども達に対しても、この冊子を作られたときのように丁寧に心を込めて接していらっしゃるのだろうなと思いました。

 

早速中学校の職員で供覧しました。

 

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須木んShip

昨日、第1回の家庭教育学級(須木んShip)で校長講話を行いました。

中身は、あるWebサイトが行った、『令和時代を生きる子供に親が望むこと』についての、以下の調査結果が元になっています。

・失敗しても立ち直れて成長できること   46.0%

・自分の力で道を切り開けること   38.9%

・世界の人とつながり協同できること      5.6%

・AIに負けない考える力を持つこと      3.3%

この調査に参加した8割以上の保護者が、子どもに「失敗しても立ち直る力」と「道を切り開く力」をつけてほしいと期待しています。

なかなか興味深い結果です。なるほどと思う反面、どうやってその力を身に付けさせればよいのかと聞かれると、なかなか難しい気もします。

まず「失敗しても立ち直り成長する」を次のように言い換えてみます。

「問題が発生したとき、自ら解決するために努力し、そこで得た経験や反省を次に生かす」

少し具体的になったでしょうか。

実際に問題を解決するときに、ゲーム機のリセットボタンを押すようにはいきません。状況で対応は違うかもしれませんが、「現場」で「現物」を確認して「現実」を正しく認識上で解決を図る必要があります。

この時、自分のあらゆる知識と経験を総動員する必要がありますし、それが不足している場合は、調べたり相談したりしなければなりません。

この時に問題に対応した経験は得難いものです。次に問題が起きてもそれに正面から立ち向かえる「自信」と解決する「力」になると言えます。

しかし、まだ大人ではない生徒が大人が経験するような問題に直面する可能性は低いと考えられます。ですが、働き始めたらいつ直面するかわかりません。

その為にも、今のうちから小さな解決できる失敗を多く経験していくことが大切だと思います。保護者がその場面をどれだけ作れるか。

失敗でなくても、大変だったりやったことがないことを経験させることも大切だと思います。

例えば、手伝いであったり、 動物や植物を育てたり、段や級の検定を受けさせたり・・・。

将来経験することになる失敗が何かを知ることはできません。

ですから、今のうちから様々なことに挑戦し、失敗し、工夫してやり切る経験を積み重ねていくことが大切だと思います。

そして、その姿を保護者が暖かく見守り、励まし、認めてあげることで子供たちが前に進んでいけるのではないでしょうか。

 

というような話をしました。

 

後半は時間が余りましたので、予備で準備していた「本物にふれる大切さ」がテーマの音楽鑑賞をしました。

令和6年1月の学校通信で紹介した吉村妃鞠さんの「ツィゴイネルワイゼン」とバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 アダージョ」を聴いていただきました。

ツィゴイネルワイゼンは演奏時8才、バッハは12歳(おそらく)の時の演奏です。

まだ若いながらも、類まれなエレガントな表現力をもつ妃鞠さんの演奏に何か感じていただけたのではないかと思います。

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