2024年9月の記事一覧
学びの多様化学校で「ひなた場」が実施されました
9月20日(金)に、延岡市立南浦中学校 「学びの多様化学校」 分教室 熊野江教室で、「ひなた場」が実施されました。
参加した生徒は5名(内一人はオンライン参加)でした。次のようなすすめ方で行われました。
① 導入説明、 移動 (20分)
② 班内(生徒2人)で自己紹介 (10分)
③ 班内(生徒2人)で大人が人生グラフを用いて人生を語る (10分)
④ 対話と紙芝居 15分×2回=(30分)
休 憩 (10分)
⑤ 紙芝居 (もう一人の紙芝居を聞く) 15分×1回=(15分)
⑥ これからどんな大人になりたいか考える (15分)
⑦ まとめ (10分)
<合計 120分>
和やかに対話がすすんでいました
普段はあまり接することのないナナメの関係の大人の人たちから自由に話を聞き、自分の思うところを何でも話してみてほしいとお願いしました。
人間は極めて多様であること。そして世の中には実に多様な働き方をしている大人がたくさんいること。人生には多様な生き方があり、多様な働き方があること・・・。
私が会社で人事の仕事をしている時にいつも心掛けていたことは、「人は上から下から横から斜めから見ると実に多様な面と力を持っていることに気付くこと」だったという経験も紹介しました。
今日は普段接してこれなかったような多様な大人の人たちに参加していただいていますので、
この大人の人たちの話を聞いたり対話をすることで、多様な生き方や考え方があることに気付いてもらえるといいなと思いますと話してスタートしました。
対話は、二つの教室に分かれて行いましたので、講師と生徒の二人だけで静かに話を交わすことができました。外から見ただけですが、時折笑い声が聞こえてきたり、とても和やかに対話がすすんでいたようでした。
紙芝居を担当いただいた方は、ご自身の不登校経験もすべて開示して語られました。
中学校時代に学校に行けなかった時の経験は辛かったけれど、今思えば「必要な経験」だったとふりかえられました。生徒たちへの心温まるメッセージになったことと思います。
最後のまとめでは、「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎著)に書かれている「雪の日の出来事」の中での主人公のコペル君の物語を紹介しながら、あやまちや失敗を恐れなくていい、何か新しいことに挑戦してみてほしいとエールをおくりました。
終了後の意見交換では講師の方々から次のような感想や意見をいただきました。
・自分の人生をふりかえって人に話すような機会はこれまで無かったのでいい経験になりました
・最初は対話ができるだろうかと不安だったが生徒たちがよく話をしてくれてとても新鮮だった
・生徒たちが自分の進路についてもしっかり考えていたのでいい対話ができた
先生方からも次のような感想と意見が出されました。
・楽しみにしていた子もいて、笑顔もみられて、自分の考えていたことがさらに深まったようだ
・人間関係に苦労しているので、ナナメの関係の大人との対話はいい経験になったと思う
・始まるまでは生徒たちが話ができるか不安もあったが、よく話せていて良かった
参加した生徒たちからは次のような感想が寄せられました。
・できることをコツコツと1個ずつ増やしていきたい
・自分のことも大切にしながら、周りの人のことを考えたり行動できるような人になりたい
・自分の好きなことや興味があることを持つことが大切だと知ることができた
和やかに語っていただいた ふりかえりを書く生徒たち
(トータルコーディネーター 水永)
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