日誌

2021年7月の記事一覧

中学生 平和学習

7月16日(金)
 戦争体験についてのお話をしていただくために、高千穂町在住の奈須印史様に来ていただきました。太平洋戦争時の満州での生活、引き揚げ船、高千穂町での生活、沖縄から疎開してきた児童との話など、教科書や資料だけでは伝わらない生の声を聞かせていただきました。
 
 自己紹介の後、幼少期を過ごした満州でのことから話されました。
 日本人の意識、戦国時代からつながる戦(いくさ)に対する考え方、武士というものについて説明した後、太平洋戦争の話をしてくださいました。


 沖縄疎開船で攻撃によって沈没した対馬丸のことにもふれ、通っていた押方小学校にも沖縄から疎開してきた児童がいたこと。体育館に寝泊まりして過ごしていたことなど、当時のことを詳しく教えてもらいました。


 生徒たちは、真剣に話を聞いていました。とても貴重な経験になったようです。


 終戦の放送がラジオから流れるときのことを、そのときの戦況(硫黄島、沖縄戦)にもふれながら話されました。
 戦争はしてはいけない。そう強く感じさせるお話でした。


 お礼の言葉を生徒代表が伝えました。


 講話の後、社会科担当から上野地区にも残されている戦争と関連する碑や案内板などについて補足を行いました。

土呂久校外学習9 帰校

7月6日(火)
 今回の校外学習を終えて、中学校に戻ってきました。
 
 今回の校外学習に同行していただいた宮崎大学の川原先生に話をしていただきました。


 今回訪問した土呂久地区は、私たちの上野中学校とは山一つはさんだ隣の地区になります。こんなに近くに住み、生活していたのに知らなかったことがたくさんありました。
 資料やインターネットだけではなく直接訪ねて直に話を聞くことができましたので、公害に対する強い思いや自然環境を大切にされる気持ちをしっかりと受けとることができたと思います。
 講師を引き受けていただいた土呂久地区の皆様、高千穂町役場の皆様、宮崎大学の川原先生、本当にありがとうございました。この後の地域学習や環境学習にも活かしていける体験ができました。

土呂久校外学習8 地区の方の話

7月6日(火)
 公害についての話を聞くために、講師の方のご自宅に向かいました。
 
 白い粉(亜ヒ酸か砒素を含んでいた)で遊んでいた子どもの頃のことを話されました。そして、そのような開発(公害)は絶対にしてはいけないと強く語られました。


 直接会って話を聞くことができましたので、皆とても真剣に受け止めていました。




 帰り際に「またおいでね。遊びに来てね」と明るく声をかけられました。

土呂久校外学習7 畜産

7月6日(火)
 昼食の後、土呂久地区で牛の肥育をされている方のところで話を聞きました。
 
 16年前から肥育農家をされている方です。土呂久地区は標高が高いために夏でも涼しく、水もとてもきれいで、自然環境に恵まれている場所だということが分かりました。
 牛舎を見学する前には、10年前の口蹄疫以来続いている消毒を行いました。


 こちらでは160頭以上の牛を飼育されているそうです。
 大きいけれど、表情はとても穏やかに見えました。




 この中に、上野の生産農家さんのところから来ている牛も何頭かいるそうです。
 生徒の家で生まれた牛も来ていました。




 このあとは、土呂久の公害について話を聞くために、その方のご自宅に向かいます。

土呂久校外学習6 昼食

7月6日(火)
 校外学習の途中、きれいに削られた石舞台の上で昼食をとりました。
 横に見える梨の木に見事な花が咲くので、地区の方々はここに集い、お花見をしていたそうです。
 
 この日の天気は晴れ。雲が多いので日差しは柔らかく、広葉樹の山々ときれいに整備された水田に囲まれた石舞台の上で、気持ちよく食事をすることができました。

 


 遠足で来ても良いくらいの場所でした。





土呂久校外学習5 鉱山について

7月6日(火)
 土呂久鉱山についての詳細と、祖母山系のさまざまな鉱山について詳しい話をお聞きしました。
 
 このあたりの鉱山の採掘物、選鉱場などの詳しい話を、パネルや資料写真をもとにしながら、とてもわかりやすく教えていただきました。
 祖母外輪山の地形や、見立、槙峰などの県内の鉱山も紹介してもらいました。


 奥の方に見える鉄塔のあたりでも、採掘がなされていたようです。
 掘れば採掘できるほど、何ヶ所もの坑道があったそうです。


 このみどり豊かな環境を壊してはいけないと改めて感じます。

土呂久校外学習4

7月6日(火)
 大切坑を見学した後、新聞・テレビの取材がありました。
 
 県内のテレビ局2社、新聞社2社の方から亜ヒ酸公害についての学習と大切坑見学についての取材を受けました。それぞれの生徒が自分の感想をしっかりと述べていました。










 ここまでの学習の様子は、この日の夕方のニュースで放送されました。

 この後、建設課の方々にお礼を伝えて次の学習に向かいました。

土呂久校外学習3 大切坑視察

7月6日(火)
 すずを採取していた土呂久鉱山跡の大切坑の視察を行いました。講師として高千穂町役場建設課の方に来ていただき、普段は閉鎖されていて入ることができない坑道内の案内をしていただきました。
 
 現在も定期的に行われている水質調査の結果などを見せていただきました。基準値をはるかに下回る良い結果が続いていることが分かりました。
 坑道の状況についても説明をしていただきました。


 その後、ヘルメットを着用して坑道に入りました。


 坑道内は気温が低くて涼しく感じました。
 天井にできているつらら石(氷柱石)からは水滴が落ちてきます。
 レールの横には水路が作られ、大量の水が流れていました。


 側道に古い坑道の跡が残されているところがあります。
 木の柱や梁で坑道が支えられているようすが分かります。


 たくさんの氷柱石が見られます。
 写真に記録していました。


 途中に、空気孔として縦穴が通っているところがありました。




 現在の坑道は、入り口から535mほどが舗装整備されています。
 この先は整備されていないので、進むことはできません。


 所々に見える照明は使われていないので、手持ちのライトだけでここまで進んできました。足下と天井の突起に気をつけながらの見学でした。
 高千穂町役場建設課の皆様、ありがとうございました。

土呂久校外学習2 講話

7月6日(火)
 土呂久地区の公民館にて地域の方々から、亜ヒ酸による公害(慢性砒素中毒症)と当時の状況について、その後のさまざまな活動、現在の土呂久の豊かな自然についてのお話を伺いました。
 
 講師の方々から、詳しい話をお聞きすることができました。公害について、その後の環境改善の様子について詳しい話をお聞きました。




 メモをとる手が止まりません。


 講話の後、生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。

 土呂久地区は標高400~800mと夏でも涼しく、みどり豊かな自然ときれいな水に恵まれた、とても美しい場所でした。
 講話の後「当時は、果実の中で何故か梨の実はよくなっていました」と講師の方が話されていました。

土呂久校外学習(中3)

7月6日(火) 中学3年生が社会科及び環境学習の一環として高千穂町土呂久地区にて校外学習を行いました。宮崎大学の川原先生のご指導と地域の方々の説明や講話及び土呂久鉱山跡の見学などを行うことができました。
 下の画像は、鉱山跡の大切坑見学のようすです。
 
 川原先生の解説の後、バスで移動しました。


 最初の学習会場は土呂久公民館です。


 公民館には、講師をしていただく地域の方々か来られていました。新聞・テレビの取材の方々も来られていました。